29年6月期 決算 損益
谷好通氏:平成29年度6月期の決算は売上においては、69億9,900万円という、もうちょっとで70億円を切れたというような売上でありました。
セグメント別にいうと、だいたいキーパー製品等関連事業が2、キーパーLABO運営事業が1の割合のビジネス。ただ利益率は違いますので、そこにおいてはだいたい同じくらいです。
その結果、営業利益は10億1,500万円、経常利益は10億1,700万円、当期純利益で6億4,900万円という結果となりました。
キーパー製品等、関連事業につきましてはそれほど大きな伸びはないわけですが、ガソリンスタンドをずっと相手にしてまいりましたので、そこの中でも一番大きなENEOSさんが中心となっておりました。
ここでのシェアがかなり高くなってきて、やはり大きな伸びはなかなか難しい状態になってきたと思っています。
それに対してキーパーLABO運営事業のほうは、前期は6軒の新店舗を建てましたけども、今期は16店舗を新しく建てることができました。これに加えて福山店と刈谷店、リプレースが2軒ありますので、17軒をゲリラ的に建てたということになります。
今はキーパー製品等関連事業の伸びが頭を少し打ってきたのかなということで、いろんな新製品の開発ももちろんしておりますし、やはり直営店を伸ばしていくことに1年ほど前から舵をしっかりとって、今は1月に2件ずつぐらいのペースで増やせるようになってきました。
29年6月期決算 貸借対照表
貸借対照表です。この中では固定資産がかなり増えておりまして、有形固定資産で4億7,300万円増えております。これは新店舗をどんどん建てておりますので、そういった関係になります。
キャッシュ・フロー
1つの傾向としてキャッシュ・フローで見ますと、営業活動によるキャッシュ・フローがプラス9億7,500万円あったものに対して、投資活動。
店を建てるときに8億9,400万円で済んでおりますので、だいたい17店舗を建てたレベルの活動ならば、投資活動によるキャッシュ・フローは営業活動によるキャッシュ・フローでじゅうぶんに賄えているという結果になっております。
29年6月期決算 季節変動について
ここのところの傾向が、従来12月に完全なピークが来るカーブ、いろんな直線があるんですけれども、4、5あるいは7、8月が第2のピークであったわけなんです。
7月から8月にかけての、このところの長雨はかなりこたえております。
今日晴れているからすごくうれしいんですが、十何日連続で降ったのはさすがにこたえておりまして、後半どれぐらいまでいけるのかと。
今朝の日報を見ると、これだけ雨が降って、去年は本当に降らなかったんですよ。全般快調に飛ばしていて、今年はずっと雨が降っていたんですけれども。
それでもコーティングのビジネスは、洗車とは違って雨が降っててもある程度やってくれるという部分があって、まだ90パーセントの後半を維持していると。ですから後半、絶対取り返せるんじゃないかなと思って期待をしております。
32年間、少しずつだけ増加
こんな感じで確実に伸びてまいりましたが、キーパーのビジネスはお客さまが非常に喜んでいただけると。
これが一番の強みですので、リピーターが非常に多い。たくさんのリピーターの方が直営、卸の両方において増え続けて、こういう重なりができてきたと。積み重なってこういう直線ができてきたと思っております。
30年6月期 通期業績予想
30年6月期の予想ですが、売上におきましては77億8,400万円と、プラス10パーセントは堅く見てこのぐらいかなと思っております。
営業利益は11億円を見ております。プラス1億円の利益ですが、来期は24店舗建てる予定でいろんなことを進めております。
さすがに24店舗建てると新店はあまり売上が上がらないという特徴を持っておりますので、収益の部分においてはしんどい部分がさすがに出るかなということを予測して、かなり堅めに見ました。
その上で、今期の16店舗が2年目のジャンプの時期を迎えますので、きっとここでプラスにできるということを考えて、11億円という線にさせていただきました。
その結果、純利益で7億300万円ということです。
30年6月期 通期業績予想
これは売上高と経常利益の推移です。
こんなふうに上がってきております。きれいなカーブになっておりますが、みんなががんばって、キャンペーンなどをやって、あらゆることをやってここまで上げてきたというものではありません。
どうしてかというと、きちんとお客さまの満足を積み重ねて、こういうふうに売上がなってきたということを、実感として持っております。
解説にもありますが、新店を24店舗確保を目指したいということです。
今、1月に2軒ずつ開けていく、ムラはありますけども、2軒ずつ開けていくペースには乗れましたので、じゅうぶんにこれはやれるのではないかなと思っています。
