2025年3月期第1四半期 連結決算ハイライト
古川光瑛氏:サークレイス株式会社取締役CFOの古川光瑛です。2025年3月期第1四半期の決算についてご説明します。
まずは決算ハイライトです。当社は、2024年3月期第3四半期より連結決算に移行しています。2025年3月期第1四半期のサークレイスグループ全体における売上高は8億700万円、前年同期比でプラス24.2パーセント、営業利益はマイナス5,100万円と、前年同期比では増収・増益となっています。
営業利益および純利益はマイナスとなりました。連結子会社にあたるアオラナウ株式会社が事業立ち上げ段階にあることから成長投資を行っていることが主な要因であり、計画上は織り込み済みとなっています。
一方で、サークレイス株式会社単体における売上高および利益は、同じく前年同期比で増収増益となっており、利益に関してはプラス着地となっています。単体の業績については後ほど詳しくご説明します。
また、2024年5月14日に公表した2025年3月期の連結業績予想値に対しては、売上高、営業利益、経常利益すべてにおいて計画どおり進捗しています。社員数は328名となり、前期末から32名増加しています。
事業セグメントの変更について
事業セグメントの変更についてご説明します。当社は、今期よりコンサルティングサービス、SaaSサービス、アオラナウの3つのセグメントに整理した上で事業を運営していきます。
今期からの戦略変更に伴い、新規の営業活動を取りやめたSaaSプロダクト「Circlace(サークレイス)」の数字は、コンサルティングサービスの中に含まれる「AI&Data Innovation」に取り込んで整理しています。
損益計算書サマリー
損益計算書のサマリーです。2024年5月14日に公表した連結業績売上高の計画値に対しては、進捗率が22.1パーセントと順調に推移しています。コンサルティングサービスの売上高は前年同期比でプラス11.2パーセント、同じくSaaSサービスにおいてはプラス13.5パーセントとなっています。
サークレイス単体 業績推移
サークレイス株式会社単体における業績の推移についてご説明します。
サークレイス単体の売上高は、前年同期比プラス13.2パーセントと順調に成長しています。営業利益に関しては、稼働率の向上の各種取り組みおよび各種経費の見直しにより、前年同期比でプラス9,300万円と大きく進捗しており、黒字転換しました。
例年、第1四半期は新入社員などの新たな社員増および教育研修費の増加により、営業利益率が減少する傾向がありますが、前年同期のマイナス9.1パーセントに対し、2025年3月期の第1四半期はプラス4.6パーセントと大きく進捗しています。
コンサルティングサービス
セグメント別にご説明します。コンサルティングサービスの売上高は前年同期比プラス11.2パーセントとなっています。コンサルタントの稼働状況を週次でモニタリングする体制を構築したことにより稼働率が改善し、それに伴い利益率も向上しています。
2023年12月にリリースしたサービス「ConsulTech(コンサルテック)」においては、東証プライム市場に上場かつグローバルに展開している企業を含め、数社で採用が決定しています。2025年3月期の通期売上高計画達成に向けた人材採用は順調に進捗しています。
SaaSサービス
続いてSaaSサービスについてご説明します。SaaSサービス「AGAVE」の売上高は、前年同期比プラス13.5パーセントで着地しました。2024年6月時点において、契約ユーザーID数は1万人を突破し、新たにリリースした「AGAVE海外給与計算サービス」を武器に積極的に拡販しています。
アオラナウ(連結子会社)
連結子会社にあたるアオラナウについてご説明します。アオラナウ株式会社は2023年8月に設立し、2023年10月よりデリバリーを開始しています。
2025年3月期通期計画に対して、売上高および人材採用は順調に推移しています。アオラナウ単体では、次世代および今後の成長のために積極的に投資を実施しているフェーズにあたりますので、第1四半期における営業利益はマイナス着地となっています。
連結貸借対照表サマリー
連結貸借対照表についてご説明します。自己資本比率は56.8パーセントと高い水準を保持しており、財務健全性に問題はありません。
IRニュースのトピックについてご説明します。当社は生成AI機能を持つ「Salesforce Einstein」および「Salesforce Data Cloud」の機能検証支援を開始しました。これらの支援を通して、お客さまの現状の課題の洗い出しおよび早期の改善や、本格的な導入に向けたステップを迅速に把握し、お客さまの成長に寄与していきます。
「IRTV interview『PICKUP! Release』」における「ConsulTech(コンサルテック)サービス」説明動画公開のお知らせ(2024/6/24リリース)
「IRTV interview」において当社が提供する「マーケティング・セールスイネーブルメントマネージドサービス『ConsulTech』」の説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。
YouTube「Japan Stock Channel」への当社代表取締役会長兼社長 佐藤スコット出演のお知らせ(2024/7/23・25リリース)
