業績ハイライト(損益計算書)
中山晴喜氏:みなさま、こんにちは。代表取締役の中山晴喜でございます。2018年3月期第1四半期の決算につきまして、Web配信によりご説明させていただきます。所要時間は15分程度でございますので、最後までよろしくお願い申し上げます。
はじめに、第1四半期の決算概要について。次に、セグメント別の状況と、通期業績予想についてご説明させていただきます。
それではまず、第1四半期の決算概要についてご説明させていただきます。
まずは、業績ハイライトです。
売上高は、前年同期比77.7パーセントの、48億2,200万円。営業利益は、同111.1パーセントの7億800万円となりました。オンライン事業の売上減少等により減収となりましたが、コンシューマ事業・音楽映像事業の好調により、利益面では前年を上回りました。
経常利益、最終利益では、為替差損益の改善も寄与し、前年を大きく上回っております。
セグメント別概況
続いて、こちらがセグメント別の実績です。
オンライン事業は、売上高が前年同期比62.7パーセントの、23億3,000万円。セグメント利益は、同54.3パーセントの3億1,300万円となりました。主力タイトルの売上が減少したこと等により、減収減益となりました。
コンシューマ事業は、売上高が売上同期比86.8パーセントの13億3,800万円。セグメント利益は、同219.5パーセントの2億7,100万円となりました。
国内はゲームソフトの新作がなく、売上減少となったものの、前期投下タイトルのリピート販売が好調に推移したこと等により、利益率が向上し、増益となりました。
音楽映像事業は、売上高が売上同期比123.1パーセントの、11億6,4000万円。セグメント利益は、同172.0パーセントの4億3,500万円となりました。人気タイトルの前期からの好調が継続し、増収増益となりました。
売上高・営業利益の推移(四半期毎)
こちらが四半期毎の売上高・営業利益の推移です。今期も下期偏重の計画となっているため、第1四半期は低調な推移となっております。
セグメント別売上構成(四半期毎)
こちらのグラフは、四半期毎のセグメント別の売上構成となっております。
貸借対照表(要約)
続いてこちらは、貸借対照表の要約になります。
法人税の納付や、配当金の支払いに伴う現預金の減少等で、流動資産が減少いたしました。また、未払い金や未払い法人税の支払い等により流動負債が減少いたしました。純資産の減少は主に配当金によるものです。
オンライン事業 2018年3月期1Qの進捗状況
それでは続いて、セグメント別の状況についてご説明させていただきます。まずはオンライン事業について、ご説明いたします。
主力の『ログレス(剣と魔法のログレス いにしえの女神)』が、根強い人気を維持しつつも、前期と比べると低調に推移したこと等により、減収減益となりました。
新作では、4月にリリースいたしました、PC向けブラウザゲーム『天歌統一プロジェクト』は、収益を軌道に乗せることができず、サービスの終了を決定し、開発の費用を一括計上いたしました。
一方で、5月にリリースいたしました、スマートフォン向けゲームアプリ『戦刻ナイトブラッド』は、サービス開始から1ヶ月足らずで200万ダウンロードを突破する、好調なスタートをきっております。
オンライン事業 2018年3月期 2Q以降の取り組み
続いて、オンライン事業の今後の取り組みについてですが、こちらが今期リリース予定の新作ラインナップとなります。他者との協業やIP展開により、新たな柱となるような新規タイトルを鋭意開発してまいります。
まずは、第2期のテレビアニメ放送がこの秋に控える、『おそ松さん』を題材としたゲームアプリを、株式会社ディ・テクノ様と共同で展開してまいりますが、こちらは夏の終わりごろの配信を予定しています。
また、株式会社フジゲームス様との共同プロジェクトで、X JAPANのToshi氏がテーマソングを担当する、ドラマチックファンタジーRPG『オーディナル ストラータ』は、この秋より配信を予定しております。
先日、初報を発表させていただいたLINE様との共同事業になる『千銃士』につきましては、ゲームアプリをこの冬にリリースし、これを契機にクロスメディア展開を進めていく予定です。
この他、今期中にリリース予定の2本の新作の開発が進行しておりますが、これらの詳細につきましても随時発表してまいりますので、どうぞご期待ください。
また、サービス中のタイトルにつきましても、IPコラボや新機能実装による『ログレス』の盛りかえし、10月よりテレビアニメが始まる『戦刻ナイトブラッド』のさらなる盛り上げ等に注力し、セグメント全体の収益改善につとめてまいります。
コンシューマ事業 2018年3月期1Qの進捗状況
続いて、コンシューマ事業の状況についてご説明させていただきます。
第1四半期は、国内の新作タイトルの発売がなく、前年同期比で減収となりましたが、前期リリースしたタイトルの貢献等で、利益率が改善し、前年同期比増益となりました。
具体的には、国内では『Fate/EXTELLA』や『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』等のリピートや、ダウンロードコンテンツの販売が好調に推移しました。
海外では、北米版の牧場物語『STORY OF SEASONS: Trio of Towns』や、Steam版『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS』等のリピート販売が、好調に推移いたしました。
