業績ハイライト(損益計算書)
中山晴喜氏:みなさま、こんにちは。代表取締役の中山晴喜でございます。本日はお忙しい中、決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。どうぞ最後まで、よろしくお願い申し上げます。
こちらが本日ご説明する資料の内容となります。まずはじめに第2四半期の決算概要について、次にセグメント別の状況について、最後に通期の業績予想について、ご説明いたします。それでは2019年3月期第2四半期の決算概要を説明いたします。
まずは、業績ハイライトです。売上高は前期比120.9パーセントの133億1,400万円。営業利益は同156.8パーセントの27億6,700万円となりました。コンシューマ事業における、各タイトルの好調に加えて、ソフトウェア資産の売却に伴う一時収入を計上したこと等により、大幅な増収増益となりました。
セグメント別概況
続いて、こちらがセグメント別の実績です。オンライン事業は、売上高が前期比97.9パーセントの44億円7,800万円。セグメント利益は、同82.7パーセントの3億6,400万円となりました。
主力の長期運営タイトルの売上減少が続いたことに加えて、前期にリリースしたタイトルが、十分に収益貢献できず、減収減益となりました。コンシューマ事業は、売上高が前期比163.4パーセントの57億1,600万円。セグメント利益は、同216.7パーセントの20億円3,600万円となりました。
前述のとおり国内において、新作ゲームソフト販売、アミューズメントビジネスが、それぞれ好調に推移したことに加えて、ソフトウェア資産等の売却に伴う一時収入の計上もあり、前期比で大幅な増収増益となりました。
音楽映像事業は、売上高が前期比105.5パーセントの31億円2,500万円。セグメント利益は、同101.2パーセントの10億円4,200万円となりました。ステージの各公演、パッケージ販売が好調に推移したことや、アニメ・ステージともに、二次利用収入も好調に推移し、増収増益となりました。
セグメント別売上構成(四半期毎)
こちらは四半期ごとの各セグメントの売上推移です。オンライン事業が引き続き低調な推移となっており、コンシューマ事業、音楽映像事業の割合が増加しています。
オンライン事業 2019年3月期 2Qまでの進捗状況
各セグメントの状況についてご説明いたします。まずはオンライン事業です。長期運営タイトルの売上減少を、前期サービスを開始したタイトルで補い切れず、減収減益となりました。主力の長期運営タイトル「剣と魔法のログレス いにしえの女神」や「ブラウザ三国志」は堅調を維持するものの、前期比で売上が減少いたしました。
前期リリースしたタイトルの中では「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」が好調に推移いたしました。また「戦刻ナイトブラッド」「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」につきましては、アジア地域への展開も積極的に推進しています。なお「戦刻ナイトブラッド」の国内版につきましては、株式会社マイネットゲームス様へ運営を移管するとともに、当社における開発費を一括償却いたしました。
オンライン事業 2019年3月期 3Q以降の取り組み
続いて、オンライン事業の今後の取り組みです。当社グループ全体の業績といたしましては、コンシューマ事業、音楽映像事業の好調を背景に、当第2四半期までは増収増益で推移し、通期計画に対する進捗も順調です。しかし、オンライン事業につきましては、この四半期も厳しい状況が続く見通しとなっています。そこで、先日発表しましたとおり、来期、再来期に向けた立て直しのため、構造改革に着手いたしました。
まずは10月1日付けで、これまでオンライン事業とコンシューマ事業を束ねていたデジタルコンテンツ事業部を解体し、オンライン事業とコンシューマ事業の意思決定ラインを明確に分離いたしました。これに伴い、オンライン事業は代表取締役直下の組織に変更し、コンシューマ事業につきましては、取締役副社長の管掌といたしました。
オンライン事業については、代表取締役である私が直接指揮をとることで、よりスピーディーな意思決定を行える体制とし、早期の立て直しを図ってまいります。そして、制作面におきましては、複数のヒット作を手がけた外部の著名プロデューサーを招聘したプロジェクトの編成や「剣と魔法のログレス」シリーズを共同開発した実績がある、株式会社Aiming様との新規の共同開発(契約を締結しました)。加えて、海外有力タイトルの獲得などにも引き続き取り組み、より成功確度を高めた新規タイトルの編成に努めます。
これらの構造改革や、タイトル編成方針の見直しに加えまして、当社オンライン事業における、昨今の業績不振や今後の見通しを踏まえ、人員体制の適切化による事業の合理化を図るため、早期退職優遇制度の実施を決定いたしました。