本年4月1日より新たに当社代表取締役会長兼社長に就任した佐藤スコットが、YouTube「Japan Stock Channel」に出演し、自らの経歴およびサークレイスの事業や成長戦略についてご説明しています。ぜひご覧ください。
サークレイス、海外駐在員向け情報管理SaaSプロダクト分野における導入企業数国内シェアNo.1「AGAVE」契約ユーザーID数 1万人突破!(2024/7/24リリース)
「AGAVE」は情報の一元管理および業務効率化への実現加速を評価いただき、契約ユーザーID数1万人を突破しました。今後は2万人突破を目指して邁進していきます。
2025年3月期 業績予想
2025年3月期の業績見通しについてご説明します。2025年3月期は、サークレイスグループ内において、「Salesforce」および「ServiceNow」事業双方の拡大およびシナジー創出を実現し、前期比プラス25.8パーセントの売上高成長を計画しています。
また、営業利益に関しては中長期的な事業成長のための投資を継続しながら、5.0パーセントの営業利益率を計画しています。
会社概要
当社の会社概要および事業概要についてご説明します。当社は2012年に設立し、2025年3月期で13期目となります。DX(デジタルトランスフォーメーション)およびICT活用に関連した業務改善にあたるコンサルティングを主軸としています。
Corporate Philosophy
企業理念についてご説明します。「Create Happiness」を企業理念に掲げ、当社が提供するコンサルティングおよび事業改善のサービスを通して、お客さまおよび社員の成功を実現します。
サークレイスグループ
サークレイスグループの構成についてご説明します。当グループは、サークレイス株式会社に加え、連結子会社にあたるCirclace HT社を保有しており、ベトナムにおいてシステム開発および運用サービスを担っています。
加えて、連結子会社として「ServiceNow」導入に関するコンサルティング、開発、人材育成など、一貫してサービス提供が可能なアオラナウ株式会社を保持し、これら3社での構成となっています。
アオラナウ株式会社について
アオラナウ株式会社についてご説明します。アオラナウ株式会社は、当社とパソナグループが共同で設立した、「ServiceNow」によるサービス提供を中核とした会社です。
ServiceNow社とパートナー契約を締結し、「ServiceNow」導入におけるライセンスの再販、設計・開発、運用・保守、定着化支援などのサービスをワンストップで提供しています。
当社事業の全体像
当社事業の全体像についてご説明します。当社は、コンサルティングサービス、SaaSサービス、アオラナウの3つの事業セグメントを構成しています。
コンサルティングサービスにおいては、デジタル技術を活用したビジネス設計や「Salesforce」プラットフォーム、「Anaplan」を活用したシステム開発を提供しています。また、当社ではAIおよびデータ活用を今後の事業成長の柱として位置付けており、これを通したカスタマーサクセスを実現していきます。
SaaSサービスにおいては、海外駐在員を支援する「AGAVE」プロダクトの開発および販売を行っています。
アオラナウにおいては、「ServiceNow」導入におけるライセンス再販、設計・開発、運用・保守、定着化支援などのサービスを提供しています。
コンサルティング、システム開発、カスタマーサクセスの一貫したサービス
当社の強みについてご説明します。当社は、構想フェーズや要件定義などのコンサルティングから構築、そしてお客さまが保守・運用、定着化を進めていく上での教育支援を含むカスタマーサクセスサービスまで、一貫したサービスを提供しています。
このような途切れのないサービスを継続提供することにより、さらなる改善余地についてご提案することが可能となっており、お客さまのさらなる成長に寄与するという点で、他社との差別化を図っています。
AI&データイノベーション戦略、マルチプラットフォームサービス
主な成長戦略についてご説明します。これまで当社は「Salesforce」を中心としたオペレーション業務領域へのサービス提供を中心としてきましたが、今後はそれらに加えてAIおよびデータ活用に注力し、お客さまの意思決定に寄与するデータドリブン経営およびDXの実現を提供していきます。
また、現時点では当社は「Salesforce」「Anaplan」「ServiceNow」の3つのプラットフォームの領域においてサービスを提供していますが、今後はグローバルITトレンドに沿ったテクノロジーを採用していきます。
「Microsoft」など対応可能なサービス領域を拡大するとともに、サービス提供可能な業界・業種についても積極的に拡大します。
連結子会社アオラナウとのシナジー
連結子会社アオラナウとのシナジー創出についてご説明します。当社では「Salesforce」および「ServiceNow」どちらの要望に対してもサービス提供が可能となっています。「Salesforce」と「ServiceNow」のそれぞれの特長を活かし、顧客満足度の向上および売上高の向上に取り組んでいきます。
以上で2025年3月期第1四半期の決算説明を終了します。ありがとうございました。