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石井食品株式会社2894

東証スタンダード

食料品

2026年3月期第2四半期‐決算業績ハイライト

村上樹生氏:コーポレート部執行役員の村上です。2026年3月期第2四半期決算についてご説明します。

第2四半期は、主力の食肉加工品が牽引し、価格改定後もお弁当の定番商品として堅調に推移しました。

物価上昇で消費者の節約志向が根強い中、「イシイのチキンハンバーグ55周年キャンペーン」の実施に加え、お弁当だけでない食シーンでの活用も提案するなど、積極的に価値訴求を行いました。また、創業以来初のドレッシング商品「館玉ねぎのごちそうドレッシング」を発売するなど、新たな取組みも始まっています。

コスト面では、原材料・エネルギー費用・物流費の高騰に対して、生産計画の効率化や生産ライン切替時間の削減、ロボット化や老朽設備の刷新による省人化を進めました。これにより残業の削減とエネルギー使用量の低減を実現し、営業利益は2億2,100万円で増収増益となりました。

2026年3月期第2四半期‐連結業績

連結業績について説明します。売上高は54億4,000万円で、前年同期比3,600万円の増収となりました。売上総利益は19億2,500万円で前年同期比1億5,100万円の増益、営業利益は2億2,100万円で前年同期比1億3,200万円の増益となりました。

当期純利益は1億5,100万円で前年同期比1億1,700万円の増益、EBITDAは4億2,200万円で前年同期比1億5,100万円の増加となりました。総じて、収益性は改善基調で推移しています。

2026年3月期第2四半期‐営業利益

営業利益について説明します。前年同期の営業利益8,000万円に対し、今期は2億2,100万円となり、1億3,000万円の増益を達成しました。

価格改定後もお弁当の定番商品としての需要は根強く、売上高は増加しました。原価高騰は続いているものの、生産計画の最適化や生産性向上の取り組みにより、水道光熱費の削減や残業の削減効果が表れています。

一方で、設備更新投資およびソフトウェア導入に伴う減価償却費は増加しており、新規事業への投資も計画的に進行中です。

ページ下部にある前年差要因のグラフでは、売上高増加、価格改定、経費削減、残業削減がプラス要因、減価償却費増加と新規事業投資がマイナス要因として示されています。

2026年3月期第2四半期‐営業利益_補足資料

営業利益の補足資料について説明します。原価高騰下での対応として、「残業ありき」の生産体制を改める意識改革を行い、生産計画の早期策定、生産ライン切替時間の削減、ロボット化による省人化、老朽設備の刷新を進めました。

その結果、残業時間は前年比49パーセント削減、エネルギー使用効率は7パーセント改善しました。

2026年3月期第2四半期‐財務状況

財務状況について説明します。現預金等は20億800万円で、前年同期比2億700万円の増加となり、20億円超を安定的に確保しています。

資産合計は79億6,500万円で前年同期比5億1,100万円の増加、有利子負債は19億8,200万円で前年同期比300万円の減少、負債合計は39億4,000万円で前年同期比1億2,900万円の減少となりました。

流動比率は123.1パーセントで前年同期比プラス10.5ポイントとなりました。純資産合計は40億2,400万円で前年同期比3億100万円の増加、自己資本比率は50.5パーセントで前年同期比プラス5.1ポイントの上昇となりました。

キャッシュ・フローでは、営業キャッシュフローが3億5,900万円で前年同期比6億1,600万円の増加、投資キャッシュフローがマイナス1億8,600万円で前年同期比1億3,600万円の改善、財務キャッシュフローがマイナス7,600万円で前年同期比100万円の改善となりました。

2026年3月期‐通期業績予想の修正

通期業績予想の修正についてご説明します。売上高は112億円で期初予想から変更ありません。

営業利益は2億5,000万円で期初予想比1億円増加に上方修正しました。経常利益は2億8,000万円で期初予想比8,000万円増加、当期純利益は2億900万円で期初予想比5,900万円増加に上方修正しました。EBITDAは7億300万円で期初予想比8,900万円増加となります。

修正の背景として、原材料価格およびエネルギーコストの高止まりは続くものの、各工場での生産計画最適化や生産性向上の取り組みにより、一定程度コスト高を吸収できる見込みとなりました。一方、成長に向けた生産設備投資や新規事業投資の推進に伴い、減価償却費等の一部コストは増加する見通しですが、これは期初からの計画どおりです。今後、業績予想の修正が必要となる場合は速やかに開示します。

2026年3月期第2四半期の活動トピックス①

活動トピックスについてご説明します。私市醸造株式会社と連携し、創業以来初となるドレッシング商品「館玉ねぎのごちそうドレッシング」を共同開発・発売しました。

地域の食材調達を強みに持つ当社と、食酢醸造から発展したドレッシング製造技術を持つ私市醸造株式会社が協業し、原料や製造にこだわった「おいしいものをつくる」という共通の思いのもと、企業と共創する提携工場構想の第一歩をスタートしました。

2026年3月期第2四半期の活動トピックス②

ISO22000とFSSC22000の認証範囲が拡大し、2025年9月に常温ミートボール、常温ハンバーグ、米飯類などを追加しました。

安心・安全な商品と品質、サービスの提供を目的に、当社は早期からISOマネジメントシステムの認証取得に取り組んでいます。引き続き、厳格な生産体制を構築しつつ、ローリングストックなどニーズが高まっている常温商品群の認知拡大を目指していきます。

私からのご説明は以上です。ご清聴いただきありがとうございました。

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