連結損益計算書

水口通夫氏:当社はゴルフ事業を中心として、トラベル事業、その他の事業のセグメントからなるグループ企業となっております。2025年1月期より旅行会社のエスプリ・ゴルフが新たにグループへ加わりました。

連結損益計算書はご覧のとおりです。売上高36億5,600万円、営業利益は6,100万円となりました。

連結貸借対照表

連結貸借対照表はご覧のとおりです。

流動資産は前期末と比較して9,900万円増加いたしました。これは主に現預金と旅行前払金、売掛金が増加したためとなります。

流動負債は前期末と比較して1億4,900万円増加いたしました。これは主に短期借入金と旅行前受金、買掛金が増加したためとなります。

業績ハイライト

続いて業績の推移となります。

こちらは、2024年1月期決算の業績ハイライトです。

ゴルフ事業においては、事業の中核である「1人予約ランド」の会員数が100万人を突破し、売上高も10パーセント超の増加をいたしました。一方でゴルフ用品販売においては、円安の影響により第3四半期まで苦戦をいたしましたが、第4四半期より回復傾向にあります。

トラベル事業は、コロナ禍を抜け、旅行需要が活性化したことで前年同期と比較して取扱高が増加しました。また、研修旅行や社員旅行など団体旅行が顕著に増加いたしました。

サービス別トピックス① − ゴルフ事業

サービス別に見ますと、「1人予約ランド」をメインとしたWebサービスは堅調に推移いたしました。会員数は100万人を突破した後も順調に増加し、今後も伸びることが予想されます。また、会員数の増加に比例してエントリー数も堅調に推移しております。

利用できるゴルフ場も増加しており、特に東北エリアは18.1パーセントの伸び率となっております。

サービス別トピックス② − ゴルフ事業

「1人予約ランド」は、株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインと業務提携いたしました。この提携により2つのサイトからゴルファーを集客できるようになり、成立率の増加や1つのプレー枠あたりの人数が増加しています。

サービス別トピックス③ − ゴルフ事業

ゴルフ用品販売においては、長期にわたる円安傾向や海外の物価上昇により主力の輸入商品が高騰し売上高は厳しい結果となりました。そのため、輸入商品に依存しない商品構成の構築や、新たな販路の開拓を行いました。

サービス別トピックス④ − ゴルフ事業

実店舗においては、店舗限定のサービスで新規顧客の獲得を行いました。店舗にはメーカー公認のクラブフィッターを配置し、最新シミュレーターを活用したフィッティングを行いクラブ選びをサポートするなど手厚いサービスを展開いたしました。

サービス別トピックス⑤ − ゴルフ事業

レッスンサービスの状況です。インドアレッスンにおいては、会員数が順調に推移しており、売上高は10パーセント以上伸長いたしました。

オンコースレッスンにおいては、ニーズの高いプログラムへの改定を行っております。また、レッスン市場の活性化のためにイベント開催や幅広い属性の講師陣を迎え、ユーザーの間口を広げる施策を行っております。

サービス別トピックス⑥ − トラベル事業

トラベル事業の状況です。航空券の販売においては、航空機の減便が継続していたため伸び悩んだ結果となりました。2023年5月、新型コロナウィルス感染症による行動制限が撤廃されたことに伴い、企業や学校の海外研修旅行が大きく増加いたしました。

そのためトラベル事業の営業利益は大きく回復いたしました。

その他トピックス

その他のトピックスとして、当社グループはラグビー南アフリカ代表のチェスリン・コルビ選手とアンバサダー契約をいたしました。スポーツを通じた社会貢献を強く意識されているコルビ選手の考えに強く共感し、今回のアンバサダー契約に至りました。

今期の取り組み①(ゴルフ事業)

今期の取り組みとなります。

「1人予約ランド」は新機能を追加いたします。「1人予約ランド」で出会ったユーザー同士が、ゴルフに誘いあえる機能となります。これにより遊休プレー枠が減少し、エントリー数増加が考えられます。

今期の取り組み②(ゴルフ事業)

また、ゴルフ場のDX化を推進するサービスを展開いたします。ゴルフ場運営のオペレーションをスリム化し、負荷を軽減するソリューションを提供いたします。これによりゴルフ場の運営省力化や生産性向上を目指します。

今期の取り組み③(ゴルフ事業)

ゴルフ情報誌の「月刊バリューゴルフ」は創刊20周年を迎えました。現在は、関東・関西だけの限定的なゴルフ誌ですが、全国のゴルフ場情報を取り扱うゴルフ誌へと変革いたします。また、「月刊バリューゴルフ」が当社グループのゴルフ用品販売やトラベルサービスの集客導線となることで、各種サービスの拡大を図ります。

今期の取り組み④(ゴルフ事業)

九州にて展開する地方ゴルフ誌「ゴルフマガジン九州」の事業譲受を行います。この事業譲受により「月刊バリューゴルフ」の全国展開加速化や「1人予約ランド」の導入コースの増加、トラベル事業のゴルフ旅行募集対象の増加などのシナジー効果を見込んでおります。

今期の取り組み⑤(ゴルフ事業)

ゴルフ用品販売においては、ゴルフ場へ直接出店し、プロショップ運営の店舗数を拡大します。また、継続する円安傾向を活用し、海外顧客の獲得やインバウンドツアー客に対する免税販売を強化します。

今期の取り組み⑥(トラベル事業)

トラベル事業においては、新予約システムのリリースを行います。ゴルフ事業で培ったノウハウをトラベル事業で展開し、1人予約機能やコミュニティ機能など他社と一線を画す予約システムとなります。

今期の取り組み⑦(トラベル事業)

新たにグループに加わるエスプリ・ゴルフは、マスターズ観戦やセントアンドリュースを始めとした世界の名だたる名コースでのプレーを含めたツアーに定評のある会社となっております。特に海外からの評価が高く、「World Golf Awards」ではインバウンド・アウトバウンド両部門の最優秀賞を獲得しております。

これらがトラベル事業の商品ラインナップに加わることで、当社グループの会員が付加価値の高いサービスを利用することができるようになりました。

今期の取り組み⑧(全社)

今後もM&A戦略を軸に、成長スピードを加速し企業価値の向上に努めてまいります。

通期連結業績予想 〜2025年1月期〜

2025年1月期の業績予想となります。

売上高41億円、営業利益1億5,500万円、経常利益1億4,700万円、当期純利益1億700万円を見込んでおります。新たに当社グループに加わったエスプリ・ゴルフと「ゴルフマガジン九州」事業とのシナジー効果を最大限に活用し、収益の拡大と企業価値の向上に取り組んでまいります。