ご挨拶(創業20周年を迎えて)
林博文氏(以下、林):INTLOOP株式会社代表取締役の林です。これより、2025年7月期第2四半期決算説明を行います。エグゼクティブサマリー、業績ハイライトについてご説明します。
みなさまのおかげで、当社は2025年2月25日に創業20周年を迎えました。今後も、社名の由来でもある「Introduction」プラス「Loop」を体現し、これまで成長を支えてくださった多くの関係者の方々に「Pay it forward(恩送り)」の気持ちを込めて、この度、特設サイトを公開しました。
今後も、益々精進していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
エグゼクティブサマリー①
エグゼクティブサマリーです。上期業績は、売上高が160億円を超えて前年同期比36.1パーセント増、営業利益が10億円を超えて前年同期比92.7パーセント増となりました。こちらは、前期の第1四半期はディクスグループの決算が取り込まれていないため、営業利益率が少し高めに出ています。
営業利益が積み上がった理由は、2024年9月13日に発表した中長期経営計画「INTLOOP“VISION2030”」の施策である、フリーランス事業強化/コンサル領域拡充で掲げた高収益案件をある程度選別し、順調に進めていくことによって粗利率が改善したためです。
スライド下部に「新規事業領域の拡大」として記載していますが、伊藤忠商事株式会社との資本・業務提携による受注が増えて、上期の売上高に貢献しています。新規事業領域の拡大として、旭食品株式会社との合弁会社の設立や、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社や三井倉庫サプライチェーンソリューション株式会社などにご協力いただいて、物流DXシステムの開発に着手しています。下期も、積極的に新規事業領域の拡大に取り組む予定です。
エグゼクティブサマリー②
下期の見通しとしては、上期に引き続き成長路線を継続していきます。営業体制の変革を継続的に実施し、今後も高収益の案件獲得に注力します。また、上期に続き、ハイレイヤー人材を中心とする中途採用に注力しますが、費用に関しては「VISION2030」に織り込み済みです。
エグゼクティブサマリー③ ~アライアンスの進捗~
アライアンスの進捗です。2025年1月30日に旭食品株式会社との合弁会社、食共創(しょくきょうそう)パートナーズ株式会社を設立しました。食品業界に特化したバイアウトファンドという少し特色のある会社を目指していきたいと考えています。
2025年3月13日に、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(SSS)、三井倉庫サプライチェーンソリューション株式会社(三井倉庫SCS)と共同で物流のDXシステム開発に着手しています。こちらに関しては、SSSの技術、三井倉庫SCSのノウハウを使って機能実装を行っています。
現時点でもいくつか引き合いをいただいているため、今後この開発が終了次第、順次営業をスタートしていくことを想定しています。
エグゼクティブサマリー④ INTLOOP “VISION2030”の進捗~
「VISION2030」の進捗は、半期に一度ご報告したいと思っています。
今回はサマリーだけ報告します。「フリーランス事業強化/コンサル領域拡充」は伊藤忠商事株式会社との資本・業務提携がうまく進んでおり、同社グループとの取引が拡大しています。営業体制を変革し、価格改定を行って高収益案件を獲得する体制へ順次シフトしています。
「ソリューションポートフォリオ拡充」は、Idein(イデイン)株式会社と資本・業務提携をした後、すでに営業をスタートしており、いくつか引き合いをいただいている状態です。株式会社オルツとの業務提携に関しては、現状、サービスの開発を順次行っています。これにプラスして、先ほどお話しした物流DXのシステム開発に着手しており、今後もAI関連の分野に注力していきたいと思っています。
「オープンイノベーション新事業創出」は、「INTLOOP Ventures Accelerator」を開始しており来月ぐらいから少しずつベンチャー企業を含めたイベント等を開始しています。当社のアップセル戦略やデータプログラムを適用し、ベンチャーキャピタル(VC)に繋げてベンチャービジネスの成長を支援したいと考えています。
「JV共創/ファンド投資事業強化」は、先ほどご説明した旭食品株式会社との合弁会社の設立が完了しています。
「筋肉質なグループ経営基盤構築」も、基幹システムのリプレイスが進行して来期稼働に向けて準備を進めており、すでに一部は稼働しています。また、ハイレイヤー人材の採用を継続しており、グループ経営体制を今後も強化していく方針です。
