1. 連結業績ハイライト(前期同四半期比)
佐藤茂氏:みなさま、こんばんは。パートナーエージェント代表取締役の佐藤でございます。
さっそくではございますけれども、2018年3月期第2四半期の決算説明をさせていただきます。お手元の資料の3ページ、連結業績ハイライトからお話をさせていただきます。
全体としては、増収減益でございます。売上高は微増、収益率は前期比で低下しております。
売上高は20億2,500万円、営業利益は3,800万円ということで、売上高は1.7パーセントの増加、営業利益は83.4パーセントの減少というかたちになりました。
1. 連結業績ハイライト(前年同期比営業利益)
続きまして、連結業績のハイライトでございます。
我々の売上の70パーセント以上を占めるパートナーエージェント事業の、新規入会会員数の成長が鈍化して、売上を抑制する中、「OTOCONパーティー」という婚活パーティーの事業が好調でございました。前年同四半期比で参加者が倍増した結果、売上としては微増というかたちになりました。
一方営業利益においては、前年同四半期で言うと、新規出店を行わなかった分、今期はパートナーエージェント事業並びにOTOCONの出店を行ったために、相対的な営業利益は低下しているという状況でございます。
1. 業績ハイライト(売上高・営業利益の推移(通期))
続きまして、通期の見込みでございます。
今年(2017年)の7月の末に下方修正を発表させていただきましたが、今期は売上高が43億3,100万円・営業利益が2億500万円という計画で、今がんばっております。
1. 業績ハイライト(売上高推移(四半期))
続きまして、四半期ごとの業績のハイライトでございます。
売上高の推移です。第2四半期単体で言いますと、10億2,400万円でございました。対第1四半期比並びに前年同期比で言うと、微増というかたちでございます。
1. 業績ハイライト(営業利益・営業利益率推移(四半期))
次に、営業利益でございます。第2四半期単体の営業利益は2,900万円ということで、前年同期比で言うと、大幅に減少しているというところでございます。
2. セグメント別売上高・利益の状況(前期同四半期比)
次に、セグメント別でご説明をさせていただきます。
まず、パートナーエージェント事業でございます。売上高で言いますと、15億4,655万円ということで、前期比マイナス5.1パーセント。営業利益は3億4,200万円で、前期比マイナス24.7パーセントでございました。
ファスト婚活事業です。これは、主に婚活パーティーの事業でございますが、こちらは好調でございまして、売上高は3億5,100万円、増減率は73.9パーセント(の増加)。営業利益は3,123万6,000円、前年同期比で約2,000パーセントの伸長でございました。
次に、企業や自治体向け、もしくは「CONNECT-ship(コネクトシップ)」の事業をやっている、ソリューション事業でございます。売上高は1億700万円、前年同期比でマイナス31.6パーセントでございます。ここは、民間企業向けの大きなコンサルティング案件がなくなりまして、現在は自治体の案件並びにコネクトシップの案件が中心となっているために、マイナスとなっております。営業利益については、こちらに記載のとおりでございます。
次に、ご成婚退会後のお客さまに向けたウェディングサービスの斡旋や、保育園事業をやっているQOL事業でございます。売上高は約6,000万円で、前期比プラス58パーセント。営業利益においては、引き続き保育園の出店のコストがかさんでおりまして、マイナス2,677万2,000円ということで、引き続き投資フェイズが続いているということでございます。
トータルで申し上げますと、上期の売上高は20億2,500万円、(前年同期比で)1.7パーセントの微増。営業利益は3,887万3,000円で、前年同期比でマイナス83.4パーセントとなっております。
3. 各事業の状況
続きまして、各事業の状況のご説明をさせていただきます。12ページでございます。
パートナーエージェントは先ほど申し上げたとおり、減収減益が続いております。
主な理由は、前回も申し上げましたが、私どもが出向している広告反応率について、非常に苦戦している状況でございます。資料請求後のお客さまの来店率・来店契約率・契約後のお客さまの中途退会率・成婚率といったすべての指標は改善しておりますが、広告上のKPIというものが非常に大きく、苦戦をしている状況でございます。
ただ、今年(2017年)の2月から、私自身がマーケティング本部を直接見ておりまして、ようやくこの数ヶ月で、広告効率の下げ止まり感ができました。引き続き、今期の我々の重要方針であったマス広告に投資をしていくところも、今期中ギリギリ間に合うかどうかというところで今進めております。引き続き、マーケティングの改善によって新規顧客、お客さまの改革を講じてまいります。
