【再掲】社長メッセージ
石井隆一氏:ソネット・メディア・ネットワークス代表取締役社長の石井でございます。本日は当社の2018年3月期第2四半期の決算説明会にお越しいただき、ありがとうございます。
さっそくですが、始めさせていただきたいと思います。
本日は、決算の概要と事業の状況の2つに分けてご説明したいと思います。まずは、決算の概要からご説明いたします。
こちらは期初に掲げました、今年度の経営方針になります。
規模の拡大と、収益力の強化。これを実現していくところと同時に、新規領域の種まきというところの3つを経営方針に掲げ、事業運営をしております。
取扱サービス名の見直し
本編に移る前に、これまでの事業セグメントの名称変更について、ご説明したいと思います。
今後、デジタルマーケティングエリアで事業領域を拡大していくにあたって、「DSP」というのは非常に狭い概念でございますので、より広い概念である「アドテクノロジー」事業という名称に変更したいと思っています。
したがいまして、DSP事業はアドテクノロジー事業の重要な構成要素という位置づけになります。
決算ハイライト(サマリー)
続きまして、連結決算のハイライトについてご説明します。
売上は、前年比11億7,500万円増の43億5,900万円。これは成長率で言いますと、前年対比プラス36パーセントという着地となっております。
営業利益は、前年比7,000万円増の1億5,700万円になっております。先ほども申しました経営方針の規模の拡大に関しましては、売上・利益の両面で想定どおり進捗しているかなと思います。
事業別に関しましては、後ほどまたご説明しますので割愛いたします。
決算ハイライト(進捗率)
次は、今期の業績予想に対する進捗率になります。
こちらも想定どおりの進捗となっております。利益面で39パーセントと、進捗がよくないように見えるんですけど、これは、当社の業績がかなり下期に寄った業績になっていますので、そのように見えます。
ちなみに昨年は、この時点で営業利益の進捗率は26パーセントだったんですけれども、年度が終了した時点では、見込みをほぼ上回る結果で落ち着きました。
決算ハイライト(売上)
続きまして、売上の推移となります。
売上に関しましては、全事業で順調に成長しておりまして、前年同期比でプラス36パーセントで推移しております。
昨年は同時期の成長率が22パーセント程度でしたので、成長率という点でも、昨年を大きく上回る伸びをしております。
決算ハイライト(営業利益)
続きまして、営業利益に関してです。
営業利益面に関しても、経営方針で収益力の効果というのを掲げておりますが、こちらも順調に推移しております。前年同期比プラス81パーセントの、1億5,700万円。
(営業利益)率でも、前年同期比でプラス0.9ポイント改善の3.6パーセントで着地をしております。
決算ハイライト(売上原価)
売上原価のチャートになります。
構造としては、棒グラフの部分が売上総利益になります。こちらはDSPの収益率強化というところに取り組んでおりますが、プラス1.7ポイント改善し、19.9パーセントで推移しております。
主な理由としましては、当社の人工知能エンジンである「バリスエンジン」を活用したターゲティング商材など、いわゆる高付加価値商材を拡販しておりまして、その効果が出ていると認識しております。
決算ハイライト(販管費)
次は、11ページになります。販管費のチャートでございます。
こちらは経営方針の規模の拡大にともなって、先行投資として販管費も上昇しておりますが、これはほぼほぼ計画のとおりとなっております。
今のところ、販管費率は16.3パーセントとなっていますが、下期の売上が入ってくると、通期では改善していく見込みでございます。
決算ハイライト(貸借対照表)
次、12ページになります。バランスシートになります。
特筆すべきポイントはないのですけれども、将来の投資に備えて、健全な財務基盤を維持しているとだけ申し上げたいと思います。
フリー・キャッシュ・フロー
続きまして13ページの、フリー・キャッシュ・フローです。
こちらに関しては、とくに技術面での投資。先ほどから申し上げております、人工知能のバリスエンジンに対する投資です。
先般発表したのですけれども、後ほどご紹介しますが、「VALIS-Cockpit」という新商材を開発しております。そこにかかる開発投資などで、前年同期比マイナス7,400万円になっております。
こちらも、下期ではプラスに転じる予定でございます。
アドテクノロジー
次に、事業別の状況につきまして、簡単にご説明したいと思います。
