第2四半期連結業績ハイライト(前年同期比)

ジョン・デイル氏:2018年3月期の第2四半期決算報告をさせていただきます。

まず、2018年3月期第2四半期の連結累計機関における売上高ですが、14億6,800万円、前年同期比27.5パーセント減となりました。

営業利益は前年同期比3億1,900万円減益のマイナス5億900万円となりました。経常利益は2億3,600万円減益のマイナス5億1,500万円となりました。

当社が投資有価証券として保有していた株式を売却し、2,600万円の特別損失を計上いたしました。

この結果、当期利益は2億4,000万円減益のマイナス5億6,000万円となりました。

第2四半期連結業績ハイライト(業績予想比)

5月に公表しました当初の予想と第2四半期の累計実績に生じた差異を昨日、10月26日に公表しております。

連結売上高

売上高については、北米市場とオーストラリア市場が期初の上半期想定を下回りました。

利益については、経費削減に努めましたが、売上高が想定よりも減少したことを受け、予想を下回りました。

製品グループ別売上高内訳では、ハードウェア製品が前年同期比39.6パーセント減の10億3,500万円となりました。

ハードウェアの売上比率につきましては、前期の84.7パーセントから70.5パーセントとなりました。

海外売上比率につきましては、前期の79.9パーセントから74.9パーセントとなりました。売上総利益率は56.2パーセントとなり、前年同期比で8.3ポイント減少しました。

売上総利益率

これは主に日本の放送局向けのシステム構築プロジェクトの影響です。

放送局内IPネットワーク案件につきましては、当社製品だけではなく、他社製品及びシステムインテグレーションなども含まれています。

これらのプロジェクトが全体の売上高、利益率を押し下げることになります。製品単体だけをみますと、前期と同水準の利益率を確保できています。

主力製品であるMD8000シリーズの競争力が引き続き維持されております。

地域別売上:北米市場

北米市場はネットワークエッジ、例えばライブスポーツスタジアムなどに関する帯域幅拡大の需要が続いています。また、新規顧客向けの販売が増加しました。

しかしながら、大規模な案件やネットワーク構築が減少、または遅れたことにより、売上は前年同期比を下回りました。

地域別売上:オーストラリア市場

オーストラリア市場は大口顧客の投資計画及び購買政策の変更により、前年同期を下回りました。

地域別売上:欧州市場

欧州市場では上半期は新規開拓が進みませんでした。下半期は小規模ですが、売上を見込んでいます。国内市場は若干想定を下回りました。

しかしながら、ワイドエリアネットワークのIP化ソリューションの需要が伸びています。また、放送局内のIPビデオルーターも伸びています。

販管費

販管費に関してですが、販管費総額は13億3,500万円で、前年同期比10.7パーセント減少しました。

研究開発費は5億6,400万円で、前年同期比3.6パーセント減少しております。

その他販管費につきましては、徹底した経費削減により、7億7,100万円となり、前年同期比15.3パーセント減少しました。

9月末の人員数ですけれども、前年比6名減の103名となりました。

キャッシュフロー/現金及び同等物残高

次にキャッシュフローです。営業キャッシュフローがややマイナスですが、これは当期利益の減少によるものです。

投資キャッシュフローはプラスですが、これは主に投資有価証券売却による収入1億4,300万円によるものです。

銀行団からの格別のご配慮を得ることができ、回復のための運転資金は十分に確保できています。

資産/負債及び純資産

貸借対照表はご覧のとおりです。

2018年3月期通期 連結業績予想(前回予想との比較)

2018年3月期通期の業績見通しについて申し上げます。

直近の業績トレンドをふまえ、5月8日に公表した2017年度の通期連結業績予想を昨日修正いたしました。

売上高については国内市場はおおよそ期初の予定どおり推移すると想定しております。

一方で北米市場についてですが、前年度に大規模案件が多かった反動で今年度の需要が弱含みで推移していること、また上半期に想定していた大規模案件やネットワーク構築の実施が来期以降にずれこむことなどから、現時点では期初想定を下回る予定です。

オーストラリア市場については顧客の投資計画、および購買政策の変更により今期に当社製品の浸透を図ることが難しい状況が想定され、期初の見込みを大幅に下回ることが予想されます。

また欧州市場は新しいソリューションにより新規顧客開拓を継続していますが、今年度への貢献は期待できない見込みです。

以上により2018年3月期通期の売上高は期初の予想を下回る見込みです。

定期につきましては、徹底した経費削減に努めますが、前述のとおり売上の減少が予想されることから2018年3月期通期の利益額は営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも、期初予想は下回る見込みとなりました。

2018年3月期通期 連結業績予想(前期との比較)

前年度と比較しますと、徹底した経費削減により損失が減少する見込みです。下期は単月で黒字化する月も出てくると思います。

マーケット フォーカス

今後のビジネス展開についてお話します。

こちらの図ですが、メディアリンクスのビジネスがどこにフォーカスしているのかを示すものです。スタジアムなどの情報発信地と視聴者をつなぎ、映像音声データを転送しています。

コントリビューションネットワークはライブスポーツスタジアムと放送局を繋いでいます。 そして放送局内のIPインフラであるIPビデオルーターがこちらです。

プライマリーディストリビューションネットワークは放送局と視聴者に番組を届ける配信事業者を繋いでいます。そこから更に視聴者につながります。

マーケットトレンド

こちらにお示ししているのが現在のマーケットトレンドです。今後、さらにSDI物理層からイーサーネット接続への移行が進んでいくことでしょう。

これはライブスポーツの現場と放送局、すなわち放送局内のIPビデオルーターインフラストラクチャー。

および放送局と視聴者を繋いでいるプライマリーディストリビューションネットワークの間で移行が進みます。

また、これらのネットワークでは簡単に操作でき、問題解決やトラブルシューティングが容易なツールの需要が増えています。

更に4K、8Kのような新しい高解像度フォーマットへ対応できる待機幅の大きいネットワークへの移行需要も増加しています。

マーケットステイタス

マーケットステータスについて、マーケットの現状についてお話をします。

市場での従来技術のSDIからIPへの移行が続いていますが、世界各地の状況、移行のスピードは地域によって異なります。

また、新しいカプセル化とタイミングの基準について、規格標準に基づいたソリューションとベンダーソリューションに関して混乱が続いています。

設備の更新需要のある潜在的な顧客は待てる時間が限られておりますので、まもなく発表される新しい業界の標準規格を積極的に受け入れる可能性が高いと考えられます。

今まで遅れもありましたけれども、移行のペースについては今後6ヶ月から24ヶ月の間に増加すると予想をしております。 つまりメディアリンクスのビジネスの拡大のチャンスがあるということです。

皆さま、ご清聴ありがとうございました。私のほうからプレゼンテーションは以上です。