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鶴田猛士氏:代表取締役社長の鶴田です。当社グループについて簡単にご紹介し、2024年6月期の決算概要についてご説明します。
当社グループ
オーネックスの事業拠点をご紹介します。本社は東京都町田市にあり、神奈川県に厚木工場、埼玉県に東松山工場、山口県に山口工場の3つの工場があります。厚木工場と東松山工場は、主に関東以北のお客さまを担当しています。山口工場は、中国・九州エリアの営業の基幹としています。
子会社のオーネックステックセンター(OTC)は、オーネックスと同じく熱処理を展開しており、こちらは主に中部・近畿・東海エリアをカバーしています。同じく子会社のオーネックスラインは運送業で、神奈川県、埼玉県、三重県に営業所を置いています。熱処理製品や一般貨物の運送を行っていますが、特に機械設備の運送に強みを持っています。
事業内容と売上高構成
事業内容と売上高構成です。当社グループは、金属熱処理加工事業と運送事業を展開しています。売上高構成は、スライド右側の円グラフのとおり、金属熱処理加工事業が約9割、運送事業が約1割です。
決算ハイライト
決算のハイライトです。金属熱処理加工事業においては、産業工作機械、自動車、建設機械関連受注は低調に推移したため、売上高は減収となりました。
また受取保険金の収入があったものの、固定資産の減損及び繰延税金資産の取り崩し等により最終利益は赤字となりました。
運送事業については、前期と比べ売上高は減少しました。
通期実績
通期実績です。売上高は49億6,700万円となりました。各業界、低調に推移したため、前期比で3億9,700万円減少しました。
営業利益は5,500万円です。売上高は減少したものの、エネルギー価格の減少等により黒字を達成できました。
純利益については固定資産の減損、繰延税金資産の取り崩しにより3億7,700万円の赤字となりました。
財務指標の推移
財務指標の推移です。営業利益率はほぼ横ばいですが、純利益が赤字だったことからROE、1株当たり純利益はそれぞれマイナス6.9パーセント、マイナス228円となりました。
連結売上高の推移
連結売上高の推移です。各業界、低調に推移したため、前年比3億9,700万円減少しました。
連結経常利益の推移
連結経常利益の推移です。売上高は低調だったものの、黒字を達成できました。
連結営業利益の主な増減要因
連結営業利益の主な増減要因です。売上高は減少したものの、売上原価、販管費の削減により5,500万円となりました。
セグメント別業績
セグメント別業績です。金属熱処理加工事業の売上高は前期比7.1パーセント減の44億3,000万円となりました。運送事業の売上高は前期比9.6パーセント減の5億3,600万円です。セグメント利益について、金属熱処理加工事業は前期比800万円減益の2,000万円、運送事業は前期比1,100万円減益の1,400万円となりました。
業種別シェア及び売上高(ONEX及びOTC)
業種別売上高の構成です。自動車部品関連が34.8パーセント、建設機械が12.8パーセント、産業工作機械が46.0パーセントとなりました。スライド右側の棒グラフのとおり、ここ数年の売上高は自動車関連が減少する一方で、産業工作機械や建設機械関連は横ばいであり、このトレンドは今後も続いていくものと考えています。
設備投資(連結)の状況
設備投資(連結)の状況です。2023年6月期の投資額は減少しています。主な投資はオーネックス(ONEX)にて真空炉導入やオーネックスライン(LINE)にてトラック購入です。
連結キャッシュフローの状況
連結キャッシュフローの状況です。固定資産の減損や繰延税金資産の取り崩しがあり、純利益は赤字でしたが、現預金は1億7,900万円増加しました。
営業キャッシュフローは受取保険金等により増加、投資キャッシュフローは設備投資や更新投資による有形固定資産の取得を行いました。
財務キャッシュフローについては、借入金の返済を行いました。
連結貸借対照表
連結貸借対照表です。総資産は88億8,600万円と、前期比で10億4,800万円減少しています。これは繰延税金資産の取り崩しや固定資産の減損を行ったためです。
自己資本比率は借入金を返済したこと等から59.4パーセントと前期と比べ2.5パーセント増加しました。
2025年6月期業績予想
2025年6月期の業績予想です。業績予想については、減損処理を行ったことから示すことが困難な状況ですが、合理的に予測可能となった時点で公表します。
配当方針と配当予想
配当については、2025年6月期も1株当たり20円を見込んでいます。当社は安定配当を基本方針としています。