2022年10月期決算説明

武曽裕之氏(以下、武曽):経営管理部経営企画課長の武曽でございます。みなさま、本日はお忙しい中、アイ・ケイ・ケイホールディングスの決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

また、新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々およびご家族、関係者のみなさまに謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された方々には心よりお見舞いを申し上げます。医療従事者の方をはじめ、感染防止にご尽力されているみなさまに深謝申し上げます。

それでは、私から決算の状況についてご説明させていただきます。

2022年10月期 決算の総括(連結)

2022年10月期は、挙式・披露宴の延期が減少して施行状況が順調に回復し、営業利益はV字回復を達成しました。これまでご心配をおかけしていたかと思いますが、2022年下期は新型コロナウイルス感染症の影響から脱し、確かな回復の手応えを感じています。

売上高は、前年同期比65.3パーセント増の190億5,600万円と、約75億円の増収となりました。新型コロナウイルス感染症による挙式披露宴の延期が減少し、施行組数が前期を1,707組上回ったことで大幅な増収を達成しています。

また、計画比微減で推移していますが、主な要因として、7月頃から発生した第7波の影響によるもので、ごく一部のお客さまで延期が発生し、国内婚礼の施行組数は計画比マイナス69組で着地しています。ただし、こちらは想定の範囲内と考えています。

営業利益は施行組数の順調な回復により、前年同期比約34億円増の18億800万円とV字回復を達成しています。また、原価率が計画比で1.3ポイント下回ったことにより、営業利益は計画を上回って推移しています。

経常利益は前年同期のマイナス6億1,000万円から20億9,600万円と、約27億円の増益となりました。なお、雇用調整助成金2億4,400万円を営業外収益に計上しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期のマイナス4億1,100万円から13億9,800万円と、約18億円の増益となりました。

受注残組数は2022年10月末時点で5,223組と、前年同期比5.9パーセント減ではありますが、引き続き高水準で推移しています。

参考までにお伝えすると、コロナ禍の影響を受ける前の2019年度の受注残組数は4,168組でした。東京支店の開業等があり前提条件がやや異なる部分がありますが、コロナ禍前の2019年度と比較すると、受注残組数は4,168組から5,223組と、高水準を保持していることがわかると思います。

なお、後ほどお伝えしますが、2023年10月期はこの高水準の受注残をベースに、過去最高の施行組数を予定しています。

2022年10月期 決算概況(連結)

決算概況についてはスライドの表のとおりです。施行組数は回復傾向にあり、売上高の回復に伴い、営業利益は前年同期比でV字回復しています。

売上高の推移

売上高の推移はスライドのグラフのとおりです。

売上高の推移(四半期毎)

四半期ごとの進捗については、グラフのとおり回復傾向にあります。2022年10月期第2四半期まではコロナ禍の影響が続いていましたが、第3四半期から回復しています。2022年7月からの第7波の影響もややありましたが限定的で、売上高は順調に回復しています。

婚礼事業の状況

婚礼事業の状況についてご説明します。前年同期比で、売上高はプラス約75億円、施行組数はプラス1,707組、国内の施行組数はプラス1,697組、海外の施行組数はプラス10組で推移しました。

受注組数は前年同期比プラス1,429組です。国内外に分けると、国内がプラス1,351組、海外がプラス78組となりました。前年同期比で、受注残組数はマイナス327組、国内がマイナス345組、海外がプラス18組で推移しています。前年同期比で減少していますが、コロナ禍前と比較すると、受注残高は高水準を保持しています。

施行単価は前年同期比プラス39万3,000円の360万8,000円となりました。施行組数は回復しましたが、施行単価はまだ回復途上です。引き続き安全対策をしっかりと行いながら、結婚式の満足度を向上させつつ、施行単価の回復に努めていきます。

前年同期比プラス39万3,000円の要因は、挙式のみの比率が減少したことと、平均ゲスト数が前年同期比で15.2名増加したことによるもので、平均ゲスト数はしっかりと回復してきています。

施行組数の推移(四半期毎)

施行組数の推移についてご説明します。昨年の新型コロナウイルス感染症による業績の落ち込みから順調に回復しています。第4四半期は前四半期に引き続き、過去最高の施行組数を更新しています。

