連結業績の概要 連結業績概要 前年同期比

尾上広和氏:当第1四半期累計期間の連結業績につきましては、売上高は前年同期と比べ増加しましたが、営業利益は減少しました。

売上高は、海外市場、遊技市場において販売が増加したことにより、前年同期に比べ2.4パーセント増加いたしました。

また営業利益は、海外市場・遊技市場は増益となりましたが、金融市場のプロダクトミックスの悪化等により、全体では前年同期に比べ12.6パーセント減益となりました。

経常利益は11億9,500万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億3,500万円となりました。EBITDAにつきましては、55億5,100万円となりました。

連結業績の概要 売上高の変動要因(セグメント別)

続きまして、売上高の変動要因をご説明いたします。当第1四半期累計期間の売上高をセグメントごとに前年同期と比較します。

海外市場はプラス10億2,000万円、遊技市場はプラス14億8,500万円、その他はプラス5,200万円となりました。

これらに対して、金融市場はマイナス13億6,100万円、流通・交通市場はマイナス7,300万円となりました。全体では前年同期に比べ、11億2,300万円の増収となりました。

連結業績の概要 営業利益の変動要因

次に営業利益の変動要因をご説明いたします。当第1四半期累計期間の主な増益要因としては、売上高の増加による効果が4億5,500万円ありました。

一方減益要因といたしまして、原価率の上昇による影響が3億5,500万円。販管費の増加による影響が4億3,600万円ありました。

この結果、当第1四半期累計期間の営業利益は前年同期と比べ、3億3,700万円の減益となりました。

連結業績の詳細 セグメント別売上高・営業利益 前年同期比

当第1四半期累計期間のセグメント別売上高の増減は、先ほどご説明したとおり、海外市場、遊技市場、その他が前年同期と比べ、増加いたしました。

一方、営業利益については、前年同期と比較して増益となったセグメントは海外市場と遊技市場。減益となったセグメントは金融市場、流通・交通市場、その他となりました。

連結業績の詳細 海外市場

セグメントごとの詳細について、もう少しご説明いたします。まず、海外市場をご説明いたします。

米国では金融市場向け紙幣入出金機での販売が好調であり、欧州では流通市場向け紙幣硬貨入出金機の販売が堅調でした。

一方アジアでは、流通市場向け紙幣硬貨入出金機の販売は好調でしたが、金融市場向け紙幣入出金機の販売は低調でした。

この結果、売上高はプラス4.9パーセントの217億2,500万円となり、営業利益はプロダクトミックスの改善等により、プラス153.3パーセントの12億2,100万円となりました。

連結業績の詳細 地域別売上高

海外別の地域別売上高のご説明です。米国では金融機関向け窓口用紙幣入出金記録の販売が好調であり、また流通市場向け製品の販売は前年同期並みで推移いたしました。

欧州では流通市場向け紙幣硬貨入出金機の販売が好調でしたが、金融機関窓口向け紙幣入出金機の販売は低調でした。

アジアでは、中国で紙幣整理機の販売が堅調でしたが、その他の主要国での販売は低調でした。またOEMは、ATM用紙幣入金ユニットの販売が低調でした。

各地域の現地通貨ベースの伸び率は、資料の右の列に表記しているとおりでございます。

連結業績の詳細 金融市場

続きまして、金融市場をご説明いたします。金融市場では、主要製品である窓口用紙幣硬貨入出金機の販売が更新需要を捉え、前年同期比プラス6パーセントと堅調でした。しかし、オープン出納システムの販売は、中小規模店舗向けのコンパクトタイプの販売が、前期の大口需要の反動により、前年同期比マイナス80パーセントと低調でした。

この結果、売上高はマイナス12パーセントの100億1,500万円となり、営業利益はプロダクトミックスの悪化等により、マイナス74.1パーセントの3億4,800万円となりました。

連結業績の詳細 流通・交通市場

続いて、流通・交通市場です。電子マネーチャージ機の販売は好調でありましたが、主要製品であるレジつり銭機の販売は、前年同期比マイナス16.7パーセント。警備輸送市場向け売上金入金機は前年同期比マイナス10.4パーセントと低調であり、市場全体として前年同期なみに推移いたしました。

この結果、売上高はマイナス0.8パーセントの96億700万円となり、営業利益はマイナス29.4パーセントの6億800万円となりました。

連結業績の詳細 遊技市場

続いて、遊技市場です。主要製品であるカードシステム等の販売が更新需要を捉え、前年同期比プラス75パーセントと好調でした。この結果、売上高はプラス38.7パーセントの53億1,900万円となり、営業利益はプラス328.9パーセントの3億8,600万円となりました。

最後に、これまでご説明した4つのセグメントに属さない、その他の事業のご説明です。売上高は前年同期比プラス10.5パーセントの5億4,500万円。営業損益は、2億1,800円の損失となりました。

連結業績の詳細 設備投資他

設備投資額は、プラス56.7パーセントの21億4,100万円。 減価償却費は、プラス1.2パーセントの22億300万円。 研究開発費は、プラス5.6パーセントの33億5,300万円となりました。

連結業績の詳細 損益計算書・包括利益計算書

連結損益計算書、包括利益計算書につきまして、ご説明します。売上高から営業利益までのご説明は、資料4ページの「営業利益の変動要因」と内容が重複しますので、割愛させていただきます。

営業外損益は、為替変動にともなう為替差損11億4,800万円が発生したこと等により、経常利益は11億9,500万円となりました。

また特別損益につきましては、主だったものは発生しなかったため、税金等調整前四半期純利益は12億300万円となり、法人税等を差し引いた親会社株主に帰属する四半期純利益は、3億3,500万円となりました。

なお四半期包括利益は、四半期純利益の増加に加え為替換算調整勘定の改善等により、9億7,200万円となりました。

連結業績の詳細 貸借対照表 前期末比

次に、貸借対照表をご覧ください。資産の部ではタラリス社の買収による、のれん等が減少しました。そのため、無形固定資産は前期末に比べ、16億2,000万円減少しました。

一方負債の部では、短期・長期ともに借入金の返済が済んだため、有利子負債は前期末に比べ、31億2,000万円減少しました。

2018年3月期 業績予想

2018年3月期通期の業績予想につきましては、2017年5月11日に情報開示した数値から変更しておりません。

売上高は、前期比プラス5.6パーセントの2,350億円。営業利益は、前期比プラス3.1パーセントの210億円。

経常利益は、前期比プラス22.1パーセントの210億円。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比プラス25.2パーセントの130億円を予想しております。

2018年3月期 業績予想 セグメント別売上高・営業利益

セグメント別の売上高営業利益につきましても、前回の公表値から修正をしておりません。

2018年3月期 業績予想 セグメント別売上高・営業利益(半期)

セグメント別の売上高営業利益の予想は、資料のとおりでございます。

2018年3月期 業績予想 海外地域別売上高

続きまして、海外の地域別の売上高予想です。各地域ともに増収を予定しており、現地通貨ベースでの増収となる見込みでございます。

2018年3月期 業績予想 設備投資他

設備投資他の予想は、前回公表値から変更しておりません。

設備投資は、前期比プラス11.9パーセントの90億円。減価償却費は、前期比プラス5.6パーセントの100億円。研究開発費は、前期比プラス0.3パーセントの140億円を予定しております。