目次

鈴木明人氏:GMO TECH代表取締役社長CEOの鈴木です。本日は当社の決算説明をご視聴いただき、ありがとうございます。2023年12月期通期決算説明会を行います。

ハイライトから総括まで、スライドのとおり6つのパートに分けてご説明します。

ハイライト

まず、ハイライトです。前期レビュー、今期予測、株主還元、株価の上昇、AIで未来を創るの5点を順にご説明します。

前期レビュー

前期レビューです。売上高は2022年12月期の54億円に対し、2023年12月期は62億円となり、プラス15パーセントの成長となりました。営業利益は2022年12月期の2.2億円に対し、2023年12月期は5.6億円となり、2.5倍の成長を果たしました。

今期予測

2024年12月期の予測です。売上高は、前期比プラス9パーセントの68億円を予想しています。営業利益は、前期比1.4倍の8億円の成長を見込んでいます。

株主還元

株主還元の考え方についてです。配当性向を50パーセントとすることで、積極的な株主還元を実施しています。2023年12月期の1株あたりの配当金は184.48円となっています。

株主還元

株主優待制度を2023年11月より開始しています。当社株式を100株以上かつ半年以上保有している株主に対し、GMOクリック証券における手数料や、当社提供サービス「MEO Dash! byGMO」の各種プラン利用料金のキャッシュバックを実施します。

株価の上昇

株価の状況です。当社の株価は、2022年12月末時点で1,605円でしたが、2023年12月末時点で4,070円と約2.5倍に上昇しました。みなさまからの期待の大きさを感じています。

AIで未来を創る

AIへの取り組みについてです。2023年はAIを活用したサービスを数多く提供し、社内でもAIを活用することで業務効率化を実現してきました。

2024年は「AIで未来を創るNo.1企業グループ」に向け、AIをより一層活用した事業展開を図っていきます。

決算サマリ(連結)

業績の結論と要約です。2023年通期累計で、売上高は62億5,600万円、親会社株主に帰属する当期純利益は4億500万円となりました。売上高および各段階利益において、前期より一段水準を高めています。

売上高・営業利益推移(連結)

四半期ごとの連結売上高と営業利益についてご報告します。第3四半期と比較して、売上高を成長させることができました。利益については第3四半期と比較して減少しましたが、第4四半期において決算賞与などの一時的支出があったためです。

貸借対照表サマリ(連結)

2023年通期決算概要についてご説明します。2023年12月末の貸借対照表サマリは、スライドをご覧のとおりです。第4四半期末までの利益創出により、期初より純資産を約4億円積み上げています。

損益計算書サマリ(連結)

損益計算書サマリです。売上高と各段階利益について、通期で前期比成長を実現しました。営業利益は前期と比較して2倍以上となっており、高い成長率となっています。

集客支援事業

サービス別の概況についてご説明します。まず、集客支援事業の四半期推移です。2023年第1四半期から第4四半期までの1年間、売上高を継続して伸ばすことができました。第4四半期の営業利益については、支出が増加したため、第3四半期を下回る結果となっています。

MEOサービス

MEOサービスについてです。売上高は前年同期比24パーセント増と順調に成長を継続し、過去最高売上で着地しました。販売パートナー開拓が堅調に推移し、利用顧客の裾野を広げています。

また、継続率に大きく影響するCS人材の採用、組織強化も順調に進めることができました。商品力においても、AI開発の強化とコンサルタント組織の拡大を進めました。

MEOサービス

MEO総合管理ツール「MEO Dashboard byGMO」にて、AIによるMEO運用アシスタント機能の提供を開始しました。

本機能は、当社が独自に開発したAIを用いた分析・診断のアルゴリズムにより、Googleビジネスプロフィールの運用状況を診断し、診断結果をもとに、MEO運用に関する改善提案のアドバイスを提供します。

従来、コンサルタントが目視でさまざまな指標を分析し、運用改善を行っていた業務が半自動で行えるようになるため、インターネットの知識が高くない方でも便利に効率的に運用が可能となります。

MEOサービス

MEOサービスの方針については、従来と変わりません。AI技術を積極的に活用した製品をリリースしており、今後、さらにプラットフォームを拡大していきます。AI技術を積極的に実装して、競合優位性の高い製品を提供していきます。

アフィリエイトサービス

アフィリエイトサービスの第4四半期の振り返りです。売上高は第3四半期比プラス10.9パーセントの成長となり、過去最高の売上を記録しました。

アフィリエイトサービス

アフィリエイトサービスの案件数推移です。直販営業に注力する姿勢は変えず、継続して新規案件の受注に努めた結果、案件数は前年同期比プラス21パーセントと大きく拡大しました。

直販案件数に絞ると、前年同期比プラス47パーセントと大きく伸長しています。引き続き、新規顧客の開拓に注力していきます。

アフィリエイトサービス

アフィリエイトサービスでは、スライドに記載の施策を行っていきます。営業面では、直販営業力を強化します。媒体面では、昨年採用した人員の早期戦力化を行い、媒体開拓のスピードを速めていきます。商品面では、競合優位性の確保やシステム効率化のための商品強化を中心に進めていきます。

不動産テック事業

不動産テック事業についてです。不動産テック事業はストック型のSaaS事業であり、ストック収益は安定して積み上がっています。今後も確実に岩盤収益が増加していきます。

不動産テック事業

不動産テック事業のサービス解約率は約1パーセントと非常に低い水準に抑えられており、当社のストック売上の質の高さを表しています。

不動産テック事業

リーウェイズ社が提供する不動産価値分析AIクラウドサービス「Gate.」と連携しました。この連携により、AIによる一棟物件の価格査定が可能となります。

不動産テック事業

賃貸管理業務をサポートする「らくなげ」とのサービス連携も開始しています。こちらは、不動産会社が手作業で運用している業務や、当社製品における作業の外部委託が可能となります。

不動産テック事業

昨年7月にご利用いただいている不動産オーナーが10万人を突破し、業界トップクラスのサービスに成長しています。引き続き、ナンバーワンの製品・サービスを提供していきます。

業績予想

2024年通期の業績予想は、売上高が68億円、営業利益が8億円です。内訳は、集客支援事業の売上高が65億2,000万円、営業利益が9億5,000万円、不動産テック事業の売上高が2億8,000万円、営業利益がマイナス1億5,000万円です。

引き続き高い成長率を継続し、株主のみなさまの期待を超えていきたいと思っています。

総括

最後に、総括です。2023年は1年を通じ、集客支援事業の2事業および不動産テック事業ともに安定的な業績成長を達成することができました。また、全社をあげたAIを活用した業務効率化が営業利益率の向上に寄与しました。

2024年は引き続き安定的な業績成長を実現させるため、ストックビジネス比率の強化と向上を目指していきます。昨年から取り組んできたAI活用を継続して推進し、業務効率の改善に取り組むとともに、AIを使ってお客さまへの価値提供を向上する取り組みも推進していきます。

通期の決算の総括と今期の方向性についてご説明しました。決算説明は以上となります。ご視聴ありがとうございました。