2023年3月期第2四半期決算説明

澤田将広氏:みなさま、こんにちは。株式会社パリミキホールディングス代表取締役社長の澤田将広でございます。この度は決算説明動画をご視聴いただき、誠にありがとうございます。当社の2023年3月期第2四半期決算のご説明をさせていただきます。

2023年3月期 上半期 トピックス

当社は、「トキメキ」と「あんしん」でお一人おひとりを豊かにすることをパーパスとし、世界的なホスピタリティブランドになることを目指す決意をもって、今期のはじめに社名を「株式会社三城ホールディングス」から「株式会社パリミキホールディングス」に変更しました。

同時に、子会社である「株式会社三城」も「株式会社パリミキ」へと社名変更し、当子会社が展開する店舗の屋号である「メガネの三城」「パリミキ」についても「パリミキ」に統一しました。

「メガネの三城」の屋号での店舗を多く有する西日本地域においても、ご利用のお客さまには大きな混乱もなく、温かく受け入れていただきました。創業以来大切にしてきた、「お客さまお一人おひとりにお合わせする」という信念をもち、今後もパリミキブランドをさらに明確にし、広く浸透させていきたいと考えています。

2023年3月期 上半期 トピックス

中期経営計画の1年目である2023年3月期は、コロナ禍以降の状況を見据えて計画に基づく各施策を着実に実行してきました。まずは今期の主なトピックスについてご説明します。

パリミキのテレビCMを2022年6月からスタートしました。このテレビCMでは、遠近両用レンズ付きセットを税込1万3,200円からお求めいただけることにフォーカスし、エントリープライスを明確にすることで、今までの「老舗の高いメガネ屋さん」というイメージを払拭しました。CM効果が大きく表れた2022年8月の新規顧客によるメガネ売上組数は前年比6パーセント増となり、今期の客数増加に大きく寄与しました。

こちらの価格訴求の施策に加え、高い技術・知識によるカウンセリング、測定技術による付加価値提案、また国内自社工場によるMade in Japanの高品質フレームをお求めやすい価格で提供できる体制により、お客さまに合わせてよりよい商品を提案する価値訴求にも継続して取り組みました。

2023年3月期 上半期 トピックス

2022年5月に、日本国内で当社初のメディカルモールを設立しました。モール内には眼科クリニックや薬局を誘致し、当社も眼鏡小売店として出店しています。

オープン時のモール内覧会には1,600人以上の方にお越しいただき、地域の方々の期待の高さを感じることができました。今後、医療と密接した目のトータルケアができる新しいかたちの店舗として、地域の方々に長くご愛顧いただければと思っています。

2023年3月期 上半期 トピックス

鹿児島県鹿児島市の宇宿に、郊外型のロッジ型店舗の22店舗目となる宇宿店をオープンしました。もともとの宇宿店は、1980年代にオープンした売上の高い郊外店舗でしたが、店舗の老朽化に伴い来店数が激減していました。この度、新たにロッジ型店舗として生まれ変わり、オープン直後より連日多くのお客さまでにぎわっています。

宇宿店を含むロッジ型店舗に言えることですが、もともとの顧客層に加えて特に団塊ジュニア世代の女性のお客さまが増えています。また、ファミリーでのご来店が多いため、幅広い世代にご利用いただき、地域の旗艦店として牽引する店舗になっています。

2022年8月には、三重県津市に23店舗目のロッジ型店舗として津南店をオープンしました。下半期には、新たに地域一番店となり得るロッジ型店舗5店舗をオープンする予定で、店舗改革は順調に進捗しています。

2023年3月期 第2四半期 連結業績/PL

2023年3月期第2四半期の業績について、詳細をご説明します。ご覧のスライドは連結損益計算書の概要です。売上高は前年同期比8.1パーセント増の236億4,700万円、営業利益は4億1,100万円、営業利益率は3.0ポイント改善し1.7パーセント、経常利益は7億6,000万円、当四半期純利益は4億4,100万円となっています。

国内小売事業 月次売上

国内の概況です。新型コロナウイルス感染症の感染者数が比較的落ち着き、当期は比較的順調な滑り出しとなりました。2022年8月に第7波といわれるオミクロン株による感染者数の増加や、週末にかけて上陸した台風などの天候の影響を受け前年を下回りましたが、昨年の状況からは改善傾向にあり、第2四半期末には売上高、客数、メガネの組数のいずれも増加となりました。

特に売り上げが好調だったサングラスについては、感染状況が落ち着き人流が増加することを見込んで万全の体制で商品を準備していたことが功を奏しました。

2023年3月期 第2四半期 連結業績/PL

主に金鳳堂が行っている百貨店事業においても、コロナ禍で特にご年配のお客さまが著しく減少しましたが、今期の客足はコロナ禍以前とまではいかないものの回復基調で、前年を上回る結果となり利益に寄与しています。

海外の状況としては、中国上海市でゼロコロナ政策による厳しい外出規制が敷かれている中国法人は客足が戻らず、売上高・営業利益ともに前年を下回りました。しかし、コロナ禍以前より利益に貢献していた東南アジアの他の法人の業績回復が顕著で、売上高・営業利益とも大幅に増加しました。

2023年3月期 第2四半期 連結業績/PL

販管費についてご説明します。出店・改装に伴う設備活動費は前年を上回っていますが、売上高増に伴い増加する費用以外は大きく増えておらず、おおむね計画どおりに推移しています。

2023年3月期 第2四半期 連結業績/PL

海外法人における販管費も前年比で増加していますが、こちらは新型コロナウイルス感染症拡大によるロックダウンなどの規制が解かれ、通常どおりに営業ができることによるもので、おおむね計画どおりに推移しています。

2023年3月期 業績予想値について

開示している2023年3月期の通期連結業績予想に対する進捗率については、売上高は計画比50.6パーセント、営業利益は計画比55.5パーセントです。国内事業は期初の想定より若干遅れているものの、おおむね計画どおりに推移しています。

したがって、現時点で通期連結業績予想の変更はありません。なお、今後必要だと判断した場合は速やかに新たな見通しを開示します。

2023年3月期 配当について

中間配当は現段階の業績予想を踏まえ、株主さまへの安定的な配当の観点から、直近の配当予想どおり1株あたり3円とさせていただきました。期末配当についても現時点で計画に変更はなく、1株あたり3円を予定しています。

2023年3月期 下半期トピックス

下半期のトピックスとして、当社の郊外型店舗再生の切り札であるロッジ型店舗の出店を推進していきます。今期末までに5店舗の出店を予定しており、さらなる利益貢献を期待しています。

2023年3月期 下半期トピックス

当社のプライベートブランドである「DIGNA Classic」「鯖江光器」などの鯖江の自社工場を活用したMade in Japanプロジェクトを強化し、お一人おひとりのお客さまにお合わせする視力測定のビジュアルライフケアを徹底することにより、医療機器としてのメガネ本来の品質を追求します。

2023年3月期 下期 トピックス

2022年10月15日に、眼科クリニックを併設したベトナム2号店をオープンしました。メディカルとの協業はベトナムにおいて約10年前からスタートし、安価なメガネ販売でビジネスを展開する他社との差別化に大きく貢献しました。当社は、今後もメディカルとの協業のビジネススキームをさらに強固にしていきます。

ご説明は以上となります。ご視聴いただきまして、誠にありがとうございました。