AI特需で4.6億円受注、受注残19.3億円の「基板検査装置」で成長狙う半導体メーカー
国内の注目銘柄を紹介する新連載「ログミーFinanceの#銘柄発掘」がスタート! ビジネスモデルやファンダメンタルズの分析を通じて、中長期で保有できる優良銘柄の見極め方が身につく実践的シリーズです。今回は、インスペックを取り上げます。
インスペック(6656)は、半導体のチップを乗せる「基板」の検査装置メーカーです。2025年3月に露光装置事業からの撤退を公表し、経営資源を基板検査装置へ集中しています。
カメラと画像処理で欠陥を検出、AOI検査装置が主力
カメラと画像処理で微細な欠陥を検出する自動光学検査(AOI)の装置が主力で、パッケージ基板向けのフラットベッド型や、フィルム状のフレキシブル基板をロールのまま検査できるRoll to Roll型などを展開。微細配線の補修を行うレーザーリペア装置もリリースし、基板の異常の「見つける」と「直す」を1社でカバーしています。
AI投資拡大の恩恵を受ける、超ハイエンド基板で4.6億円の受注獲得
同社はAI投資拡大の恩恵を受ける1社です。AIサーバでは、複数の小チップを一体で動かすチップレットや、DRAMチップを垂直に積み重ねた次世代高速メモリの採用が進み、チップ間をつなぐ中間基板の需要が拡大。検査は「より細かく、より広く、より速く」行う必要が生まれ、難易度と処理量が同時に上がるため、既存の検査装置からのリプレース需要が見込まれます。2025年6月には最先端のAI半導体製品で使用される超ハイエンド基板向けの検査装置等で総額約4.6億円の受注を獲得しており、引き続き受注動向に注目です。
受注残19.3億円、下期偏重の業績計画に注意
2026年4月期の通期売上計画23億円に対し、第1四半期末の受注残は19.29億円。同社は「受注案件の納期が下期に集中し、当期売上計画も下期偏重」と説明していることから、上期の売上進捗が見かけ上低くなる可能性があることに注意が必要です。
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11:05~11:55 ①エブレン株式会社(6599)
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14:55〜15:45 ⑤トレックス・セミコンダクター株式会社(6616)
15:50〜16:40 ⑥インスペック株式会社(6656)
■ゲスト/MC
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kenmo 氏(中小企業診断士、個人投資家)
荒井 沙織 氏(フリーアナウンサー)
分林 里佳 氏(フリーアナウンサー)
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