続きまして、ファスト婚活事業。ここは主に、婚活パーティーの事業でございます。パーティーの参加者数は、前期比で約倍増のペースを維持しております。参加者数(の増加)が非常に好調でございまして、店舗も追加で出店しております。引き続き、パーティーの開催数を増やしてまいりまして、お客さまのニーズに応えられるように、事業の成長を支えていきたいと考えております。
続いて、ソリューション事業でございます。こちらも減収減益でございます。先ほど申し上げたとおり、個別の民間企業向けのコンサルティングの案件が、今期は控えております。主に自治体向けのシステム販売に、今期は特化してやっております。
一方、コネクトシップ。今年の1月にシステムトラブルでスタートが遅れましたが、6月のオープン後、順調に会員数が推移しておりまして、現在の利用会員数は1万7,000人ぐらいです。今期計画しておりました期末までの2万人は、しっかり各提供先の利用促進を含めて、行ってまいりたいと考えております。
QOL事業に関しては、増収減益でございます。成婚会員向けのサービスは、さまざまなアイテムの追加をすることと、リクルートのゼクシィさんと提携いたしまして、お客さまの斡旋エリアの拡大をしてまいりました。引き続き、アイテムの拡充とエリアの拡大をしてまいります。
企業主導型保育事業は順調でございまして、今期は開設済みが3園。そして、もう2園をオープンする予定です。各保育園の稼働率も7割・8割以上ということで、事業は順調に推移しております。
3. 各事業の状況(パートナーエージェント事業)①
パートナーエージェント事業の概況でございます。先ほど申し上げた、我々の重要指標である広告反応率は、ここ数ヶ月で下げ止まり感があって、ここからしっかりマス広告・認知度広告を含めた対策を、講じてまいりたいと考えております。
直近2ヶ月の在籍会員は微減となりましたが、私どもの強みであるお客さまのサービス・成婚が好調でございます。昨年(2016年)と比べても、成婚数並びに成婚率が増加しておりまして、サービス品質の向上は継続して品質に寄与しておりますが、一方で(成婚後に退会するため)会員数のマイナスの一因となっている状況でございます。
後ほどご説明しますけれども、今さまざまなマーケティングの施策を講じておりまして、パートナーエージェント事業における課題は、まさに広告・マーケティングがポイントでございます。新しいマーケティング手法も含めたチャレンジを、やらせていただいております。
3. 各事業の状況(パートナーエージェント事業)②
続きまして、14ページでございます。今年(2017年)、岐阜店と奈良店をオープンしております。我々は、既存の大手の会社に比べて店舗数がまだまだ少ないので、我々の成長計画で言いますと、出店は非常に重要でございます。ただ、先ほど申し上げた、マーケティングの改善がしっかりできてから、再度出店の攻勢をかけていきたい。
まだまだ出店の余地はございますので、まずベースとなるマーケティングの改善を、しっかりしてまいりたいと考えております。
3. 各事業の状況(パートナーエージェント事業)③
続きまして、パートナーエージェントの新規入会会員数・成婚会員数・在籍会員数の推移のグラフでございます。2018年3月期の予想は、前回出させていただいたとおり、期末在籍会員数(緑の折れ線グラフ)で1万2,979人、年間入会会員数(赤の棒グラフ)で9,443人、年間成婚会員数(青の棒グラフ)で3,614人ということで、全社をあげて、今がんばっております。
3. 各事業の状況(パートナーエージェント事業)④
16ページは、私どもの強みである成婚の実績でございます。昨年(2016年)の在籍会員からの成婚率が、27.2パーセント。(ここから)さらにプラスになって、今期(2017年)は28パーセントから29パーセントぐらいで着地をする予定でございます。このあたりの成婚の強みを、しっかり営業・マーケティングに活かした活動をしてまいりたいと考えております。
3. 各事業の状況(ファスト婚活事業)①
続きまして、(ファスト婚活事業の)OTOCONパーティーでございます。パートナーエージェント事業との併設店を作っておりまして、(2017年)8月に岐阜店と奈良店をオープンいたしました。今、名古屋の栄と大阪の新地で2店をオープンして、順調な成長をしております。
こちらも引き続き、既存の会員数の増加・ホームページへの来訪が増えておりますので、しっかり出店を行いまして、参加者数の増加をしっかり図っていきたいと考えております。
3. 各事業の状況(ファスト婚活事業)②
18ページが、ファスト婚活事業のパーティーの参加者数です。上期で12万5,496人と、(前年同四半期比で)約倍増の結果となりました。期末も21万4,793人と、今後もうちょっと上振れるくらいの参加者数で、着地をする予定でございます。
3. 各事業の状況(ソリューション事業)①
次に、ソリューション事業でございます。先ほど申し上げたように、従来は企業向け・自治体向けのコンサルティングに注力していましたが、今期においては自治体向けのASPの提供に注力しています。今導入済みの都道府県は2つありますが、今提案中のものが7・8つぐらいございます。今期中もしくは来期中に、順次受注ができたらいいなと考えています。
