Incrementsの子会社化について

林高生氏:本日はお忙しい中、エイチームの第2四半期決算説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。では、さっそく始めさせていただきます。

まず冒頭、Increments社の子会社化につきまして、最近、私どもはM&Aを開始していくことをお話をしていましたが、1つの基準として、今の事業とのシナジーがある、もしくは企業文化が非常に似ているところを希望していました。そうした折「Qiita」というサービスを運営しているIncrements社とお会いすることができました。

「Qiita」というサービスは、エンジニアの人たちがいろいろな情報を投稿するサービスで、我々エイチームの社員に聞くところによると、「エンジニアで知らない人はいないんじゃないか」というぐらいのサービスということで、今後の期待として、エイチームの認知度向上、そしてそれに伴う採用強化に繋がるのではないかということで、決断をした次第です。

社内でIncrements社の子会社化を発表したときに、エンジニアたちから本当に歓声が起こりまして、「ありがとうございます」という言葉をすごく言われました。やはり、エンジニアにとって憧れのサービスで、それが自分たちと一緒に事業を行ってくれるということは、すごく嬉しかったとのことです。

Incrementsの事業内容及びビジネスモデル

ここにIncrements社のビジネスモデルを書いています。1つはプログラミングに特化した情報共有コミュニティです。こちらは広告課金モデルのメディアとなっています。

そしてもう1つは、右側にあります「Qiita : Team」。こちらは社内向け情報共有サービスです。これは課金モデルとなっています。この2つのモデルを軸に、ビジネスを運営しています。(スライドの左)下に簡単に、月間UU、そしてPV数の推移が書いてありますが、順調に伸びている状況です。

こちらはまた、(説明会の)最後に(Increments社 代表取締役社長)海野自身から紹介をさせていただきたいと思います。

FY2018 Q2 会計期間決算サマリー(2017.11-2018.01)

それでは、7ページ目、第2四半期会計期間の決算サマリーです。

全社としましてYonY、QonQともに増収増益。売上高91億6,400万円、営業利益10億9,300万円、当期純利益7億5,400万円という結果になっています。

エンターテインメント事業におきましては、YonYに関しまして減収増益、QonQに関しては増収増益。ライフスタイルサポート事業は、YonY、QonQともに増収増益。eコマース事業は、YonYは増収、QonQは減収。これ(QonQでの減収)は季節性のものです。

売上構成比率が、エンターテインメント事業とライフスタイルサポート事業で、同じ比率になっています。エンターテインメント事業に関しましては、新作が出るタイミングで大きく伸びていくのではないかと予想していますし、ライフスタイルサポート事業につきましても、第3四半期が繁忙期になりますので、引き続き、(売上が)伸びていくと予想しています。

eコマースも事業を同様に第3四半期が一番の繁忙期になりますので、大きく数字が伸びてくると予想をしています。

連結売上高・利益の推移及びFY2018業績予想に対する進捗率

そして8ページ目、2018年通期(業績予想)に対する進捗率です。

売上高は45.2パーセント、営業利益は43.8パーセント、純利益は46.2パーセントという状況になっています。

FY2018 Q2累計期間及び会計期間業績概要

9ページ目です。(第2四半期累計では)YonYで(各項目が)伸びています。売上高に関しては118.2パーセント、営業利益は201.1パーセント、経常利益は193.9パーセントという伸びになっています。

連結四半期売上高・営業利益の推移

10ページ目、四半期の業績の推移です。

エンターテインメント事業が2017年の第3四半期に大きく伸びておりまして、その後やや下がって横ばい傾向になっています。そして、ライフスタイルサポート事業は順調に伸びていっています。eコマースも同様です。結果的に、全社売上としては順調に推移しているのかなと思います。

主な経営指標の四半期推移

11ページ目、主な経営指標の四半期推移ですが、とくに大きな動きはございません。

セグメント別広告宣伝費の四半期推移

セグメント別広告宣伝費の四半期推移です。エンターテインメント事業は、(第2四半期は)とくに新作は出ていませんので、大きく投資をすることもありませんでした。ライフスタイルサポート事業は、繁忙期に向けてプロモーションを強化していった結果、増加をしています。

セグメント別人員数の四半期推移

続きまして、セグメント別人員数の四半期推移です。

Increments社の15名は、ライフスタイルサポート事業に含まれています。こちらのグラフをご覧いただくと、この数年間、エンターテインメント事業はとくに(人員は)大きく増えていないという結果になっています。そして、ライフスタイルサポート事業が多くなっている状況です。eコマース事業も50名を超えてきている体制になっています。

貸借対照表

貸借対照表ですが、今回のIncrements社の子会社化によりま、暫定概算金額として、のれん12億8,300万円を無形固定資産として計上しています。こちらが一番大きな変化になっています。

エンターテインメント事業 四半期売上高・営業利益の推移

続きまして、16ページ目、エンターテインメント事業の四半期売上高の推移です。

先ほどお話ししましたとおり、2017年の第3四半期が一番大きく伸びていますが、その後は安定、やや下がったタイトルもありますが、複数のタイトルがそれぞれ(売上が)下がったり、もしくは伸ばしたりししながら、横ばい傾向の推移をしています。利益としても、大きなプロモーションをかけていませんので、しっかり出ている状況です。

エンターテインメント事業 海外売上の四半期推移

17ページ目は、エンターテインメント事業の海外売上の推移です。こちらも大きな変化はなく、およそ(海外売上比率は)28パーセントほどの構成になっています。

ライフスタイルサポート事業 四半期売上高・営業利益の推移

続きまして、18ページ目。ライフスタイルサポート事業の四半期売上高、営業利益の推移です。こちらも冒頭にご説明させていただいたとおり、順調に伸びていまして、第2四半期、YonYで46.1パーセントの伸びとなっています。おそらく第3四半期が、また過去最高の売上高になるのではないかと思っています。

