2024年10月期第1四半期決算説明
小林良氏:ナレルグループ代表取締役の小林です。本日は当社の決算説明会にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。本日開示した決算説明資料に沿って、ご説明します。
なお、Appendixの1と2についてはご説明を割愛します。
2024年10月期第1四半期決算概要
2024年10月期第1四半期の決算概要です。売上収益は、前年同期比24.5パーセント増の49億8,700万円となりました。営業利益は7億4,400万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は5億1,600万円と、各段階利益も前年同期比で20パーセントを超え、増益となりました。
2024年10月期通期業績予想は、昨年12月の発表時から変更ありません。売上収益は218億3,000万円、営業利益は27億7,000万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は19億2,000万円と、前期比で増収増益を見込んでいます。
今期の年間配当は、1株あたり110円(中間配当50円、期末配当60円)を予定しています。
2024年10月期第1四半期業績
2024年10月期第1四半期の業績についてです。売上収益は、前年同期比24.5パーセント増となりました。各段階利益も、前年同期比20パーセント以上の大幅増益となりました。
上期の業績予想に対して売上収益の進捗率は49.1パーセントと、順調に進捗しています。
四半期業績推移
四半期ごとの業績推移です。売上収益は年末年始の休暇の影響もあり、前四半期比で微増にとどまりました。売上総利益は採用費の増加や稼働率の低下等により、前四半期とほぼ同水準になっています。
営業利益は前四半期で発生した業績賞与など、一過性の要因がなくなったため、前四半期比で1億100万円増の7億4,400万円となりました。
在籍人数・稼働人数・稼働率の推移(ワールドコーポレーション)
各KPIの推移については、建設ソリューションセグメントの主要子会社であるワールドコーポレーションのKPIのみご説明します。
第1四半期の在籍人数は順調な採用活動を背景に、2023年10月から133名増加しました。稼働人数も増加した一方、未配属の待機技術者が増加したため、稼働率は94.2パーセントに低下しています。
契約単価の推移(ワールドコーポレーション)
契約単価の推移です。建設業での人材不足や価格引き上げ交渉を含む当社の営業努力を背景に、契約単価は前四半期で6,000円増加し、50万4,000円となりました。
採用人数・退職人数・退職率の推移(ワールドコーポレーション)
採用についてです。新卒採用分を除いて、四半期ベースで過去最高水準となる371名の新規採用を達成しました。
退職率は30パーセントを切り、29.8パーセントまで改善しました。これに伴い、退職者数も前四半期比で56名減少しています。
セグメント別業績
セグメント別の業績です。建設ソリューション事業は、前年同期比で売上収益が23.9パーセント増、営業利益が20.3パーセント増と順調に増加しています。
ITソリューション事業は、売上収益が前年同期比で29.5パーセント増と大幅に増加しました。営業利益率も前年同期比で2.3ポイント増加し、6.9パーセントと改善しました。
連結財政状態
連結の財政状態です。1月に前期分の期末配当を実施したため、前期末比で利益剰余金及び現預金が減少しています。 前期は期末配当のみであったため、影響が大きくなっていますが、当期の配当は中間・期末の年2回に分散して実施することから、配当によるBSの変動は低減すると考えています。
連結キャッシュ・フロー
連結キャッシュ・フローです。今期は2023年冬季賞与の支払いがあったため、営業キャッシュ・フローとフリーキャッシュ・フローは前年同期比でマイナスとなりました。また、配当の支払いもあったため、現預金は前年同期比で9億8,200万円減少しました。
業績予想
2024年10月期の業績予想です。第1四半期の進捗は順調でしたが、第2四半期に技術者の待遇改善や戦略的な採用費用投下などを予定しているため、上期業績予想に変更はありません。
このような現状を踏まえ、下期の事業戦略や事業環境にも大きな変化がないことから、通期の業績予想も変更ありません。
株主還元
株主還元についてご説明します。業績予想を踏まえ、今期の年間配当は中間配当50円、期末配当60円の合計110円を予定しています。業績予想をベースとした配当性向は、48.3パーセントです。
ご説明は以上です。ご清聴いただき、ありがとうございました。