1.2018年3月期 連結決算概要

生嶋伸一氏:管理担当の生嶋です、よろしくお願いいたします。それでは、まず2018年3月期の連結決算概要から、ご説明させていただきます。

売上高は264億200万円、前期比104.3パーセントです。それから、営業利益は11億9,100万円、前期比153.3パーセント。

経常利益は13億5,200万円、前期比134.1パーセント。当期純利益は8億800万円、前期比1369.5パーセントとなっております。また、1株当たり純利益は41円83銭、1株当たり配当金は年間10円を予定しております。ROEは、5.4パーセントです。

また、介護施設数ですが、前期の81ヶ所から当期は95ヶ所で、14ヶ所の増となっております。また、カラオケ店舗におきましては、前期の96店舗から当期は92店舗で、4店舗の減でございます。飲食店舗におきましては、前期の26店舗から当期は23店舗で、3店舗の減となっております。

2.介護事業 ① サマリー

次は、セグメント別(のご説明)になります。まずは、介護事業からご説明いたします。

売上高は161億3,900万円、前期比11.8パーセント増。セグメント利益は11億7,600万円、前期比18.5パーセントの増という結果になっております。

介護付有料老人ホームを8ヶ所、ショートステイを2事業所、障がい者通所支援事業放課後等デイサービスを7事業所、相談支援事業所を1事業所、新規に開設いたしました。その結果、営業拠点は95ヶ所・169事業所に拡大しております。

また、既存の介護付有料老人ホームは、2018年3月末におきまして、入居率98.2パーセントを確保しております。これは、今期に入りまして、4月末・5月末においても98パーセントを超えております。これを今期の大きな目標にしていこうということで、6月・7月も、毎月月末は98パーセントを必達するというところを、1つのスローガンというかたちで、今会社でも力を入れているところです。

2.介護事業 ② 公募案件数と当選率の状況

次です。これは、介護事業の公募案件に応募をして、どのぐらい当選したかということです。黄色が、公募案件に応募した件数です。緑色が、応募した件数のうち、どれだけ当選したか、選定を受けたかということになります。この(公募案件への応募を開始した2006年から、2018年4月末までの)12年間のトータルで言いますと、当選率は72.13パーセントです。

それから、この直近4年……2014年から見ますと、ご覧のように、(公募案件数から)毎年1つしか落としていないんです。ですから、この4年間で見ますと、84パーセントという高い選定率となっているということになります。非常に、行政から信頼を受けている証ではないかと思います。

なぜ、(グループ会社の)さわやか倶楽部の施設が選ばれるのかと言いますと、1つは、産学官の連携による、質の高い介護サービスが提供できていることです。

それともう1つは、行政が望む施設を、さわやか倶楽部が提供できているのではないか、造れているのではないかということです。

そしてもう1つは、入居一時金を一切取らず、月々のご負担もなるべく安く設定していること。そういうことが、行政の信頼を集め、当選に繋がっていると考えております。

2.介護事業 ③ オペレーションと入居率

介護事業のオペレーション(と入居率)です。先ほどお話ししたように、(特定施設入居率は)2018年3月末で98.2パーセントです。着実に、94パーセントぐらいから98パーセントぐらいまで一気に伸びてきたというところで、これはなんとしても維持したいなというところです。今期に入りましても、2ヶ月は(98パーセントの入居率を)維持できていますので、これからもしっかり維持していきたいと考えております。

2.介護事業 ④ 展開状況

これは、(介護事業の)展開状況です。北は北海道から南は九州まで、全国に展開をしております。2018年3月末におきまして(営業拠点は)95ヶ所・169事業所ということになります。さわやか倶楽部が一番力を入れております、介護付有料老人ホーム特定施設は、50ヶ所というかたちになります。

3.カラオケ事業 ① サマリー

次は、カラオケのセグメントです。

売上高は76億2,800万円、6.3パーセント増。セグメント利益は9億400万円、前期比17.4パーセントの増というかたちになっております。2018年3月期末で92店舗ですが、96店舗から始まりましたから、年間で4店舗減っています。

ですから、売上高は減少ですが、利益は伸びているというかたちです。カラオケにおきましては、今期もこういうかたちで、売上は追わずに利益はしっかり確保していこうという姿勢で、経営をしていこうと考えております。

4.飲食事業 ① サマリー

次は、飲食事業です。

売上高は17億5,700万円、前期比5.0パーセント減。セグメント利益は、前期の4,500万円の赤字から、当期は1,300万円の黒字というかたちになっております。飲食事業もカラオケと同様、売上は追わずに利益をしっかり確保していくというかたちが、なんとか取れたのかなという感じでございます。今期も、飲食事業におきましては、増益を考えております。

4.飲食事業 ② 展開状況

飲食事業の展開状況ということで、ご覧のようにいろいろなブランド名・コンセプトをもって、各店で特徴を出しながら、運営をしております。接待にも使えるような「かんてきや」「ふっくら」から、若者が気楽に来店できる「再生酒場」「フジヤマ桜」といった(かたちで)、いろいろと飽きがこないような居酒屋を作っていこうということで、運営をしているところです。

5.要約損益計算書 (連結)

