FY2020通期業績予想修正

木村弘毅氏:本日はお忙しいなか、決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。代表取締役社長の木村弘毅です。これより、FY2020の第3四半期の決算についてご説明します。

本日の説明会のコンテンツとしましては、財務状況、事業状況の2つのパートに分けてご説明します。まず、財務状況についてご説明します。

4ページをご覧ください。今期の通期業績予想ですが、本日、上方修正のリリースを発表しました。修正予想は、売上高1,030億円、営業利益90億円としました。

売上に関しては、期初予想に入っていなかった『共闘ことばRPG コトダマン』や、新規連結子会社のネットドリーマーズ社等の売上を加味することで、エンターテインメント事業で980億円、ライフスタイル事業で50億円を見込んでいます。

また費用面では、期初に一時費用として40億円と見積もっていた移転コストが削減できたことに加えて、広告宣伝費は『モンスターストライク』のプロモーションを効率化できたことにより、営業利益が40億円の増加となっています。

連結損益計算書(四半期)

5ページをご覧ください。第3四半期の連結損益計算書です。売上高は255億2,800万円となり、前年同期比で26.9パーセントの減少。営業損失は9億5,900万円。親会社株主に帰属する当期純損失は17億6,500万円となりました。また、本社移転に係る一時費用が16億円発生しており、そちらを控除すると営業利益は7億1,400万円となり、前年同期比で88.4パーセントの減少となっています。

なお、今回はグループの決算期間を統一するため、子会社2社の決算期変更を行っています。チャリ・ロト社が6ヶ月分、スフィダンテ社が4ヶ月分、第3四半期に計上されています。

連結損益計算書(累計)

6ページをご覧ください。第3四半期までの累計はご覧のとおりとなっています。

事業別業績(四半期推移)

7ページをご覧ください。事業別業績の推移についてご説明します。エンターテインメント事業は売上高232億9,700万円、ライフスタイル事業は売上高22億3,100万円という結果となりました。

エンターテインメント事業におきまして、売上が前年同期比で102億円減少していますが、こちらは主に『モンスターストライク』の売上減少の影響となります。なお、『モンスターストライク』において、12月に購入されたゲーム内通貨のうち約27億円は、第4四半期の売上に計上される予定です。

また、ライフスタイル事業におきましては、売上が前年同期比で8億円増加しています。こちらは、今期、連結子会社となったスフィダンテ社の売上や、同社と共同で開発した「みてね年賀状」の売上が寄与しました。

売上原価(四半期推移)

8ページをご覧ください。売上原価の推移となっています。開発人件費、仕入など、前年同期比で金額が増加している科目がありますが、これは主にチャリ・ロト社、スフィダンテ社の新規連結および決算期変更の影響によるものです。

販管費(四半期推移)

9ページをご覧ください。販管費の推移となっています。第3四半期は、前年同期比でコスト増となっています。広告宣伝費については効率化を図って減少したものの、本社移転に伴う一時的なコストの発生、および連結子会社の決算期変更による影響で増加しています。

リバイブ施策

続きまして、事業状況についてご説明します。今期、当社が注力して進めている『モンスターストライク』のリバイブ状況、およびスポーツ領域での事業成長についてご説明します。

11ページをご覧ください。まず、『モンスターストライク』のリバイブについてです。業績をV字回復させることを目標に、リバイブ施策として、まずは周年キャンペーンなどによるMAUの改善および定着化に着手し、第3四半期以降はARPUの向上を目指してきました。

モンスト3Q~年末年始施策

12ページをご覧ください。第3四半期の結果としては、人気アニメとのコラボなどにより一定のARPUの向上はあったものの、期待を上回る成果には至らず、計画どおりの売上に留まりました。

『モンスターストライク』のリバイブ施策はまだ途上であり、ゲーム内の改修や魅力的なキャラクター開発とともに、話題になるマーケティング活動を行うことで、引き続きARPUの向上を目指していきます。

また、年始にはアニメと連動した新キャラクターをリリースし、ご好評をいただいています。

事業の選択と集中

13ページをご覧ください。その他のゲームプロダクトの状況をご説明します。『共闘ことばRPG コトダマン』については、『モンスターストライク』とのコラボやテレビCMなど、大規模なマーケティング施策を実施しました。

引き続き、当社のゲームの運営力やマーケティング力を生かし、業績拡大に寄与させていきたいと考えています。

一方、中国版の『モンスターストライク』および『ファイトリーグ』のクローズを決定しました。そこで得たノウハウや学びを、新規のゲーム開発に生かしていきます。

新サービス「Unlim」のローンチ

続きまして、スポーツ関連事業の状況についてご説明させていただきたいと思います。まずは、「Unlim」という新たなサービスをローンチすることとなりましたので、ご説明します。

15ページをご覧ください。アスリートやスポーツ団体の活動資金の問題を解決する新たなサービス、「Unlim」を発表しました。「Unlim」はスポーツギフティングという、簡単に言えば寄付を行うサービスです。スポーツファンが簡単に、好きなアスリートやチームに金銭的な応援をすることができるサービスです。

「Unlim」の特徴は、アスリートへの高い分配率を実現しているところです。スポーツニュースをはじめとした、さまざまなメディアさまが多くの露出機会を創出し、ソーシャルパワーを使い、多くの人に拡散してもらうことで宣伝コストを抑え、高い分配率を実現しました。

すでに多くのアスリートの方からお問い合わせをいただいており、期待の大きさを感じています。

「Unlim」はスポーツ活動の資金面を支え、持続可能な産業へと成長させていく一助となると確信しています。

公営競技:ネットドリーマーズ社株式取得

16ページをご覧ください。続きまして、11月に株式を取得したネットドリーマーズ社の概要をご説明します。ネットドリーマーズ社が運営する「netkeiba.com」は、月間利用者数が1,000万人を超えるNo.1競馬メディアです。売上も24パーセント増と、今後も成長が期待できます。

チャリ・ロト社、ネットドリーマーズ社、および当社のアセットを活用しながら、グループ間によるシナジーを生み出すことで、さらなる公営競技の活性化を目指していきます。

注力テーマの状況(FY2019本決算説明資料再掲)

最後に、今後の業績および方針について、あらためてご説明します。

通期の業績予想は、オフィス移転費用の見直し、『モンスターストライク』の広告宣伝費の効率化などにより、営業利益90億円と上方修正しました。今期取り組んできた『モンスターストライク』のリバイブについては、充分な達成ではないと思っています。

『モンスターストライク』が、この先10周年、20周年を迎えても愛され続けるために、ゲームの改修を行い、引き続きリバイブを目指していきます。

また、もう一つの注力テーマは「スポーツ領域の事業成長」です。成長性の高い市場で、M&Aや自社の事業開発などを通して、次の柱を立てるべく積極投資していきます。

引き続きご支援賜れればと思います。以上でご説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。