2017年度第1四半期 ハイライト

田中晃氏(以下、田中):本日はどうもありがとうございます。私から第1四半期の決算のハイライトをご説明いたします。

まず加入でございます。正味加入件数は2万1,000件の純減になります。計画も純減の計画なんですけれども、目標値をやや下回りましたが、ほぼ想定範囲内と考えております。

収支のほうは増収増益となりました。

2017年度第1四半期 加入状況

加入の中身でございます。全仏オープンテニス、あるいはウィンブルドンテニスなどのメジャー大会、それからONE OK ROCKやL'Arc〜en〜Cielの音楽ライブ。

それから東海テレビさんと共同制作しましたドラマ『犯罪症候群』などが新規加入に貢献いたしました。

前年同期差のところで大きく減少しておりますが、昨年は記憶に残っていると思いますが、4年に1度のサッカーの大きな大会、ヨーロッパ選手権 EURO(UEFA EURO 2016)がございました。今年はそれがございませんので、その影響もあって大幅な減少となっております。

連結の収支ですが、売上高は198億6,600万円、前年に比べまして1億1,700万円の増収でございます。これはIMAGICAティーヴィを連結子会社化しておりますので、前年同期に比べて増収ということでございます。

経常利益は36億4,900万円ということで、前年比で大幅に16億2,000万円増益でございます。これも先ほど加入のところで申し上げました昨年のEUROがないということで、大幅なコスト削減が当然できておりますので、大幅な増益が達成されております。

これらの数字の詳細につきましては、このあと専務の佐藤からご説明いたします。それではお聞きいただきたいと思います。

累計正味加入件数の推移

佐藤和仁氏:それでは説明させていただきます。いつもどおりお手元のパワーポイント7ページにわたりまして、加入状況、収支状況と内訳、そして子会社の状況を説明してまいります。

まず加入状況、数字の確認になります。このページは1Q終わったところの数字でございます。新規加入件数10万4,000件、解約件数12万4,000件、差し引き正味加入件数2万1,000件の減と。累計では280万2,000件となっております。

前年同期差では新規加入件数は7万2,000件減、解約件数はほぼ2,000件ほどの減、正味加入件数が差し引き6万9,000件の減というかたちになっております。

先ほど話がありましたとおり、前年のEUROサッカー選手権のところの6月の加入は9万6,000件ございました。今年度の6月は並みと言いましょうか。4万件ぐらいですので、その差がここで新規加入件数として出てきております。

正味加入件数も昨年は6月は5万9,000件の正味増でございました。そこの差というところがポイントとなっております。

1Qの比較だけでいうと、前年のEUROにおける影響により新規加入件数が減り、正味加入件数も減ったというところでございます。

これは過去5年間の累計年度の数値を載せてございます。前年から伸びてる数字を書いてあります。2006年から2016年度まで11期連続の純増をしてきております。

とくに2012年度、完全デジタル化の3チャンネル化、通年化した年度でございますが、ここからさらに順調に加入を増やしてきております。

今1Q終わった段階では2万1,000件ほどの減少でございますが、これも想定の範囲内でございますので、このあと11期連続の純増ということで、年間目標の3万件増加に進んでまいります。

2017年度第1四半期 収支状況

こちら収支状況ということで、まず数値の確認になります。連結のほうで確認させていただきます。

1Q終わった段階で売上高が198億6,600万円、営業利益が34億5,400万円、経常利益36億4,900万円、純利益24億6,900万円。前年同期差では増収増益というかたちになっております。

増収の部分、これはまたのちほどご説明しますけども、加入者の増加、また4月から連結しましたIMAGICAティーヴィの売上の寄与が増収化になっております。

また、増益の部分については番組費の減ということがありますが、ここの内訳についてはこのあと説明してまいります。

売上高 前年同期対比

まず増収の内訳です。

連結のところで先ほど1億1,700万円の増収、この内訳になります。濃く塗ってあるところ、契約者の方々にいただく有料放送収益は約9割弱を占めます。

ここのところが累計加入者、平均でアップしております。1億3,600万円の、1Q比較では増収。この部分であります。

その他収入、単体で言いますと、放送関連。そういったものの売上。この場合単体ではマイナスになっていますが、ここはサッカーユーロ選手権に入るところも出てくるんですが、広告の売上。