ライフスタイルサポート事業 サブセグメント別四半期詳説

そして、19ページ目がライフスタイルサポート事業のセグメント別の売上です。

何かが大きく伸びているというわけではなく、全体的に各サービスが順調に伸びています。久々に左上の矢印が全部、増加になっており、非常にきれいな図になっているかと思います。

ライフスタイルサポート事業 主なKPIの四半期推移

20ページです。こちら我々の独自の指標ではありますが、「ラルーン」という体調管理ツールは除く、すべてのライフスタイルサポート事業の合算値、利用件数・ARPU・CPAです。順調に利用件数を伸ばしていますし、ARPUが上がって、CPAが下がっているというのは、ビジネスとしては、より健全な傾向にあるのかなと思っています。そして、粗利額も大幅に増加をしています。

EC事業 四半期売上高・営業利益の推移

21ページ目です。こちらは季節要因が大きいのですが、第2四半期としては、やや(QonQでは売上高が)下がっていますが、YonYでは72.5パーセントの伸びとなっています。利益としましては、まだ積極的な投資段階にありますので、6,800万円の赤字という結果になっています。

セグメント別トピックス

続きまして、23ページ目、第3四半期の進捗になります。

全社としましては2月に新拠点として、福岡にオフィスをオープンいたします。人数としては数名というスタートになっていますが、今年の夏にオフィスを移転予定しています。新しくできるビルにオフィスを構える予定で、今の福岡オフィスは一旦、仮のオフィスという状況になっています。

ベトナムオフィスも、最近できた新しいビルに移転をして、かなり充実したオフィス環境が作れたと思っています。あとは採用強化です。先ほどのIncrements社などの協力を得ながら、中途、そして新卒を積極的に採用していきたいと思っています。

また、名古屋のメディアで取り上げていただけたのですが、新卒向けの合同企業説明会に、我々は今年から参加をするのを止めまして、すべてネット上で動画を見ていただくようにしました。

それによって、我々の採用担当者の負担を軽減して、かつ、全国の学生さんにも、手軽に見てもらいやすくなるのではないかという狙いで行っています。今までの採用動画は、「これからとにかく挑戦するんだ」「新しい事業を生み出すんだ」というイメージが強くありました。しかし、今回の動画からは、エイチームの本質を捉えた、いい内容になっているかと思っています。

エンターテインメント事業、ライフスタイルサポート事業においてはいずれも、とくに大きなイベントはありません。

FY2018 連結業績予想及び進捗率

2018年の業績予想につきましては、今、エンターテインメント事業(の業績)がやや横ばい傾向にあり、上期の予想に対して若干下回っています。それに対して、ライフスタイルサポート事業が予想に対して、上回っているという状況、また、(エンターテインメント事業の)新規タイトルも、不確定要素も多いということで、一旦、通期の予想業績は据え置きと判断しています。

FY2018の取り組み及び業績予想の考え方

そして、26ページ目、通期の取り組みです。

やはり基本的には採用、そして働き方、そのようなところを充実していって、社員の満足度を引き続き上げていきたいなと(思っています)。働きがいのある会社を作っていきたいなと思います。その働きがいが、社員の自発性を促進して、新しい事業、そして既存の事業の成長に寄与してくると思っています。

FY2018 配当予想(再掲)

配当につきましても、引き続き配当性向20パーセントを予定しています。

これで私からの決算説明を終わらせていただきます。

ここでIncrements代表の海野から一言ご挨拶をしてもらおうと思っていますので、よろしくお願いします。

Increments社 代表挨拶

海野弘成氏:みなさま、こんにちは。Increments株式会社の代表取締役社長の海野です。よろしくお願いします。今日はIncrementsという会社の簡単な概要説明と、昨年、エイチームグループ入りを決定したんですけれども、そちらを決定した背景などをお話したいと思っています。

Increments(の設立は)は2012年の2月29日で、株式会社エイチームと同じうるう日でなんです。うるう日に創業して、先月で6年を迎えた会社です。

サービスとしては、「Qiita」というプログラマー向けの情報共有サービスと、「Qiita : Team」という社内の情報共有ツールの2つを提供しています。事業モデルとしては、「Qiita」が広告掲載、「Qiita : Team」がツールとしての月額課金モデルで、2つの事業を展開しています。

創業から今年で6年なのですが、サービスとして順調にUU・PV拡大してきました。その中で、さらに事業として成長するために、どのように拡大していくかというところで、他社さんと組んで、昨年、さらなる事業拡大を目指そうと考えました。いくつかの会社さんからお声がけいただいたのですが、エイチームグループにすることを決めました。

エイチームグループの中で、さらに拡大していこうと決めた理由はいくつかあるんですけれども、先ほど(林氏の)お話にあったような、文化的な価値観の近さであったり、あとは IT領域でさまざまな事業を立ち上げて、かつ持続的な成長を実現しているというところ、そのような事業拡大のノウハウであったり、そのような強さをIncrementsのサービスにも適用したいと思い、グループ入りを決めました。

グループ入りして、まだ2ヶ月ほどですけれども、早速いろいろな事業だったり、経営面でサポートしていただいて、非常に心強さを感じています。今後Incrementsとしての事業拡大・サービス拡大、あとはエイチームグループとしても、エンジニアの採用。

自分もエンジニアバックグラウンドなので、エンジニアリング、技術という観点で、エイチームグループ全体の事業の創出だったり、拡大に貢献していきたいと思っていますので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。