2017年3月期第2四半期 決算説明会
司会者:みなさまたいへんお待たせいたしました。本日は足元の悪いなか多数お集まりいただきましてまことにありがとうございます。株式会社スタートトゥデイ2017年3月期、第2四半期決算説明会を開催いたします。
それではさっそく説明会を開始いたします。取締役CFO柳澤よりご説明申しあげます。よろしくお願いします。
第2四半期連結業績概要
柳澤孝旨氏(以下、柳澤):2017年3月期第2クオーター決算の説明をさせていただきたいと思います。
お手元の資料3ページ、2017年3月期第2クオーターの決算の概要のご説明になります。
まず、商品取扱高でございますが、864億円、前年同期28パーセント増。営業利益が105億円、前年同期比で51パーセント増。営業利益が12.2パーセント、前年同期比でプラス1.8ポイントという結果で終わっております。
こちらの数字は営業利益率ですが、前年同期で比べますと1.8パーセント改善ということで、上期におきましては過去最高の水準になっているという状況でございます。
会社計画は非開示でございますけれども、会社計画に対しても商品取扱高、営業利益ともに上回るかたちで着地をしております。そういう意味では第2クオーターは非常に順調に推移したという結果で終わっております。
連結業績概要(四半期毎)
続きまして、資料4ページ、こちらの(スライドの)グラフは「ZOZOUSED」を除く「ZOZOTOWN」事業の商品取扱高の成長率をグラフ化したものでございます。
前期の2016年3月期の第3クオーターから大幅に成長率が高くなっているというのがおわかりいただけるかなと思います。
この成長率を挙げている要因としては、大きく3つございます。これは以前からお話していることではございますが、まず1つ目が前期に大量に出店したショップ、約280ショップございましたが、こちらの売上貢献がこの期も継続して行われているということ。
2つ目が、ブランドのクーポンですね。こちらも今期継続して実施しておりますが、ブランドクーポンを実施していること。3つ目がCRMシステムをリプレイスしたというところ。大きくこの3つが貢献していると。
CRMに関しては、こちらはリアルタイム性に対応しているということと、よりユーザーさんにパーソナライズをするかたちで実施していると。これが新しくした要点になります。
前下期からこれらの施策によってかなり成長率が高くなっているということで、この上期は当然同じことを実施しておりますので、前期の下期からスタートしてこの上期、当然同じ成長率を維持できていると。高い成長率を維持していると、同じ施策をやっておりますのでそういう状況になっております。
ただしこの上期において、ようやくこの施策が一巡いたしますので、この下期から一段ハードルが高くなっているという状況になります。したがいまして、新しいことを実施していかないとこの高い成長率を維持していくことは非常に難しい状況になっているという状況です。
これは今期期初から想定していることですので、上期順調に推移しているもののこの貯金はそれほど貯金になっていないというのが、我々の認識でございます。
したがいまして、下期も積極的に新たな取組をしていくことによって成長率をなんとか維持させていくとこういうことで、通期の目標を達成していきたいと思っております。
営業利益の増減分析(対前年同期比)
続きまして、資料5ページ。営業利益の増減分析になります。まず1つ目が、増収効果ですね。商品取扱高の拡大が19.8億円ございまして、プラス粗利率を改善させたことによって17.7億円の増収効果ということで押し上げ要因になっております。
この粗利率の改善のポイントなんですけれども、1つは配送ポリシーの変更ですね。これは今まで3,000円以上送料無料だったのを、5,000円以上送料無料というかたちに変えております。これの変更が1つ。
もう1つは、有料会員制度です。「ZOZOプレミアム」「ZOZOプラチナム」という有料会員制度を実施しておりますが、この導入によってその他の売上が上がっております。それによって粗利が向上していると。
もう1つは、主力事業の受託業務と比較して、粗利率が高い「ZOZOUSED」ビジネス。こちらの比率が上がっているということで、粗利率を押し上げている要因になっております。
一方で、コスト面はまず人件費率ですね。こちらが商品取扱高対比で0.4パーセント上昇しているということで、3.9億円分の利益の押し下げ要因になっております。
