事業領域

渡辺和昭氏:当社の決算説明をご覧いただき、ありがとうございます。まず、2024年1月期第2四半期の経営成績ハイライトからご説明します。

当社はゴルフ事業を中心として、トラベル事業、その他の事業のセグメントからなるグループ企業となっております。

ゴルフ事業においては、「1人予約ランド」「リピ増くん」、Webサイト作成・運営などの「ASPサービス」、「月刊バリューゴルフ」「バリューゴルフプレミア」「VALUEGOLF WEB」などの「広告プロモーションサービス」、「バリューゴルフレッスン」、インドアゴルフ複合施設などの「レッスンサービス」、ゴルフショップ「ジーパーズ」、ECでの「ゴルフ用品販売サービス」を行っております。

トラベル事業においては、ゴルフ旅行・バス旅行などの自社企画の「募集旅行」、インバウンドツアーやオーダーメイド旅行などの「受注型企画旅行」、航空チケットの手配などの「手配旅行」といったサービスを行っております。

その他の事業においては、「広告制作サービス」として、雑誌やWebサイト制作を行っております。

連結損益計算書

連結損益計算書はご覧のとおりです。売上高は17億8,900万円、営業利益は3,500万円となりました。

連結貸借対照表

連結貸借対照表はご覧のとおりです。流動資産は前期末と比較して1億7,900万円増加いたしました。これは主に商品と旅行前払金、売掛金が増加したためとなります。

流動負債は前期末と比較して2億2,900万円増加いたしました。これは主に短期借入金が増加したためとなります。

業績ハイライト

水口通夫氏:続いて業績の推移となります。2024年1月期第2四半期の業績ハイライトです。ゴルフ事業は苦戦しましたが、トラベル事業はコロナ禍より回復しつつあります。

ゴルフ事業は、事業の中核である「1人予約ランド」の会員数が100万人を突破し、業績は堅調に推移いたしました。一方で、ゴルフ用品販売ではコロナ禍におけるゴルフ用品市場の拡大が落ち着いたこと、円安の影響で輸入商材が値上がりし価格優位性が減少したことが売上高に大きく影響いたしました。

トラベル事業は、アフターコロナへの転換に伴い旅行需要の正常化への動きが進み、営業利益は大きく回復いたしました。

サービス別トピックス①−ゴルフ事業

サービス別に見ますと、「1人予約ランド」をメインとした「ASPサービス」は堅調に推移いたしました。会員数は100万人を突破しており、それに比例してエントリー数も増加しております。利用できるゴルフ場も全国的に増加しており、特に九州エリアは前年同期比10.5パーセントの伸び率となっております。

また、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(以下、GDO社)と1人予約サービスにおいて業務提携契約を締結し、今夏より本格的に稼働開始となりました。これにより、さらにユーザーの利便性が向上するとともに、ゴルフ場の運営負荷が軽減される予定となっております。

サービス別トピックス②−ゴルフ事業

ゴルフ用品販売の状況です。円安の影響により輸入ゴルフクラブの価格優位性が減少し、売上高は苦戦しました。この傾向は当面の間継続することが見込まれるため、輸入商材に依存しない新たなビジネスモデルへの改革を開始しました。

まず、バリューゴルフの営業で培ったゴルフ場とのリレーションを活用し、ゴルフ場への直接販売を強化しました。取引するゴルフ場は200コースを突破し、今後に期待できる販売チャネルとなりました。また、利益率の高いプライベートブランド商品の拡充にも注力しております。直近ではオリジナルのレンジファインダーが追加され、今後もレインウェア等が順次追加となる予定です。

実店舗ではクラブ購入者へのガラスコーティング無料施行サービス等で他社との差別化を図り、トラベル事業と連携を取りインバウンド需要を取り込むための免税販売にも対応しております。

サービス別トピックス③−ゴルフ事業

3月11日には千葉県浦安市に新店舗をオープンいたしました。ショップ・レンジ・クラブ試打・レッスン・クラフト工房を備えた複合ゴルフ施設となっております。クラブをカスタマイズできるクラフト工房では、自分だけの特別なクラブを持てるという満足度の高いサービスを提供しております。

