会社概要
藤代真一氏:みなさま、お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。これよりシンクロ・フードの2019年3月期第2四半期の決算説明を始めさせていただきます。
アジェンダなのですが、2019年3月期第2四半期決算の概要と、成長戦略と今後の方向性の2点について、ご説明いたします。
まず、会社の概要になります。変わったところとしましては、今年3月に買収した株式会社ウィットが子会社になっています。この会社は、飲食業に特化したM&Aの仲介と人材紹介を事業としている会社ですが、この会社が加わったことによって、従業員77名が連結ベースの数字になっております。
エグゼクティブサマリ
エグゼクティブサマリです。第2四半期の連結の業績は、天候不順などによる飲食業界への影響はあったものの、おおむね計画の範囲内で進捗いたしました。台風などは、飲食業にも影響が及びましたが、その影響が当社にも及びました。しかし、おおむね計画の範囲内で進捗しております。
連結業績のハイライトとしましては、売上高が8億2,600万円、営業利益が2億9,600万円、営業利益率が35.9パーセントとなりました。
主なトピックスとしましては、まず4月に、外国人に特化した飲食店向けの求人メディア「Food Job Japan」を開始しています。そして5月に、「攻めのIT経営銘柄2018年」において、IT経営注目企業に選定されました。
6月には、顔認証勤怠管理ができる「飲食店タイムカード」というスマホアプリの提供を開始しました。これは、スペイシーという会社と一緒に作ったアプリです。また8月には、そのタイムカードアプリを一緒に手がけた株式会社スペイシーへの出資も行っています。そして9月に、九州エリアにおける物件サービスの提供を開始しました。このあたりが、この上期の主なトピックスになります。
2019年3月期第2四半期決算概要
2019年3月期第2四半期決算の概要ですが、売上高・各利益ともに増加いたしました。まず、売上高は8億2,600万円、営業利益は2億9,600万円、経常利益も2億9,600万円で、当期純利益は1億8,600万円となりました。
各進捗率なのですが、売上高が44.8パーセント、営業利益が44.9パーセント、経常利益が44.9パーセント、当期純利益は41.9パーセントとなりました。
この進捗率は、上期を終わって50パーセントに届いていないところがありますが、当社では下期、とくに第4四半期が盛り上がるところもありますので、計画の範囲内と考えています。引き続き、子会社のメディア運営の強化や営業の強化を中心に投資も継続して、通期での達成を目指せると考えています。
売上高の状況
売上高の状況ですが、外部要因や売上期のズレの影響はありましたが、計画の範囲内です。子会社となった株式会社ウィットの買収によるシナジー効果を期待しているところはあるのですが、下期にその効果が出てくると考えています。
第2四半期の会計期間での数字になりますが、売上高全体が3億9,800万円です。運営サービスが2億9,200万円、出退店サービスが7,300万円、その他サービスが3,300万円となりました。
補足.売上分類について
補足として、売上の分類です。各サービスの売上高を、以下のように分類して計上します。今期から連結になったこともあり、株式会社ウィットの事業で、飲食向けの人材紹介が(売上分類としては)運営サービスに入ります。M&Aの仲介は出退店サービスに入ります。給食向けの人材紹介は、その他サービスに入ります。こうした形で、これから報告させていただきます。
販売費及び一般管理費の状況
販売費及び一般管理費の状況です。人員・事業規模の拡大及び、子会社との事業連携の強化に伴って、SGAはご覧のとおり増加しています。人件費で1億2,900万円、広告宣伝費で3,200万円、その他で5,500万円となり、全体で2億1,700万円となっています。
営業利益の状況
営業利益の状況です。外部要因・売上期ズレの影響で、営業利益は減少しています。第2四半期の会計期間での営業利益、営業利益率ですが、営業利益が1億2,000万円で、営業利益率は30.1パーセントになりました。第1四半期から第2四半期への利益の減少については、次のページでご説明いたします。
補足.四半期営業利益の増減について
左側が第1四半期の(営業利益)1億7,600万円、右側が第2四半期の(営業利益)1億2,000万円です。その内訳で、期ズレが生じた部分として大きいのが、売上の減少です。これは外部要因として、先ほど申し上げた天候の不順があります。とくに西日本の飲食店ではけっこう影響を受け、当社もその影響を受けた部分がありました。
もう1点、M&Aの成約や人材紹介の期ズレです。子会社の株式会社ウィットの事業ですが、ここで期ズレが生じました。この外部要因と一時的な要因が、まず大きなところです。
