2025年9月期第3四半期決算説明
富永邦昭氏:ヒューマンクリエイションホールディングス代表取締役社長の富永邦昭です。
当社は、2025年8月12日に2025年9月期第3四半期決算を発表しました。売上高は、前年同期比20.7パーセント増の22億2,600万円、営業利益は同6.4パーセント減の1億6,800万円となりました。
成長戦略の核として注力する戦略領域は、2024年9月期下期より徐々に積み上げた案件実績をアピール材料とした営業活動が本格化し、売上は前年同期比62.0パーセント増と上期に引き続き高伸しました。
営業利益については、PMIコストやソリューションプラットフォームの基盤構築費用など一過性費用の影響で第3四半期の前年同期比では減益となりましたが、前四半期比では増益、かつ前期比プラス20.1パーセントとなり正常収益力は確実に成長しています。
25/9期 第3四半期業績サマリー
第3四半期の業績サマリーです。売上高は前年同期比で20.7パーセント増の22億2,600万円、営業利益は同6.4パーセント減の1億6,800万円となりました。特に戦略領域の売上高は同62.0パーセント増加し9億400万円と順調に進捗しています。
なお、第3四半期累計の売上高は62億9,800万円、営業利益は5億4,700万円で、それぞれの進捗率は、連結業績予想の修正値に対し、売上高が70.7パーセント、営業利益が86.1パーセントとなっています。
※第2四半期のみ会計上の理由で調整を要したため、調整後EPSを表記しています。
売上高の四半期推移
売上高の四半期推移です。過去2四半期、戦略領域は前四半期比でも2桁増収を確保し全社成長を牽引しています。一方、SESは戦略領域への人員シフトや旧CLSの離職増もありましたが、前四半期比で微増となりました。
特に、事業成長の核としている戦略領域の売上が前年比で62.0パーセント増となり、全社売上高に占める戦略領域の売上構成比が初めて40パーセントを超える結果となりました。
バランスシートと自己資本比率の四半期推移
バランスシートと自己資本比率の四半期推移です。2025年6月末の自己資本比率は31.8パーセントとなりました。引き続き、資金効率よく創出キャッシュを再投資または株主還元に振り向け、スピーディな企業価値向上を実現していきます。
決算ハイライト
通期計画の進捗状況です。2025年9月期の通期業績予想の修正に対する第3四半期の進捗率は、売上高が70.7パーセント、営業利益が86.1パーセントを確保しました。特に営業利益の進捗率が目安の75パーセントを大きく上回っていますが、2026年9月期以降の持続的な成長に向けた先行投資を見込んでいるため、現段階では業績予想を据え置いています。
計数計画と株主還元
2024年9月期は戦略領域の計画未達幅が大きくギアの入れ替えが必要と判断したことから、2024年11月に、2030年9月期を最終年度とする6ヶ年の中長期経営方針にリバイスしました。
計数計画については、2ndステージ最終年度にあたる2027年9月期は、M&Aを含む積極投資による規模拡大と事業構造の転換をテーマに、売上高120億円を実現します。3rdステージは、投資回収とシナジー創出に重きを置き、最終年度である2030年9月期に、EPS1,000円(2024年9月期比4.0倍)と、ROE30パーセント超にこだわります。
なお、EPSは、2024年11月に発表した株式分割考慮前の数値であり、株式分割考慮後の目標値は500円となります。
領域戦略の変革実績|HCFA買収を契機とした収益拡大ステップ
HCFA買収を契機とした収益拡大ステップについてです。完全子会社化によって、HCフィナンシャル・アドバイザーの業績が新規連結されるだけでなく、当社とHCフィナンシャル・アドバイザーの知見を掛け合わせることで、経営コンサルティング領域への業容拡大とシナジー創出による既存事業の成長加速が可能となります。
当社が中長期経営方針で掲げるEPS1,000円(分割後500円)の達成確度向上に寄与するものと考えています。
EPS 1,000円の実現に向けた補足説明
EPS1,000円(株式分割後500円)の実現に必要な4大要素を順に反映する4つのシナリオによる補足説明です。
シナリオAは過度に資金を滞留させない、シナリオBはM&Aなど再投資を強化する、シナリオCはM&Aシナジーを創出する、シナリオDは各子会社で持続成長をする、としてシミュレーションによる数値計画も公表しています。
なお、本シナリオは一定の条件設定に基づくシミュレーションであり、中長期経営方針としてコミットする値ではない点にご留意ください。
詳細は当社IRページに掲載している2025年9月期第3四半期決算説明資料をご確認ください。