売上高と利益
森 輝幸 氏(以下、森):みなさん、お忙しい中ありがとうございます。それでは2018年12月期第1四半期決算説明会を開催いたします。
まず第1四半期ハイライトから申し上げます。3四半期ぶりに主要指標で前年同四半期をクリアというかたちで、昨年度4月の中旬以降にネットワークのレギュレーション変更というかたちでかなり減収を強いられたんですが、まだ1年経っておりませんので、開発は続いておりますけれども、それを乗り越えて売上高で11.7パーセント成長の13億9,400万円、営業利益が4.6パーセント増の1億5,800万円というかたちで着地をしております。
2018年1-3月TOPICS
その中身といたしましては、まずポイントメディアは「PointTown」プラスドコモさんとのdポイント広場との提携が2017年第4四半期からスタートしています。こちらが立ち上がってまいりました。すでに始めていますPontaも順調に成長をしております。
ゲームの課金&無料は、「ゲソてん」のベース、プラスパートナーというかたちで順調に推移しております。これは4月になってしまうので厳密には1~3月(のトピックス)ではないんですけども、季報ですのでここでご紹介します。gooゲームとの連携もスタートしております。
またソーシャルメディア関連は、「CoordiSnap」というファッション投稿のアプリが、LINEさんと連携のしてLINEアカウントメディアというかたちで100万人を突破いたしました。
新規メディアの「コエテコ」というサービスは、11月リリースでしたが、この第1四半期にさまざまなアライアンスを展開いたしまして、コンテンツを拡充しております。
最後に、その他メディア支援事業です。こちらはADシンジケート、それからアフィリエイトとも1~3月は一番の需要期でございまして、ここを非常に上手く捉えることができましたので、大きく成長しております。
対業績予想進捗
今期の目標に対しての進捗でございます。
売上高が47億円に対し29.7パーセント、営業利益、経常利益、最終利益は、それぞれ(約)42.5パーセントというかたちで第1四半期は順調にスタートできたと思っております。
ただ我々は、この第1四半期が特需、需要期でございます。第2四半期は広告の閑散期だったりします。引き続き、このペースで積極的な投資をし、最終的には業績予想に到達してまいりたいと考えております。
損益計算書
それでは第1四半期の決算の中身についてでございます。
先ほど冒頭でも申しましたけども、メディア事業のADネットワークの減収分をなんとかその他のメディア事業支援事業でカバーをしたということで、トータルの売上、総利益、営業利益で前年度の同4四半期を上回っております。
ちなみにその影響分といいますと、売上高が約2億円程度、粗利で5,000~6,000万円くらい前年対比でマイナス出ておりますので、それを鑑みると非常に良い着地ができたんじゃないかなと考えております。
貸借対照表
続きましてバランスシートでございます。
こちらは業績と連動していますけども、順調に総資産、純資産とも堅調に推移をしております。
セグメント別売上高推移
続きましてセグメント別の売上高でございます。
先ほど申しましたように、メディア事業が昨年度の第2四半期から大きく落ち込んでおります。この部分を取り返すべく進めておりますけども、去年の第1四半期の影響分が除きますと、約8億円弱、7億円後半だと見てますので、そこと比べますと約1億円程度売上高の増収で見ております。
営業費用推移
2018年第1四半期は、その他メディア支援が非常に大きく伸長しました。その他メディア支援事業が増加すると、原価、仕入れが発生いたしまして、売上変動費が4億9,200万円というかたちで大きく伸びております。その他の費用については大きく変化はないんですけれども、こちらの部分が原価要因の大きな要素というかたちになっております。
メディア事業 デバイス別売上推移
スマートフォンの売上比率が上がってきておりますけども、PCもなかなか堅調ですので、売上高の比率で言いますと約半々くらいというイメージでございます。
ここからスマートフォンの売上比率がどんどん高くなっていくと、当然見ております。
今後の成長戦略
メディア事業の取り組み状況、戦略についてご説明をさせていただきます。
基本的に我々は従来アフィリエイトの広告を強化をしてまいりました。
さらに、我々は基本的にBtoCのメディア事業でございますけども、一昨年から、ノウハウを横展開してBtoBtoCを展開をしてきております。
今年は(上記2つの)既存(戦略に)プラスして、ブラウザ戦略の強化と、それからxTECH(クロステック)への取り組みというかたちで成長へ向けて取り組んでおります。
スマートフォン×アフィリエイト広告
まずスマートフォンにおいてのアフィリエイト広告を拡大すべく、スマートフォンの会員規模、アプリのダウンロードが、引き続き、我々の強化ポイントでございます。
スマートフォンの会員が250万人突破いたしまして、252万人。会員の構成比でいいますと45.5パーセントまでまいりました。
アプリのダウンロードも堅調に推移しておりまして、現在148万ダウンロードというかたちで進捗をしております。こちらは引き続き強化をしてまいります。
ポイントタウンのデバイス売上比率
「ポイントタウン」のデバイスの比率でございます。
昨年度の第1四半期はまだスマートフォンの比率が36.4パーセントでございましたけれども、今年度の第1四半期は51.4パーセントというかたちで、スマートフォン経由の売上が順調に推移をしております。
ですから、この比率を7対3とか8対2とかに伸ばしていくべく、スマートフォンへの取り組みを強化をしております。特にアプリ領域については非常に順調でございますので、こちらも強化をしてまいります。
ポイントタウン経由の流通額はさらに拡大
こちらも堅調に推移をしておりまして、過去最高益を更新しました。2015年の第1四半期を100としておりますけれども、それに対して約5倍程度のところまで進捗をしております。とくにスマートフォンにおきましては、前年の同月比で164パーセントというかたちの成長になっております。
