投資情報は隙間時間にチェック
頼藤太希氏(以下、頼藤):こんにちは。
高山一恵氏(以下、高山):こんにちは。
頼藤:はい。では、筋書きのないドラマということで、今回もとことん話していこうと思っているんですけれども。お便りが届きましたので、紹介します。嬉しいなあ、最近。
高山:嬉しいですよね。
頼藤:ファンが増えてきましたね。
高山:そうですね。
頼藤:では、群馬県在住のヒロさんから。「頼藤さん、高山さん、こんにちは」。
高山:こんにちは!
頼藤:「『マネラジ。』をYouTubeで聴いています。私も投資に興味を持っています。でも、毎日仕事で疲れて帰ってきて、ほかのことをする時間がありません。お二人は、いつ投資をされているのですか? 教えてください」。
高山:はい。これ、リアルに答えちゃっていいんですかね?
頼藤:いいんですよ、ゆるーくいっちゃいましょう。どうですか? 高山さん。
高山:まあ、私はぶっちゃけ、仕事の合間ですかね(笑)。
頼藤:まあ、僕も実は(笑)。
高山:スタッフに怒られなきゃいいんですけどね(笑)。
頼藤:はいはいはい(笑)。まあでも、仕事の合間にということで。どこで調べられているんですか? そういう(投資の)情報とか。
高山:私は前回にもお伝えした、SBI証券というところで口座を開いているんですけれども。銘柄情報とかマーケット情報とかを見られるんです。そこで、けっこう調べています。あとは、Yahoo!ファイナンスかな。けっこうよく使っていますね。
頼藤:うーん、なるほど。僕は、日経とか。あとは……ブルームバーグって知っていますか?
高山:あー、ブルームバーグ。
頼藤:あとは株探(かぶたん)っていうサイトがすごいんですよ。これで銘柄の情報……「銘柄」っていうのは、企業のことですね。(企業の)情報が、決算やニュースなども全部載っていて。見やすくて、すごく便利だなあと。
高山:なるほど。
頼藤:仕事の合間や、寝る前とか。あとは朝早く起きて、その時間にチェックをします。
日本の(株式)市場が開いているのは、午前9時から午後3時までですけれども。世界を見ると、僕らが寝ている間に(市場が)動いているわけですから。株式の世界の情報っていうのを、ちゃんと朝にチェックして臨まないと。前日の流れを引き継いじゃうんでね。
高山:なるほどなるほど。ちょっと、やっぱり専門的ですね(笑)。
頼藤:そうですね、すみません(笑)。
「好きなこと」には時間を割ける
頼藤:(お便りをくれたヒロさんは)「毎日仕事で疲れて帰ってきて、そういうこと(投資など)がなかなかできない」ということなんですけれども。
高山:わかりますねー。疲れますよね、毎日ねー。
頼藤:まあでも、例えば投資が好きだったら、好きなことに時間を割くことってできるじゃないですか。
高山:そうですね、はい。
頼藤:だからまずは、好きな企業っていうか、相手を見つけてほしいんだよなって。ちょっと、恋愛チックになっちゃうんですけれどもね。
高山:なるほど。大事ですよねー。
頼藤:ということで、ヒロさん。ヒロさんが、美容関係がすごく好きだったら、使っている化粧の会社とか。まあ、例えばPOLAとか。そういうものを見つけて、いいなと思えばそこの企業をたくさん調べて、(そこの株を)買ってみればいいかなと思います。
美容ではなくて、例えばゲームがけっこう好きということであれば……まあ、「疲れて時間がない」と言っているくらいだから、ゲームをやっているかちょっとわからないですけれど。
でも、気晴らしにもしかしたらゲームをやっているかもしれないじゃないですか。そのゲームを運営している会社の株を、ちょっと見てみようと。企業理念とか、どんな経営者なのかなーとか。
そういったことから、(投資などに)興味が出てくると思うんですよね。そういったことで興味を持つことが、まずは大事なのかなと思います。
高山:なるほど。
頼藤:こういった相談も、やっぱりよくありますかね?
高山:そうですね。最初から「何の銘柄を買えばいいですか?」って言う人が、けっこう多いじゃないですか。でも、私も投資助言業などを持っていないので、あまり銘柄名とかをはっきり言えないんです。
ただ、興味あることや好きなものだと、いろいろ調べてみようという気持ちもあると思うので、それがいちばん大事なポイントかなっていうのは、あると思いますね。
あとは、前回も言ったと思うんですけれど、よく行くお店とかだと「本当に賑わっているな」「最近、客足が落ちているな」とか、実感できると思うので。それで、この会社の売上が伸びているか・伸びていないかっていうのも、わかると思うから。そういうので、(銘柄を)見てみればいいのかなと思いますね。
頼藤:なるほどね。まあ、どの銘柄を買おうかなっていう時は、第1回の恋愛とマネーや、第2回の旅行の時の話を参考に選んでみてほしいなって思いますよね。
「お別れ時」はルールを決めて
頼藤:今までの話は、買う時の話なんですけれども。けっこう難しいなと思うのが、お別れ時なんですよ。
高山:これね。お別れ時を間違えると、本当に大損しますのでね。私も、かなり損した経験ありますので。
頼藤:僕もあります。損すると、人間って「いつか戻るんじゃないか?」って思ってしまって。やっぱり、損って確定させると嫌じゃないですか。それで、見なかったフリとかしちゃうと、買う前より下がっているってこともありますので。
それでは、その「お別れ時」っていうのは、どうしたらよいでしょうか?
