2018年3月期第2四半期決算説明会

野島隆久氏:みなさまこんにちは。今日はお忙しい中、決算説明会にお越しいただきありがとうございます。それでは前方のスクリーンと、お手元のパワーポイント資料に基づいてご説明いたします。

決算ハイライト

決算のハイライトで言いますと、減収減益です。前年の上半期には、2016年7月29日にWindowsアップグレードなどがございました。

今年においては、2017年4月にWindows Vista等のサポート終了による、いわゆる買い替え需要は発生しましたけれども、一時的または限定的な要素でございました。商品販売においては、第2四半期は第1四半期よりは良化しています。

ソリューションサービス系においては、20179月22日、ちょうどiPhoneが発売された日に、同時に当社のメンバーサービス一体型の商品を発売しています。

第2四半期の売上高は210億1,800万円、前年比88パーセントです。営業利益は11億8,000万円、前年比で約55パーセント減少しています。経常利益は12億2,200万円、前年比で56パーセントほど減少して、減収減益でした。

PL(連結)

PL(連結)においても、おおよそ同じような減少です。商品の減少トレンドというのは、ここ数年ずっと続いていたわけですが、今回第2四半期においても、昨年夏の事象以降の影響もありながら、少し減少しています。

一方、サービスは商品を絞り込み、昨年の第3四半期以降、いわゆるメンバーサービス一体型をかなり減少させておりましたので、それによる影響等もあり、前年比で85パーセントになっています。

売上高総利益は98億6,000万円、前年比で87パーセント。販売管理費は86億8,000万円、前年比で95パーセントです。営業利益、経常利益については、先ほど申し上げたとおりです。

商品別売上高

商品別売上高です。一番下のパソコン本体は減少幅が減少しています。

ソリューションサービス売上高 四半期ごと推移

ソリューションサービスの売上高です。昨年2017年3月期第2四半期には、お客さまにご迷惑をかけるような事象が発生いたしまして、その後販売促進活動の自粛や、出店・改装等の延期をしてまいりました。

そして第3四半期で、いわゆる既存メンバーへのサポートを中心に活動を行い、そして第4四半期。そして年度が変わり2018年3月期の第1四半期。そしてこの第2四半期です。(2017年3月期)第3四半期以降、ソリューションサービス売上高はおおよそ横ばいの推移をしてきています。

経常利益 四半期ごと推移

利益ベースも、サービスの絞り込み、宣伝活動の自粛、メンバーサービスへの強化などから、同じような推移を辿っております。経常利益は(2017年)第3四半期・第4四半期、(2018年3月期)第1四半期・第2四半期と、おおよそ横ばいに推移しています。

BS(連結)

バランスシート(連結)です。流動負債は約140億円ほど減少いたしました。その内大きなもので、3月末期で売掛金が25億円ほど減っております。前年比で40億円から50億円程度売掛金が減っていますので、大幅な減少ということになります。

いわゆるサービス一体型商品の販売縮小に伴い売掛金は減少し、一方で回収は進むものですから、このように売掛金が減少しています。たな卸資産、固定資産の主な変動はさほどございません。一方、第2四半期に自己株式の取得を実施させていただき、10億円弱程度を取得しています。

CF(連結)

投資キャッシュ・フローは同じように売掛金が減少しています。このようなことから、営業キャッシュ・フローは増加しています。財務キャッシュ・フローは、自己株式取得等の投資から、マイナスになっています。

前提比較

前提比較について、少しおさらいをさせていただきます。

既存店売上高は、第3四半期・第4四半期以降伸びるということで、第1四半期・第2四半期は減少で見ておりましたけれども、結果、上期の実績として88.6パーセントで、通期見込み100パーセントに対して現在12パーセントほどマイナスの推移です。

サービス売上高も第2四半期時点で85.5パーセント。上期実績で85パーセントになっています。売上高総利益は44パーセントを見ておりましたが、第2四半期が終わった時点で46.9パーセントという結果です。

改装出店については、当初の見込みは5〜10店店舗。この上期が終わった時点では6店の改装を終了しています。新規出店はそれぞれ柔軟に対応ということでお知らせしておりましたが、7月に六本木店を開店しており、1店舗の新規出店です。

2018年3月期計画

3月期の計画を改めておさらいさせていただきます。

2018年3月期の売上高は466億円。営業利益は24億2,000万円。経常利益は25億円。当期純利益は16億5,000万円を計画しています。設備投資、減価償却費はご覧のとおりで、変更等はございません。

2018年3月期のトピックス

2018年3月期の事業環境や取り組みについてご案内いたします。9月にiPhone8、iPhone8 Plusが発売されています。

10月には「Google Home」LINEの「Clova WAVE」など、いわゆる音声認識端末が発売されています。

そして10月末頃からWindows 10 Fall Creators Updateが配信されています。11月にはiPhone Ⅹが発売されています。私どもの新商品は9月22日。iPhone 8、iPhone Plusに合わせて発売しています。

今後の見込みでございますけれども、11月にAmazonから「Amazon Echo」、SONYからAIスピーカーの年内発売が予定されています。

2018年4月以降のトピックス(予定)

今後、私どもに関係するであろうと言われるトピックスについて、少し記載させていただきました。

2020年に学校教育関連がいくつかあります。小学校でプログラミング教育等が義務教育化されたり、またはデジタル教科書開始予定。そして「Windows 7」サポート終了。また、日本国内のオリンピック。

そして2024年の大学入学共通テストに、コンピューターを使うような方式に変更されることが検討されています。すでに塾などでは、一部コンピューターを早く使うようにという推奨等もあり、このようなことを記載させていただいています。

マーケット環境

マーケットの全体環境です。前回5月にみなさまにマーケット環境および見込みについて、お知らせいたしましたけれども、一部マーケットのほうで、このようなニュースということも含めて、おさらいさせていただきました。

パソコンは、4月5月ぐらいは、今年は順調ではないかというニュースも流れておりましたけれども、ここにきてあまり良くないというニュースもあり、業界の話を総合すると、少し雨模様になってきたかという見解も出てきています。

当社としては、まだパソコンはそんなに悪くないのではないかという見込みを立てておりまして、前年を上回るかもしれないという見込みです。

タブレット・スマホに関しては、最近のニュースですと、スマホはiPhoneが好調であり、タブレットは決して楽観視できない状況が続いているようで、業界を総合すると、いろいろなマダラ模様がありますが、当社としては、パソコンの底打ち感が少し出始めてます。

すでに5月の時点でお知らせしておりますけれども、とくに専門商品や文教関係、学校教育です。このようなものに、専門店としての優位性が少し出てきているということかと思います。

格安SIM・格安スマホ・SIMフリーとiPhoneの二極化というのは、マーケットでも言われていることでございまして、それは当社においても同じような現象かと思います。

そして教育やゲーム等といった「コト消費」によるパソコン需要が一定量出てきており、少しずつではありますが、ユーザーの新しいパソコンの使い方というような層も、少しずつ出てきております。

そのようなことから、当社しては「プレミアムメンバー ValuePack」やプレミアムサービスとデバイスをかけ合わせたような「メンバーサービス一体型商品」を出してきています。