はじめに

IR担当:当社のゴルフ運営事業では、ゴルフプレー需要の拡大を追い風に2023年2月以降、戦略的な新規運営ゴルフ場取得による安定収益基盤の構築を加速しています。今後もホテル運営と並ぶ事業の柱として積極的な事業拡大を目指します。

2023年8月30日に発表した、新規ゴルフ場「入間カントリー倶楽部」運営開始のタイミングに合わせ、当社のゴルフ運営事業における直近の取組みをご紹介します。

会社概要

まずは当社の会社概要、および当社グループの事業についてご説明します。

リソルグループは、コーポレートスローガン「あなたのオフを、もっとスマイルに。」と、長期方針「3つのやさしい(人にやさしい・社会にやさしい・地球にやさしい)」のもと、事業を通じて、お客さまに心から喜んでいただけるサービスを提供し、たくさんのスマイルづくりに努めています。

リソルホールディングス株式会社は、「施設運営」と「投資再生」の事業領域で、ホテル運営、ゴルフ運営、リソルの森(CCRC)、福利厚生、再生エネルギー、投資再生の6つの事業を多角的に展開するリソルグループの持株会社としてグループの戦略を担い、各事業については、グループ事業会社が経営を担っています。リソルホールディングス株式会社の会社概要はこちらの資料をご確認ください。

リソルグループの事業

リソルグループは、ホテル運営・ゴルフ運営・リソルの森(CCRC)・福利厚生・再生エネルギー・投資再生の6つの事業を多角的に展開しています。今回は、戦略的に新規運営施設を拡大しているゴルフ運営事業セグメントについてご説明します。

独自のビジネスモデル

リソルグループは、長年培ってきたノウハウをもとに、ホテル・ゴルフ場・リゾートの「施設運営」と「投資再生ビジネス」の領域で独自のビジネスモデルを構築し、多角的に事業を展開しています。特に、ホテル運営事業とゴルフ運営事業は経営上の中心セグメントとなっています。

2024年3月期 第1四半期 決算ハイライト

2024年3月期第1四半期(2023年4月から6月)の連結決算では、売上高が前年同期比20.1パーセント減の65.79億円、営業利益が同39.4パーセント減の8.30億円、経常利益が同40.5パーセント減の7.95億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同16.1パーセント減の6.71億円となりました。

なお、2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.5パーセント増の235億円、営業利益が同331.8パーセント増の14億円、経常利益が同538.6パーセント増の12億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.7パーセント増の8億円としています。

前年に比べ、ホテル運営事業の収益が大幅に改善する等、各運営事業が好調な傾向にシフトする中、ゴルフ運営事業では、天候要因の影響があったものの、新規の4ゴルフ場(関西CC、三木よかわCC、望月リソルGC、有田リソルGC)が加わった効果や会員権販売が好調に推移したことにより、全体では入場者・客単価ともに前年を上回り、増収増益となりました。

また、ゴルフコースに隣接した眺望抜群のヴィラでプライベート空間と開放感が同時に楽しめる“フェアウェイフロントヴィラ事業”を推進し、新たに「スパ&ゴルフリゾート久慈」において施設利用権型リゾートクラブの販売を進めたほか、グループコースにおける新たなヴィラ建設計画準備を進めました。

2024年3月期 第1四半期 セグメント別売上高

2024年3月期第1四半期におけるセグメント別の売上高についてです。運営事業の売上高は大幅に改善しています。

2024年3月期 第1四半期 セグメント別利益

2024年3月期第1四半期におけるセグメント別の利益です。前述のとおり、運営事業の利益は、ホテル運営事業の大幅な改善が進んでいます。ゴルフ運営事業については、新規運営4コースの効果により収益は前年比で増加しています。なお、投資再生事業の収益は前年比で減少していますが、これは前年投資再生事業の一環として「福島石川太陽光発電所第二設備」の信託受益権の売却が大きく貢献しているためです。

リソルグループのゴルフ運営事業の取組みについて

続いて、ゴルフ運営事業セグメントについてご説明します。

1990年代から現在まで、累計30件以上のゴルフ場案件に携わり、そこで培ったノウハウをもとに、運営、コンサル、M&A、バリューアップ型再生、ヴィラを建設するリゾート型再生、再エネ転用など、最適に施設を活用するソリューションビジネスを展開しています。

