2019年3月期第1四半期決算説明会

髙橋誠氏(以下、髙橋):それでは、よろしくお願いします。本日の説明会にご参加のみなさま、ありがとうございます。それでは2019年3月期第1四半期決算について、資料に沿ってご説明をさせていただきます。

まず初めに、この度の平成30年7月豪雨により被災されたみなさま、またそのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。KDDIグループは、引き続き被災地の復興に向けた取り組みを全力で支援してまいりますので、よろしくお願いいたします。

それでは、本日ご説明する内容ですが、2件です。(1件目が)通信とライフデザインの融合。そして2件目が、第1四半期業績のハイライトでございます。

まず最初に、当社の目指す通信とライフデザインの融合についての動画を作成いたしましたので、ご覧いただきたいと思います。

(動画が流れる)

通信とライフデザインの融合

髙橋:通信とライフデザインの融合のビデオをご覧いただきました。コンシューマー系にも、法人系にも、このことをしっかりと浸透させていきたいと思っております。

通信とライフデザインの融合では、基盤事業である通信を核として、コマース、金融、エネルギー、エンターテインメント、教育等のサービスにおいて、今後本格化するIoTや5Gを初めとするさまざまなテクノロジーを活用することにより、個々のサービスや料金プランを超えた、新たな体験価値の提供を目指してまいりたいと思っております。

auフラットプラン25 Netflixパック

「Netflixパック」について、スマホの動画視聴が若年層を中心に伸びてきている一方、有料動画サービスについては、まだまだこれからだと思っております。

Netflixさまとの提携によりまして、ご利用のハードルとなっているコンテンツ料金と通信データ料金について、セットでお得なプランを発表いたしました。

今回の提携は、単に商品料金プランを提供するのではなくて、お客さまの目線で、「より良い体験価値の提供を目指す」という、両社が共有する価値観が土台になっております。

通信とライフデザインの融合は、IoTで企業のお客さまの本業に貢献するということにも、つながってまいります。KDDIのIoTソリューションサービスでは、生産性の向上、コスト削減の取り組みを、一括でサポートいたします。

KDDI IoTクラウド ~工場パッケージ~

今月(2018年8月)から提供開始予定の工場パッケージは、センサーの設置からデータ収集、分析による故障予兆の検知、アラート通知までをワンストップで提供いたします。

月額のパッケージサービスとすることで、初期費用の軽減を実現するとともに、いわゆるサブスクリプション型のモデルとして、このサービスを提供していきたいと思っております。

KDDI 「IoT世界基盤」

次に、KDDI 「IoT世界基盤」になります。このKDDI 「IoT世界基盤」は、車に加えてさまざまなIoTデバイスを対象に、ビジネスを拡大していきたいと考えております。

トヨタさま・日立さまといったグローバルパートナーさまとともに、展開していきます。KDDIによる現地キャリアとの直接接続に加えて、SORACOM社との連携により、100以上の国と地域で利用可能となります。

グローバルで事業展開をする企業さまが、回線に依存せず、デバイスの管理からデータ分析に至るまで、一括して運用できる環境を整備してまいります。

SORACOM

次に、SORACOMです。IoTのリーディングカンパニーであるSORACOM社では、当社のLTE-Mのネットワークを利用した、AWS IoTワンクリックサービス対応のボタンデバイスを提供開始予定でございます。今後、さまざまなユースケースが創出されることを、期待しております。

また(スライドの)右側でございますけども、グローバル(サービス)展開では、IoT世界基盤との連携に加えて、KDDI海外子会社と販売連携を開始いたします。まずは北米と東南アジアから開始して、順次他の地域にも拡大予定でございます。KDDIグループ全体で、事業を推進してまいります。

5G時代に向けた取組み

次に、5G時代に向けた取り組みでございます。この取り組みといたしまして、(スライドの)左側から、ロボットを自分の分身とする「テレイグジスタンス」(による、距離を超える体験)、無人自動運転車(の実現)、災害救助などの支援で働くドローンなど、5Gがもたらす新たな世界の実現に向けて、革新的かつ実践的な実証実験に取り組んでまいります。

5G時代には、身の回りのあらゆるデバイスが、通信につながっていきます。お客さまの生活やビジネスのあらゆる通信において、「 ワクワクを提案し続ける企業」を目指してまいります。

