2017年12月期第2四半期決算説明

渡辺裕明氏:B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社の渡辺です。

当社は1973年の創業以来、アイスクリーム及びこれに付随する製品の製造、輸入と販売、そしてアイスクリームショップのチェーン展開と経営指導を行い、今年で44年目になります。

「We make people happy.(アイスクリームを通じて、お客様に幸せをお届けする)」をモットーに、企業価値の向上に取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。

本日は、2017年12月期第2四半期の決算実績と、通期の見通しについてご説明いたします。

総括1

まず、第2四半期決算実績についてのご報告です。

新規出店は16店、閉鎖は19店で、6月末の店舗数は1,171店となり、前年同期末に比べ、3店舗減少いたしました。

これは、当社の損益構造及びフランチャイジー様の経営状況を全体的に見直し、双方の利益体質強化を図るため、不採算店を戦略的に整理したことによります。

また、集客用店頭設備としてキャンペーン案内やおすすめ商品、フレーバーストーリーなどを楽しく動画で発信する「デジタルサイネージ」システムの導入を中心に、店舗改装を61店で実施いたしました。

マーケティング施策として、3月は創業44周年を記念し、トリプルポップをご注文のお客様にポップスクープを1つプレゼントし、4種類を楽しめる「サーティワンフォー」を実施しました。

3月27日から4月27日にかけて、「ワンダフルイースター」を実施しました。

ゴールデンウィークには、「GWダブルコーン・ダブルカップ31%OFF」を実施しました。

5月9日アイスクリームの日には、レギュラーサイズのシングルコーンを100円でご提供する「お客様感謝祭」を実施しました。

そして、5月8日から5月30日にかけて、トリプルポップをお買い上げのお客様全員に、オリジナルフレークシールをプレゼントする「トリプルポッププレミアムキャンペーン」を実施しました。

そして、最盛期に入る6月には、定番の「チャレンジ・ザ・トリプル」キャンペーンを実施しました。

また、4月には、昨年11月に大変ご好評をいただいた、Softbankとのコラボ「SUPER! FRIDAY」を実施しました。5月からは、毎月最終金曜日のプレミアムフライデーに合わせ、テイクアウト商品のバラエティパックの販売強化をいたしました。

また、テレビCMや会員サイト「31cLub」や、LINE・Facebook・TwitterなどのSNSを活用し、告知を強化いたしました。

総括2

商品戦略の面では、当社は「フレーバーオブザマンス」として、毎月おすすめのフレーバーをお客様に提供しております。

3月には、サーティワンの人気4フレーバーが1度に楽しめる「サーティワンオールスターズ」を提供しました。

ゴールデンウィークには、人気ナンバーワンの「ポッピングシャワー」のポップロックキャンディを2倍に増量した、ストロベリーフレーバーの「ピンク☆パチキャンMAX」を提供しました。

6月には、「チャレンジ・ザ・トリプル」キャンペーンに合わせ、「カモフラージュ」「ピンクカモフラージュ」「ブルーカモフラージュ」の3種類のフレーバーを同時に発売するなど、魅力的なアイスクリームを提供いたしました。

アイスクリームケーキは、3月には「キャラメルチョコナッツ」など2種類、6月には「ブーケフォーユー」「‘ミッキー&ミニー’ レインボーピクニック」など4種類、合わせて6種類を新発売し、より魅力的なラインナップといたしました。

全店舗状況(6月累計)

以上の取り組みとともに、昨年この時期にはなかったSoftbankさんのキャンペーン「SUPER! FRIDAY」への協賛の効果もあり、全店の総小売売上高は211億1,600万円と、前年比103.5パーセント、総来店客数118.4パーセント、平均客単価87.4パーセントとなりました。