ゴルフ場の保有・運営を行うゴルフ運営事業において、事業拡大のためゴルフ場の買収を継続的に行っており、直近の2023年以降では、東急不動産株式会社から4コース、株式会社クラレから1コース、ゴルフ場を新たに譲り受け、現在、グループの運営ゴルフ場を18ヶ所に拡大し、長期的に安定した収益基盤の構築を図っています。

また、ゴルフ場を活用した新規事業として、フェアウェイフロントヴィラ事業やソーラーカーポート事業を推進し、ゴルフ運営事業の強化に努めています。

新規ゴルフ場取得状況

2023年以降に加わった新規取得ゴルフ場については記載のとおりです。東急不動産株式会社から4コースを譲り受け、2023年2月に「関西カントリークラブ」「三木よかわカントリークラブ」の運営を開始、2023年3月に「有田リソルゴルフクラブ」「望月リソルゴルフクラブ」の運営を開始しました。

さらに、2023年8月31日に株式会社クラレより譲り受けた「入間カントリー倶楽部」の運営を開始しました。

リソルグループ運営ゴルフ場

リソルグループのゴルフ場では、シチュエーションに応じた運営スタイルでゴルファーのさまざまなニーズに対応しながら、安心・安全にゴルフを楽しんでいただくためのサービス向上に努めています。

運営コース数は、8月31日現在で、運営提携1コースを含めて計18コースとなっています。

フェアウェイフロントヴィラ

“フェアウェイフロントヴィラ事業”につきましてご説明します。ホテル・ゴルフ運営を行ってきたリソルグループ独自のノウハウを活かした新規事業として、ゴルフコースに隣接した眺望抜群のヴィラで、プライベート空間と開放感が同時に楽しめる“フェアウェイフロントヴィラ事業”を推進しています。

現在は、茨城県の「スパ&ゴルフリゾート久慈」、広島県の「瀬戸内ゴルフリゾート」の2コースにて展開しています。スイート仕様の広々とした室内や、コースと一体化したウッドデッキテラスからの雄大な景色が特徴で、ゴルフ宿泊プランや、会員制リゾートクラブ「GVC(ゴルフバケーションクラブ)」として販売しています。グループコース内で今後も拡大展開を予定しています。

ソーラーカーポート事業

ゴルフ場におけるサステナビリティに向けた取り組みとして、環境省の補助金を活用し、ゴルフ場の駐車場に太陽光発電設備を搭載した「ソーラーカーポート」を建設し、ゴルフ場での再生可能エネルギーの活用を推進しています。

リソル総合研究所(株)が総合監修として「スパ&ゴルフリゾート久慈」(茨城県常陸太田市)、「中京ゴルフ倶楽部 石野コース」(愛知県豊田市)、「瀬戸内ゴルフリゾート」(広島県竹原市)の3ヶ所のゴルフ場に導入しました。

導入の目的・メリットは次の3点です。1つ目にリソルグループとしての“脱炭素推進”への取組みの一環のため、2つ目に電気料金負担の安定化や、変動幅の大きい電気料金への対応のため、3つ目に猛暑日や雨天時の利用者の快適性の向上のためです。

また、発電量をクラブハウス内で“見える化”することで、従業員の脱炭素への意識が向上し、利用者、地域の方々から「地球にやさしい」取組みとして評価されています。

現在は、3ヶ所のゴルフ場のみで稼働していますが、リソルグループが運営する他のゴルフ場への展開を今後検討していきます。

トピックス「入間カントリー俱楽部」2023年8月31日に運営開始

続いてゴルフ運営事業に関するトピックスをご紹介します。

2023年8月31日より運営を開始する「入間カントリー倶楽部」についてです。「入間カントリー倶楽部」は、東京から1時間以内の至便なロケーションに位置し、コースコンディションに定評のある、丘陵林間コースです。自然の樹木、自然の地形をそのまま残した挑戦意欲の湧くゴルフコースとなります。

アウトコースはフェアウェイが広く距離も長く、ダイナミックなプレーが楽しめます。インコースは距離が短いながらも、その分第一打の落とし場所が難しく、戦略性に富んでいます。

