トピックス
土山隆治氏:それではまず、上期のトピックスから入らせていただきます。
上期におきましては、売上が非常に計画以上に低迷したことも相成りまして、計画利益を達成することができなかったということが、今日みなさんにお伝えしないといけない内容でございます。
その要因としましては、コネクター事業の受注が非常に低迷だったということでございます。市況としましては、昨年(2017年)より順調に推移しておりましたスマホ市場が思った以上に伸びなかったということと、私どもが期待しておりしたIoT分野向けの製品が、思ったほど展開できていなかったというのが、上期の売上未達の大きな要因だと分析しております。
続きまして、自動車部品でございます。自動車部品は、計画どおりの仕事を得ることができたということで、数字でいうところの上期・半期ベースで過去最高額の3桁……100億円という受注・売上結果を残すことができたことがトピックスではないかなと、お伝え申し上げます。
3番目は、新規ビジネスでございます。2つございまして、トルクセンサ関連でございます。ロボット向けに開発を始めまして、引き続き新たな市況としまして、産機向けということに、展開を始めていっております。
緩やかではありますけども、量産に向けた順調な滑り出しができつつあるということで、期待する数字につきましては、来年度以降にお話ができるようなかたちで、今取り組んでいるというのが、この新規ビジネスでございます。ということで(新規ビジネスが)滑り出しているということを、今日お伝えできているんじゃないかなと思います。
MEMSに関しましても、この技術を応用しまして、匂いであったり、超音波であったりという、多岐に渡った活用方法を考え、新しい製品を発表させていただいております。
反応としましては、いろんな企業の方から興味を示していただいてるということで、問い合わせを多々いただいております。一つひとつ丁寧にご説明を申し上げ、事業化に向けたかたちを作っていきたいということです。
(私からのトピックスのご説明は)このようなかたちで、まずは上期の業績報告ということで、管理本部の田篭から、順次ご説明をさせていただきます。よろしくお願いします。
連結決算概要
田篭康利氏:田篭でございます、よろしくお願いいたします。それでは、さっそくではございますけども、2018年12月期第2四半期の連結決算状況につきまして、ご説明いたします。5ページからになりますので、よろしくお願いいたします。
まずは、5ページの連結決算概要になりまして、売上高と利益の概要でございます。
ご覧いただいておりますとおり、この第2四半期におきましては、売上高は前年同期比で増収となっておりますけども、各区分利益におきましては、非常に厳しい状況で着地をしております。
第2四半期の売上高実績としましては、253億8,000万円。営業利益が3億8,700万円、経常利益が3億6,500万円、最終の当期純利益が1億6,600万円ということで、着地をしております。
売上高の概要になりますけども、コネクタの関係では、スマートフォンをはじめとしまして、モバイル端末の販売不振ということで、売上高が伸び悩んでおります。
一方、自動車電装関係におきましては、好調な自動車販売、それから自動車の電子化・電動化ということが、ますます進展してきておりますので、引き続きセンサ類あるいは車載コネクタなどが、順調に売上高を伸ばしてきております。ということで、自動車に関しましては、過去最高の売上高を計上しております。
利益面におきましては、売上高の増加に伴って、粗利額としましては増額で確保しておりますけども、販売管理費の増加が影響しまして、前年同期比では減益というような状態で着地をしております。
以上が、決算の概要になります。
連結損益計算書
続きまして、次のページにまいりますが、こちらは連結損益計算書の内容になります。
赤い点線の丸で囲っているところを見ていただきたいと存じますが、まずは粗利のとこであります。粗利率は、この第2四半期の累計で28.5パーセントとなっております。前年同期と比べまして、0.4ポイントのマイナスということで、粗利率としては伸び悩んでいるという状況です。
伸び悩みの要因としましては、コネクタ部門におけるスマートフォン関係のRF同軸コネクタの受注が伸び悩んでいたこと。それから、自動車部門でやはり先行投資をしておりますので、固定費が増加してきております。
その関係で、粗利率が伸び悩んでいるという状況になっております。結果としまして、28.5パーセントという粗利率になっておりまして、前年同期に比べまして、0.4ポイントのマイナスとなっておりますが、ほぼ同レベルということで推移しております。
営業利益につきましては、販売管理費の中で人件費、それから研究開発費などが前年同期で増加してきておりますので、粗利額としては増加してきておりますが、これらの販売費・管理費の増加によって、営業利益は減益ということで着地をしております。