1Q連結業績ハイライト

それでは、ここからは、第1四半期の業績ハイライトについてご説明いたします。

まず、第1四半期の連結業績ハイライトになります。(スライドの)左側は、第1四半期の連結売上高でございますが、1兆2,217億円となりました。また、右側は営業利益になりますが、2,889億円となりました。増収増益を達成いたしまして、現中期目標達成に向けて、順調な進捗と考えております。

1Q 連結営業利益 増減要因

次に、第1四半期の連結営業利益増減の要因でございます。(スライドの)左側から、新料金プランによる一時的な減収影響などにより、モバイル通信料収入にしましては、112億円の減収になったものの、付加価値のARPA収入の増収、あるいはビジネス・グローバルセグメントの増益によりまして、前年同期比プラス74億円の増益となりました。通期見通しに対して、順調な進捗となってございます。

auピタットプラン/auフラットプラン

次に、「auピタットプラン」「auフラットプラン」の状況でございます。ご利用データ量に合わせて無駄がない「auピタットプラン」と、大容量データ通信がお得にご利用いただける「auフラットプラン」。(2018年)5月31日には、800万契約を突破いたしました。

実は、昨日の7月31日には、900万契約を突破いたしております。(スライドの)右側は、(2017年7月の)開始当初と直近の7月の、選択率の比較でございます。「auフラットプラン」の選択率が、昨年7月の段階では24パーセントだったものが、41パーセントまであがってきております。

大容量の「auフラットプラン」の割合がこのように上昇しておりまして、今後は、au通信ARPA上昇への貢献を期待しております。

料金プラン満足度

次に、料金(プラン)の満足度でございます。新料金プラン提供開始から1年(経過し)、お客さまへのアンケートでは、その料金についての満足度が上昇しております。今後も「Netflixパック」の提供をはじめ、単なる料金プランにとどまらない、お客さまの期待を超える体験価値の提供を追求してまいります。

au解約率/モバイルID数

次に、au解約率とモバイルID数でございます。第1四半期のオペレーションデータでございますけれども、(スライドの)左側のau解約率につきましては、前年同期比で0.2ポイント改善の、0.71パーセントになってございます。

au解約率の大幅な改善もありまして、右側でございますけれども、モバイルID数は2,660万と、着実に成長いたしております。

au通信ARPA/モバイル通信料収入

次に、au通信ARPAとモバイル通信料収入でございます。(スライドの)左側のau通信ARPAにつきましては、スマートフォンシフトや大容量データプランの契約者の増加等によるデータARPA上昇はあったものの、新料金プランと減収影響が先行しておりまして、前年同期比では2.2パーセントの減少になっています。

右側でございますけれども、モバイル通信料収入つきましても、同様の動きとなってございます。

au経済圏指標/付加価値ARPA

次に、au経済圏指標及び、付加価値ARPAでございます。ライフデザイン事業についてでございますけれども、(スライドの)左側から、au経済圏の流通総額につきましては、5,610億円。中央でございますけれども、au経済圏の売上高は1,440億円。右側でございますけれども、付加価値ARPAは660円となっております。

いずれも前年同期比で2桁の成長率を維持しておりまして、順調に推移しているものと考えてございます。

au経済圏 お客さま基盤

次に、au経済圏及びお客さま基盤でございます。ライフデザイン事業のオペレーションデータが順調な背景といたしまして、「auスマートパスプレミアム」の会員の増加、「au WALLETカード」等の決済売上の増加、そしてコマース売上の拡大がございます。

(スライドの)左側は、その「auスマートパスプレミアム」の会員でございますけれども、500万会員まで拡大しております。一方、右側でございますけれども、「au WALLETカード」でございます。プリペイド・クレジットカードを合わせて、2,360万枚まで拡大いたしております。

まとめ

最後に、まとめでございます。事業戦略につきましては、通信とライフデザインの融合による体験価値の提供を目指しまして、「auフラットプラン25 Netflixパック」を発表いたしました。また、IoT/5Gにおける、新たな取り組みを推進してまいります。

(第1四半期業績につきましては)新料金プラン導入後、お客さまの料金満足度につきましては、上昇してきております。モバイルID数は着実に成長し、ライフデザイン事業も好調に進捗いたしております。現中期目標の達成に向けて、順調な進捗だと考えてございます。

以上、決算説明につきましては、終わらせていただきます。ご清聴、どうもありがとうございました。