2019年3月期決算説明会
野島隆久氏:みなさま、今日はお越しいただきまして、本当にありがとうございます。それでは、2019年3月期の決算について、ご説明いたします。
業績の説明の前に、プレスリリースについてです。プレゼン等では詳しく説明しておりませんので、口頭で説明させていただこうと思います。
代表取締役、つまり私、野島隆久が、役員ならびに正社員等に株式の贈与を行うこと、またピーシーデポコーポレーション社株の一部を長期保有を目的として取得すること、ならびに、主要株主として異動するという発表でございます。
簡単に言いますと、私がピーシーデポコーポレーション社の株の買付を行い、それを役員または社員等に無償で贈与するという内容でございます。買付金額に関しましては、今の株価に直して、およそ10億円と計算いただければと思います。そのうち6億円程度を社員や役員に無償で贈与します。
私の個人的な買付のため、会社等に問合せ窓口といったものはございません。また、私が(株式を)社員に配りますが、その目的は引き続き経営にコミットするためです。合わせて25周年を迎えることや、今回、ビジネス等を次のステップに移行する過程におきまして、従業員が長期的に仕事をするという意識や目的の向上、成果の向上といったものも、総合的な目的としております。
2019年5月14日に決算と同時に会社に通知し、会社からプレスリリースが出ておりますので、私個人のアクションになります。社員には2019年5月15日に全社員の総合カンファレンスでこの内容が説明されております。本件について、先に説明させていただきました。
(株式を)買いながら社員に贈与を進めていくかたちになります。大株主ではありますので、もちろん株式がないというわけではありませんが、買ったものを長期保有したり配ったりということでございます。
それでは、2019年3月期の決算についてご説明いたします。
決算ハイライト
決算のハイライトでございますが、売上高で404億4,700万円、営業利益で25億7,900万円、経常利益で26億8,500万円となりました。当初の業績の見込みに照らし合わせますと、売上高で94.1パーセント、営業利益で107.5パーセント、経常利益で107.4パーセント、当期純利益で94.1パーセントとなっております。
当期純利益に関しましては、該当する資産に関して減損を行いましたので、94.1パーセントとなっております。
PL(連結)
連結のPLについてのサマリーでございます。
売上高でいいますと、前期比で31億4,300万円減少いたしております。その内訳は、商品がマイナス38億2,400万円、ソリューションサービスにおいてはプラス7億400万円となっております。そうしたことから、売上総利益はトータルで13億8,100万円減少いたしました。
一方、セールやイベント等による人件費や宣伝広告費を大きく減らしたことから、販売管理費は前期比で9億7,800万円減少いたしております。
具体的にいいますと、一時的な雇用のアルバイト等も、長期目的の人材の採用のみとなっており、「短期的にイベントで働き手が必要だから採用する」といったことは行っておりません。そうしたことから、販売管理費が減っております。
そこから差し引きまして、それぞれ前期比で、営業利益は4億200万円、経常利益は3億9,300万円、当期純利益は4億500万円減少いたしております。
商品別売上高
商品別売上高のサマリーでございます。先ほど説明したものと大きく変更等はございません。グラフのとおりでございますので、ご覧いただければと思います。
ソリューションサービス売上高/構成比四半期ごと推移
ソリューションサービスの四半期ごとの売上高推移でございます。
商品売上が下がっていくなか、ソリューションサービスに関しては現在、微増もしくはフラットといったものを確保しております。のちほど説明いたしますが、売上の構造、中身を少しずつ変化させておりますので、それによるものとご理解いただければと思います。
経常利益額/利益率 四半期ごと推移
四半期ごとの経常利益でございます。12月にセール等のある第3四半期は利益が出て、その他の期はおよそフラットという利益構造になっております。
BS(連結)
BSは大きな変化はございませんが、全体の資産といたしましては、前期比で14億3,200万円減少しております。売掛金に関しましては、ソリューションサービスの売上高の上昇、またはその債権の回収を差し引いてもプラスになっておりますので、ソリューションサービス売上高による売掛金が5億2,500万円増加しております。
たな卸資産、その他は表のとおりでございます。
売掛金 四半期ごと推移
売掛金の四半期ごとの推移でございます。売掛金残高の推移ですが、当社のメンバーシップのユーザーの方に、商品と一緒にソリューションを提供いたしております。それらが増えると、売掛金が増加する傾向にあり、第3四半期、第4四半期と徐々に増加傾向でございます。
CF(連結)
キャッシュ・フローに関してです。
投資キャッシュ・フロー、営業キャッシュ・フローは、それぞれこのようなかたちでございます。おおよそPLやBSの動きと連携したキャッシュ・フローかと思います。
店舗の改装に関しては、第1四半期で2店舗、第2四半期で1店舗、第3四半期で1店舗、第4四半期で2店舗、合計6店舗を改装いたしております。改装内容に関しましては、どちらかというとコンパクト化、高密度化しており、少し小さく密度が高い店舗に切り替えております。
地方店舗に関しては、ばっさりと半分ぐらいにしている店もあります。そうした改装には、もちろん半分にするコストがかかりますので、一時的費用、また投資等は行われますが、半分にしたあとのオペレーションコスト、余剰スペースの賃料収入等が一部入ってくるといったこともございます。
前提比較
2019年3月期の決算につきまして、前提の比較を申し上げたいと思います。
ソリューションサービスの売上高でございますが、全体をとおして7パーセント増で計画しておりました。しかし、通期実績は2.9パーセントの増加となりました。売上高総利益率は45パーセント程度で見ておりましたが、通期実績は46.1パーセントとなっております。設備投資額は通期計画の10億円に対して通期実績は9.4億円となり、改装は6店舗でございました。
株主還元
2020年3月期の配当に関しては、そのまま配当を据え置きますので、通期をとおして13円となります。配当性向は、36.7パーセントでございます。
同日発表の適時開示
同日発表した適時開示です。(スライドの)4点目の私個人による株式の取得に関しましては、先ほどのご説明のとおりでございます。
優待制度の一部変更を実施
優待制度を一部変更いたしました。今までの例を挙げますと、100株のメンバーの方には、1,000円の利用券がついておりました。この1,000円の利用券がプレミアムメンバーの場合は2,000円で使えるという、メンバー重視型の株主優待制度を導入しております。
もともと1,000円でしたが、1,000円の方はサービスや修理といった技術サービス等に使う場合に限り、額面としては2,000円として使えました。しかし、今回はメンバーさまの場合、商品の購入でも2,000円で使えるというように、株主優待を変更いたしております。金額に応じて、すべてそのようなかたちで同じような比率で変更いたしました。
2020年3月期 計画
2020年3月期の計画でございます。久々といったら本当に申し訳ないのですが、増収増益の計画を立てております。
売上高は410億円、営業利益は26億円、経常利益は27億円、設備投資額は13億円としております。設備投資は、システムや店舗改装のピッチが上がるため少し増えます。減価償却は引き続き8億円程度ということで、ご理解いただければと思います。