1 業績ハイライト①(連結・累計)
業績ハイライトです。お話ししたとおり、上期の売上高、営業利益、親会社株主に帰属する中間純利益は順調に進捗しており、前年同期比で大幅に増加しています。こちら、YoYで売上高は36.1パーセント増、営業利益は92.7パーセント増、中間純利益は105パーセント増で着地しています。
1 業績ハイライト①(連結・累計)
スライドでは、先ほどご説明したように高収益案件にどんどんシフトしていることが示されているかと思います。上期の売上総利益率が前年同期比2.8ポイント増で、昨年と比べてかなり改善しています。ただし、価格改定交渉中の案件もあるため、引き続き利益体質の拡充に努めたいと考えています。
1 業績ハイライト②(連結・Q2)
スライドは、第2四半期の業績です。売上総利益率の前年同期比での改善率について、上期では2.8ポイント増でしたが、第2四半期では3.1ポイント増で、こちらも改善傾向にあることをご覧いただけると思います。
1 業績ハイライト③(INTLOOP単体・Q2/参考)
INTLOOP単体での業績ハイライトです。本日、当社は場中で決算発表をしています。今日の株価の動きを見ていたのですが、(投資家のみなさまが)おそらく最も懸念されているのは、INTLOOP単体での売上高かと考えています。
こちらは今期第1四半期から第2四半期で3.7パーセントの進捗になっていますが、今期より高収益案件の獲得に重点を置いており、案件を選別しています。この案件の選別が、売上高の伸長が3.7パーセントに留まった要因になっていると思います。その代わりに、売上総利益率が前年同期比プラス4.4ポイントと改善しています。オセロのようにどんどんひっくり返していくかたちで少しずつ高収益案件にシフトしていくことによって、売上高の増進もこれまでのトレンドに戻していけるのではないかと想定しています。
また、営業利益率が7.3パーセントに改善しているのですが、こちらは広告費の圧縮と効率化を進めているためであり、今後も継続していきます。ただし、ハイレイヤー人材の採用は引き続き実施していくつもりです。なお、営業利益率7.3パーセントという数字がそのまま通期で出せるかどうかに関しては、現時点では業績予想どおりとの回答といたします。
2 通期連結予想(売上高)に関する進捗
通期連結予想は、第3四半期および第4四半期に売上伸長が来る見込みとなっており、上期の売上高が通期計画に対して46パーセントです。過去の傾向と同じく、現時点で売上高の進捗も順調と考えています。
3 通期連結予想(営業利益)に関する進捗
営業利益は、計画よりもプラスですが、今後、採用費などの将来への投資も予定しています。現時点では業績予想の変更はなく、概ね計画どおりに進捗しているという回答にしたいと考えています。
4 INTLOOP単体の社員数推移
第2四半期に関しては、少し人員の増加が留まっているような状況に見えるかもしれません。一時的に退職が少し出てしまったこともあります。ただし、表で示したデリバリー社員数だけご覧いただくと、過去の傾向はあまり変わっておらず、順調です。
一方、その他社員は、バックオフィスや営業職等です。こちらは、筋肉質な経営体質をはかるため、退職した社員を補充せずに効率的に経営していく体制としています。人員に関しては、リテンションを強めつつ緩やかに増やしていく方向性は変わっておらず、効率的に組織運営していく方針で考えています。
5 フリーランス登録者数、稼働人数(INTLOOP単体)
フリーランス登録者数に関しては順調に増えており、登録者数が4万8,143人、稼働人数が1,451人と、順調に推移しています。こちらも広告費の効率化を含めて、やたらと数を増やすのではなく質を追求してフリーランス各位の登録者数を増やし、かつ稼働人数を増やすという施策を展開しています。
引き続き、効率化を進めながら登録者数・稼働者数ともに向上させることを続けていこうと考えています。
【参考】2025年7月期 通期業績予想(再掲)
通期業績予想です。売上高は前回から変わらず345億5,000万円を目指しています。売上総利益は87億4,200万円、営業利益は19億6,900万円、経常利益は20億円です。
営業利益は先ほど申し上げた通り、計画より少し進捗していますが、一部、下期に予定している採用費があります。現時点では、売上高、営業利益以下ともに業績予想どおりといたします。
2025年7月期第2四半期決算説明は以上となります、ありがとうございました。
質疑応答:ハイレイヤー人材の採用について
司会者:「ハイレイヤー人材の採用は順調ですか?」というご質問です。
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