高山:これはですね、投資で言えば、「10パーセントとか20パーセントとか、下がったら売る」っていう、自分なりのルールを決めておくことが大事かな。
頼藤:なるほど、下がったら必ず売る。でも、売れないかもしれないですけれどね。
高山:売れないかもしれないけれど。自分の経験上、(株価が)どんどんどんどん下がって、(いつかは)元に戻るかもしれないだろうと思って持っていて、仕事が忙しくなっちゃって(株価を)ぜんぜん見れない時があったんですね。
そうしたら、利益が……ほとんど倒産に近いところまで、追い込まれていたことがありまして。その銘柄が。もう、ぜんぜんですね。
頼藤:だから例えば、「商品がぜんぜん売れなかった」みたいなニュースがあった時には、その企業の成長力はないから、そこは諦めて売るっていうのをしなくてはいけないんですよね。そういうような状況を必ず見て売る。(売るルールを)決めてスタートすることが、いいかもしれないですね。
まず、「いつ売るんだ」っていう出口を意識してから、買う。恋愛でも、けっこう同じようなことが言えるのかな。恋愛のお別れ時と、投資のお別れ時って似ているって思っているんですけれども。
高山:なるほどなるほどー(笑)。
頼藤:はい。誰にでもですね、1つや2つ、苦い恋愛経験ってあるんじゃないかなって思うんですけれども。
高山:なるほど!
頼藤:付き合い始めは、優しいしイケメンだし、仕事もできると思っていた人が、付き合っていくにつれて、「あれ? 意外とだらしなくない?」とか。
高山:これ、けっこうありますよね。
頼藤:ありますよね、ありますよね。僕はけっこう大丈夫ですよ?
高山:けっこう、パターンとしては多いと思いますけれどね。
頼藤:「自分が選んだ人だから、そんなはずはない」って、思っちゃうんですよね。
高山:そうそうそう。なかなかねー、認められないんですよねー。「自分の選択が間違いだった」って。
頼藤:そうなんですよ! そうすると、ズルズルズルズル付き合ってしまうと。そうするとほら、これ、株式投資と同じような感じがしませんか?
高山:そうねー、「自分が選んだ銘柄」だから。
頼藤:「自分が考えて分析したから、この株を買ったんだ」「絶対上がる」。誰でも、そういうふうに思っちゃうんですよね。
高山:思っちゃう。
頼藤:本当に収益性・安全性・成長性で見た時に問題ないっていうのであれば、それは信じていただいてもいいのかもしれないんですけれども。あまりちょっとよくないのに下がりすぎちゃって。それでも、まだ持っていようと。
高山:(下がっているのが)一時的なのかどうかっていうのも、あるよね。
頼藤:まあ、そういうこともあるとは思うんですけれども。この間のイギリスのEU離脱の時は、どの銘柄も大きく下がったので、そういう時は大きく問題はないと考えてもいいと思うんですけれども。
ただ、個別の企業の要因で下がっている場合。「商品が売れない」「サービスのダウンロード数が止まっちゃった」とか。そういうことがあれば、手放し時なのかなあと思います。別れ時のポイントを、僭越ながらお伝えさせていただきますと。
高山:ええ、ぜひお伝えしてください。
頼藤:じゃあ、まず恋の別れ時のポイントから考えていきましょうか。
高山:はいはいはい。
頼藤:恋の別れ時のポイントは、付き合い始めの時のような魅力がなくなった時。これはどういう時かって言うと、「デートが楽しくない」「一緒にいても楽しくない」「相手の行動に腹が立つようになる」。あとは、「相手のにおいが気になる」時(笑)。
高山:あー。好きな時は、なんでもありだけれど。嫌いになると、ちょっとしたことが嫌になるよね。
頼藤:あとは、「借金面などでお金の問題が出た時」とか。あと、これがもう1つポイントなんですけれども、「ほかにいい男が出てきた時」。それは、乗り換え時だと。だって、ほかの男が魅力的なんですから。
高山:あー。そうですよ! 乗り換えちゃえ、っていう。
頼藤:そっちのほうが、自分にはプラスになるんですから。
高山:なるほどなるほど。男性のみなさん、お気をつけください!