人件費率の押し上げ要因なんですけれども、こちらは先ほど申し上げた「ZOZOUSED」のビジネス、こちらが増加・拡大していることによって、人件費率が上昇しております。結果として営業利益は70億円から105.8億円ということで、前年同期比51パーセント増ということになっております。
上期の商品取扱高と営業利益の進捗状況
続きまして、こちらは資料にはないものです。こちらは、上期の商品取扱高と営業利益の進捗状況。通期の目標に対する進捗状況になります。当期に関しては目標に対する進捗状況。過去の2期に対しては実際の実績の数字になっております。当期は前期15年3月期、16年3月期と比較して商品取扱高、営業利益ともに進捗としては非常にいい進捗状況になっております。
これは期初の計画の段階で上期の成長率が高いというのは想定しておりまして、下期の成長率は若干低くなるというふうに、期初の段階で想定しております。したがいまして上期の進捗率が前期の進捗率と比較して良いのは計画通りになっているという状況になっております。
先ほど折れ線グラフでご説明したとおり、前下期の高い成長率、これを考えると当下期のハードル、商品取扱高、営業利益ともに成長率のハードルは非常に高いという認識なので、計画としては非常にチャレンジングであるというふうに、我々としては認識として持っております。
なので、進捗はいいんですけれども、これは想定の範囲内ですよと。下期はまだまだ頑張らなきゃいかんという状況は変わっておりませんという状況でございます。
連結キャッシュフローの推移
続いて資料6ページ、バランスシートになります。こちらは特段ご説明することはございません。前期末と比較してあまり大きな変動はございませんので、見ていただければと思います。
続いて資料7ページ、キャッシュフローの数字になります。増減要因はこの表のとおりなんですが、第2クオーター末の現金の残高が、前年同期比と比較して減少しております。
前期より100億円減少しておりますが、これは2015年11月に190億円の自己株式取得をしておりますので、その影響でキャッシュが100億円減っていると言う状況でございます。
ROEの推移・当期純利益率(対商品取扱高)
続いて資料10ページ。商品取扱高の四半期推移になります。この当第2クオーターだけで見た場合の商品取扱高、442億円ということで、前年同期比で29.5パーセント増という結果になっております。
内訳といたしましては、「ZOZOTOWN」事業で428億円、前年同期比では38パーセント増。受託ショップ、この「ZOZOTOWN」の中の受託ショップが402億円。こちらは同37パーセント増。買取ショップ78パーセント減です。
「ZOZOUSED」事業は25億円、こちらは80パーセント増。B to B事業は12億円で62パーセント減というかたちになっております。
受託ショップが好調な理由は、先ほどお話した3つの好調な要因ですね。こちらによって受託ショップが好調に推移している。
新規ショップの出店数、去年出店したショップの貢献と、クーポンと、CRM、この3つで非常に順調に推移しているということでございます。
ZOZOUSEDも非常に商品の買い取りが好調ということを受けて、実際の商品の販売のほうも順調に推移しているという状況です。取扱高の前期比としては89パーセント増というかたちになっております。
売上高の推移(四半期)
続いて、お手元の資料12ページになります。こちらNet Salesですね。取扱高ではなくて売上高の四半期推移になります。
こちらの第2クオーターの売上高161.8億円ということで、前年同期比で40パーセント増となっております。
商品取扱高。今、前のページでご説明した商品取扱高は29.5パーセント増なんですけども、売上高のほうは40.0パーセント増になっております。
これは要因としては、先ほどお話したZOZOUSEDの売上が伸びているということで、ZOZOUSEDは商品取扱高=売上高になりますので、こちらの部分がNet Salesのほうでは売上高として乗っかってきますので、その分の増加幅が大きいというかたちになります。これが1つ目の要因です。
2つ目の要因ですが、2つ目は配送ポリシーの変更、先ほどお話した「その他」の売上ですね、配送ポリシーの変更による送料収入の増加と、有料会員制度の実施による有料会員フィー、こちらの収入がございますので。
「その他」の売上が増加したことによって、これは真水にそのまま売上に乗っかってきますので、その分が先ほどの商品取扱高の成長よりも売上高の成長率が高くなっているという要因になります。