次は、要約損益計算書です。(詳細については)先ほどご説明いたしましたので、説明ができていない特別損益のところを、ご説明いたします。

特別利益は4億4,100万円ということですが、これは、介護施設の流動化を2施設で行っています。千葉の「柏館」と、(当社の)地元北九州の「くきのうみ」という2つの施設を流動化しております。その売却益が、3億6,000万円ですね。

それから、当期は千葉のグループホーム「はなみずき」という、2ユニット18床のグループホームを買収しておりますが、その際の負ののれんが、6,000万円ほど出ました。それらをトータルして、4億4,100万円の特別利益ということになります。

それから、特別損失は、ほぼほぼ減損損失ですね。それと、この流動化による「柏館」の土地の売却損で、8,000万円を計上しているところです。

6.営業利益 増減分析 (連結)

次は、営業利益の(増減)分析ですね。

2017年3月期の営業利益の7億7,700万円から、2018年3月期は11億9,100万円と(なりました)。この間で、営業利益は4億1,400万円、率にして53.3パーセント伸びました。その分析ということになります。

ご覧のように、やはり介護事業が、利益を1億8,300万円伸ばしました。カラオケ事業が1億3,400万円、飲食事業が5,800万円というかたちで、2017年の3月期から2018年3月期(にかけて)、4億1,400万円の営業利益の増というかたちになっております。

7.要約貸借対照表 (連結)

要約貸借対照表でございます。

まず、現預金が93億円ほどですね。有利子負債は105億円ほどというところで、差額が12億円ですね。ですから、プラマイゼロ……実質無借金というかたちに早くもっていこうというところで、なんとかこの12億円を、早く消したいなというところであります。

また、自己資本比率は51.2パーセント。上場以来、自己資本比率が50パーセントを超えたのは初めてです。51パーセントまで、自己資本比率を伸ばすことができてます。

また、ネットD/Eレシオは0.08倍というところで、こちらも実質無借金にして、ゼロにしていければなと考えております。

8.要約キャッシュ・フロー計算書 (連結)

キャッシュ・フローです。現預金はここ数年、この90億円前後でだいたい決算を迎えております。

うちの規模からすれば、若干手元流動性は高くなっております。M&Aをやれるときに積極的にやりたいというところで、わりと、手元流動性を手厚くしているというところでございます。

1.2019年3月期 連結業績予想

2019年3月期の(連結業績)予想です。

売上高は277億8,100万円、前期比5.2パーセント増ですね。

営業利益は13億1,800万円、前期比10.6パーセント増。それから、経常利益は13億7,100万円、前期比1.4パーセント増。当期純利益は8億8,100万円、前期比9.1パーセント増というかたちになっております。

また、1株当たり純利益は45円62銭、1株当たり配当金は年間10円を予定しております。

2.セグメント別 予想の前提条件

(業績)予想を申し上げましたが、その予算作りの根拠というかたちになりますね。どういう根拠で、予算を作ったかということになりますが。

介護事業は、売上高・利益は、こういうかたちで予算を組んでいます。その根拠としては、今期7ヶ所・10事業所を新規開設する……ベッド数にすれば、258床増えるという予定のもとに、介護事業の予算を組んでおります。その結果、期末の施設数は102ヶ所・5,541床になる予定でございます。

また、カラオケ事業におきましては、売上高・セグメント利益は、こういうかたちで設定をしております。その根拠は(新規出店1店舗・退店3店舗で)2店舗減というかたちになりますね。期末(店舗数)は90店舗を予定しておりますので、2店舗減ということになります。カラオケ事業の予算は、そういうかたちになります。

飲食事業(のご説明)になりますが。飲食事業も(期末店舗数は)21店舗ですね。国内19店舗・タイ2店舗ということで、(国内店舗が)20店舗から19店舗に、1店舗減というかたちで、予算を組んでおります。

3.売上高(計画) 前年対比の内訳 (連結)

予算の(売上高の)分析ということになるのですが。

2018年3月期の264億200万円から、今期(2019年3月期)の予算が277億8,100万円で、13億9,700万円、売上高を伸ばすかたちになっております。また、率にして5.2パーセントの増というかたちになりますが、その分析です。

売上高(の増収要因)に関しては、もう介護だけですね。介護だけが伸びている。今期は、前期より20億4,700万円売上を伸ばすという、そういう予算の組み立てになっております。

他のセグメントは、すべて売上を落とすというかたちになっていますね。ただ、不動産事業につきましては、これはもう予算を立てられませんので、不動産の売却は一切織り込んでおりません。そのため、4億6,000万円の減というかたちになっております。

4.営業利益(計画) 前年対比の内訳 (連結)

次は、営業利益の分析になります。2018年3月期は11億9,100万円、今期2019年3月期は13億1,800万円(ということで)1億2,700万円の増、10.6パーセントの増と(なっております)。その分析ですね。

やはり一番大きいのは、介護事業です。(ここで)営業利益を2億2,500万円伸ばすというかたちになっております。

また、先ほどお話ししましたように、飲食事業でも利益を8,200万円伸ばすという、そういう予算組みになっております。

不動産も、これも(増加は)織り込めないというところで、9,500万円の減と。そういう流れでございます。

5.株主還元

株主還元でございます。配当金につきましては、従来どおり、年間10円を予定しております。株主優待につきましては、400株以上ご所有の株主さまに、お米券5キログラム分を贈呈するという(ものです)。これも、前年と変わりません。