ついでに言ってしまいますと、その次の期も24軒ということで、次の期の、再来年の期にはなんとか100軒は突破したいと、そう思っております。
とりあえず100軒までいって、100軒の後はいろんなことを考えております。
30年6月期 通期業績予想
通期業績予想として、このようになっております。
もう1つ強調しておきたいのが、今、車離れとか少子化とかいろんな不安材料もあるわけですが、少なくともこの車に関しては、その中でもとくにアフターの部分については、お客様が、1人1人のユーザーが、車を非常に長く乗るようになってきていると、どんどん長く乗るようになってきていると。
平均車齢が2016年においては8.44にまで伸びてきている。
新車の販売台数はその時によって上下、いろいろありますけども、平均車齢、車を長く乗るというような傾向はどんどん続いていて、それが保有台数、車のアフターマーケットのスケールそのものの保有台数は、まだ微増ながら大きくなりつつあると。これがどこかで頭を打つということは確かなんでしょうけども、まだ長く乗り続けると。
つまり、私どもの担当している仕事、こういうものが成り立っていくためのマーケットはまだ大きくなりつつあるということは、申し上げたいところであります。
今後の主な展開として、中期目標として来期と再来期24店舗、今期が24店舗と。その次の期も24店舗増やして、今58になっておりますので。
増やすと同時に、やはりLABOの既存店の売上も若干ながらずっと伸び続けておりますので、これは5パーセントを確保していきたいと思っております。
と同時に、キーパープロショップ製品の維持を強化して、ブランドの確立をしっかりしていきたい。
そのことによって、売上経常利益の利益率を10パーセント台を確保したいと思っております。
そこで問題になってくるのが、LABOとキーパープロショップが共食い状態になるのではないかということは、いつも必ずおっしゃられることなんですけれども。
これはずっとキーパーLABOを増やしてきて、キーパープロショップがもう何軒も何十軒もあるような真ん中にキーパーLABOを増やすことによって、その地域のキーパープロショップの活性化にむしろつながっているという現実がありますので、むしろキーパーLABOをしっかりと増やしていくことがキーパープロショップのビジネスを活性化させているということに役立っているということが言えると思います。
この5,000数百、もうすぐ6,000に届くような、そんな数の看板があります。
認知度を上げる役割とか、いろんな部分においてきちんとした品質を維持するということによって、この相乗効果が大きく出てくるものと考えております。
今年は三鷹店、西熊本、鈴鹿、玉垣等で6軒。これで16軒ですね。今もまた春日井店とかニュータウン店とか久留米店とか綱島店とか鶴見と。
今建てているキーパーLABO、24軒建てているんですけれども、1つの特徴がありまして、この久留米店はキーパーLABOと、いわゆる九州の福岡トレーニングセンターを兼ねて、かなり大きな店舗に、建物になっております。
従来のトレーニングセンターが非常に手狭になってきておりますので、これからはガソリンスタンド以外のところの人もかなり来るということになっておりますので、それの受け入れのためにもやはりトレーニングセンターの整備ということにも取り掛かっております。
それは関東の三郷に作るトレーニングセンター兼三郷店、これにも言えることで、400坪ぐらいの大きなところにこれを作ることになっております。
これから申請にかかっているというところです。
これがLABOに来たお客様の総来店台数、これは年間の総来店台数のグラフですけれども、着実に増えて新規店の伸びよりも当然この伸びの方が大きくて、かつ最も重要なところは、リピートのお客様が85パーセントぐらいを確保し続けていると。
ここがやはり一番大きなところではないかなと思います。
それと同時に、やはりネームバリューをいただいたと。かなり品質に対する信頼もいただいてきたということで、より高価格な商品に移行してきております。
ですから、台当たりの平均単価においても2012年では8,823円であったものが、2016年、去年では1万円台を越した1625円になってきたと。
これはもう上がっていく方向にあります。
【株主還元】配当政策
そういった結果をもちまして、配当政策としまして、今年度は分割をして9円50銭。
ですから、決算前の状態では19円ということになっています。決算が終わってから、すぐに分割をしますので、9円50銭です。
来期においてはこれを10円に増額予想と。そのことによって、配当性向20パーセントのお約束をきちんと守っているということをしたいと思っております。
株主優待につきましては従来どおりということでまいりたいと思っております。
以上、KeePer技研の29年6月期の決算に関わる報告とさせていただきます。
ありがとうございました。