2018年3月期第2四半期決算説明会

中山晴喜氏:みなさまこんにちは。代表取締役の中山晴喜でございます。本日はお忙しい中、決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。最後まで、どうぞよろしくお願い申し上げます。

始めに第2四半期の決算概要について、続いてセグメント別の状況について、最後に通期の業績予想について、ご説明させていただきます。

業績ハイライト(損益計算書)

それでは、2018年3月期第2四半期の決算概要について、ご説明させていただきます。まずは、業績ハイライトです。

売上高は、前年同期比84.7パーセントの110億1,400万円。営業利益は、前年同期比133.9パーセントの17億6,400万円となりました。

オンライン事業の売上減少等により、前年同期比で減収となりましたが、コンシューマ事業・音楽映像事業の好調により、利益面では増益となりました。

セグメント別概況

続いて、セグメント別の実績です。

オンライン事業は、売上高が前年同期比63.1パーセントの45億7,300万円。セグメント利益が、前年同期比46.1パーセントの4億4,100万円となりました。主力タイトルの売上減少が響き、減収減益となりました。

コンシューマ事業は、売上高が前年同期比99.6パーセントの34億9,700万円。セグメント利益が、前年同期比261.5パーセントの9億3,900万円となりました。売上はほぼ同水準となりましたが、前期に発売したタイトルのリピート販売や、マルチプラットフォーム展開などが好調に推移したことで、利益率が向上し、増益となりました。

音楽映像事業は、売上高が前年同期比131.7パーセントの29億6,200万円。セグメント利益が、前年同期比172パーセントの10億3,000万円となりました。ステージ公演が引き続き盛況となったほか、各種二次利用収入も好調に推移したことにより、増収増益となりました。

売上高・営業利益の推移(四半期毎)

こちらが、四半期ごとの業績推移です。営業利益は前年同期比で増加して、利益率が向上いたしました。

セグメント別売上構成(四半期毎)

こちらは、四半期ごとの各セグメントの売上推移です。好調なコンシューマ事業・音楽映像事業が、オンライン事業の減収を、幾分か補うかたちとなりました。

貸借対照表(要約)

続いて、貸借対照表のハイライトです。売掛金回収のほか、未払金や未払法人税、配当金の支払い等により、流動資産および流動負債が減少いたしました。また、稼働済みのアミューズメント筐体の減価償却や、舞台公演事業の出資金の回収などにより、固定資産が減少いたしました。

オンライン事業 2018年3月期2Qまでの進捗状況

続いて、各セグメントの状況につきまして、ご説明させていただきます。

まずは、オンライン事業です。主力の『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が前期と比べて低調に推移したこと等により、前年同期比で減収減益となりました。

新作タイトルといたしましては、(2017年)5月29日より『戦刻ナイトブラッド』、9月19日より『おそ松さん よくばり! ニートアイランド』のサービスを開始いたしました。どちらも現在(2017年10月31日時点)テレビアニメが放送中で、アニメと連動させたキャンペーンやイベント、アニメ枠でのCM放送等、ユーザー活性化に向けたプロモーションを行っております。

一方で、一部の不採算タイトルにつきましてはサービス終了を決定して、開発費を一括計上いたしました。

オンライン事業 2018年3月期 3Q以降の取り組み

次に、オンライン事業の今後の取り組みをご説明させていただきます。こちらが、今後リリース予定の新作ラインナップとなります。引き続き、他社との協業やIP展開により、新たな柱となるような新規タイトルを、鋭意開発中です。

まずは『閃乱カグラ』シリーズ初のゲームアプリ、『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』です。(2017年)8月1日より事前登録を行っておりまして、年内の配信を予定しております。

また、フジゲームスさまとの共同プロジェクト『ORDINAL STRATA(オーディナル ストラータ)』は、9月23日より事前登録を行っておりますが、開発に遅れが出ておりまして、配信予定をこの秋から冬に改めさせていただきました。この遅れの分を埋め合わせるために、よりよいゲームに仕上げてまいります。

また、LINEさまとの共同事業となる『千銃士』につきましては、この冬にリリースを予定しており、10月25日より事前登録を開始いたしました。

このほか、サービス中のタイトルにつきましては、12月で4周年を迎える『剣と魔法のログレス いにしえの女神』において、記念イベントやキャンペーンの実施等で、盛り返しに努めてまいります。

コンシューマ事業 2018年3月期2Qまでの進捗状況

続いて、コンシューマ事業の状況についてご説明させていただきます。前期に発売したタイトルのリピート販売、マルチプラットフォーム展開、および海外での販売が好調に推移したことによる利益率向上で、前年同期比で大幅に増益となりました。