受注組数の推移(四半期毎)

受注組数について補足でご説明します。いまだ新型コロナウイルス感染症の影響が続いており、受注は緊急事態宣言等の影響で減少していましたが、回復傾向にあります。2022年10月単月では、既存店ベースでもコロナ禍前と同水準の受注組数を獲得しています。

コロナ禍の影響が濃く出ていた期間は広告投資も抑制していましたが、すでに以前の水準に戻しています。戦略的な広告投資を実行していきながら、受注獲得に取り組んでいきます。

営業利益の推移(四半期毎)

営業利益の推移については冒頭にお伝えしたとおりです。施行組数の回復に伴い、営業利益は下期にV字回復を果たしています。

財務の状況

財務状況についてご説明します。現在、自己資本比率は45.1パーセント、有利子負債依存度は23.7パーセントとなっています。一時コロナ禍による借入を行いましたが、現在は安定して推移しており、財務の基盤についてはご安心ください。

2022年10月期の取り組み①

16ページ以降は、2022年10月期の取り組み内容です。フォト事業については、2022年8月に第1号店を大阪府大阪市の大阪城公園内に開業しています。第2号店の開業も予定しており、引き続き、フォト事業の業容拡大に向けて取り組んでいきます。

2022年10月期の取り組み②

2021年11月からスタートしている結婚仲介事業です。婚活事業におけるパートナーとして、タメニー株式会社に基盤構築のサポートをいただきながら進めています。お客さまのご縁結びを行い、理念であるお客さまの笑顔と幸せづくりに引き続き貢献していきます。

2022年10月期の取り組み③

当社の結婚仲介事業を軌道に乗せるため、タメニー株式会社と資本業務提携を行っています。

Topics

インドネシア共和国ジャカルタ市にて、新たに5つ星ホテル「Le Meridien」と婚礼プロデュースの業務提携契約を締結しました。

「Le Meridien」は、ホテルの既存店舗の旗艦店である「Menara Mandiri」より車で約10分の距離にあり、5つ星ホテルかつ、会場の収容人数などが既存の店舗と異なるため、既存施設とのシナジーが見込めると判断し、契約を締結しました。

今後もこのような業務提携を中心に、インドネシア市場での成長を目指していきます。

Topics②

食品事業を行う明徳庵のトピックスをお伝えします。明徳庵はこれまで調味料を中心に展開してきましたが、このたび、バームクーヘンをメインのブランドとしたお菓子ブランド「morinoiro ─モリノイロ─」を2022年9月に展開し始めました。

あわせてオフラインのチャネルも開拓しており、百貨店でのポップアップストアや福岡空港のみやげもの売り場での販売も開始しています。かなり多くのお客さまにご来店いただき、商品も非常に好評でした。

今後も九州のみならず全国的にポップアップストアを展開していく予定ですので、みなさまのお近くに出店した際には、ぜひ足をお運びいただけたら幸いです。

金子和斗志氏(以下、金子):2023年10月期の業績見通しおよび取り組み内容について、私よりご説明申し上げます。あらためまして、アイ・ケイ・ケイホールディングスの決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

また、新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々およびご家族、関係者のみなさまに謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。医療従事者の方をはじめ、感染防止にご尽力されているみなさまに深謝申し上げます。

ウクライナにおける危機で、困難に直面されている多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。

ステークホルダーのみなさまには、これまで多大なご心配をおかけしているかと存じますが、株主さま、お客さま、当社従業員、パートナー企業、その他ステークホルダーのみなさまのおかげで業績は順調に回復しており、2023年10月期は過去最高の売上高・利益を計画しています。

2023年10月期 業績見通しのポイント

2023年10月期業績見通しのポイントについてご説明します。2023年10月期は新型コロナウイルス感染症による業績の落ち込みから回復し、過去最高の施行組数を見込んでいます。

水戸支店の開業に伴う先行費用の発生等があるものの、これに伴い、売上高・利益ともに過去最高を見込んでおり、営業利益は2桁増益を計画しています。

その内容につき、簡単にポイントをご説明します。売上高は前期比14.3パーセント増の217億8,000万円を見込んでいます。主な要因として、国内婚礼事業における施行組数は前期比489組増の5,520組、施行単価は7万7,000円増の368万5,000円で推移する見込みで、施行組数は過去最高を更新し、施行単価は今後緩やかに戻っていくと想定しています。