前年の1Qでは、そういったところの広告の売上が非常によく入りました。そこが今年度はないということで、広告費の売上が落ちております。それに付して、ここに子会社の売上というものが含まれてまいります。

最後のところの子会社の状況のところでお話ししますけれども、WOWOWコミュニケーションズというマーケティング会社がございますけれども、そこも外販が苦戦しております。

そういったマイナスの部分をIMAGIKAティーヴィ、ここの連結化というところでの売上で、差し引き1,800万円の減。この差し引きで1億1,700万円の増収になるということになります。子会社の状況については、のちほどまたお話しします。

連結経常利益 前年同期との差異要因

これは増益になった経常利益ベースで、16億2,000万円の増益になった理由でございます。こちらの増加要因ということで、費用の減なり売上の増という部分が入っております。

一番大きいのが番組費の減。14億6,300万円が1Q比較では、今、費用が下がっているというのが一番大きなかたちになります。これについては、また次ページでお話ししてまいります。

先ほどの加入者増加に伴い、1億3,600万円の売上の増加。それからこれもやはりEU選手権に関連する広告宣伝費、ここのところが前年の1Qの意味合いから減っているというところです。その他のところ、ここでは主に営業外のところ。

ドル建ての買掛金のところ。ここの評価の域という部分が、かなり占めます。そういったところの評価のプラスがあって、その他へはその中へ入っています。

それから、こちらの減少要因の方でありますが、繰り返しになりますが、とくに単体での広告売上。

ここのところの収支、ここが前年よりも売上が落ちたことによって、割れになっているというというところは、2億3,200万円ほど出てまいります。これらの差し引きで、16億2,000万円の増益ということであります。

番組費の推移

一番大きい、先ほどの増益の要因でございました番組費。1Q比較の中では14.6億円の減といったところでの比較になります。

これは過去4年間の、番組全体での数字を表しております。ここの濃く塗った部分が、有料放送番組費。オリジナルコンテンツやスポーツ、音楽、こういったブロック。それから映画のほう。ハリウッドに払っていく洋画の費用でございます。それが薄いブルーの部分。

全体に占める有料放送番組費、オリジナル的なもの。これが約全体の7割、8割弱を占めているというとこであります。これが1Qでの前年との比較になります。14.6億円下がったという内訳になります。

まずここのところの洋画費用、ハリウッドに払っている洋画費用。2.5億円ほど下がっております。これはほとんどタイトル差とお考えください。前年との洋画のとこでのタイトルの金額の差ということになります。

それから残り12.1億円。ここが、有料放送番組費が減ったというところであります。これは、何度も繰り返してますけれども、前年にやった大型スポーツコンテンツ。ここのところが1Qの意味合いではないというところでの費用減となっております。

ただし番組費は年間を通しては大体前年並みとみておりますので、この後2Q、3Qにかけて前年よりは番組費を増やしていくということで、年間では大体同額程度を見ております。1Q比較では、14.6億円の減という状況でございます。

主要な連結決算会社の収支状況

最後に子会社の状況ということで、WOWOWコミュニケーションズ、それからIMAGIKAティーヴィと書いてございます。

こちらの方はテレマーケティング業務を行っております。ご覧のとおり、減収、減益となっております。ここの減収の部分は、前年大型アーティストのECショップ、グッズ販売等の委託を受けまして、かなり売上が伸びました。

そこが終わったというところで、今年度はその差で減収となっております。また、この段階で赤字になってますけれども、これは外部販売における初期投資ということでコストがかかっておりますけれども、年間ではこれは黒字化していくという計画をしております。今段階、1Q比較では減収、減益となっております。

一方、IMAGIKAティーヴィ。4月3日付で連結子会社ということで加えております。これは1Qの結果、12億7,700万円。これはそっくり外部販売、ほとんど外部販売というかたちで連結の売上に乗っかってくると。