頼藤:そして、株の別れ時ポイント。(恋愛と)同じように、「購入した時ほど魅力がなくなった」時。「この株、割安だな」と思っていたのが、「あれ? なんか割高じゃない?」って思っちゃった時。あとは、「商品やサービス性が下がった」「経営陣が変わって会社の雰囲気も変わっちゃった」とか。
ほかにも、「業績の悪い状態がずっと続いている」とか。周りの評判ですね。「口コミもよくなくて、株価が下がり基調」という時。あとは、配当とか株主優待とかをメインで買う方もいらっしゃるかと思うんですけれども、それがなくなっちゃった時。そうすると、株を持つ理由がなくなると思うので。
そして、恋のところでも言いましたけれども、「ほかにいい銘柄が出てきた時」。そっちへ乗り換えちゃいましょう、っていうね。これ以上付き合っていてもメリットがないという時には、すぐに行動してくださいと。
高山:ポイントは「すぐに」っていうところですね。
頼藤:「すぐに」っていうところです。
高山:そうしないと、ズルズルになっちゃって大火傷しますからね。
「配偶者控除」って?
頼藤:そうですね。例えば、恋愛じゃなくて結婚する場合はどうなんだ? っていうのも、あると思うんでね。
高山:あー。結婚っていう、重い話ですね。
頼藤:そうですね。あえて言うならば、結婚する場合は、スッパリ別れられるように、稼ぎ力をつけておこう。自分が経済的に依存しちゃっていたら、離婚できないと思うので。
高山:そう、それは大事なことですよね。稼ぎ力を身につけるっていう。うん。
頼藤:そうなんですよ。(2016年)8月30日のニュースで、配属者控除がなくなるっていうものもあったので。ちょっと珍しく、ニュースについても触れてみましたけれども。
高山:「配属者控除」は、みなさんわかりますかね?
頼藤:どうですかね。
高山:年収103万円以下で働いている、よくパートの方とかいらっしゃると思うんですけれども。その103万円以下で働いている方は「配偶者控除」という、旦那さんの税金が優遇される外部控除って……くわしくは、私たちの新刊を読んでいただいて。
頼藤:新刊、なんでしたっけ?
高山:『税金を減らしてお金持ちになるすごい! 方法』ですね。
頼藤:おー。ありがとうございます。
高山:まあ、その制度は廃止されるかもしれないということで。女性も103万円以下に抑えるとかではなくて、どんどん働いて自立しましょうっていう、後押しなのかなって思うんですけれどね。
頼藤:そうですね。自分らしく生きるために働くっていうのは、いいと思うんですよね。周りとの繋がりもありますし、毎日が楽しいと。お金が貯まれば自分の好きな趣味だったりとか、今回話した投資をしていただいたりだとか。
高山:まあ、離婚もできちゃうという。
頼藤:離婚をおすすめしているわけじゃないんですけれど、いざとなったら、そうですよね。いざという時のために、稼ぎ力をつけておくっていうのは大事なのかなあと。はい。ちょっと話が逸れてしまったんですけれども。
稼ぎ力をつけていきいきと生きれば、自分の選択肢が増える
頼藤:ヒロさんのお便りは、「投資はいつされているんですか?」っていう話でした。仕事の合間や、寝る前とか朝早くに起きてやっている、というところですね。
そして、「どういうところで(投資情報を)見ているの?」については、SBI証券やネット証券です。
高山:ネット証券は、24時間いつでも見れるところが便利ですよね。
頼藤:そうですね。アプリで、ニュースなどを見ることもできます。ほかには、Yahoo! ファイナンス、株探、日経、ブルームバーグ。こういうところで、情報を取得しているっていうところですかね。
そして、お別れ時の話も少ししましたので、それも参考にしながら。買うこともけっこう難しいんですけれど、お別れする時がさらに難しいので。
高山:そうですね。
頼藤:今回は、損した場合でお別れ時の話をしましたが、儲かっている時もいつ売ったらいいのかっていうのは、けっこう難しいです。「10パーセントとか20パーセント上がったら、売ろう」っていうのを、あらかじめ決めておいてもいいのかなっていうところですよね。
高山:そうですね。やっぱり、ルールを決めるっていうこと。
頼藤:自分でルールを設定して、売る時のことを考えてから買う。そういうことですよね。
高山:「出口を考えよう」っていうところですよね。
頼藤:はい。最後に、配偶者控除の話をしました。女性のみなさんが働いて稼ぎ力をつけて、自分らしく生きるっていうことを、やっていただけたらなあと思います。こんなところでしょうか?
高山:はい、こんなところでしょうかね。
頼藤:今日のフレーズみたいなの、何かありますか?
高山:今日のフレーズ……なんでしょうね。やっぱり、「稼ぎ力をつけていきいきと生きれば、自分の選択肢が増えるよ」っていうところでしょうかね。
頼藤:おー! ということで、今日もお時間がきてしまったというところです。頼藤太希と。
高山:高山一恵が。
頼藤&高山:お送りしました。またねー。