なによりもお客さまの安全安心のため、引き続き感染防止対策を徹底しながら、お客さまの笑顔と幸せを作る結婚式を執り行っていきます。

営業利益は過去最高の施行組数と施行単価の緩やかな回復により、前期比21.6パーセントの22億円を見込んでいます。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比7.2パーセント増の15億円を見込んでいます。

2023年10月期 業績見通し(連結)

2023年10月期は、婚礼事業の業績回復により各指標が良化して推移する見通しです。

売上高・営業利益・経常利益の見通し(連結)

2023年10月期は、コロナ禍前の水準の営業利益率10.1パーセントを目指していきます。2022年10月期に受注残高をしっかりと保持できたことが大きく、また婚礼需要は足元で確かな復調を感じています。営業利益率の達成と2024年10月期に向けた受注獲得のため鋭意取り組んでいきます。

出店計画・施行組数、設備投資・減価償却費の見通し

出店計画・施行組数等の見通しについてご説明します。2023年10月期の計画では、海外店舗として業務提携店舗が1店舗増え、茨城県の水戸支店は2023年4月の開業を予定しています。

また、設備投資は22億4,100万円を計画しています。内訳としては、水戸支店に16億円、フォト事業の新規店舗に1億7,000万円を投資し、その他リニューアル費用や衣裳等の購入を行っていきます。引き続き、不要不急のコストは引き締めつつ、戦略的投資を実施します。

配当計画

配当計画についてご説明します。業績の回復を踏まえ、2023年10月期は年12円の配当を計画しており、配当性向は20パーセントから30パーセントの範囲内としています。

国内婚礼事業での成長のチャンスはまだ残っており、私どもは依然として成長段階にあると考えています。中長期的な事業計画と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、経営成績に応じた配当を実施していく方針です。

引き続き、ご支援を賜りますよう、お願いいたします。

新型コロナウイルス感染拡大防止の対応①

新型コロナウイルス感染拡大防止のための対応について、スライドに記載しています。

新型コロナウイルス感染拡大防止の対応②

こちらのスライドもあわせてご確認ください。

2023年10月期の取り組み①

2023年10月期の主な取り組みです。水戸市の新規店舗は、2023年4月7日をグランドオープンとし、2022年4月後半より営業活動を開始しています。

偕楽園は、石川県金沢市の兼六園、岡山県岡山市の後楽園と並ぶ「日本三名園」の1つです。梅林が壮観で、多くの観光客を集める日本屈指の名所です。地域住民のみなさまに20年以上愛され支持されている素晴らしい立地だと確信していますので、2023年4月のオープンをぜひ楽しみに待っていただきたいと思います。

なお、2022年10月期末は受注目標を上回って推移しており、立ち上がりは非常に順調です。

2023年10月期の取り組み②

2023年2月から3月に、愛知県名古屋市の名古屋駅から1駅の伏見駅徒歩3分の場所に、2店舗目となるフォト施設の出店を計画しています。名古屋市は人口約232万人と大きな市場で、出店場所は駅に近く、ロケーション撮影の人気スポットである名古屋城や徳川園へ車で10分から15分と好アクセスの立地です。

今後も人口50万人以上の都市をメインターゲットに、同一店舗を年2店舗から3店舗出店していきたいと考えています。新たな店舗の発掘も鋭意行っていますので、今後の展開にぜひご期待ください。

2023年10月期の取り組み③

2023年3月期に介護事業の新規店舗を佐賀県伊万里市で開業します。伊万里市において看護小規模多機能型居宅介護の事業者公募があり、応募した結果、事業者として認定されました。

伊万里市の既存店舗から車で5分ほどの距離にあり、人的リソースの活用が図れることに加え、当社の介護事業の運営ノウハウが活かせると判断し、出店を決定しました。

ご挨拶

これまで多大なご心配をおかけしたと存じますが、コロナ禍の状況からしっかりと回復できています。当社従業員が一致団結してお客さまに寄り添って対応してきたこと、また、数多くのお客さまに当社を支持いただき施行していただいたことにより、V字回復を果たすことができました。