それから、利益が8,300万円というかたちになっております。これは1Q比較。

これは4月3日に取得したかたちになっておりますので、前年については別会社ということで、ここは記載はしておりません。

簡単ではございますが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

<番組予告VTRが流れる>

オリジナルコンテンツ及び主要ジャンルの強化①

田中:まずVTRの補足をさせていただきたいと思います。VTRの1番目にありましたWOWOWと、ジャニーズのV6とのコラボ企画について補足をします。

WOWOWは2015年の12月に、V6のデビュー20周年のライブツアーの最終公演を放送いたしました。そしてたいへん大きな反響をいただきました。

それを受けまして今回、前回よりスケールアップした内容でのコラボが実現した次第でございます。

まず、8月1日からはV6が出演する当社のCMを地上波でオンエアを始めます。それから8月5日にはV6の3名。坂本さん、長野さん、井ノ原さん。

彼らがスポーツの総選手、トップアスリートに迫る特番を7時間に渡って無料放送します。

オリジナルコンテンツ及び主要ジャンルの強化②

たとえば、テニスプレーヤーの伊達公子さん。あるいはサッカーの乾選手などと対談を交えた、スポーツの魅力を掘り下げた無料放送の企画をしています。

その翌日8月6日には、V6のニューアルバムと連動した特別番組をオンエア。さらに11月には7都市21公演で開催されるV6の全国ツアーの中から、横浜アリーナの模様を独占放送する予定でございます。ぜひご期待をいただきたいと思います。

それからVTRでご紹介いたしました、長渕剛さんの一夜限りのプレミアムライブ。日本武道館から生中継をします。実は長渕さんのライブの生中継というのは、これがテレビ初なんですね。

WOWOWでは長渕さんのドキュメンタリーとか、録画でのライブは放送したことはありますけども、生中継は、WOWOWは初めてなんです。

他局でも、しかも2、3曲の生出演はご記憶にあろうかと思いますけども、ライブ全体を生中継というのは、これがテレビ初ですので、ちょっとドキドキワクワクしながら楽しみたいと思っています。

それからスポーツでございますけども、今年最後のグランドスラム。全米オープンテニスは8月28日から連日生中継いたしますが、今年は、放送に関しては200時間以上。過去最大規模の200時間以上の放送を予定しています。

錦織選手、大坂なおみ選手に加えまして、日本人の男子として史上3人目のATPツアーシングルス優勝を果たした杉田選手。彼らの活躍に期待したいと思っています。

それから、WOWOWメンバーズオンデマンドでは、放送のサイマル配信。車椅子テニスの先行ライブ配信とか、放送には入っていない試合も含めまして、700時間を超えるボリュームでたっぷり、メンバーズオンデマンドでお届けする予定でございます。

ご契約者のみなさまには、存分に放送とオンデマンドで楽しんでいただけると思っております。

それからLPGAでございます。何と言っても宮里藍選手に注目が集まります。彼女が「これが最後の大会になるかもしれない」と、引退会見で言いました。エビアン・チャンピオンシップ。彼女の最後のメジャー挑戦を生中継いたします。

もちろん、宮里藍さん専用カメラをつけまして、WOWOWメンバーズオンデマンドおよび放送で、しっかりお伝えしていきたいと思っております。

宮里さんの勇姿が見られるのは、あとわずかです。ラストメジャーの戦いを、ぜひ楽しんでいただきたいと思っております。

オリジナルコンテンツ及び主要ジャンルの強化③

それから最後に映画の告知がありました。

映画の出資、WOWOW FILMSでございますけども、9月9日の土曜日からWOWOW FILMSの最新作『散歩する侵略者』が劇場公開となります。

監督はVTRでもご紹介しました第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞して、国内外で常に注目を集める黒沢清監督です。

出演はVTRにもありました、長澤まさみさん、松田龍平さん、長谷川博己さんなどでございます。これはWOWOWと日活と日本テレビと、3社の共同幹事でお届けいたします。

それから、劇場化公開に合わせまして『散歩する侵略者』のスピンオフドラマも、同じ黒沢監督のメガホンで制作したものをお届けいたします。どうぞご紹介いただければと思います。

2017年度 加入計画(2017年5月15日公表値)

そんなコンテンツをお送りしまして、今後の加入計画でございますけども、5月の公表値と変更ございません。

第2Q以降しっかりと挽回して、新規加入件数56万件、解約を13万件、正味加入3万件。累計正味加入件数285万3,000件を見込んでおります。

2017年度 収支計画(2017年5月15日公表値)

収支計画も変更はございません。

売上高は今期からIMAGICAティーヴィを連結子会社化することによって、増収となる見込みでございます。

利益は、中期経営計画の戦略に沿って、Web会員を獲得するためのネット運営費等が増加することを見込んでおりまして、減益を計画してございます。

以上、私から今後の計画についてご説明申し上げました。