業績推移

古川保典氏:社長の古川でございます。本日はお忙しい中、2021年2月期決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

本日は、昨日適時開示させていただいた決算補足説明資料に基づきご説明し、その後、ご質問を受けたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

本日のご説明ですが、最初に2021年2月期の決算についてご説明します。その後、2022年2月期の予想についてご説明します。

最初に、2021年2月期の業績の推移についてご説明します。売上高は前年比16.8パーセント増の35億7,900万円、営業利益は前年比197.4パーセント増の3億6,500万円、経常利益は前年比207.8パーセント増の3億2,200万円、当期純利益は前年比303.4パーセント増の3億1,000万円となりました。

いずれの項目についても、創業以来の過去最高の水準となりました。また、3月1日及び4月5日に公表させていただいた予測値と比較しても、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益ともに若干ですが上振れの結果となりました。

事業別売上構成

事業別売上構成と伸びについてです。光計測・新領域事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、一部製品の製造・販売が延期した影響もあり、前年比マイナス8.8パーセントとなりました。

一方、半導体事業、ヘルスケア事業は増収となりました。特に半導体事業は前年比34.9パーセントの伸びと、増収に大きく寄与しました。

貸借対照表

貸借対照表です。2020年2月期から2021年2月期までの総資産は9億円弱増加しました。これは長期借入金を中心とした固定負債が5億円強と、純資産が3億円強で対応しました。

キャッシュフロー

キャッシュ・フローですが、2021年2月期の営業キャッシュ・フローは5億6,800万円増加しました。財務キャッシュ・フローは2億4,100万円の増加となりました。一方、投資キャッシュ・フローは3億円の減少となりました。2021年2月期の現金及び預金残高は5億500万円の増加となりました。

その他の指標①

その他の指標ですが、研究開発費は、2020年2月期比若干増の1億5,500万円となりました。設備投資は、2021年2月期については2億8,800万円となりました。

期末従業員数は、31名増となりました。これは主に半導体、ヘルスケア事業における増産対応、また、IPOの体制整備に伴う管理部門の人員補強がその増加理由です。

2021年2⽉期トピックス

2021年2月期のトピックスについてです。2020年2月以降、新型コロナウイルス感染症の対策について情報発信を行いました。幸い、弊社内で新型コロナウイルス感染症の発生はありませんが、今後も十分に対策を実施していきます。

2020年8月には、フェムト秒レーザ微細加工装置について、弊社ホームページで発表させていただきました。

2020年12月には、東京証券取引所マザーズ市場へ上場申請し、先週月曜の4月5日に上場日を迎えました。みなさま方のご支援について重ねてお礼申し上げます。

2021年2月には、Forbes JAPANが開催している「SMALL GIANTS AWARD 2021」で、グランプリを受賞しました。3月25日発刊の同誌面で、弊社を紹介していただきました。

事業別説明 −光計測・新領域

事業ごとのご説明をします。ここから先は、事業別の売上高やハイライトについて簡単にご紹介したいと思います。

まず、光計測・新領域事業です。この事業は、主に委託開発や研究開発活動を行っています。2021年2月期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、一部製品の受注、販売を見送っているため減収となりました。

また、研究開発活動は、IPO時に目論見書等でご説明させていただいたとおり、現在、約15件のパイプラインについて取り組んでいます。その一例として、8つの分野について紹介しています。

事業別説明 −半導体①

半導体事業についてご説明します。半導体事業は、売上高が前年比34.9パーセント増の17億2,900万円となりました。主として新規のレーザ販売数が伸びたことによるものですが、レーザの新規販売に伴い累積的に増加するメンテナンス市場も順調に伸びています。

メンテナンス売上高については、前年比24.8パーセント増の3億5,200万円となり、半導体事業全体の売上の約20.4パーセントを占めています。

事業別説明 −半導体②

半導体事業の受注高と期末受注残高について、2021年2月期はそれぞれ19億1,300万円、5億5,800万円となっています。

事業別説明 −ヘルスケア

ヘルスケア事業についてご説明します。ヘルスケア事業は前年同様、安定した増収基調となっています。2021年2月期の売上高は、前期比9.8パーセント増の13億2,400万円となりました。

今後、乳がん向けPET装置の増加、あるいはアルツハイマー診断へのPETの適用が期待されています。

2022年2⽉期 業績予想について

今期、2022年2月期の業績予想についてご説明します。売上高は、前期比19.5パーセント増の42億7,900万円を見込んでいます。これは主に、半導体事業における売上高の5億9,800万円の増加が寄与しています。

営業利益は、IPOの資金使途となっている設備投資とは別の設備投資である新規設備投資による減価償却費の増加、そして、人員増による労務費の増加を織り込んでいます。売上総利益は、前期比1億3,400万円の増加と見込んでいます。

また、間接人員増による人件費の増加や、次の研究開発費の増加を見積もっても、営業利益は前期比13.7パーセント増の4億1,600万円を見込んでいます。

経常利益は、受取助成金収入4,500万円を見込み、前期比29.1パーセント増の4億1,700万円としています。

当期純利益は、税効果会計における繰延税金資産の回収可能性分類変更等から、6,200万円の計上を見込み、前期比14.0パーセント増の3億5,400万円としています。

業績予想

先ほどのスライドと同様の内容となりますが、各項目においても過去最高の更新を見込んでいます。

事業別売上予想

事業別売上予想です。特に半導体事業の伸びについて、対前期増減率で34.0パーセントの予想となっています。半導体事業の売上の中のメンテナンス売上も、前期比33.0パーセントの増加を見込んでいます。

その他の指標②

その他の指標ですが、研究開発費は、前期比1億900万円の増加を見込んでいます。研究開発活動のパイプラインの一部に特に注力しており、半導体、ヘルスケア事業に続く第4の新しい事業の創生を進めていきたいと考えています。

設備投資は、半導体、ヘルスケア両事業の増収に向けた工場新設等を進めていきたいと考えています。以上、簡単ですが、決算の補足説明をさせていただきました。