ECメディア今後の戦略【B2C+B2B2C】
B2B2Cで我々のノウハウ、それからソリューションを横展開して、既存の一番濃いブルーの部分に加えてパートナーを増やすことによって、加速していくというところについてご説明をさせていただきます。
ECメディア今後の戦略
「ポイントタウン」プラスアライアンスパートナーの売上高のトレンドでございます。
先ほど申し上げましたように、去年の第2四半期から、「ポイントタウン」もアドネットワークのレギュレーション変更で大きく数字は落ち込んだんですけれども、その分を吸収しながらアライアンス戦略で過去最高の水準をクリアをしてまいりました。この勢いを引き続き伸ばしてまいりたいと考えております。
アライアンス展開により課金収益を増やしていく
続きまして、「ゲソてん」を中心としたゲームのアライアンス戦略でございます。
従来より「aima」を通じて「@nifty」や「SAISON」さん、「Ponta」さんなど、いろいろなアライアンスをしておりますけれども、4月の上旬に「goo」さんともアライアンスをはじめました。無料のほうですけれども、ゲームのほうで連携をいたしました。
提携媒体数は今19ですけれども、さらに強化をして増やしていきたいと考えております。
アライアンス展開によるゲソてん課金収益の増加
「ゲソてん」の課金です。
第4四半期、12月は非常に需要期でございまして、毎年かなり売上を伸ばすんですけれども、(その次の四半期は)1度落ち込んでしまいます。ですが、これは成長期の中でございますので、順調に推移をできていると思います。
先ほどの「ポイントタウン」と同じく、既存に加えてアライアンスとというようなかたちで、着実に積み上げていく戦略を取っております。
スマートフォンブラウザゲーム市場に参入
我々は今まで、ずっとPCでやってまいりましたけれども、ブラウザの性能がいろいろ上がってきたことを含め、ブラウザのゲームもこれから増えてくるという予想もあります。その中で(2018年)4月2日に「ゲソてん」のスマートフォンブラウザ版を開始いたしました。
こちらのほう、これからチューニングしながらプロモーションを考えていきます。この先、PCと同じように自社サイトのみならずアライアンス戦略でさらに成長を作っていきたいと考えております。
プロ野球ゲーム
その時にやはり強力なコンテンツが必要だろうと考えております。
こちら「最強プロ野球」というブラウザのゲームです。(2018年)4月19日からスタートさせました。5月の半ばか、後半ぐらいに実際に遊んでもらえるよというな状況になると思います。ブラウザでございますので、スマートフォンのみならずPCとも、両方遊んでいただけます。
お家でPCでやっていたものを、通勤途中にスマートフォンで続きを遊んでいただくということも可能です。もちろんタブレットでも可能でございます。
こういったかたちで、スマートフォンのプロ野球ゲーム、もしくはパソコンのプロ野球ゲームはございますけれども、マルチデバイス、ブラウザを通じてプロ野球ゲームを提供してまいりたいと考えております。
こちらも我々「ゲソてん」の成長に大きく貢献してくれると考えております。
xTech(EdTech領域への参入)①
「xTech」というかたちでフィンテックやファッションテックなど、いろいろな産業とITのコラボレーションで、これから大きく業界が変わっていくと言われております。
我々は、EdTech領域への参入を進めております。
我々はメディア、媒体社でございますので、どういった関わり方にしていこうかと考えています。
2020年から始まる小学校のプログラミング教育の必修化に向けて、認知、理解がまだまだ進んでいないという社会的な課題があると考えております。
私たちが子供のころは学習塾もありましたし、書道、そろばん、ピアノもあったんですね。親御さんたちは今その塾、その習いごとの教室の評価は自分でできるんですけれども、プログラミング教室というのは当時なかったですから、そういった意味ではプログラミング教室に興味あるんだけど(評価が)わからない、というのが社会的課題です。
こういったところを、文科省さんとも一緒に、取り組んでまいりたいと考えております。
今週23日の月曜日(2018年4月)に、教育業界に強い船井総研さんと我々とで協力して、市場規模推定予測を発表させていただきました。
現在2018年度の予測としましては、約90億円ということで。これも2013年、5年前から13倍になっております。教室数で言いますと、約4,450教室ぐらいだろうというかたちで見ております。
これが5年後には、2023年にはさらに市場が大きくなりまして226億円。教室も全国に1万1,000教室を超える数になってくると考えております。
この伸びゆく市場に対して、我々IT企業としてできることに挑戦していきます。プラス広告メディアとしてしっかり収益も上げてまいりたいと考えております。
xTech(EdTech領域への参入)②
まだ投資フェーズでございまして、売上はまだゼロでございます。
コンテンツの拡充というようなことで、こちらにも事例がございます。(2018年)2月17日、学研さんと体験イベントしたり、もしくはヒューマンアカデミーさんと4月14日に一緒にイベントを開いたりとかいうことをしております。
こういう募集をしますと、だいたい30人の募集のところに、3倍ぐらいの応募を毎回いただいております。社会的なニーズが高まっているというところが見えてますので、来年度にはビジネスとかできるようにしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
第1四半期をやっとなんとか終えることができましたけれども、我々がすべき成長はこのレベルではいけませんので、しっかり新しいことにチャレンジしながら、2桁成長を目指して頑張ってまいりたいと考えております。
以上、2018年度第1四半期の決算説明になります。ご静聴ありがとうございました。