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IRセミナー徹底攻略!セミナーを読み解くhow to 伝授#5

前回泣く泣くカットしたおもしろい話を公開!ログミーのIRセミナーの裏のやり取りなど、普段話していない和やかなトークをぜひご覧ください。

荒井沙織氏(以下、荒井):IR説明会で質問する時は、プレゼンの中で一番時間を割いているところを質問していくのでしょうか? それともあまり時間を割かれていないところを質問するのでしょうか? 

kenmo氏(以下、kenmo):私は後者のあまり触れていないところを質問します。あまり触れていないのはなぜかというと、2つの理由が考えられます。

1つは時間がなくて触れたくても触れられなかったところ、もう1つは触れたくないから触れなかったところです。「今回はどちらだろう?」「触れたくないから触れていないのではないか?」と仮説を持って質問します。

「時間の都合でどうしても入れられなかった」ということであれば質問した際にフォローアップしてくれます。逆に触れられたくなくて触れなかったところに関しては、おそらく当たり障りのない回答がきます。

「どちらなのか判断したい」「そこについてもう少し深掘りしたい」という2つの意味で、あまり触れなかったところについて質問するケースが多いです。

質問は忖度しすぎずに

荒井:どのような言葉で質問したら嫌な思いをさせずに聞きたいことを聞けるかというポイントはありますか? 

kenmo:嫌な気持ちにさせよう、あるいはさせないでおこうということは考えず、聞きたいことを聞きます。なぜならIR説明会の質問は自分自身がその会社の株を買って儲けるために聞くからです。

当然、社長が話しやすいような質問の仕方は意識しますが、こちらも「この会社の株を買うべきか買わないべきか」「今買うべきか後で買うべきか」「そもそもウォッチリストに入れるべきか」と悩みながら真剣に聞いています。

したがって、相手がどのような気持ちになるかということは関係なく、投資判断として必要なものに関して聞きます。遠慮していたら説明会が終わってしまいますし、質疑応答の枠が他の人に取られてしまいますので、何でも聞きます。

荒井:時には忖度しすぎないことも大切ということですね。

kenmo:そうですね。ただし、私がファシリテーターをしている時は比較的大人しめの質問をするケースが多いです。反対に、一参加者として質問をする時はがっつりと聞きたいことを聞くようにしています。

ぜひ、視聴いただいている方からこそ鋭い質問をしてほしいです。私の口からは聞きづらい場合でも、「視聴者からこういう質問があったので答えてくれませんか?」という立ち位置だと聞きやすいです。私も「ちょっと聞きにくいな」という質問は荒井さんに回します(笑)。

荒井:私が柔らかくオブラートに包みながら聞いていきたいと思っています(笑)。

kenmo:以前ダスキンさんに「ドーナツが小さくなったのではないですか?」という質問がきた時、私が質問するよりも荒井さんに振ったほうが場の雰囲気が和むと思い、回しました。

荒井:「kenmoさん、これを私に振ってきたんですね」と思いながらも、「小さくならないといいなと思います」というかたちでふわっと質問させていただきました。ただ、大事なことですよね?

kenmo:そうですね。そして実際は小さくはなっていなかったというお話でしたね。

荒井:こちらが大きくなっていただけかもしれないですね(笑)。「商品が小さくなった気がする」「内容量が減らされた気がする」というのは消費者として非常にマイナスな気持ちですので、それを打ち消すコメントをいただけたのは良かったなと思っています。

kenmo:そうですね。真実をしっかり確認するという意味でも質問は大事です。

オフラインとオンラインそれぞれのメリットデメリット

kenmo:また、ログミーのイベントではオンラインだと匿名で質問できます。会場では対面のため直接質問することになりますが、どちらにも長所と短所があります。ログミーの会場開催は時間の都合上1人1問に制限される場合が多くはあるのですが、一般的に会場で質問すると深掘りできることが利点です。

質問への回答は大きく3パターンに分かれます。まず、こちらの想定している回答、次に想定していないニュアンスを含む回答、そして想定とはまったく異なる回答です。どのパターンが来るか事前にはわからないため、その場での対応が必要となります。

想定どおりの回答であれば「なるほど。そうなんですね。ありがとうございました」で終わりますが、想定と違う回答が来た時は「それってどういうことですか?」とさらに質問したくなるものです。

オンラインでは一問一答形式になりがちで、質問と回答で終わってしまいます。一方、対面では回答を聞いて「ちょっと違うな」と感じたら、その場ですぐに質問でき、会話の往復が続きます。これが対面での質問の大きな利点だと思います。

ただ、「質問するのは恥ずかしい」という場合は、オンラインで匿名で質問する方法があります。どちらも一長一短です。

荒井:オンラインで練習していくうちに、リアルセミナーでも「手を挙げてみようか」と思えるようになるかもしれませんね。

kenmo:そうですね。

「ChatGPT」を活用

kenmo:私も投資を始めて数年は「何を質問すればいいんだろう?」とすごく悩んでいましたが、今は本当に便利な時代になりました。「ChatGPT」に決算説明資料を読み込ませて、「あなたは投資アナリストです。想定質問を20個考えてください」と入力すると、すぐに質問案を提示してくれます。

ただ、「ChatGPT」の精度では、生成した質問をそのまま使うと当たり障りのない質問になってしまうことがあります。それでも即座に出された質問の中にはヒントとなるキーワードも含まれています。

「この観点で質問するとここがもう少し深掘りできそうだ」「ここは確かに気になるな」といったキーワードに注目できます。まず「ChatGPT」に質問案を考えてもらい、その中から自分が気になる点を少し修正して質問するというテクニックも有効です。

荒井:AIの回答が完全に正しいとは限らないため、自分で考える力も大事ですね。

kenmo:そうですね。

荒井:ヒントをもらう程度の気持ちで活用してみます。質問の作り方がわからないという方は、kenmoさんのお墨付きですので、まず「ChatGPT」に聞いてみるのもいいかもしれません。

kenmo:実際に私も相談しています。質問の叩き台を考える際、多岐にわたる質問を準備したいと思います。例えば、財務のみに集中するよりも、さまざまな観点から質問したい時にアイデア出しとして非常に役立ちます。

荒井:ぜひ、みなさまも試してみてください。

kenmo:「ChatGPT」があれば、きっと荒井さんも1人でIRを担当できますよ。

荒井:「ChatGPT」とkenmoさんがいらっしゃると安心です。

kenmo:とんでもないです。

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