AGENDA
鳥越慎二氏:みなさま、こんにちは。株式会社アドバンテッジリスクマネジメントの鳥越でございます。本日は2022年度第2四半期の決算説明をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。それでは、決算のご説明に入らせていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
本日は決算概況をご説明したあと、事業別の状況をご説明し、最後にトピックスをお話ししたいと思います。
2022年度 第2四半期 連結業績サマリ
決算概況です。2022年度第2四半期連結業績サマリをご説明します。上半期で4年ぶりに2桁成長を回復しました。売上高は28億9,400万円で前年同期比2億8,200万円増、前年同期比プラス10.8パーセントの増収となりました。各事業とも堅調に推移しています。
成長投資を継続しており、事業も拡大しているため費用は増加していますが、経常利益に関しても700万円と黒字転換しています。
第2四半期累計期間 売上高推移
売上高の推移です。各年度 第2四半期累計の比較でご覧いただければと思います。売上高は前年同期比プラス10.8パーセントの増加となりました。
スライドの棒グラフは、ストック収益とフロー収益で色分けしており、ともに順調に増加しています。フロー収益に関しては、コロナ禍前をようやく上回り、増加に転じています。
四半期期間別 事業別売上高推移
四半期ごとの事業別売上高推移です。第2四半期単体で前年同期比プラス12.4パーセントの増加となり、第1四半期の前年同期比プラス9.2パーセントの増加を上回って順調に推移しています。
第2四半期累計期間 事業別営業利益推移
営業利益の推移です。営業利益は前年同期比2,800万円の増加で、黒字転換となりました。
第2四半期累計期間 費用構成推移
コストの推移です。成長投資を計画どおり実施しましたので、今年も費用は増加しています。一方、前年同期比の増加率は昨年に比べて減少しています。スライドのグラフのとおり、昨年はプラス15.1パーセントの増加でしたが今期はプラス9.7パーセントの増加と、増加率・増加額ともに昨年よりも減少しました。
システム関連費用 前年同期比
システム関連費用について、ソフトウェア償却費とシステム関連費用を掲載しています。それぞれ積極的な投資を行いましたので増加していますが、旧システムの運営費や償却費が減少してきており、システムの重複の解消も進んできています。
連結貸借対照表・連結キャッシュフロー計算書
フリーキャッシュフローは改善しています。昨年はマイナス8億7,900万円でしたが、今期は3億7,400万円とプラスに転じています。
事業別の状況サマリー
事業別の概況をご説明します。まず、サマリーです。内容については各事業部のご説明でお話しします。スライドのとおり、各事業部とも昨年に比べて順調に回復していると言えると思います。
「アドバンテッジ ウェルビーイング DXP」を軸とした総合提案を推進
このような順調な回復の背景には、1つは昨年来進めている「アドバンテッジ ウェルビーイング DXP」を活用した、当社サービスの総合的な提案が寄与していると考えています。
当社の「アドバンテッジ ウェルビーイング DXP」は、ウェルビーイングに関するデータをすべて集め、見える化した上で分析し、課題に対するソリューションを提案するというサービスです。このサービスをお客さまにご説明することで、これまでバラバラにご紹介していたサービスをまとまったかたちでご紹介できています。
これは既存のお客さまへのアップセル・クロスセルにも寄与しており、新規開拓においても営業効率の改善として寄与していると考えています。
(1)メンタリティマネジメント事業 - 業績
事業別の状況をご説明します。まず、メンタリティマネジメント事業です。業績に関してはスライドの図をご覧ください。おおむね計画どおりに推移しており、売上高は前年同期比プラス7.6パーセント増となりました。
一方で、セグメント利益に関しては、引き続き積極的なシステム投資や人員投資などを行っていますので、前年同期比マイナス13.9パーセントで着地しています。
(1)メンタリティマネジメント事業 - 商品別の売上高推移
商品別の売上高推移です。四半期別では、全体の数字は第1四半期はプラス3.7パーセントの増加にとどまりましたが、第2四半期では昨年に比べプラス11.5パーセントと2桁の成長を実現しています。
商品別では、タフネス本体、ソリューション、それぞれ増収というかたちで非常に順調に推移しています。特にソリューション売上に関しては回復の兆しが出てきています。
(1)メンタリティマネジメント事業 - ソリューション売上の内訳
ソリューション売上の内訳です。こちらもやはり四半期ごとに見ていますが、第1四半期はプラス6.5パーセントにとどまったものの、第2四半期はプラス48.7パーセントと、コロナ禍で低調だった過去二期からは大幅に回復し、コロナ禍前も上回って着地しています。
