2017年3月期第3四半期決算概要
末吉一彦氏(以下、末吉):経営管理部長の末吉でございます。みなさまの日頃からの弊社へのご理解、ご支援に改めて御礼申し上げます。
それではさっそくでございますが、2017年3月期第3四半期の決算についてご説明申し上げます。本日開示いたしました決算説明資料の1ページ目をご覧ください。
まず、決算概要ですが、ジェネリック市場の伸びが当社の当初想定よりも弱く、売上高は前年同期比9.7パーセント増の1,013億7,500万円となりました。
利益面では、これに加えまして、原価率の上昇や米国市場向け製品の開発を中心に研究開発費が大きく増加したことなどから、営業利益は前年同期を7.4パーセント下回る、178億9,700万円となりました。
その結果、営業利益率は17.7パーセントとなり、上期の17.4パーセントを上回りました。
また四半期純利益につきましては、税額控除の増加等もございまして、前年同期を2.2パーセント下回る136億円9,000万円となりました。
営業利益の増減要因分析
次に、2ページ目の営業利益の増減要因分析をご覧ください。
営業利益178億円と前年同期の193億円との差額約15億円の内訳でございますが、主な増益要因としましては、売上増に伴う粗利の増加が約53億円。
一方、減益要因としましては、薬価改定に伴う変動費率のアップや生産能力増強に伴う固定費の増加などから、売上原価の増加が合わせて47億円、試験研究費の増加が15億円、その他の販管費の増加が6億円で、合計68億円となっております。
したがいまして、試験研究費の増加要因を除けば、営業利益は横ばいであったことになります。
医療機関別 納入実績(単体)
続いて、3ページ目の医療機関別納入実績をご覧ください。
これは単体ベースの実績をまとめたものでございますが、薬局市場と病院市場におきまして採用金額の伸びが当初想定よりも弱いものとなりましたが、全体では9.4パーセント増加し、とくに保険薬局向けは、11.0パーセントと2桁の伸びを維持することができました。
一方、病院向けは、DPC病院の多くがすでにジェネリック置き換え率70パーセントを達成していることもあり、2.9パーセントと低い伸びにとどまりました。
収載年度別 売上高推移
次に、4ページ目の収載年度別売上高推移をご覧ください。
上半期までと傾向は変わらず、この数年のなかでは薬価改定の影響がとくに大きかった2011年度収載品だけがマイナスで、2014年度以降に収載した製品の売上は順調に増加いたしました。
販路別 売上高推移
続いて、5ページ目の販路別売上高推移をご覧ください。
薬局・病院の両分野に幅広い販売チャネルを持っております卸ルートは前年同期比9.8パーセント増となり、販売会社ルートにつきましても3.2パーセント増加いたしました。
卸と販チャの売上比率は、上期までとほぼ変わらず、63:37となりました。
薬効別 売上数量動向
次に、6ページ目の薬効別売上数量動向をご覧ください。
ジェネリック医薬品使用促進策の影響により、数量ベースでの伸び率は約16.2パーセントとなりました。ただし、前回制度改正があった2年前の3Q時点での数量増が26.9パーセントでしたから、それと比較すると約10パーセント下回っていることとなります。
薬効別の数量ベースでは、とくに構成比の高い、循環器官用薬、中枢神経系用薬、血液・体液用薬が順調に増加しております。
2017年3月期通期業績予想
最後に、7ページ目の2017年3月期通期業績予想をご覧ください。
3Qまでの累計の進捗は、とくに利益面で上期の見直し時点での想定よりも若干の遅れがありますものの、4Qでの挽回を期しまして、業績予想は据え置かせていただいております。
8ページ目以降はフィナンシャルデータを記載しておりますので、あわせてご覧ください。
以上、簡単ではございますが、2017年3月期第3四半期の決算説明を終わらせていただきます。