また、売上原価が増加したことも影響しています。これは投資になるのですが、おもに人材紹介事業の拡大のために、外部の専門家に業務を委託し、力を入れた部分があります。さらに、求人事業の営業管理にも投資をしています。これはメディアの改善や営業を手厚くするといったことで、外部の専門家の方に入ってもらい、コンサルティングであったり、業務委託として手伝ってもらったりしました。それが、売上原価の増加に影響しているところです。
このように、外部・一時的な要因によって、四半期の営業利益が1億2,000万円になったということです。
貸借対照表
貸借対照表ですが、利益の剰余金の増加によって、純資産が7,300万円増加いたしました。
ユーザー数の状況
「飲食店.COM」のユーザー数です。これは飲食店の経営者さまの数で、その推移になります。この第2四半期で、累積13万9,230ユーザーとなり、前年同期比で15.1パーセント増えました。この四半期は約5,500ユーザーほど増えているのですが、ここ数年の四半期ごとの純増数としては、最も高い伸びでした。
事業者数・求職者数の状況
事業者数と求職者数の状況です。事業者数は不動産事業者さまや内装の会社さま、仕入業者さまといった事業者さまの数の推移になりますが、この第2四半期で3,863事業者となり、前年同期比で6.7パーセント増加しています。
また、求職者数が累積で106,197人となっております。こちらも、前年同期比で25.2パーセント増えており、順調に伸びています。当社のメディアプラットフォームは順調に推移していると考えております。
成長戦略
成長戦略と今後の方向性についてお話しいたします。まず成長戦略ですが、すでにお見せしている当社の戦略になります。3つの方向性で事業を推進していこうと考えております。
1つ目が、プラットフォームの力を強めていくところ。2つ目が、エリアの拡大・深掘りをしていくところ。3つ目が、飲食周辺ビジネスへの展開です。
これらを、テクノロジーをベースに進めていくのが、当社の成長戦略となっております。この3つについて、上期に取り組んできたところと、下期の方向性についてご説明いたします。
今後の方向性
まず、プラットフォーム力の強化について上期に実施したことは、外国人向けの求人サイトです。「Food Job Japan」の提供を開始しており、まずここは、無料で(求人を)掲載していただく企業数を増やすところに注力してきました。
また、顔認証勤怠管理……これは株式会社スペイシーと一緒に取り組んだ「飲食店タイムカード」のスマホアプリで、6月に提供を開始しました。
下期以降のおもな方向性は、「Food Job Japan」……こちらは無料で(掲載企業を)獲得してきまして、活況になってきているところです。現在、有料掲載の営業を推進し始めました。
その他、スペイシーとの取り組みについてです。スペイシーが展開している事業は、会議スペースやワークスペースのシェアリングが中心です。下期は、飲食店という場所を会議スペースやワークスペースとして利用していくという部分で、一緒に事業を動かしていくというのが、1つの方向性になります。
さらに、不動産会社、デザイン会社、食材仕入会社といった、対事業者への営業を強化していきます。
また、「PlaceOrders」という発注ツールについてですが、これもずっと無料で提供していたものを、下期は有料化として進めていきます。
次が、エリアの拡大・深掘りです。上期のおもなトピックスとしては、九州エリアにおいて物件サービスの提供を開始しました。掲載物件数も計画以上に推移しています。下期は、営業体制強化によって、東海・九州エリアにおける物件サービスをもっと強化していきます。
さらに、海外マーケティング調査の継続です。これは一定の工数を使いますが、すぐに収益化するものではありません。しかし、引き続きリサーチを進めていきます。
次に、飲食周辺ビジネスへの展開です。栄養士・管理栄養士向けのメディア「フードキャリア」について、これは株式会社ウィットが運営している栄養士・管理栄養士向けのメディアになります。上期では、SEO対策やセキュリティ対策などを進めてきました。下期のおもな方向性としては、「フードキャリア」のサイト改善で、もっと流入数を増やすといったことを継続していきます。
人材紹介事業では、飲食・給食に対して現在取り組んでいるところですが、もっと人員を手厚くしていき、キャリアコンサルタントも増やして体制を強化していくといった点を、下期は進めていきます。
このように、下期以降も継続して事業を拡大していきます。
2019年3月期業績予想
2019年3月期の業績予想です。通期の業績予想達成に向けて、売上期のズレといったところもありましたが、そのあたりを確実にクロージングしていき、全社一丸となって達成に向けて取り組んでいきます。
私からの説明は以上になります。