本日のハイライト
岩本眞二氏:マルコ株式会社の岩本です。本日はよろしくお願いいたします。それでは、第2四半期の決算説明会、マルコ株式会社がさせていただきます。
まず第2四半期の決算ですけども、4期ぶりに黒字化、大幅増益を達成することができました。ずっとマルコに関しましても、上半期というのはなかなか不調の年が多かったんですけど、今期に関しましては、4期ぶりに黒字化するということができました。
RIZAPグループの連携によって、成長スピードをどんどんどんどん加速させて、今年度2018年3月期は、大幅な増収増益をする見込みでございます。
成長戦略の実現に向けまして、新たなCMを作成いたしました。また、新規事業・海外展開などを、現在やっております。
2018年3月期第2四半期累計 連結PL
まず第2四半期の業績の実績でございます。
売上高が73億1,100万円で、前年同期に比べて7億4,500万円、1.3パーセント増収になりました。売上総利益に関しましても、(前年同期比で)6億6,200万円、大幅な20.9パーセントの増収。このあたりを見ていただきまして、原価率も順調に削減していることが、ご理解いただけると思います。
営業利益に関しましては、前年度は2億4,200万円のマイナスでしたが、今期におきましては、5億1,400万円。約7億5,000万円の改善になります。営業利益率も(前年同期は)赤字でしたからマイナスの線(―)になっておりますけども、今期に関しましては、7パーセントというちゃんとした数字になってきております。
経常利益におきましても、4億6,100万円。親会社株主に帰属する当期純利益も6億2,300万円と、大幅増益になっております。売上高ですが、ちょっとだけ、V字回復のような兆しに見えてきましたでしょうか。
2018年3月期 第2四半期累計 業績の推移
2期前の第2四半期(2016年3月期)では(売上高が)60億円しかなかったのが、現在73億円まで回復いたしております。(2017年)7月31日に公表した計画では73億円でしたので、ほぼ計画どおりに推移しているということで、ご理解いただけるかと思います。
(資料の右側の)営業利益でございますが、ずっとここ3期連続で赤字でございましたが、今期になりまして、5億1,400万円。計画では5億円でしたので、これも順調に、計画どおり進んでいるということでございます。
主な販売施策の内容
主な販売施策なんですけども、ECO回収キャンペーンというのをやりました。私どもはインナーの会社でございますので、お客さまから古くなった下着を回収して、それに対して、クーポンを差し上げるということをやりました。
過去もマルコとしましては、そういうことをやっていたそうなんですけども、今回私はマルコの下着を回収するのではなくて、他社の下着を回収するということをやりました。どのブランドでもけっこうです。
W社さんとかT社さんとか、いろんな有名なインナーメーカーさんがございますけども、そういったところの商品でもOKだということを発表しましたら、お客さまがびっくりしました。そういった(他社の)商品まで持ってきて、マルコに買い換えていただいた。そういうことの効果がありまして、増収になりました。
それから、マルコクレジット(自社割賦)の導入をやりました。マルコは今までもオリコとか、他のクレジット会社と提携して自社割賦という販売をやっていたんです。マルコという会社は、基本的に友達紹介で(お客さまが)いっぱい入ってくる会社ですので、基本的にその焦げ付きと言いますか、回収率は非常に高かったわけです。
それを私がデータで聞きまして、「それだったら自社でやろうよ」ということで、自社割賦を導入しました。これにより、非常にまた販売の促進になったということでございます。
それから、インフォマーシャル(の実施)。これは前回からお話しさせていただいてますけど、マルコの商品を3秒とか1分で紹介するのは、なかなか難しいんです。このあと15秒のCMを見ていただきますけど、やはりどんな商品なのかというのは、なかなか分かりにくい。
機能性が非常に高い下着を使っているものですから、なかなか難しいということで、まず29分のCMを作りました。そこで、販売をしております。
15秒のCMで、どこまで表現できるかということもやりました。ただ、15秒のCMより、この29分のインフォマーシャルを観て電話してくるという人がかなり増えてきました。そういった相乗効果が、今出てきているということでございます。
2018年3月期第2四半期累計 コスト構造の改善
これがコスト構造でございます。93パーセントです。原価率も販管費も、かなり下がってきています。
販管費において、販管費率が47.6パーセントにまで下がってきておりますので、すべてにおいて順調に構造改革が進んでいるということが、ご覧いただけるかと思います。
2017年9月末 連結BS
これが、連結BSでございます。