まず、主力のアドテクノロジー事業に関してです。
引き続き、好調な「ダイナミッククリエイティブ」という商材がございまして、これが全体を牽引しております。
上期トータルでは、売上ベースで前年同期比33.5パーセント増の23.5億円という落ち着きになっております。
アフィリエイト
2つ目の主力事業であります、アフィリエイトです。
こちらの売上は、ジャンルを拡大するという方針のもと、美容・健康食品が非常に好調です。
こちらに関しましては、(上期トータルで)前年比プラス41.7パーセントの17.8億円で推移しております。
メディアプランニング
次に、メディアプランニングです。
こちらに関しましては、ソニー系の媒体です。ソネットのポータルサイトですとか、ソニーのXperiaに標準搭載されているNews Suiteというニュースのアプリがあるんですけれども、こちらの媒体の販売が非常に好調です。
(上期トータルでは)前年比プラス37.6パーセントの、2.2億円で推移をしております。
TOPICS アドテクノロジー①
続きまして、主力のアドテクノロジー事業に関しまして、4点ほどトピックスをお伝えしたいと思います。
当社はソニー出身のエンジニア中心に、技術力で差別化を図っていこうというところを主眼に、事業運営をしております。
まず最初に、DSPエンジン。我々の主力事業であるDSPエンジンのLogicadの処理速度なんですけれども、今般5ミリセカンドから3ミリセカンドに改善しました。
これは、配信のリクエストが我々に届いてから戻す処理時間です。だいたい20ミリセカンドで速いと言われてるんですが、このレベルまで我々はきているというところです。
ほぼほぼ世界最速レベルの処理速度になったと聞いております。
TOPICS アドテクノロジー②
続きまして、先ほど申し上げました新商材の「VALIS-Cockpit」。
マーケティングの一元化・自動化を実用した、マーケティングハブのVALIS-Cockpitの紹介をしたいと思います。
こちら代理店さま、あるいはクライアントのマーケティング担当者さまの生産性を最大化するためのツールというコンセプトで、開発してまいりました。
いろいろな規模があるんですけれども、飛行機のコックピットをイメージしていただけると、非常にわかりやすいと思います。
コックピットにいろんな計器がついていて、いろんなデータをパイロットに提供することによって、安全にサポートするというものです。
まさに、マーケティング担当者に対して軸足のエンジン、バリスエンジンを使って解析したデータを、わかりやすいかたちで提供するということをやっております。
具体的に申し上げますと、Webの行動ログやCRMデータ、あるいは位置情報など、さまざまなデータを一元管理をして分析する。
そうしたデータを、ユーザーの高精度な可視化を実現して、マーケティング担当者さまに戦略や施策・構築の支援をするというのが、主な機能となっております。
こちらはまずソニーグループの、ソニー損害保険株式会社さまとソニーマーケティング株式会社さまで先行トライアルをしておりまして、ご好評をいただいております。(2017年)12月に、公式にリリースする予定でございます。
TOPICS アドテクノロジー③
次に、「ロボット・トレーディング」について、ご説明したいと思います。
現在、当社は人の手によるきめ細かい広告運用を強みとしております。一方で、人力による限界というものも認識しております。
そこで2020年度に向けて、広告効果と運用コストの改善。この2つを目標に、今人の手でやっている運用を、バリスエンジンに置き換えていこうという動きに考えております。
まさに、「ロボット・トレーディング」を実現していく方針で、開発を進めているということになります。
こちらも、予定どおりに進捗しておりまして、2020年度には実現するだろうと認識しております。
TOPICS アドテクノロジー④
最後になりますけれども、「Logicad Video Ads」という新しい商材について、お話ししたいと思います。
非常に昨今、動画広告が拡大しております。それに対応するために、動画広告のプラットフォームのLogicad Video Adsを来年(2018年)の1月に導入予定でございます。
今後は、先ほど申し上げましたように、動画広告の需要が急拡大していくことが予想されますので、来期以降に成長ドライバーとなることを期待して、導入するということでございます。
以上、たいへん簡単ではありますが、ソネット・メディア・ネットワークスの2018年3月期第2四半期の決算概要となります。
ご清聴ありがとうございました。