日本郵政グループ 決算の概要

鶴田信夫氏:お待たせいたしました。日本郵政IR室長の鶴田でございます。よろしくお願いいたします。

本日の資料の掲載場所、いつものようにホームページをご覧いただきまして、「株主・投資家のみなさまへ」のページから、「IRニュース」の本日の日付のところで、「テレフォンカンファレンス資料の掲載について」というところでクリックをしていただきたいと思います。いつものように2点ございまして、「2021年3月期第3四半期決算の概要」と「補足資料」の2点でございます。

まず、1つ目の資料によりまして説明をいたしたいと思います。1ページ目。日本郵政グループ決算の概要でございます。いつものように左側がグループの連結でございます。各社について、まず簡単にコメントいたしますと、日本郵便、この後、詳細は説明いたしますけれども、郵便・物流事業、金融窓口事業が減収減益でございます。国際物流事業は若干増収増益だったものの、日本郵便としましては経常収益・経常利益・四半期純利益、いずれも前年同期よりも減少となっています。

ゆうちょ銀行とかんぽ生命につきましては、先ほど各社からご説明していますので、ごく簡単に申しますと、ゆうちょ銀行については低金利環境の継続など厳しい環境の下、有価証券利息は減少し、資金利益が前年同期比493億円減少したものの、その他業務利益が、外貨調達コストの低下などもありまして、前年同期比752億円増加ということで、表にありますように経常利益が246億円の増加、四半期純利益は前年同期比162億円増加の2,263億円となっています。

かんぽ生命につきましては、新契約の減少による事業費の減少等により、経常利益が前年同期比269億円増加、四半期純利益は前年同期比140億円増加の1,290億円でございます。グループ全体ではこれらを受けまして、前年同期よりも、経常収益が3,540億円減少の8兆7,005億円、経常利益が199億円増加の7,088億円、四半期純利益は319億円減少の3,900億円となりました。

下段にこれまでの通期業績予想の、四半期純利益に対する進捗率ということで、グループ連結では114.7パーセント、ゆうちょ銀行83.8パーセントの、かんぽ生命が104.0パーセントであります。日本郵便はもとの予想がゼロですので、バーになっています。なお、かんぽ生命については業績予想の修正を今回行っていますので、それは後ほど、またご説明いたします。

郵便・物流事業 決算の概要

それでは、まず日本郵便の各セグメントについて、次のページ以降でご説明いたします。郵便・物流事業、2ページであります。棒グラフが物数ですけれども、総引受物数が135億9,300万通ということで6.7パーセント減少。郵便物が7.8パーセントの減少、「ゆうメール」が8.4パーセントの減少、「ゆうパック」は15.7パーセントの増加で、このうち含まれる「ゆうパケット」については、上のほうに書いていますが、23.9パーセントの増加となっています。

滝グラフで、営業利益の前年同期からの増減を示しています。営業収益につきましては、荷物は増収ですけれども、郵便が普通郵便・国際郵便の減収が大きく、また、年賀葉書の減収もありまして、前年同期比483億円減収の1兆5,533億円となっています。一方、営業費用は、人件費の減少あるいは集配運送委託費、これは特に国際運送料の減少ですが、これがありまして、費用は前年同期比158億円減少の1兆4,665億円となっています。

この結果、営業利益は、右下の表にありますが、前年同期よりも325億円減少して867億円となっています。

金融窓口事業 決算の概要

次に金融窓口事業につきまして、次のページ。3ページ目であります。手数料等が、また右のこのグラフにありますけれども、保険手数料につきましては、今回、上のボックスにも記載していますけれども、かんぽ生命との間で継続協議していた当年度分の見直しがあって、4月からの差額を12月に一括計上しているのがあります。それはプラスでございますが、累計では引き続き大幅な減少となっています。その他の減収もありまして、収益は前年同期で501億円の減収となっています。

滝グラフでご確認いただきますと、受託手数料が保険手数料の大幅な減収がございます。それから、その他のところで物販が71億円、提携金融事業も71億円の減少でございます。不動産事業は前もありましたけれども、不動産販売収益の一時的な計上がありまして55億円の増加ですけれども、全体では減収ということで、営業収益は前年同期から501億円減少の9,545億円であります。

営業費用については、人件費・経費の減少がありまして、前年同期比で400億円減少の9,129億円。この結果、営業利益は前年同期比101億円減少の416億円となっています。

国際物流事業 決算の概要

次のページ。国際物流事業であります。円ベースと豪ドルベースとありますが、豪ドルベースで言いますと、右側の表で、営業収益が前年同期よりも10億9,900万豪ドル増加の75億9,300万豪ドル。営業費用が10億3,100万豪ドル増加の76億300万豪ドル。営業損益(EBIT)は1,000万豪ドルの若干の赤字となりました。

営業収益は前から引き続きですけれども、エクスプレス事業は、コロナの影響・サイバーアタックの影響などで減収になる一方で、ロジスティクス事業は、コロナ関係の大口取扱が引き続いて継続していますので、増収となっています。ただし、費用でもこの大口取扱の影響がありまして、費用も増加しているという、同じ状況でございます。

それからEBITです。左側のグラフが事業別になっていますのでご覧いただきますと、前年同期比でロジスティクス事業が増益をしています。エクスプレス事業は、この3ヶ月ではやや挽回はしているものの、引き続き赤字ということであります。ただ、前年同期比が7,800万豪ドルの赤字だったのに対して、6,800万豪ドル赤字が縮小して、1,000万豪ドルの赤字となっています。

日本郵便 決算の概要(まとめ)

以上をまとめた日本郵便全体のものが、5ページであります。営業収益全体が257億円減少の2兆9,035億円、営業利益が412億円減少の1,204億円、四半期純利益は551億円減少の807億円でございます。前年同期に比べると、全体では減収減益となります。

以上、日本郵便で、ゆうちょ銀行とかんぽ生命につきましては、先ほどご説明していますので、ここではご説明を割愛させていただきまして、12ページに飛んでいただければと思います。

2021年3月期通期業績予想

12ページ。2021年3月期通期の業績予想であります。かんぽ生命につきまして、資産運用環境が好転したこと、保険金等の支払いが想定よりも減少することを踏まえまして、業績予想を表のとおり修正しています。当期純利益は1,240億円を1,570億円ということで、上方修正。経常利益も上方修正をしています。

ただ他方、グループ連結は、かんぽ生命の増加分はあるものの、それが連結に反映するのは持分だけにとどまること。それから他の子会社、特に日本郵便は業績予想を据え置いています。そういうことを総合的に考慮いたしまして、グループ連結の業績予想については据え置くこととしています。この資料については以上でございます。

5.引受郵便物等物数

あと、補足資料について少し説明いたしますと、補足資料の「日本郵便株式会社の補足データ」ですけれども。1ページ目・2ページ目は、連結事業別の損益を整理したものでありますので、説明は省略します。

3ページ目に物数がありますが、こちらは公表済みですので、ここでは説明は省略いたします。その3ページ目の下の方に、荷物の単価の状況をいつものように記載しています。4月から12月の累計の単価ですけれども、「ゆうパック」については440円で、前年同期比22円の減少であります。内訳は、「ゆうパケット」を除く「ゆうパック」が657円、同期比19円の減少。「ゆうパケット」は188円で、前年同期比5円の増加であります。「ゆうメール」は以前と同じであります。資料の説明は以上でございます。