今後も持続的な成長のために挑戦していきます。引き続き、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

中嶋大祐氏(以下、中嶋):本日はお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。フォト事業担当、Ambihone(アンビオーネ)の中嶋大祐でございます。

フォト事業は2021年11月1日に設立し、2022年8月末に第1号店を大阪市にオープンしました。2022年10月期の実働は9月・10月の約2ヶ月でしたが、順調な立ち上がりとなり、撮影施行のお客さまにも非常にご満足いただいています。

足元についても、目標比で集客・成約ともに堅調に推移しています。立ち上げスタッフ一同は非常にモチベーションも高く、お客さまの笑顔と幸せのため、そしてビジョン実現のために日々努力しています。

2023年10月期は春に名古屋市への出店を予定しており、大阪と同様、名古屋市民のみなさまの結婚を幸せな思い出としてしっかりと残せるよう、日々精進していきます。

松井宗仁氏(以下、松井):みなさま、本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。食品事業部長の松井でございます。食品事業の明徳庵は、会社を設立して4期目に入りました。

2022年10月期においては、バームクーヘンのブランドをリリースしており、当社初となるポップアップストアを百貨店などで展開し、お客さまから大変ご好評の声をいただきました。調味料では、日本最大級のお取り寄せサイト「おとりよせネット」にて「ベストお取り寄せ大賞」の「だし・調味料部門 銀賞」をいただき、当社の婚礼事業で培った商品力に確かな手応えを感じた1年でした。

2023年10月期は、現在の倍の売上高4億円を目指していきます。その達成のために、婚礼事業の引き出物・引き菓子の受注率向上はもとより、全国でのポップアップストアの展開やメディア露出によりブランド認知を高め、ECサイトでの販売も強化していきます。

11月からは、お菓子・調味料ともに福岡空港での取り扱いもスタートしています。現在、新商品の開発も進めていますので、ぜひご期待いただければと思います。今後は九州のみならず、全国で明徳庵の商品をご覧いただく機会が増えてくるかと思います。その際は、どうぞ手にとっていただければ幸いです。

森木信吉氏(以下、森木):本日はご参加いただきまして、誠にありがとうございます。営業企画部次長の森木信吉でございます。

婚礼事業に関してご報告します。婚礼事業は、売上高・利益ともに目標を達成し、順調に回復しました。2022年10月期は施行組数が過去最高となりました。第2四半期は新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施率の低下が見られましたが、第3四半期・第4四半期は実施率が高まり、第4四半期は四半期単体で見ても過去最高の組数となりました。

さらに、神戸、東京を除き、既存店における組数も前期比148パーセントと回復しており、新店のみならず既存店でも順調に回復しました。単価についても前期比112パーセントと回復傾向で、特に「挙式のみ」の減少、および出席者の平均人数の上昇がその主な要因です。

2023年10月期は4月に水戸支店のオープンを控えており、水戸市の受注組数は順調に推移しています。2023年10月期も、前期を上回る過去最高組数の施行を目指して取り組んでいきます。

質疑応答:売上総利益率の今後の見通しについて

司会者:「2022年10月期の売上総利益率は59.0パーセントと、コロナ禍前の2019年10月期の55.5パーセントよりも大幅に改善していますが、今期以降の見通しについて教えてほしい」というご質問です。

武曽:2022年10月期の売上総利益率が改善した要因は2つあります。1点目は、料理の原価率が下がったことです。定期的な食材の見直しにより、品質を落とさずに原価率の改善に取り組んでいます。2点目は、厨房人件費の減少です。コロナ禍において、人員配置の最適化を行いました。

今後の見通しとして、2023年10月期の売上総利益率は57.9パーセントと、2022年10月期と比較するとやや落ちますが、婚礼組数や平均ゲスト数の増加に伴い人員の採用を行っていくことを想定しており、今後は、概ねこの水準で推移すると見込んでいます。

金子:コロナ禍における体質改善ということで、現在はオンラインでも会議ができますので、交通費や出張費の削減に注力しています。今期も引き続き取り組んでいきますので、利益率は高い水準を保つことができると考えています。