ゲームソフトでは、昨年(2016年)PS4・PS Vita向けに発売した『Fate/EXTELLA』のNintendo Switch移植版を国内・北米・欧州で発売し、PC・Steam版をワールドワイドに向けて発売いたしました。また、『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』につきましては、北米・欧州に向けて発売し、好調なセールスとなりました。

アミューズメント事業では、好評稼働中の『ポケモンガオーレ』につきまして、夏季商戦イベントが好調に推移いたしました。

コンシューマ事業 2018年3月期 3Q以降の取り組み

続いて、コンシューマ事業の今後の取り組みについて、ご説明させていただきます。

国内では、『牧場物語 ふたごの村+』をニンテンドー3DS向けに、(2017年)12月14日の発売を予定しております。

また、『閃乱カグラ』シリーズからは、今期は2タイトルの発売を予定しております。まずは年内に新作『シノビリフレ-SENRAN KAGURA-』を、Nintendo Switch向けに、ダウンロード専売での発売を予定しております。また、年明けの(2018年)2月22日には、2012年にニンテンドー3DS向けに発売した『閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-』のHDリマスター版を、PS4向けに発売いたします。

海外におきましては、10月13日に『STORY OF SEASONS:Trio of Towns』の欧州版を、発売いたしました。

アミューズメントにおきましては、プライズゲーム市場に新たに参入し、新型プライズマシーン「TRYPOD」を11月より、全国のアミューズメント施設で順次稼働開始いたします。

音楽映像事業 2018年3月期2Qまでの進捗状況

続いて、音楽映像事業の状況について、ご説明させていただきます。『刀剣乱舞』『あんさんぶるスターズ!』等の大人気シリーズが引き続き好調で、業績に大きく寄与し、増収増益となりました。また、アニメ・ステージともに、二次利用収入も好調に推移いたしました。

ステージ制作部門では、「舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜」が公演、グッズ販売、DVD・ブルーレイ販売のいずれも絶好調となり、好業績を牽引いたしました。

新作ステージでは、「舞台『ジョーカー・ゲーム』」や「B-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE!』」の公演を実施し、いずれも好評をいただきました。

このほかにも『テニスの王子様』『薄桜鬼』『東京喰種』など、多数の公演を実施いたしました。

音楽映像制作部門では、前期より引き続きパッケージ販売が好調な『刀剣乱舞-花丸-』や、2018年に新シリーズのテレビアニメ化が決定した『東京喰種』などを中心に、二次利用収入が好調に推移いたしました。

音楽映像事業 2018年3月期 3Q以降の取り組み

次に、音楽映像事業の第3四半期以降の取り組みについて、ご説明させていただきます。

アニメにつきましては、最新シリーズ『キラキラ☆プリキュアアラモード』の劇場版が、(2017年)10月28日より公開されました。また、ゲームアプリも配信中の『戦刻ナイトブラッド』のテレビアニメが、10月3日より放送を開始しております。

このほか、『刀剣乱舞-花丸-』の第2期である「続『刀剣乱舞-花丸-』」が、来年(2018年)1月より(放送予定で、また)コンシューマ作品のシリーズがヒットしている『Fate/EXTRA Last Encore』が、冬より放送予定となっております。

ステージ部門におきましては、「『あんさんぶるスターズ! エクストラ・ステージ』~Judge of Knights~」の公演を9月7日から24日まで実施し、第3四半期に実績計上をいたします。

また、「舞台『弱虫ペダル』新インターハイ編~ヒートアップ~」「舞台『K-MISSING KINGS-』」の公演を、それぞれ10月19日から29日まで行いました。

さらに12月には、『刀剣乱舞』の最新作、「舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り」の公演を予定しております。また、この公演に先がけて、11月23日に小田原城にて、一夜限りの特別公演も予定しております。

このほかにも、「超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』」のライブ公演などを実施するほか、新作舞台では、アニメ化や実写ドラマ化といったメディアミックス展開でも注目の、大人気Webコミックを原作とした「舞台『モブサイコ100』」の公演を、1月に予定しております。

以上が各セグメントの概況となります。

2018年3月期 業績予想

最後に、今期の業績予想についてご説明させていただきます。ご覧の(スライドの)とおり、通期業績予想は、当初発表の数値から変更はございません。引き続き、目標達成に向けて取り組んでまいります。

以上をもちまして、決算説明を終了させていただきます。最後までご清聴いただきまして、誠にありがとうございました。