アミューズメントも、前期7月にリリースした『ポケモンガオーレ』が、引き続き好調なことに加え、海外の『ポケモントレッタ』も順調に推移いたしました。
コンシューマ事業 2018年3月期 2Q以降の取り組み
続いて、コンシューマ事業の今後の取り組みについて、ご説明させていただきます。
国内では、昨年Play Station4、Play Station Vita向けに発売し大ヒットとなった『Fate/EXTELLA』のNintendo Switch移植版を、7月20日に発売いたしました。
また『閃乱カグラ』シリーズの新作も、2017年内にこちらはダウンロード専売にて配信することを決定しております。
海外子会社におきましては、先ほど申し上げました『Fate/EXTELLA』のNintendo Switch版を、北米・欧州向けにPC・Steam版をワールドワイドに向けて、7月に発売いたしました。
6月にアメリカで行われた世界最大のゲーム見本市、E3で、大きな反響をいただいた『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』は、北米・欧州向けに9月に発売を予定しております。
また、10月には『STORY OF SEASONS:Trio of Towns』の、欧州版の発売を予定している他、日本ファルコム様の『英雄伝説 閃の軌跡』の海外Steam版をはじめ、他社様からのライセンスタイトルを、複数ラインナップしております。
アミューズメントにおきましては、昨年より稼働しておりました『ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー』を『戦え!ドラゴンクエスト スキャンバトラーズ』として、7月20日に大規模なリニューアルを行いました。
加えて、7月29日より、本家の『ドラゴンクエストXI』と連動したコラボイベントも実施しております。
また、先般より新たな取組としてご紹介させていただいておりました、新型プライズマシン『TRYPOD(トライポッド)』につきましては、この秋より全国のアミューズメント施設での展開を、予定しております。
音楽映像事業 2018年3月期1Qの進捗状況
続いて、音楽映像事業の状況について、ご説明させていただきます。こちらも『刀剣乱舞』『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』といった、前期の人気タイトルが引き続き業績を牽引し、増収増益となりました。
音楽映像制作部門におきましては、昨年放送したテレビアニメ『刀剣乱舞-花丸-』の、パッケージ販売が引き続き好調に推移した他、過去作品の二次利用収入も好調です。
中でも、テレビアニメ『東京喰種トーキョーグール』の国内外への番組販売は、好調に推移いたしました。
ステージ制作部門におきましては、前期の大ヒット講演『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ~Take your marks!~』のDVD・ブルーレイを5月に発売し、こちらも大ヒットになった他、舞台・ミュージカル、各シリーズのパッケージ販売や、ライブビューイング、配信収入が好調に推移いたしました。
また、こちらの実績は第2四半期の計上となりますが、5月に講演した舞台『ジョーカー・ゲーム』も、チケットが完売となる好評をいただきました。
この他に、ミュージカル『薄桜鬼』や、ミュージカル『テニスの王子様』といったシリーズ作品の講演も行いました。
音楽映像事業 2018年3月期 2Q以降の取り組み
続いて、音楽映像事業の今後の取組について、ご説明させていただきます。当社所属アーティストのvistlipは、7月にデビュー10周年を迎え、7月7日に開催した記念ライブも盛況となりました。
アニメにつきましては、当社の事業を横断でクロスメディア展開する『戦刻ナイトブラッド』のテレビアニメが10月に放送開始となる他、コンシューマゲームのシリーズ作品がヒットしている『Fate/EXTRA Last Encore』と、先ほどもお伝えしました昨年放送のヒット作『刀剣乱舞-花丸-』の第2期が冬より放送予定となっております。
ステージ部門におきましては、舞台『東京喰種トーキョーグール』の2年ぶりとなる第2弾講演を、6月29日から7月9日まで行い好評となりました。
前期大ヒットとなった舞台『刀剣乱舞』は、続編となる舞台『刀剣乱舞 義伝 暁の独眼竜』を6月1日から7月14日まで、東京・京都・福岡にて前作より規模を拡大して講演を行いました。
さらに千秋楽のライブビューイングは、香港・台湾・タイを含む100か所以上の映画館で実施し、相変わらずの人気の高さを誇りました。
さらに、こちらは新作となりますが、バーチャルアイドルプロジェクトとして注目を集め、マルチメディア展開をされている『B‐PROJECT』をはじめて舞台化し、7月28日より公演を行っております。
この他にも、前期にヒットした『あんさんぶるスターズ!』や、定番ステージのミュージカル『テニスの王子様』、舞台『弱虫ペダル』、舞台『K』等の新作公演を続々と予定しております。
以上が、各セグメントの概況となります。
2018年3月期 業績予想
これらを踏まえまして、最後に今期の業績予想についてですが、ご覧のとおり通期業績予想は、当初発表の数字から変更ございません。引き続き目標達成に向けて取り組んでまいります。
以上をもちまして、決算説明を終了させていただきます。最後までご視聴いただきまして、誠にありがとうございました。