そして、コネクトシップ事業でございます。コネクトシップは、私どもの同業向けに、会員を相互に紹介するというプラットフォームでございます。今の提携先が、社数で言うと9社・サービス数で言うと11サービスございます。9社11サービスを合わせると、約6万7,000人くらいの在籍会員がおります。
そのうち、約1万7,000人弱くらいの会員さまに、コネクトシップを使っていただいています。「日本で一番お見合いが組めるオープンなプラットフォーム」ということを標榜して、事業を推進しています。開始してから6ヶ月ほど経ちましたが、非常にお見合いの組数も順調でございます。
まだちょっと、数字は集計中でございますが、非常にアクティブな会員が集まって、お見合いがたくさん組めているという状況でございます。このアクティブなお見合いをインセンティブにして、より提携先の会員さまの利用率の増加や、新規提携先の開拓を行ってまいります。我々パートナーエージェントだけではなく、業界全体のお見合い・成婚を作っていけるように、引き続き努力してまいります。
3. 各事業の状況(ソリューション事業)②
20ページについては、先ほど申し上げたとおりです。自治体向けの提案としては、順調に進んでいます。
3. 各事業の状況(QOL事業)
続きまして、成婚退会後のお客さま向けの事業である、QOL事業でございます。先ほど申し上げたとおり、アイテム数とエリアの拡大に向けて、利用者を増やしていくこと。
これと同時に、保育園事業について、開設済みが3園・今期(開設予定)が3園でございます。
お子さまの定員が、今期末の6施設で約100人ぐらいになりました。新規(開設)予定の施設も、もう定員がいっぱいになっていますので、こちらも引き続き、需要のあるエリアに出店していきたいと考えています。
3. 各事業の状況(QOL事業:めばえ保育ルーム)
22ページが、現状の園数と園児数の推移でございます。当然でございますが、待機児童の多いエリアに出店していますので、引き続き自治体としっかり連携を組みまして、待機児童の解消に努めてまいりたいと考えています。
4. トピックス(2Q:今期第2四半期業績予想と実績の差異)
続きまして、上期のトピックスでございます。(2017年)7月の末に、下方修正の数字を出させていただきました。売上高は20億2,500万円、営業利益はやや上振れましたが、3,800万円で着地をしてまいりました。営業利益がやや上振れた部分においては、保育園の補助金(助成金、営業外収益)が、前倒しで入金があったことが主因でございます。
4. トピックス(直近:顧客ターゲット層の拡大)
続きまして、25ページでございます。これも先般リリースを出させていただきましたが、マッチングアプリ「dine」というサービスを提供している会社さまに、10パーセントちょっとの出資をさせていただきました。私どもは「広告が苦戦している」と申し上げましたが、1つの大きな要因は、2014年末に解禁されたテレビCMです。
私どもは、まだテレビCMに対してチャレンジができていないというところがあります。今我々の大手で言うと、ゼクシィさんとか楽天オーネットさんの社名の検索数が非常に増えているというところで、我々の会社の検索数がなかなか伸びていかないというところがあります。マーケット全体が広がって、幸いなことに我々の認知度も広がってきています。
曖昧に事業会社を探すというお客さまもいらっしゃいますけれども、会社を指名して入会をされるお客さまが非常に増えてきています。広告認知をしっかりとやっていって、今のマーケット・トレンドにしっかりキャッチアップしていきたいと考えております。
もう1つが、Googleで我々が検索されるキーワードは、「結婚相談所」「お見合い」「婚活」が対象となってくるのですけれども。今の3つのキーワードの中では、「婚活」という言葉の検索数がいちばん多いです。
「婚活」と検索すると、以前は結婚相談所が表示されていたのですけれども、最近非常に伸びている婚活パーティーですとか、マッチングアプリがばっと出てきているというのがありまして。
私どもは、いわゆる婚活領域で言うと、婚活のパーティーしか持っていません。そのため、アプリを運営していらっしゃる会社の2社ほどに、今出資をさせていただきました。まだサービスは立ち上がったばかりですけれども、私どものパーティー並びにパートナーエージェントの結婚相談所と連携をしたようなマーケティングサービスに、今後しっかり取り組んでいきたいと考えています。
先ほどの(広告)認知を上げる以外で言いますと、低層(スライドの図の黄色い部分)のサービスの会社さまに出資をさせていただきまして、そこのライトな婚活サービスから上位サービスにアップセルをしていくというようなマーケティングに、今取り組んでいます。
5. 株主優待
株主優待は、こちらに記載のとおりでございます。