商品別でも、研修・コンサルティング、EQ、インサイト、すべて順調に増加に転じています。研修に関しては、コロナ禍をきっかけに対面でのリアルな研修がなかなか難しくなり、オンラインに移行しましたが、今年度はオンラインからリアルの数字についても増えてきています。
(1)メンタリティマネジメント事業トピックス -ホワイト500や健康経営優良法人を中心に課題解決施策→実施施策の効果(アウトカム)確認ニーズ拡大
メンタリティマネジメント事業の好調の背景の1つとして、ストレスチェック制度の実施義務化以降、すでに年数が経過しているわけですが、ストレスチェックを実施するだけでなく、その課題を解決することにみなさま方の関心がいよいよ向いてきています。
特に最近では、人的資本開示、あるいは健康経営の側面でのデータ開示などの必要性から、データを集めるだけにとどまらず、データを分析した上で課題があればそれを解決するという動きが企業で起きており、そのようなサービスを当社では提供しています。
これらの各種サービスが徐々にみなさま方に受け入れられてきた結果が背景の1つにあると思います。加えて、実際にソリューションを実施した場合には、果たしてそれに効果があったのか確認したいというニーズがあると思っています。
当然これはPDCAを回すために重要なことですが、こちらに関しても、すでに当社で導入したパルスサーベイ「pdCa」を使って実際にソリューション実施した後に、翌年度のアニュアルサーベイを待たずして効果を検証できる、PDCAを回せるなどの効果もお客さまから大変好評をいただいています。
このようなソリューションニーズの拡大と、PDCAを回すためのパルスサーベイを併せて使うことがソリューションの好調さの背景にあると思っています。
(2)健康経営事業 - 業績
健康経営事業の業績です。売上高は前年同期比プラス22.5パーセントと引き続き順調に伸長しています。一方セグメント利益については、当事業の成長が非常に著しいこともあり、人件費などの先行投資も引き続き積極的に行っているため、減益というかたちになっています。
(2)健康経営事業 - 商品別の売上推移
商品別の売上推移です。産業医・保健師サービスは前年同期比プラス23パーセント、健診システムは前年同期比プラス25パーセントと計画どおり推移しています。
(2)健康経営事業 トピックス -産業保健スタッフ向けプラットフォーム開設
健康経営事業のトピックスとして1つご報告しますが、産業保健スタッフ向けのプラットフォームを開設し、非常にご好評をいただいています。当事業部においては、もちろん会社の人事部との協業、協調が重要になってまいりますが、同時に会社の産業保健スタッフのみなさまと一緒にサービスを導入していく、あるいは協力することが非常に重要となってきます。
そのようなことから、「さんぽLAB(ラボ)」という産業保健スタッフ向けのプラットフォームを開設し、3ヶ月間で登録者が800人を超えて順調に拡大してきており、現在ではすでに1,000人を超えるまでに増えています。
このサービスでは、産業保健に関する情報発信や、産業保健スタッフ間の情報共有・コミュニティ活性化を積極的に行っています。これらを通じて企業の産業保健全般に関する課題解決の支援と、体制の充実に貢献することを目指しています。
(3)LTD事業 - 業績
LTD事業についてご説明します。売上高は前年同期比プラス8.9パーセントと、こちらも順調に伸長しています。マーケットも引き続き好調に伸びています。売上高は、一部大型案件が後ろ倒しになっていますが、パイプラインも堅調に増加しており、非常に順調に進んでいると考えています。
利益に関しても、事業拡大に伴うコスト増を上回って売上高が伸び、セグメント利益も増加となっています。
(3)LTD事業 - 売上高の推移
LTD事業に関する売上高の内訳です。新規顧客は昨年に比べ増加しており、順調に積み上がっています。既存契約は、昨年度はコロナ禍による人員削減、経費見直しなどの影響がありましたが、今年度は昨年に比べて非常に堅調な動きになってきています。
(4)両立支援事業 - 業績
両立支援事業の業績です。育児・介護休業法の改正を追い風に、引き続き成約件数が順調に増加しています。結果として、売上高は前年同期比プラス147.1パーセントと大幅な増加を実現しています。
セグメント利益に関しても、システム開発費などにより償却費が増加しましたが、前期に発生した新システムへの移行関連のスポットコストが減少したこともあり、今期は利益面での改善が見られています。
(4)両立支援事業 -「ADVANTAGE HARMONY」導入の状況
グラフは、両立支援事業「ADVANTAGE HARMONY」の導入状況および導入企業数を示しています。
