2018年10月期 決算の総括(連結)

金子和斗志氏:改めまして、みなさんこんにちは。アイ・ケイ・ケイ株式会社の金子と申します。どうかよろしくお願い申し上げます。それでは、2018年10月期決算説明会を始めさせていただきます。

それではまず、3ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。2018年10月期決算の総括ということで、お話をさせていただきます。

新規店舗の稼働により7期連続の増収、営業利益は2桁増益を達成しました。初めて売上高は200億円を超しました。前年同期比10.1パーセント増。計画比は同じ(0.0パーセント増)でございます。

新規店舗である岡崎支店および大阪支店の稼働が寄与し、売上高は堅調に推移して、施行単価は398万4,000円、前年同期比プラス10万円と好調に推移しました。この内訳の要因は、1つ目が衣装単価の3万円アップ。2つ目は写真単価の3万円アップ。もう1つは、新店効果のプラス2万円ということで、これらが主な要因でございます。

営業利益は20億6,700万円、前年同期比13.5パーセント増、計画比3.1パーセント増でございます。既存店の施行組数は減少したものの、既存店の施行単価の増加および新規店舗の稼働が、利益増に貢献しました。

親会社株主に帰属する当期純利益は13億6,500万円、前年同期比3.5パーセント増、計画比5.8パーセント増でございます。

施行組数は過去最高で4,765組、前年同期比8.7パーセント増、計画比0.9パーセント減。組数が届かなかった主な要因は、記録的な雨によるマイナス10組と、SVG(スイート ヴィラ ガーデン)という福岡東支店を閉めたことによりまして、組数の伸びが約21組に止まったということで、ここでマイナスをしました。

2018年10月期 決算概況(連結)

次に、4ページをご覧いただけますでしょうか。

売上高は先ほど申し上げました(ので、内訳を申し上げると)婚礼事業で192億1,900万円、葬儀事業で2億9,600万円、介護事業で5億円。

売上総利益は109億8,700万円、販管費は89億2,000万円。

営業利益は、先ほど申しましたとおりでございます。

経常利益は20億9,400万円。

親会社株式に帰属する当期純利益は、先ほど申しましたとおりです。

1株当たりの当期純利益は、46円28銭でございます。

介護事業の営業利益は3,300万円、葬儀事業の営業利益は約600万円でございました。

売上高の推移

5ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。売上高の推移でございます。

先ほど申し上げましたとおり、2018年10月期は200億900万円です。バンケット数(国内)が1つ増えたのは、2017年12月に大阪支店が稼働を開始したことによります。

売上高の推移(四半期毎)

6ページはご覧いただいたとおりでございます。

婚礼事業の状況

それでは、7ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。

売上高は、先ほど申しましたとおりございます。国内店舗数も、先ほど申し上げましたとおり。海外店舗は、1組で変わらず。

施行組数が、前期と比較して380組増の4,765組。国内が290組増の4,674組、海外が90組増で91組。受注組数が4,787組で、プラス110組。受注残組数が3,719組で、プラス22組。施行単価が398万4,000円でございました。

そして、海外の平均単価でございますが、今は250万円で推移をしています。

施行組数の推移(四半期毎)

8ページは、ご覧のとおりでございます。

受注組数の推移(四半期毎)

9ページも先ほど申しましたとおり、通期で4,787組と、過去最高を更新いたしています。

営業利益の推移(四半期毎)

10ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。

2018年10月期の第1四半期が5,500万円。これは、既存店の施行組数の減少と新規出店に伴う先行費用の発生等により、5,500万円。

第2四半期が4億5,600万円、第3四半期が5億1,200万円、第4四半期が10億4,300万円となっています。

第4四半期がプラス3億8,200万円になった要因は、岡崎支店と大阪支店の先行費用が、約2億3,000万円発生しました。これがなくなったことにより、今回は違ってきています。2点目は、両支店ともに第4四半期がフル稼働し、約1億7,000万円利益に貢献しました。

売上総利益・営業利益・経常利益の推移

次に、売上総利益・営業利益・経常利益の推移でございます。

営業利益はプラス0.3パーセントしています。ご覧のとおりでございます。

貸借対照表の概要(連結)

12ページは貸借対照表の概要でございますので、ご覧になっていただければ幸いと思います。

財務の状況

次の13ページは、純資産・総資産・自己資本比率・有利子負債残高でございます。

自己資本比率も57パーセント、有利子負債残高も18.2パーセントということで、負債も順調に減少していますし投資余力も十分にございますので、これからも優良な物件を見つけ、着実に新規出店をしていく予定でございます。

キャッシュ・フローの状況(連結)

14ページのキャッシュ・フローの状況は、ご覧のとおりでございます。

2018年10月期の取り組み①

15ページです。

大阪府大阪市に、新規店舗を出店しました。これも何回もお話ししていますが、ご覧のとおりでございます。大阪城公園の敷地を利用した「大阪城公園パークマネジメント事業」の指定管理業者さまより、選定されました。関西地方初の出店で、周辺の自然環境と調和した施設のノウハウを活かしています。

非常に順調に推移をさせていただいています。台風の被害では、大阪城周辺は数千本の樹木が影響を受けたと聞いています。我が社も多少影響を受けましたけれども、すべて修理とかいろんなもろもろはすべて済んで、順調に推移をしています。

2018年10月期の取り組み②

続きまして、16ページをお願いします。

既存店のクオリティ強化のためのリニューアルを実施しました。「ララシャンス迎賓館(高知支店)」「ララシャンスベルアミー(福井支店)」「ララシャンス太陽の丘(金沢支店)」ということで、大型マルチビジョンの導入・プロジェクションマッピングの導入等をさせていただいています。