また、プロのスイング診断やフィッティングなど、ゴルファーのさまざまなニーズに対応したきめ細かいサービスを提供しております。

サービス別トピックス④−ゴルフ事業

レッスンサービスの状況です。インドアレッスンはSNSによる集客や口コミ評価向上などのWeb戦略が奏功し、売上高は前年同期比14.3パーセント増と好調でした。また、ラウンドレッスンや試打会、フィッティング会などのイベントでゴルファーの満足度が向上しました。

オンコースレッスンではプロ・アマ大会等のイベントを開催し、レッスン市場の活性化を図っております。当社のレッスンサイトは、さらに利便性の高いサービスとして8月にリニューアルが完了しております。

サービス別トピックス⑤−トラベル事業

トラベル事業の状況です。インバウンドツアーや企業の研修旅行など団体旅行が増加しております。当社は外国人従業員が在籍していることの強みを活かし、海外の旅行会社と協働したインバウンドツアーを企画しております。

ゴルフツアーについては、売上高が順調に伸びており、コロナ禍からの本格的な回復期へと移行しつつあります。

今期(下半期)の取り組み①(ゴルフ事業)

続いて2024年1月期下半期の取り組みとなります。当社グループの中核事業の「1人予約ランド」は、導入コースの増加、グループ間シナジーの強化、業務提携・新機能開発による成立率・リピート率向上を図り、各種施策を行ってまいります。また、ゴルフと相乗効果のある企業に対してM&Aを行うことで強固な組織体制を構築いたします。

今期(下半期)の取り組み②(ゴルフ事業)

当社はGDO社と業務提携契約を締結し、サービスを開始しております。業務提携の内容は、当社の「1人予約ランド」にゴルフ場が料金プランを設定することで、GDO社の1人予約サービスにも同時にプランが設定されるというものです。

これにより、ゴルフ場は従来当社の「1人予約ランド」とGDO社に別々に提供していた予約枠について、当社の「1人予約ランド」のみの提供で両サイトから予約受け付けが可能となり、効率的な集客が可能になります。

また、ゴルファーにとっては1人予約でプレーができるゴルフ場が増加し、両サイトからの予約が入ることで成立率が高まるといったメリットが見込まれます。

今期(下半期)の取り組み③(ゴルフ事業)

「月刊バリューゴルフ」においては、現在の関東・関西に特化したゴルフ誌から、全国のゴルフ場情報を取り扱うゴルフ誌へとリニューアルを行います。「1人予約ランド」を使用するゴルフ場はすべて「月刊バリューゴルフ」に掲載し、紙媒体とWeb媒体との相乗効果を狙います。

また、ゴルフ場の負荷を軽減するためにDX化支援を行う新規事業を開始します。

今期(下半期)の取り組み④(ゴルフ事業)

ゴルフ用品販売においては、ゴルフ場向けの販売強化やECモールへの追加出店など販売チャネルの強化を行います。また、クラブカスタマイズや下取りサービスを開始し、ユーザーの買い換え需要を促進します。

さらに、実店舗を持つ強みを活かし、訪日外国人に対しての免税販売を行います。トラベル事業が企画するインバウンドツアーにおいて店舗への送客を行い、売上高の増加を狙います。

今期(下半期)の取り組み⑤(トラベル事業)

旅行サービスにおいては、クルーズ&ゴルフツアーや冬場にゴルフ場がクローズする地域のゴルファーのための商品、他社と提携した企画商品を造成し、新商品として展開します。トラベル事業についてもM&Aにより新たな領域に進んでいきます。

また、海外の現地旅行会社と協働し、インバウンドツアーの提案と集客を行います。その他、ゴルフ事業で得た経営リソースを活かし、新たな旅行スタイルの提案や会員情報の横展開を行っていきます。

通期連結業績予想 〜2024年1月期〜

業績予想となります。売上高48億円、営業利益3億円、経常利益2億9,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益2億円を見込んでおります。

今期は「月刊バリューゴルフ」が創刊20周年、また、「1人予約ランド」の会員数が100万人を突破いたしました。会社の節目となる年に過去最高益を更新できるよう企業価値の向上に努めてまいります。