質疑応答:国内婚礼の出店ペースについて

司会者:「国内婚礼については今後、年間どれくらいの出店ペースをお考えでしょうか?」というご質問です。

金子:戦略的な面もありますので、希望としては1年に1店舗の出店を計画していますが、現状は2年に1店舗の出店ペースになる可能性が高いと思います。

一方でフォト事業のAmbihoneはコンパクトな出店ができるため、年間2店舗、3店舗の出店を考えています。

質疑応答:婚礼施行単価の回復時期について

司会者:「コロナ前において、婚礼の施行単価は400万円前後だったと思いますが、そこまで戻るのはいつごろだとお考えでしょうか?」というご質問です。

金子:今後の施行単価はコロナ禍前の400万円前後に戻ると考えています。我々は、出店地域におけるトップブランドとして出店し、その中でも料理、サービス、新たな演出企画など、いろいろな施策を行っています。

単価水準が戻ってくる時期については、森木からお答えします。

森木:単価についてご報告します。2022年10月期の数字を見ると、上半期から下半期にかけて単価は順調に回復しています。平均人数についても、上半期から下半期にかけて上昇が見られたことを考えると、2023年10月期中はなかなか難しい状況かと思いますが、約1年かけて、コロナ禍前の単価である約400万円に少しずつ戻ってくると想定しています。

現場では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考え、いまだに卓上にパネルを設置して婚礼施行等を行っている関係で、披露宴会場の最大収容人数を収容できない状況です。今後の感染状況によってこのようなものが撤廃できれば、参加人数も増やすことができますので、その後は単価も回復すると見込んでいます。

質疑応答:2022年10月期第4四半期の稼働状況について

司会者:「前期第4四半期の施行組数と施行単価は同第3四半期と同程度だが、コロナ感染対策を講じた上でのフル稼働状態にあるという理解で正しいでしょうか?」というご質問です。

森木:2022年10月期の第3四半期から第4四半期にかけて、横ばいの状況が続いたことについてご説明します。まずは現場の稼働率ですが、店舗によって稼動率の違いはあるものの、2022年10月期の第3四半期、第4四半期ともに、どの店舗も高稼働の状態でした。

しかし、第4四半期においては第6波の影響を少なからず受け、もともとこの時期に施行予定だったお客さまの延期等により、最終的に組数が減少し、第3四半期から横ばいの結果となりました。

こちらに関しては、現場としてまだまだ組数を伸ばしていけるところだと考えていますので、今後も受注できるように取り組んでいきます。

質疑応答:2022年10月期第4四半期の販管費について

司会者:「前期第4四半期の販管費が、同第3四半期比3億円弱増加している内訳を教えてください」というご質問です。

武曽:主な要因は2点あります。1点目は、決算賞与等による人件費の増加、2点目は、施行組数が増加していくことを見越した修繕や備品の購入、積極的な広告投資です。

質疑応答:新規事業の状況について

司会者:「新規事業(フォトウェディング・結婚仲介)の立ち上げ後の状況で、当初想定と異なったこと(プラス・マイナス両面)を教えてください。また、新規事業の黒字化の目処を教えてください」というご質問です。

中嶋:想定と比較してプラスだった点は、8月末にオープンした店舗の集客です。成約率は計画比で130パーセント増加しました。

月によって異なる部分はありますが、想定よりも多くの集客および成約ができ、しっかりとお客さまや市場からの支持をいただいたことが、想定よりもプラスとなったと考えています。

一方で、マイナスというよりは現在修正を行っている最中のものになりますが、生産性を高めるためのオペレーションの改善を行っています。以上のことが、想定とは異なった点です。

また、単体では、初年度において単月の黒字はしっかりと実現できると考えています。一方で、先ほど金子からもお話ししたように、出店を考えていますので、先行投資で人財を抱え、しっかりと教育をした上で、次年度の出店に備えていきたいと考えています。

金子:婚活サービスのララ・クゥールについてご説明します。まだネームバリューが浸透していないため想定よりも若干下回っていますが、経費等もそこまでかけていませんので、業績に与える影響は微々たるものだと思っています。

また1年目が終わり、2年目は福岡県の博多駅前に出店しようと思っています。こちらは婚活の事務所を出店し立ち寄っていただくことを想定しており、お申込み手続きやお見合いコーナーを設ける予定です。ネームバリューをある程度高めるために、広告宣伝費は使いながらも、最小の経費で徐々にお客さまを増やしていこうと考えています。