第2四半期に私どもは増資をいたしまして、約62億円の資金調達に成功いたしました。これにより、非常に財務状況が強化されました。ここにありますように、純資産におきまして69億円ぐらい、今回増加しました。
増資の分と踏まえて利益等も含めまして、69億円ぐらいの純資産が増えまして、順調に財務体質を改善してきました。これにより、今期から攻撃と言いますか、やっと打って出る(ことができる)。今までやはり、いろんな面でコスト管理とかをしてきますけども、これからは打って出るという経営に変えていきたいと思っております。
店舗の状況
それの1つが、こちらでございます。
過去は、やはり赤字経営でしたので、ずっと店舗数が順調にと言いますか、削減という方向で進んできて、私がマルコを見るようになってからも、統廃合を積極的にやってきたんですけれども。ここからは攻めに出ようということで、店舗拡大もこれから進めていこうと思っております。
統廃合ばかりやってきたものですから、店舗拡大も人員不足で、今非常に新規店舗を拡大するのに困っているところです。(親会社の)RIZAPとそのあたりも提携して、店舗開発を進めていきたいと思っております。
統廃合をやってきた結果もありまして、1店舗あたりの平均月商が順調に上がってきております。このあたりが非常に、効率のいい経営になってきているということでございます。
【製品戦略】新ブランド「Curvaceous」を投入
今後の成長戦略です。「カリーユ」という既存の主力商品を、今度軽量化いたしまして、新商品を今月末(2017年11月)から販売します。これによって、またマルコファンのお客さまに、大幅に購入いただけると期待いたしております。
【製品戦略】「m-fit」ブランドの再構築
これは「m-fit」という商品です。若年層向けに作った、ちょっと廉価版の、マルコの商品を若い人たちが買いやすくするための商品でございます。m-fitの売上も、順調に推移してきております。
【商品戦略】美容コスメのラインナップ拡充
それから、美容コスメ。
こういったものを、これから販売していきます。インナーだけでなく、こういう美容コスメのついで買いと言いますか、こういうものも順調に成長してきております。
【プロモーション施策】テレビCMの開始
新しい、RIZAPのCM製作チームが作ったCMがございます。これを見てください。
(CMが流れる)
いかがでしたでしょうか。RIZAPの製作チームが作っているから、(RIZAPに)似ていると言われることもあるんですけれども、こういったCMをやってて知名度を上げて、どんどん販売していこうと思っております。YouTubeでも流行らせようという戦略を、今考えております。
【新規事業】高級バッグのシェアリングサービス
あと、新規事業です。
高級バッグのシェアリングサービスをスタートいたしました。マルコの会員は常に、RIZAPと一緒で、ボディメイクのためにお店に通ってくれています。そういったお客さんがどんどん会員に(なっていく)。ストック型ビジネスということで、レンタルバッグをスタートしましたけれど、どんどん今順調に会員数が増えてきております。この事業の黒字化も、1年も経たずにできるのではないかと考えております。
【海外展開】中国市場における事業基盤の構築
これが、海外事業です。
前回とほとんど変わっておりませんが、新たにフランチャイズの契約を提携いたしました。そういう中国の法人が、どれぐらいのフランチャイズ店を作っていってくれるか。これから期待しているところですけども、年間5店舗ぐらいのペースで広げていってくれる予定でおります。
2018年3月期通期業績見通し①
今期の業績見通しです。売上高として150億円、前年同期の約12パーセント増です。売上総利益に関しましてはそれ以上の、約21パーセントの増収を見込んでおります。
営業利益に関しましては12億円、前年同期で788パーセント増。経常利益におきましては13億円、前年同期で923パーセント増というところを、今期の予算といたしております。
2018年3月期通期業績見通し②
こちらが、今のご説明をグラフ化したものでございます。
2018年3月期通期業績見通し③
今後の成長戦略でございます。「Maruko Reborn Project」ということを、今年度の初めにスタートしましたけども、V字回復からだいたい成長軌道に、順調に移行しているところかなと思っております。
それから、主力商品。先ほど申しましたように、新製品を出していきますし、テレビCMもやっていきます。それから、新規事業。バッグのシェアリングサービスです。それから、海外展開。こういったものを、主にやっていく所存でございます。
株主還元施策
株主還元です。
株主優待を、本年度の上半期から実施いたしました。優待利回りも10.5パーセントというところで、非常に優待に関しても、力を入れております。
以上でございます。ありがとうございます。