その他の既存店リニューアルも、投資計画に基づき、順次実施をしています。

2018年10月期の取り組み③

17ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。

インドネシアで、ウェディングサービスの提供を開始しています。インドネシアの首都ジャカルタで、2017年2月から婚礼の受注活動を開始しました。現地顧客を対象とした婚礼事業を展開しています。

「Function Hall」としまして、9階と10階を借りていまして、非常に交通の利便性がいいところです。収容人員は9階が1,500名、10階が2,000名となっています。

イスラムの結婚式は、民族の方によって形態は違ってきますけれども、1つの民族以外では、すべて立食パーティーでやっています。また、後ほど説明をさせていただきます。

2019年10月期 業績見通しのポイント

2019年10月期通期の連結業績見通しの発表をさせていただきます。19ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。

売上高はおおむね横ばい。新規店舗の先行費用の発生等により、営業利益は減益の見込みであります。売上高は前期並みを想定し、海外事業は黒字化を計画しています。

2019年10月期の業績見通しとしましては、売上高で200億円は維持させていただくと(いうことです)。大阪支店が通期稼働、神戸支店が7月から稼働開始するも、福岡東支店の閉鎖や既存店の組数減少もあり、売上高はおおむね横ばいで推移をする予定でございます。

国内婚礼事業においても、施行組数は前期比19組マイナスの4,655組、施行単価は前期並みの398万5,000円を計画いたしています。やはり写真のクオリティを上げていますので、写真の単価は2万円ないし3万円のアップはできると考えています。また、組数減少を補うために……(現状としては)人数の減少もありますけれども、それを押し止めて人数アップをやっていきたい。その他、いろんな施策を考えています。

また、営業利益は19億1,000万円、前期比7.6パーセント減。国内婚礼事業において、新規店舗である神戸支店の先行費用の発生を、約2億3,000万円を見込んでいます。海外婚礼事業は、年間を通して130組の施行を計画し、黒字化の見込みでございます。

親会社株主に帰属する当期純利益は12億5,000万円、前期比8.5パーセントの減でございます。

2019年10月期 業績見通し(連結)

続きまして、20ページをご覧ください。葬儀事業は粛々と(進んでおります)。介護事業は順調に推移していて、今のところ満床状態が続いています。

売上高・営業利益・経常利益の見通し(連結)

21ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。売上高・営業利益・経常利益の見通し(連結)でございます。

今期は、営業利益は9.5パーセント前後になるだろうと予測をしています。まだまだ始まったばかりでございますので、これの上乗せを見込んで、20億円を達成するように努力をしながら、19億円は確保するということで(予測)させていただきます。

出店計画・施行組数、設備投資・減価償却費の見通し

22ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。出店計画・施行組数・設備投資・減価償却費の見通しでございます。

設備投資で16億9,800万円の予定をしています。主だった設備投資は、神戸支店の設備投資が約10億円から11億円と見込んでいます。その他は、衣装の購入や設備投資によるものでございます。

配当計画

続きまして、23ページ。配当計画でございます。

2019年10月期は、12円の配当を計画しています。配当性向は28.5パーセントです。我々は配当性向を20パーセントから30パーセントと考えていますので、その30パーセント枠内で納めるように計画をいたしています。

今後も持続的ないろんな計画を検討し、株主のみなさん方にも、株主還元もしっかりやっていきたいと考えています。

2019年10月期の取り組み

2019年10月期の取り組みのお話をさせていただきます。25ページをご覧ください。

1番、兵庫県神戸市に新規店舗の出店を計画。

2番、既存店のクオリティ強化のためのリニューアルを実施。

3番、海外事業(インドネシア)は2019年10月期に黒字化を計画。もうこれは、黒字化のめどが立っています。

兵庫県神戸市に新規店舗の出店を計画

次に、26ページ。

こちらは、兵庫県神戸市に新規店舗の出店を計画しています。兵庫県神戸市の「ポーアイしおさい公園内用地における飲食店事業者公募」に対して出店応募が行われた結果、事業者として決定していただきました。

最寄りの駅は、ポートアイランド線のみなとじま駅でございます。神戸市の夜景の10選の中にも選ばれたすばらしい夜景もありますし、すばらしいロケーションで出店することができました。

既存店のクオリティ強化のためのリニューアルを実施

27ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。

既存店のクオリティ強化のためのリニューアルを実施します。「ララシャンス太陽の丘」「ララシャンスベルアミー」。あと数店舗でも、いろんなリノベーション・リニューアルを計画いたしています。

海外事業(インドネシア)は2019年10月期に黒字化を計画

28ページをご覧いただいてよろしいでしょうか。

海外事業は2019年10月期に、黒字化を計画します。2019年10月期は、婚礼施行組数で130組を計画し、黒字化の見込みです。130組の予約状況は、今のところ確保いたしました。今はこれの積み上げを計画しています。顧客満足度の向上に加え、新規出店候補地の情報収集と検討を進めてまいります。

日本人の若手のエース級の人員2人が、今ジャカルタに行っていまして。あとは、現地の優秀な人材とのコラボレーションで、いろんな取り組みをさせていただいています。日本のおもてなしを提案し、それを我々の施策としまして、4つのことをきちんとやろうとしています。

まず1つ目は、料理ではインドネシア料理プラス日本料理を組み込めるような、いろんなアイデアを計画しています。サービスは、日本のおもてなしを導入する。

演出も、日本で成功したものをインドネシアで受け入れてやる。

4つ目は、空間コーディネーターのすばらしいところを選別し、プラスアルファの施策をやっていきたいと考えています。

みなさまのお手元にあるのは、ご参考までに会社概要・事業の特徴・業界動向ということで、いつものようにお配りさせていただいていますので(のちほどご覧ください)。

これで、今回の会社説明会を終わらせていただきます。ご清聴、誠にありがとうございます。