2018年3月期決算説明会 決算ハイライト

濱中眞紀夫氏:夢展望の濱中でございます。早速2018年3月期の決算について報告をさせていただきます。

決算ハイライトは大きく4点ございます。

アパレル事業の好調によって大幅増収を達成しています。(売上収益は)前期比163.9パーセントです。

その結果として、営業利益が黒字化を達成いたしました。

3つ目は、3月末に発表させていただきましたけれども、増資による資金調達を計画しておりまして、この後報告をさせていただきますが、265万株の増資を予定しております。

最後(4つ目)、2019年3月期は、売上収益60億円へチャレンジしていきたいと考えています。

2018年3月期決算概要 連結損益計算書

2018年3月期の決算を報告させていただきます。

2018年3月期の売上は50億7,500万円。前期比では163.9パーセント。増減額ではプラス19億7,800万円と大きく増やすことができました。

売上総利益、粗利も前期比190.9パーセントと、さらに大きく伸ばすことができましたので、結果として営業利益は5億8,300万円。前期に対して7億2,300万円増やすことができました。

連結営業利益の推移

非常に苦しかったとき、RIZAPが投資した2015年3月期は、(営業利益は)1年間で11億5,000万円の赤字でしたけれども、先期(2018年3月期)は5億8,300万円ということで、17億4,000万円の営業利益改善になっております。

セグメント別実績

セグメント別の実績ですけれども、ほとんどすべてのセグメントに対して、売上・収益ともに改善しております。

たぶんみなさんが気になっているアパレルの事業ですけれども、前々期(2017年3月期)の売上が23億6,900万円に対して、(2018年3月期は)29億9,800万円。(前年同期比)126.5パーセント、6億2,900万円売上が伸びました。営業利益も1億2,900万円伸びています。

昨年4月28日にM&Aをした、ジュエリー事業のTRECENTは11ヶ月間ぐらいの決算になります。(売上収益が)10億5,000万円から8億5,900万円に減っておりますけれども、紙媒体からEコマースの技術を使って大きく集客をしています。コストを大きく削減して、改善することができました。

こちらは通期ですと、1億5,000万円ぐらいの赤字。11ヶ月間で1億円の赤字から、昨期は2,700万円の赤字と大きく改善しています。

競合比較

競合の比較を出してみました。

この競合と言うのは、実店舗をほぼ持たないEコマース専業のアパレル専門店の実績を並べたものです。我々この中ではだいたい8位の順位にいたのですが、前期の実績をもってすると3位までジャンプアップをしてくるような結果になっております。

夢展望単体(売上高推移)

夢展望単体の売上高の推移を2016年からずっとプロットしております。前々期(2017年3月期)は、売上ではまだ(前年比)94.7パーセントだったのですけれども、前期(2018年3月期)は売上で131.2パーセントまで回復しました。

この上半期は142.9パーセントと大きく伸びたように見えますけれども、その前の期は70.8パーセントですから、前々期と比べると110パーセント弱ぐらいになります。

逆に下期は、前々期は125.8パーセントに対して(前期は)122.8パーセント伸ばしておりますので、伸びが非常に大きい状態になってきています。

直近4ヶ月に関しては、売上の伸びよりも粗利の伸びが上回っているかたちになっておりまして、売上・粗利・在庫すべてにとってコントロールできている状況になってきております。

アパレル事業のKPIの推移

SPAの進捗になります。

平均投入単価を下げながら、ほぼ値入れを維持している状況で推移させております。

営業キャッシュ・フローの推移(連結)

結果として、営業キャッシュフローですけれども、こちらは掛値なしに、この4年間ぐらいずっと苦しんでおりましたけれども、前期がプラス200万円で、1年間で営業キャッシュフローだけで3億7,300万円の改善した結果になっております。

成長戦略 今期以降の戦略

ここからが成長戦略になります。

この1年間は、SPAの深耕。ストアMD。CRMの強化をしてまいりました。それの進化版ということで、売れ筋の売足型のMDをさらに進化させました。

これはリードタイムを大きく削減していこうと進んでいます。また店舗別の商品開発もしていきますし、MAツール、マーケティングオートメーションのツールも、いよいよ本格的に活用が始まっています。

またメルカリさんとの取り組みでLIVEコマースも本格的に展開をしているような状況になっています。

経営ダッシュボード「ドリームサイクル」

毎回出している「ドリームサイクル」ですけれども、基本的にプロセスのKPIを改善していくことによって、結果を改善していこうと進めています。

企画戦略

我々EC専業でやっておりますけども、年齢軸、あとはお客さまが好まれる商品というのは、実店舗や楽天では、それぞれお客さま層が違っております。

それぞれに対して、最適な商品を開発もしくはスタイリングを変えていくというかたちで売上利益を上げています。

これが我々が展開している商品です。今回、価格も出していますけども、基本的にはF1層を対象にした非常にプチプライスな商品群でして、いろんなモールでランキング1位を獲得しております。

とくに特筆すべきはショップリストです。(2017年)11月の時点ですけれども、10位までの中に4商品入っています。だいたいベスト100の中に10商品は入っている状態になっています。

生産・発注戦略

発注のリードタイムの削減ということで、春夏に展開している「ウエストシャーリングワンピース」は、従来のリードタイム69日を47日短縮するようなかたちで、追加で生産しています。

販売戦略

マーケティングオートメーションのツールも積極的に活用しながら、お客さまの行動・嗜好・頻度に合わせたソリューションを展開していくかたちになっています。

今、メルカリと取り組みをしているLIVEコマースの話ですけれども、今までは梅田にリアルの店舗、そして我々の本丸となるデジタルでやっていたのですけれども、今後はこのデジテルとリアルの中間、デジリアル的なLIVEコマースを展開していこうと考えています。

ここは本当にやってみてわかったのですけれども、LIVEコマースの中継中にお客さま同士のコミュニケーションが起きています。

1対Nのコミュニケーションかなと思ったら、最終的にはN対Nのコミュニケーションになって、エンゲージメントが思い切り上がっていくという取り組みができていると考えています。

資金調達

資金調達の話をさせていただければと思います。

3月末に発表させていただきましたが、行使価格の修正条項付の新株予約券265万株を発行させていただきました。期間は15ヶ月間に渡って発行して、最大27億円規模の調達を目標にしてがんばっていこうと考えております。

株主還元施策

株主優待も継続していっております。

2019年3月期 業績予想(連結)

2019年3月期の業績予想でございます。売上高60億円。営業利益6億円。資金調達をしたキャッシュをきちんと使って、この (売上収益)60億円、営業利益6億円を達成していきたいと考えております。

決算ハイライトは先ほどと同じ内容になっております。

以上でございます。