販管費の推移
続いて、お手元の資料の16ページになります。販管費の四半期推移になります。販管費は92億2,800万円ということで、対商品取扱高比率は前年同期比21.8パーセントから20.9パーセントに減少しております。
大きな要因としては、この(資料)折れ線グラフにございますプロモーションコスト、こちらが前第2クオーター2.6パーセントだったものが2.3パーセントになっております。したがいまして、0.3パーセント減少というかたちになっております。これが1つ。
もう1つが、消耗品費が0.4パーセントほど減少しております。これは前期、ZOZOUSEDの買取強化によって、今「リユースバッグ」というのをZOZOUSEDは使ってるんですけども、これも消耗品として購入したことと。
あとは、物流センターに関する消耗品費を通常よりも多く買っておりますので、その分が前期乗っかっていると。したがって、今期その分減っているという状況になっております。
結果として、前年同期に比べると、対商品取扱高の販管費比率は減少ということになっております。
年間購入者数
お手元の資料18ページにまいります。ZOZOTOWNの主要なKPIについてご説明させていただきます。
まずは年間購入者数になります。こちらは525万人。内訳としては、アクティブ会員が前年同期比27パーセント増の305万人。ゲスト会員は前年同期比69パーセント増の219万人という結果になっております。
それぞれ増加の背景としては、共通なんですけれども、やはりブランドの出店ですね。先ほどお話ししたような新規のブランド出店。こちらによって、新しいブランドのお客さまがZOZOTOWNに流入してくるということ。
もう1つはブランドのクーポンですね。先ほどお話ししたクーポンによってお客さまが増えていること。
もう1つは、リターゲティング広告等を実施しておりまして、それが非常に効率よく今、運営できているということで、効率的に実施したことによってお客さまが増えていると。大きくはこの3つが大きい要因です。
加えて、ゲスト会員に関しましては、ゲストで利用していただく際のお客さまのユーザーインターフェース、ユーザビリティを非常に使いやすくしているということで、それによってゲストの会員様も増えているという状況になっております。
見ていただけるとおわかりのとおり、こちらも年間購入者数は非常に順調に伸びていると。とくに昨年の第3クオーターから、先ほどの商品取扱高の成長と同じなんですけれども、会員数も順調に伸ばせているという状況でございます。
モール出店ショップ数の推移
資料19ページになります。第2クオーター末のショップ数は872ショップとなっております。
この第2クオーターにおいては、ブランド様が終了する等によって、21ショップが退店ということになっているんですけれども、新しく54ショップをオープンさせております。
したがって、今期の第1クオーター末と比較しても、30ショップ増加することができました。結果としては、872ショップということになっております。
下期も引き続き、お客さまのニーズは非常に多様化してきておりますので、そのニーズに応えるように、積極的に新規の出店をさせていこうと考えております。
平均出荷単価の推移
次のページ、24ページになります。この要因の出荷単価は7,941円ということで、前年同期比マイナス14.4パーセント。
これはもう完全に商品単価に引っ張られるかたちで出荷単価も下落しているという状況になっております。
ただ、先ほどもお話しした通り、商品単価・出荷単価、下落してますけれども、実際に買ってくださるお客様の購入頻度、購入点数は上がってますので、我々としては、お客様がたくさん買ってくれれば問題ないと考えております。
17年3月期 通気連結業績予想・配当金
最後、資料28ページになります。17年3月期の通期の計画でございますが、これは期初から変更なしというかたちです。
2016年9月30日基準で株式分割も実施しております。したがいまして、こちらで(1株当たり)配当金の予定、これは分割後の配当金の金額になっておりますので、20.7円というかたちになっております。
何度もお話ししてしまって恐縮なんですけれども、通期の計画達成を実現するためには下期どれだけがんばるかということに今の段階でも引き続きかかっておりますので、引き続き計画達成に向けてがんばっていきたいと考えております。
以上でご説明を終わらせていただきます。