業績ハイライト
髙橋博史氏:髙橋でございます。私より、2023年3月期第2四半期決算概要をご説明します。まず、業績ハイライトです。2023年3月期第2四半期の業績は、パチンコ機・パチスロ機の販売台数が大きく伸び、前年同期比で大幅な増収増益を達成しました。また、主に投資有価証券の売却などにより、特別利益33億円を計上しています。
第2四半期決算サマリー
第2四半期の振り返りについてです。当業界においては、依然として続く電子部品不足の影響が、遊技機メーカーの足かせとなり、販売台数に影響を与えています。このような状況の中、パチンコ市場は安定した需要があるものの、6.5号機が好調なパチスロ機への需要の一時的なシフトが見られ、しばらく低迷を余儀なくされていたパチスロ市場に景況の改善傾向が表れつつあります。
当社グループにおいては、新規パチンコ機5タイトル、新規パチスロ機1タイトルを販売しました。ブランド力の向上を背景に、販売したタイトルは総じて多くの引き合いをいただき、近年にないペースで販売台数を積み上げることができたため、10月17日に通期業績予想を上方修正しました。
2023年3月期 通期業績予想の上方修正(2022年10月17日開示)
10月17日に公表した、通期業績予想の上方修正についてご説明します。第2四半期までパチンコ機、パチスロ機ともに販売が好調に推移したことに加え、第3四半期以降も継続してパチンコ機の新機種投入を行うほか、次世代パチスロ機「スマートパチスロ」第1弾の投入を行います。
そのため、売上高は期初計画比で250億円増の1,350億円、営業利益は期初計画比で160億円増の450億円としています。
2023年3月期 通期業績予想の上方修正(2022年10月17日開示)
期初予想と比較した売上高の増加要因についてご説明します。期初計画と比べて、パチンコ機が台数ベースで4万台、パチスロ機が1万台増加することにより、修正後の売上高は 1,350億円を見込んでいます。
2023年3月期 通期業績予想の上方修正(2022年10月17日開示)
期初予想と比較した営業利益の増加要因について、パチンコ機・パチスロ機の販売台数の増加による粗利益の増加が、営業利益の主な増加要因となっています。
第2四半期決算サマリー
第2四半期決算サマリーについて、売上高、営業利益、主な費用項目に分けてご説明します。
売上高の増減要因
連結売上高の増減要因の内訳については、スライドのとおりです。
営業利益の増減要因
連結営業利益の増減要因についてです。パチンコ機・パチスロ機ともに好調な販売となり、とりわけ、パチンコ機の売上総利益が大きく増加したことから、前期比で大幅な増益を達成しています。
費用構成
費用構成について、販管費が前年同期比で22億9,400万円の増加となっています。販売台数増加によりSANKYO、ビスティともに販売手数料が増加したこと、および研究開発費が増加したことが主な要因です。
B/Sサマリー
連結貸借対照表について、資産合計は前年同期比で100億6,500万円の増加です。負債合計は、主に仕入れ債務の減少により前年同期比で65億2,800万円の減少です。純資産合計は配当金の支払いや自己株式の取得による減算と、当期純利益の加算により前年同期比で165億9,200万円増加し、自己資本比率は前期末比2.4ポイント増加して、89.2パーセントとなりました。
パチンコ機関連事業
事業の概況についてご説明します。パチンコ機関連事業の売上高増減要因は、SANKYOブランドの数量増加による効果が最も大きく、販売価格も前年比で底堅く推移した結果、大幅な増収となっています。
パチンコ機関連事業
パチンコ機の販売タイトルについて、第2四半期までの新規タイトル数は5タイトルです。なお、今期販売予定の新タイトルを9タイトルから10タイトルに見直しています。第3四半期以降は、現時点で未公表の2タイトルを含め、計5タイトルの販売を予定しています。
上半期はSANKYOブランドの販売が大きく伸びましたが、下半期は新規大型タイトル「ゴジラ対エヴァンゲリオン〜G 細胞覚醒〜」や、昨年12月からロングラン稼働を続けている「エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜」の再販など、ビスティブランドの販売が業績を牽引する見通しです。
パチスロ機関連事業
パチスロ機関連事業の売上高増減要因について、第2四半期に販売したSANKYOブランドの「パチスロ アクエリオン ALL STARS」が1万台を超えるヒットとなったことから増収となっています。
パチスロ機関連事業
パチスロ機の販売タイトルについて、第2四半期までの新規タイトル数は1タイトルのみとなっています。第3四半期以降は、未公表分のタイトルを含め、計2タイトルを予定しています。
当社グループスマートパチスロ第1弾「パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ」 が11月21日の週から市場にお目見えする予定です。
パチンコ市場
石原明彦氏:石原でございます。私から、業界環境・当社の取り組みについてご説明します。
パチンコ市場の現況について、上半期の総販売台数は約53万台となりました。電子部品などの調達難の状況が続いており、遊技機メーカー各社の販売計画に少なからず影響が出たことや、パチスロ6.5号機への期待の高まりからパチスロへの需要シフトがあったことで前年同期比の実績を下回る結果となりました。
下半期については、パチンコ機への安定した需要は継続するものの、6.5号機に加えてスマートパチスロが登場するパチスロに、目先の需要はシフトすると予想しています。なお、スマートパチンコの登場は2023年4月以降を予定しています。
パチスロ市場
パチスロ市場の現況について、上半期の総販売台数は約24万台となりました。入替需要がひと段落し、6.5号機登場までの買い控えがあったため、第1四半期まで低調に推移したものの、第2四半期以降は本格的な導入が始まった6.5号機により、販売台数は回復傾向にあります。
下半期以降も旺盛な需要は継続する見込みであり、11月に登場するスマートパチスロにより、さらにパチスロ市場の景況が改善することを期待しています。
当社のパチンコ・パチスロ市場における取り組み
当社のパチンコ・パチスロ市場における取り組みについてご説明します。上半期は、電子部品不足の影響を最小限に留めながら、主力タイトル「フィーバー戦姫絶唱シンフォギア3黄金絶唱」の投入に加え、新規IP機種の複数投入を進めていきました。
下半期は、「ゴジラ対エヴァンゲリオン〜G 細胞覚醒〜」という強力なタイトルもすでに公表しているほか、今後シリーズ化を期待する新規IP機種の投入を引き続き行っていきます。
また、スマートパチスロの投入も目前に迫っています。当社グループにとって飛躍の好機であるため、部材調達にも万全を期して、販売シェアアップ、業績のさらなる向上に取り組んでいきたいと考えています。
以上をもちまして、私からのご説明は終了となります。ご清聴ありがとうございました。