戦略的な新規運営ゴルフ場拡大により、長期的に安定した収益基盤の構築を図っています。

トピックス 「ゴルフバケーションクラブR 久慈」の販売開始

「スパ&ゴルフリゾート久慈」における“フェアウェイフロントヴィラ事業”の一環として、ヴィラ1棟を22口に分割した施設利用権方式による会員制リゾートクラブ「ゴルフバケーションクラブR 久慈」の販売を、2023年7月19日より開始しました。ゴルフコースが一望できる眺望抜群のヴィラが、フェアウェイに沿って建ち並び、ゴルフ場に暮らしているかのような非日常空間が味わえます。

年間で占有利用日3泊とフリー利用日12泊の合計15泊の利用が可能で、会員と同伴者1名はメンバー料金でゴルフプレー可能となる商品です。

トピックス 「スポーツ振興への貢献」

当社グループは、スポーツ振興の一環として、「ブリヂストンレディスオープン」・「トヨタジュニアゴルフワールドカップ Supported by JAPANAIRLINES」に対して、協賛および、運営する「中京ゴルフ倶楽部 石野コース」を会場として提供しました。

「トヨタジュニアゴルフワールドカップ Supported by JAPANAIRLINES」につきましては、将来のゴルフ界を担うジュニアゴルファーの世界規模での育成を目指すとともに、志を同じくする選手同士が国を超えて交流することへの支援につながっています。また、過去に出場した多数の選手が本大会を経て世界のトッププロに育っており、日本の選手もプロ転向後に目覚ましい活躍をされ、まさにトッププロの登竜門と言える大会となります。

リソルグループは、本大会の舞台である「中京ゴルフ倶楽部 石野コース」の会場提供協力を通じて、ジュニアゴルファーの育成となるような大会サポートを今後も行います。

このような活動を通して、長期方針の「人にやさしい」「社会にやさしい」「地球にやさしい」の3つの「やさしい」を実践し、「いきがい・絆・健康・くつろぎ」を提供し、たくさんのスマイルづくりに貢献してまいります。

市場環境(ゴルフ運営事業)

ゴルフ運営事業の市場環境としまして、ゴルフ場全体の利用者数は2021年より増加傾向にあります。その要因としては、若年層や女性の増加や、70代・80代のプレー機会がのびたことが挙げられます。

需要が拡大する市場環境を背景に、当社グループではゴルフ場のM&Aにより戦略的に事業拡大を進めています。グループ運営コース数は、2023年8月31日に運営を開始した「入間カントリー俱楽部」を含めて18コース(2023年9月現在、運営提携1コースを含む)となりました。また、ゴルフ場保有数では業界10位(2023年4月1日時点、一季出版調査より)の位置づけとなっています。

ゴルフ運営事業の今後の取組み

ゴルフ運営事業は、コロナ禍においても若年層や女性の増加や、70代・80代の間でもより長くゴルフを楽しむ方が増えるなど、ゴルフプレー需要の追い風があり、インバウンド増加による宿泊ゴルフ利用の好調が見込まれ、今後の業績は順調に推移するものと思われます。

その中で、ホテル運営と並ぶ運営事業の柱として安定収益基盤の構築を図りながら、グループ各種会員における相互送客や株主優待制度など、グループシナジーをフルに活用し収益力を高めてまいります。

株主還元

続いて、当社の株主還元についてご説明します。リソルホールディングス株式会社では株主還元として配当・株主優待制度を実施しております。配当につきまして、2023年3月期は1株あたり50円の期末配当を実施しました。2024年3月期につきましては、1株あたり50円の期末配当を予想しています。過去の配当推移は、資料に記載のとおりです。

株主優待制度といたしまして、株主のみなさまにも当社サービスをご体験いただくことを目的に、「ホテル」「貸別荘」「ゴルフ場」といった、全国約80ヶ所のリソルグループが運営する施設で利用可能な商品券「RESOL ファミリー商品券」をご所有株式数に応じて贈呈しています。

この度、新たに運営を開始した「入間カントリー倶楽部」につきましても、2023年10月1日より「RESOL ファミリー商品券」の利用が可能になります。株主優待に関する詳細・最新の情報は当社コーポレートサイトから株主優待の情報をご確認ください。以上、当社の株主還元についてのご説明でございます。

これにて今回のご説明を終了します。ご覧いただきありがとうございました。