これにより、オンライン事業に関わる人員の約20パーセントの減少を見込み、固定費の圧縮とパイプラインの見直しによる業務効率の向上を図ってまいります。
なお、今回の早期退職優遇制度の実施に伴い発生する特別退職金等の費用につきましては、当期において特別損失として計上する予定ですが、詳細な金額や業績に与える影響につきましては、応募者数や特別退職金が確定次第、速やかに開示いたします。
コンシューマ事業 2019年3月期 2Qまでの進捗状況
続いて、コンシューマ事業の状況についてご説明いたします。国内の新作ゲームソフト販売やアミューズメントビジネスの好調に加えて、ソフトウェア資産の売却収入の計上により、増収増益となりました。
国内におきましては「Fate」シリーズの最新作「Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラリンク)」を、PlayStation4とPlayStation vita向けに6月7日に(発売し)、「リトルドラゴンズカフェ-ひみつの竜とふしぎな島-」を、Nintendo SwitchとPlayStation4向けに8月30日に発売いたしました。
海外につきましては、子会社のMarvelous USA及び、Marvelous Europeより、「シノビリフレ - SENRAN KAGURA-」の配信を開始いたしました。アミューズメント事業におきましては、「ポケモンガオーレ」が稼働開始から3年が経過いたしましたが、過去最高水準の、非常に好調な業績推移となっています。また「ポケモントレッド」の海外展開も順調です。
昨年秋にリリースした「TRYPOD(トライポッド)」につきましても、国内外で順調な推移を継続しており、国内での特許取得も完了し、さらなる拡販に努めてまいります。
コンシューマ事業 2019年3月期 3Q以降の取り組み
続いて、コンシューマ事業の今後の取り組みついてご説明いたします。国内では、「閃乱カグラ」シリーズの最新作「PEACH BALL 閃乱カグラ」を、Nintendo Switch向けに、12月13日の発売を予定しています。「Fate/EXTELLA LINK」は、海外展開に合わせて、新たに国内ではNintendo Switch版のリリースを予定しています。また「閃乱カグラ Burst Re:Newal」も、海外展開に合わせて、新たにWindows PC版のリリースを予定しています。
アミューズメント事業におきましては、好調が続く「TRYPOD」シリーズ第2弾となる「TRYPOD Big!!」を発表。また当社初のアミューズメント施設向けリズムゲーム「WACCA(ワッカ)」を発表させていただきました。いずれも、来年の稼働開始に向けて、ロケテストを開始いたしました。
音楽映像事業 2019年3月期 2Qまでの進捗状況
続いて、音楽映像事業の状況についてご説明いたします。ステージの各公演やパッケージ販売、映像作品を中心としたライブラリー作品の二次利用収入の好調により、増収増益となりました。
音楽映像部門におきましては、テレビアニメ「東京喰種トーキョーグール:re」の第1期を4月から6月まで、テレビアニメ「千銃士」を7月から9月まで放送いたしました。
ステージ制作部門におきましては「舞台『刀剣乱舞』」「ミュージカル『テニスの王子様』」「あんさんぶるスターズ!」など、主力シリーズの最新公演を実施し、盛況となりました。その他にも、シリーズ公演や新作公演を実施し、いずれも好評をいただきました。
音楽映像事業 2019年3月期 3Q以降の取り組み
続いて、音楽映像事業の今後の取り組みについてご説明いたします。音楽映像制作部門におきましては、4月から6月まで放送いたしましたテレビアニメ「東京喰種トーキョーグール:re」の第2期の放送を10月より開始しました。また、15周年を迎えた「プリキュア」シリーズの劇場版最新作を、10月27日より公開しています。
ステージ部門におきましては、大人気漫画「家庭教師ヒットマンREBORN!」を原作とした「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」を、9月から10月まで公演いたしました。12月からはミュージカル「テニスの王子様」と、「あんさんぶるスターズ!」の最新作の公演を予定しています。以上が、各セグメントの概況になります。
2019年3月期 業績予想
最後に業績予想についてです。現時点では当初の発表から変更なく、売上高250億円、営業利益、経常利益は(それぞれ)45億円、当期純利益は29億8,000万円を目指して取り組んでまいります。
以上をもちまして、決算説明を終了といたします。最後までご清聴いただきまして、誠にありがとうございました。