質疑応答:コロナ禍前の訪日外国人の結婚式について

司会者:「コロナ禍前の段階で、訪日外国人による結婚式はどの程度の存在感であったでしょうか?」というご質問です。

金子:外国の方の挙式自体は、現在だけではなくコロナ禍前からも少なく、ゼロとは言わないまでも、1パーセントいかないくらいではないかと思います。

森木:現状として補足すると、訪日外国人の方の結婚式の実施組数は1パーセントいかないくらいの状況です。我々は特段、外国人の方をターゲットに挙式披露宴を実施しているわけではありませんので、マーケットの数字も把握できていません。

質疑応答:訪日外国人の結婚式獲得に向けた取り組みや数値目標等について

司会者:「訪日外国人の結婚式獲得に向けた取り組みや数値目標等について、何かお話しいただけることがありましたらお願いします」というご質問です。

金子:1つ補足します。訪日外国人の方の挙式披露宴は、沖縄や北海道では多少需要があると思っています。その他、フォトウェディングのAmbihoneへの問い合わせが多少来ていると聞いていますので、担当の中嶋より補足でご説明します。

中嶋:全体の2パーセントほどではありますが、アジア圏からお問い合わせをいただいています。実際に施行も行っていますので、今後はアジア圏等向けに、自社ホームページ内にバナーを設置しようと準備しているところです。

金子:中嶋からもお伝えしましたが、そのような取り組みは今後も増えてくるのではないかと思っています。

また、こちらはAmbihoneが主体となって取り組み、人数が多いものに関しては、AmbihoneからIKKに紹介があると思いますので、相互に協力しながら取り組んでいます。需要があることに対しては、きちん供給していこうと考えています。

質疑応答:フォトウェディングサービスの差別化と強みについて

司会者:「フォトウェディングは今後ますます競争が厳しくなってくると思われますが、御社の強み、差別化のポイントは何でしょうか?」というご質問です。

中嶋:おっしゃるとおり、差別化や競争に関しては非常に厳しくなっていく業界ではありますが、出店する物件の条件等について、現在基準を決めている状況です。

立地条件などについても、お客さまが来やすい場所を1つの基準として考えてはいますが、一番はやはり人の部分になります。現在、お客さまに提供している価値に関しても、口コミ等で非常に好評いただき、98パーセント弱のお客さまに「よかった」と言っていただいており、お客さまに寄り添った接客や商品、サービスが提供できていると思います。

そして、これらの集積が市場の中で優位性となって働いていき、SNSや口コミ等での差別化につながると考えています。

金子氏からのご挨拶

金子:今後の方針についてお話しします。まずは、PT.IKK INDONESIAについてです。今はインドネシアでもコロナ禍が収束の兆しを見せており、今期の収支は同等程度のところにはいけるのではないかと考えています。現在は営業活動や施行を進め、来期は必ず黒字化する想定で動いており、今後は、海外事業も好調に推移していくと考えています。

また、明徳庵については、非常に少数精鋭で進めており、品質のよい食品の提供を行い、健康志向で今の時代に合ったサービスとなっています。

これらの施策を、松井を先頭に一致団結して行うことで、初年度は1億円、2年目は倍の2億円、3年目は4億円の売上高・利益に挑戦しており、4年目は8億円の達成を目指していきます。

Ambihoneについても、先ほど中嶋がお伝えしたように、しっかりした経営体制で、お客さまへの接客やフォトサービスを提供し、必ず業績を上げていきます。

ララ・クゥールに関しては、1,000名いる社員の口コミなどを聞き、今後のニーズを踏まえながら、少数精鋭で取り組んでいこうと思っています。今期も1,000名の社員に加え、準社員やアルバイトなど1,500名を加えたトータル2,500名で一致団結して、地域に貢献できるすばらしい企業を目指して努力、精進していきます。

今後もみなさま方の貴重なアドバイスやご支援を賜りながら、進めていきたいと思います。みなさま方には心よりお礼申し上げます。いつもご支援いただき、誠にありがとうございます。私からのご説明は以上です。