決算概要

細川慎一氏:2017年第3四半期の累計の各段階利益につきましては、売上が4.4パーセント増の23.7億円。営業利益が29.2パーセント増の2.67億円。1つ飛ばしまして、最終利益が79.5パーセント増の1.82億円という結果になっております。

通期業績予想に対する着地

当期の業績予想に対する進捗率でございます。売上で67.9パーセント、営業利益で82.1パーセント、経常利益で85.9パーセント、最終利益で100.5パーセント。とくに経常利益以降では、ドルが円安方向となっておりまして、大きく進捗をしている状況でございます。

最終利益に関しましては、シンガポールの子会社の好調によりまして、連結での税負担が減少しておりますが、この後の為替の影響等がまだ見えませんので、業績予想は据え置いております。

営業利益推移

次に、営業利益の増減をご説明させていただきます。売上関連におきましては、上半期における広告予算消化の高単価の影響だとか、EUやUSにおける好調な部分により拡大しております。原価関連においては、アジアクラウドパネルの利用率が拡大することもございまして、当社の会社の場合、原価率が押し下げる効果になるのですが、それが出てくると考えています。

また、販売管理費に関しては、生産性の向上により増加が限定的なのですが、海外事業拡大のために積極的な投資を進めておりますので、拡大しております。

サービス別売上高推移

次に、サービス別の売上高推移になります。アウトソーシングサービスの売上は、対前年同期比で2パーセント減となっておりますが、D.I.Yサービスの売上は、対前年同期比で27パーセント増となっております。全体でも、D.I.Yサービスの比率が20パーセントと、大きくなっています。

国内・海外売上高推移

次に、国内・海外売上高推移になります。国内の売上高は、前年同期比で8パーセント減となっております。ここはとくに、広告関連商材の掲載基準が変更になっておりまして、広告単価の下落が出ております。

今後については、大きな影響でこれ以上下がっていくというよりも、およそこのペースで続いていくのではないかと思っております。

それ以外の国内の純粋なリサーチに関しましては、微増しておりますので、今後国内はこれからまた巻き直していけるんじゃないかなと思っております。

海外売上に関しては、(前年同期比で)59パーセント増と順調に大きく急成長を続けております。この結果、海外売上比率は(全体の)25パーセントになっております。

海外エリア別売上高推移

次に、海外のエリア別の売上高推移になります。欧州・北米・アジアとともに、大きく成長を続けております。当社は数年前から、アジアの展開を積極的に投資を含めて進めておりますが、順調にこちらの成長が実を結んでいるかなと考えております。

KPI

次に、ポイント発行に関しましてご説明します。当社の場合は、ポイント発行をして、そのポイント発行の金額が大きくなれば、それにともない会員を獲得しやすくなります。これに合わせて、会員数が大きくなると大きなプロジェクトも獲得できやすくなるという意味で、1つのKPIになっております。

現在は6.9億円で、当期の(目標の)10.2億円に対して、67.6パーセントという進捗になっております。年末に向けて、キャッチアップできるように進めてまいります。

当社のフィロソフィー

ここからは事業戦略です。今年(2017年)の年初にお示ししたものを掲げておりますので、簡単にご説明ができればと思っております。当社は「想いを、世界に」といったことで、生活者の思いを世界中の企業に届けられるような会社になっていきたいな、というのを掲げております。

当社のビジネスモデル

先ほど説明しましたように、生活者と顧客企業を結ぶ中で、我々が発行ポイントをどんどん増やしていくことによって、さらにより循環がサイクルとして出てくるということを考えて、事業展開しております。

当社のビジネスモデル(パネル供給変革)①

これに合わせて、媒体社・会員を獲得していくうえで、当社としては提携する媒体社にメリットを提供しなければいけません。そういった意味では、メンバーシップマーケティングソリューションにより、媒体の中にマネタイズ・媒体の活性化・詳細情報(の取得)を、当社の仕組みを入れると得られるようになっていると(いうことです)。

当社のビジネスモデル(パネル供給変革)②

このような仕組みを提供しておりまして、こちらの資料に示すようなアジア全域にパートナーを増やしており、ワンストップでアジア全域のリサーチができるような仕組みを構築しているのが、特長でございます。

アジアの市場規模

なぜアジアかといいますと、ここに示すとおり、日本(の調査)市場には約46パーセントがネットリサーチという大きな市場がございます。中国・香港・その他アジアは、日本の調査市場と同様かそれ以上の市場規模をもっておりまして、まだここはネットリサーチ化が進んでおりません。ここをネットリサーチ化していくために、当社のようなインフラを積極的に投資をして、導入していくと(いうことです)。

我々のようなパネルを構築すればしただけ、その分市場ができていくと考えておりますので、積極的にここは拡大していこうと考えております。

拠点の開設

次に、拠点の開設をしておりますので、そちらのご紹介になります。当社の拠点をクアラルンプールの法人と、山口県下関市に設置しております。

とくにクアラルンプールは、地理メリット(を活かしている)。当社としては、アジアクラウドパネル(ACP)をアジア全域に展開するわけなのですが、そこの開拓だとか、マレーシア国内にいる大口顧客の集中的な営業ができる体制を築いております。

そして、下関市です。当社はオペレーション業務を今まで外部企業に委託していた部分もあったのですが、そこを内政化する部分だとか、東京でやっていく仕事をさらにスピードを速く人員拡大ができるような構造を築くために、下関市にも拠点をもっております。

日本でも、求人が東京だとなかなか獲得できない部分が(ありますが)、まだまだ下関市だとIT企業がまだ出ていませんので、そういった意味では非常に獲得しやすいです。優秀な人材を確保して事業を伸ばす拠点として、活躍できると考えています。

合わせて、各種助成金・補助金を山口県からいただいておりまして、非常に有利な条件で拡大ができると考えております。

各拠点人員数推移

各拠点における、正社員数の推移です。こちらの資料のように、日本の中では、東京の人数は、(2017年)4月に新卒が入っておりまして、その分増えております。そこからはステイといったかたちで、あとは下関拠点に、人員の拡大が進んでいます。

アジアは積極的にまだ拡大中ですので、人員も積極的に拡大しているという路線を組んでおります。

以上が簡単になりますが、当社の企業説明になります。「想いを、世界に」。GMOリサーチを、これからもよろしくお願いいたします。