スライドに記載のとおり、第2四半期は初期導入などの一時的な売上が順調に伸びています。契約社数は全体で59社で、ほぼ計画どおり順調に積み上がっている状況です。
育児・介護休業法の改正については、依然として、セミナーを実施すると集客が非常に好調です。そのため、今後も順調にパイプラインが積み上がっていくと考えています。
(4)両立支援事業トピックス - 育児・介護休業法改正に伴うシステムニーズの増加→法改正セミナー大盛況
こちらのスライドでは、育児・介護休業法の改正についてご説明しています。
育児・介護休業法の改正にはさまざまなポイントがありますが、その中でも、特に5番と6番がポイントです。実際に、このような育児休業制度を使いやすくするため、「男性にきちんと育児休業制度を周知する」「分割して育児休業が取れる」ようにするために国が促進しています。
このようなことは人事担当者の業務量増加につながることもあり、「ADVANTAGE HARMONY」に関するニーズが高まっています。
ハンドブックやセミナーなど、さまざまプロモーション活動を行っていますが、常に好評を博しているため、今後も強いニーズが続くと考えています。
(5)リスクファイナンシング事業 - 業績
リスクファイナンシング事業は概ね計画どおりで、売上高・利益ともに昨年と同じレベルで推移しています。以上が事業別の状況です。
アドバンテッジウェルビーイングDXP - 新機能リリース
最後にトピックスをお話しします。まず、「アドバンテッジウェルビーイングDXP」の新機能リリースについてです。1つは、「フェーズ2.0」のリリースに伴い、クロス分析機能の拡充を行っています。
「アドバンテッジウェルビーイングDXP」においては、データを集約し見える化すると同時に、集めたデータをきちんと分析できるような機能を充実させていきたいと考えています。
そのような観点で、すでにリリース済みの分析テーマ「健康経営」に、今回「D&I(ダイバーシティアンドインクルージョン)」「離職防止」の項目が新たに加わりました。
利用する企業の人事の方々は、テーマごとにDXPにあるデータを自由に使って分析ができます。そのような機能が、充実してきています。
アドバンテッジウェルビーイングDXP - 新機能リリース
新機能リリースについては、個人画面にも機能拡充を行っています。今までの「ストレスチェック」「健康診断」「勤怠情報」に加え、「生活習慣」に関してもきちんと見られるかたちで拡充しています。
また、画面に「要改善」「要注意」「良好」のステータスを表すことにより、利用する従業員がどの分野で自分が課題を抱えているか、非常にわかりやすく見ることができます。そのような機能も追加しています。
アドバンテッジウェルビーイングDXP - 新機能リリース
個人画面には、レコメンデーション機能も新たに追加しています。
こちらは各従業員のさまざまなデータに基づき、それぞれがどのような課題を持っているか、その課題について「改善アドバイス」「ヘルスリテラシー向上の動画」「カウンセリング」、課題改善のための「おすすめサービス」といったものを、画面を通じて見ることができます。このようなかたちで充実を図っています。
「おすすめサービス」は、当社が昨年度出資したリソルライフサポート社の「ライフサポート倶楽部」とシステム連携しており、そちらで会社の福利厚生サービスを従業員が利用することができます。
アドバンテッジ ウェルビーイング DXPの展開-企業への導入進む
「アドバンテッジウェルビーイングDXP」に関しては、新規・既存のお客さまの導入が順調に進んでいます。すでにプレスリリースしていましたが、三菱重工グループへの導入に加え、アインホールディングスでも、DXPとDXPのさまざまなソリューションを併せて導入しています。
このように、「アドバンテッジウェルビーイングDXP」および「アドバンテッジタフネス」というサーベイ機能を併せて使う企業が順調に増えてきている状況です。
第7回HRテクノロジー大賞授賞式-人的資本経営サービス部門 優秀賞受賞
第2四半期のトピックスです。「第7回HRテクノロジー大賞」の中で、人的資本経営サービス部門の初代優秀賞を受賞しています。こちらは「アドバンテッジウェルビーイングDXP」に関しての受賞です。今後の人的資本経営に資するサービスだと認められたということで、非常にありがたく思っています。
今後の主な各種イベントの登壇
その他さまざまなイベントについて、私や会社の者が参加し、当社のサービス紹介等を逐次行っています。このようなこともあり、新たな見込みの案件は順調に積み上がっている状況です。
したがって、今後は順調に積み上がった見込み案件をきちんと導入までつなぐかたちで、下半期につなげていきたいと思っています。
以上、大変簡単ではございますが、第2四半期の決算についてご説明申し上げました。今後も引き続き、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。