経常利益のところでは、売上債権の評価替に伴います為替差損が、第2四半期で少し円安に振れましたので、回復はしてきたんですけども、1億4,500万円ほどまだ残っております。しかしながら助成金がございますので、その収入もあって、営業利益とほぼ同レベルで経常利益は着地しているという状況です。
最終の税引後が1億6,600万円ということで、前年同期で比較しますと、まず減益ということで、非常に厳しい損益決算の状況となっております。
連結セグメント別売上高
続きまして、次のページへまいりますが、こちらは売上高をセグメント別に分析したものであります。
全体の売上としましては、先ほど申し上げましたとおり、253億8,000万円で着地をしております。前年同期で(比較して)言いますと増収ということで、増えてはおりますけれども、中身的に若干でこぼこが生じている状況です。
セグメント別に見ていきますと、コネクタ及びエレクトロニクス関係が、前年同期(比)で4.8億円の減収。自動車電装関連部品では、先ほども申し上げましたように、自動車の販売が活発であったというようなことから、順調に売上高を伸ばしてきておりまして、過去最高の売上高を記録することができております。前年同期比で、11億円の増収ということです。
また、半導体設備・その他につきましても、半導体メーカーの設備投資意欲が活発だったということもありまして、2.8億円の増収ということになっております。
連結セグメント別売上総利益
続いて、次のページへまいります。こちらは、セグメント別の売上総利益の状況を説明したスライドになります。
まずは、緑色の折れ線グラフになりますけども、これはコネクタ関係の粗利の状況になります。前年同期の2017年12月期第2四半期でいきますと、32.6パーセントの粗利でしたけども、この(2018年12月期)第2四半期では32.5パーセントということで、若干のマイナスとなっております。ほぼ、前年同期と同レベルの粗利率ということです。
これは、冒頭にも申し上げましたとおり、RF同軸コネクタが主ですけども、売上高がなかなか伸びないということで、海外工場の稼働率もなかなか上昇せずに、粗利率の伸び率が伸び悩んでいるというようなところです。
一方、自動車電装関連部品でも、粗利率としては伸び悩んでおりますけども、増収効果によりまして、先行投資による固定費の増加。こういった増加分を吸収して、当年度の第1四半期比較では、改善してきている状況になっております。
半導体設備事業につきましては、23.4パーセントということで、こちらの粗利率はさらに改善が進んでいる状況でございます。
全体としては28.5パーセントの粗利率で、この第2四半期は着地をしております。
連結貸借対照表
続いて、次のページにまいりますが、こちらは連結貸借対照表の状況になります。
ご覧いただいておりますとおり、総資産は670億円となりました。現預金が、前期末比でいきますと、9億1,600万円の減少ということです。この減少はかたちを変えて、固定資産に今置き換わってるというような状況です。
売上債権に関しましては、回転率が短くなっております。若干短くなっておりますので、改善をしております。また、棚卸資産につきましては、回転期間が少し長くなってきておりますが、いずれも良好な水準だと理解をしております。
この第2四半期まででいきますと、49億1,600万円の、固定資産の投資をやっております。一方、負債になりますが、有利子負債は長短を合わせますと、前期末比で25億円の増加という状況です。これは、長期資金・短期資金、そういった資金の資金繰り計画のとおりに推移しておりまして、具体的にはマレーシアの投資とか、そういう投資が順調に進んできてるというところに、資金が回っております。
また、自己資本比率の関係ですけども、こちらは前期末比で3.6ポイントほど減少しておりまして、68.5パーセントとなっておりますが、引き続き財政状態としては7割が終わっておりますけども、財政状態としては健全な状態を保っているという評価をしております。
以上が、第2四半期の決算概要になります。引き続きまして、常務の原田より、通期計画についてご説明を申し上げます。
連結業績計画
原田隆氏:原田と申します。
次をお願いします。これは、今年(2018年)上期実績プラス、下期の修正計画を入れた数字でございます。売上高が535億円、売上総利益が159億4,200万円、営業利益が23億円、経常利益が22億円、最終利益が14億5,000万円という(のが)今の修正計画でございます。
配当につきましては、当初の予定どおり一株当たり配当金を25円と予定させていただいております。数字を見てわかるように、上期の実績は非常に思わしくない結果ですが、下期はその分を挽回するという数字を計画して、ここに記載しております。