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小坂友康氏:東邦システムサイエンス代表取締役社長の小坂でございます。当社の決算説明のサイトにアクセスいただき、誠にありがとうございます。2023年3月期第1四半期の決算説明を開始いたします。

このたび、株主還元施策の拡充を決定したため、最初にご説明します。その後、第1四半期の決算報告、次に通期業績見通しをお伝えします。参考資料については、別途ご覧ください。

【株主還元施策①】 中間配当の増配

株主還元施策についてです。第1四半期は業績が堅調に推移したことを踏まえ、当社を応援してくださるみなさまに株主還元を実施することにしました。

株主還元施策の1つ目は、中間配当の修正です。当期の財務状況をベースに、長期安定的な株主還元と事業拡大の資金確保などを総合的に勘案し、配当性向は40パーセント程度を基本に事業を推進しています。

第1四半期の業績が予定よりも堅調だったことを受けて、2023年3月期の中間配当は、1株当たり5円増配の20円に決定しました。年間配当は期末の15円と合わせて35円、配当性向は44.6パーセントとなる見込みです。

【株主還元施策②】 株主優待制度の拡充

株主還元施策の2つ目は、株主優待制度の拡充です。これまでの優待対象は保有株式数200株以上でしたが、新たに100株以上を対象とし、1,000円分のQUOカードを進呈します。200株以上保有の株主さまは、現行の1,000円から2,000円のQUOカードへ引き上げを行います。

株主のみなさまに日頃のご支援に感謝するとともに、より多くの方が当社に興味を持っていただけますと幸いです。

業績ハイライト

2023年3月期第1四半期の業績ハイライトです。売上高は前年比8.2パーセント増、2億7,500万円増の36億5,300万円、営業利益は前年比6.4パーセント増、1,900万円増の3億3,300万円となりました。

豊富な案件量に支えられ、期初の売上高としては順調な滑り出しです。利益についても、今期はさまざまな大型投資を実施しましたが、利益額は前期を上回る水準となっています。

セグメント別売上高

セグメント別売上高です。ソフトウェア開発の内訳は、当社の主力領域である金融が前年比6.6パーセント増、非金融が前年比10.4パーセント増となりました。第1四半期は、金融の基幹系システムの刷新案件や公共系を中心に、ビジネス変革を図るDX系の案件が大きく進展しました。

情報システムサービスは、モバイル証券向けのシステム運用監視業務を受注したため、前期比39.3パーセント増と大幅増となりました。

業種別売上高 (ソフトウェア開発)

業種別売上高です。銀行・証券・通信が前期比で若干減少したものの、損害保険・非金融のその他が大きく進展し、結果として全社売上を伸ばすことができました。

業種別売上分析(ソフトウェア開発)

業種別売上分析です。銀行は、大規模な制度変更対応が一段落し、証券もバックオフィス系システム案件開発が一区切りとなりました。生命保険は、ペーパーレスによる効率化や非対面ビジネスの動きにより、システム開発の需要が拡大しています。

損害保険は、大手損保会社における基幹系システムの統合案件・刷新案件が非常に活況です。金融のその他は、カード・クレジット系のシステム刷新の動きが盛んで拡大基調となっています。

非金融では、通信で大手通信キャリアの基盤構築案件が区切りとなったものの、クラウドやアジャイル・データ分析といったDX案件が非常に活況です。非金融のその他では、大規模な公共系システムのDX案件の受注に成功したことで売上が伸びました。

営業利益分析

営業利益の分析では、前期からの増減をご説明します。グラフ左側の前期から、2億7,000万円の売上増による増収効果で5,200万円の増益となりました。

一方で、今期は未来への業績確保を図るため、人的投資として初任給やライン手当、スキル手当を大幅に上げました。また、引き続きR&Dも行ったため、結果としては800万円の原価増となりました。販管費も、採用および教育投資を大幅に拡大し、2,300万円ほど増えています。

以上の結果から、当期営業利益は前期より2,000万円の増収、増減率としては前期比6.4パーセント増となりました。今後も積極的に攻めの投資を展開していきます。

業種別 受注残高(ソフトウェア開発)

通期業績見通しをご説明します。まずは業種別受注残高の状況です。生命保険はテーマ開発案件が区切りとなるため若干減少していますが、それ以外の業種は、概ね前年比2桁以上の伸び率です。特に、システム刷新が活況な損害保険と、その他のカード・クレジット系業務が30パーセント以上伸びています。

当社はDX系へのシフトを目的に、通信・公共を金融に次ぐ柱に育てるべく事業展開を図っています。一方、今期は金融領域も大変活況のため、需給バランスを考慮しながら適切に事業を推進していく方針です。

2023年3月期 通期業績予想

通期業績予想については、5月に発表した予想からの変更はありません。活況なDX需要に応えるため、今期はDX開発推進センターを立ち上げました。若手社員を中心に、DX開発技術者の育成を加速させています。当センターでDX案件の受注と生産の好循環を生み出し、今後の事業拡大の足がかりにしたいと思っています。

以上、第1四半期の決算についてご説明しました。旺盛なDXオーダーにまだ十分応えきれておらず、我々一同、決して満足できていません。当社はお客さまの付加価値をさらに高め、ITでよりよい社会を作っていく方針です。今後とも応援していただければ幸いです。

以上をもちまして、2023年3月期第1四半期の決算説明を終了いたします。ご視聴いただき、誠にありがとうございました。