既存店売上高は前年比103.0パーセント、客数117.5パーセント、客単価87.6パーセントという結果でした。

損益計算書

次に、損益計算書をご説明いたします。

前述の要因の他、2工場の生産能力の有効活用のため、コアであるアイスクリームショップビジネスに加え、山崎製パングループ企業であるデイリーヤマザキへのコラボレーション商品の提供を、昨年7月より開始いたしました。

このデイリーヤマザキ向けポーションカップの出荷が、今年のこの期間に加わったことも、当第2四半期の売上・利益増に貢献いたしました。

以上により、当第2四半期累計の売上高は92億4,800万円と、前年を3.3パーセント上回る結果となりました。

売上原価は、プロダクトミックスの違いや、輸入原材料の円高効果などによる原材料費の減少、さらに売上増に伴う生産数量増加が固定費を軽減した効果により、原価率が改善いたしました。

一方で、店舗の販売促進強化等により、販売費及び一般管理費は増加いたしましたが、増収と原価率改善効果で営業損失・経常損失・四半期純損失とも、前年及び当初計画の損失を縮小できました。

セグメント別売上

セグメント別の売上高です。

アイスクリーム売上が前期に対して2.7パーセント増加、シャーベット売上は18.2パーセント増加しました。

これは、シーズンフレーバーのメニューローテーションの、前年との違いによるものです。

スペシャリティデザートとはアイスクリームケーキのことで、0.1パーセント増加しました。

当社は大型のアイスクリームショーケースをはじめ、1部店舗設備をフランチャイジーにレンタルしております。

また、ロイヤルティとして小売売上高の5パーセント、広告宣伝分担金として3パーセント、合計8パーセントをフランチャイジーから受け取っており、こちらは総小売売上高に応じて増加いたしました。

2017年12月期の計画概要

続きまして、2017年12月期通期の見通しについてご案内いたします。

第2四半期までの実績は、ご説明いたしました通り、ほぼ計画通りに推移しております。第3四半期以降も強力なマーケティング施策等を展開し、売上・利益の向上に努めてまいることにより、現時点での計画の変更はございません。

既存店売上高、前年比101.5パーセントを目標といたします。

また、店舗数は5店純増の1,184店、新規出店及び改装に際しては、先ほどご説明いたしました「デジタルサイネージ」システムを導入し、キャンペーンや新商品告知を本部より動画で配信いたします。

この「デジタルサイネージ」システム導入の改装を強力に推進し、店舗での集客効果を大幅に向上させます。

全店舗の総小売売上高は、前期比1.9パーセント増の447億円、当社売上高は前期比1.5パーセント増の200億円。

設備投資はフランチャイズ店の出店・改装などに9億5,800万円、工場の生産設備強化に2億1,100万円、全体で14億5,700万円を予定しております。

損益計算書

2017年度通期の損益見通しですが、前述の通り、売上高目標は200億円、営業利益5億7,000万円、経常利益6億2,000万円。そして、当期純利益は2億4,500万円を見込んでいます。

2017年12月期のマーケティングの基本的な考え方

次に、以上の目標を達成するためのマーケティングの基本的な考え方について、ご案内いたします。

当期は「Back to basics」、すなわち、サーティワンアイスクリームが最も勢いに乗っていた2000年代に立ち戻る「原点回帰」を基本的な考えとしており、この下半期もこれを踏襲し、さらに進化させていきます。

それは、魅力的なフレーバー開発を継続強化し、最盛期には効果的な「バリュー・プロモーション」を実施するとともに、「今だけ感」を演出する仕掛けづくりと考えています。

コミュニケーションターゲットは、情報発信力の強い女子中高生に設定し、テレビCMを中心に31cLubやSNSを活用し、デジタルマーケティングをさらに強化いたします。

第3・4四半期の具体的施策

具体的な施策としては、最盛期の7月18日から8月17日までは「真夏の雪だるま大作戦!」を、8月18日から9月15日には「TSUM TSUM トリプルポップ」プロモーション、9月16日から9月24日には、連休期間に合わせ「ダブルコーン・ダブルカップ31%OFF」を実施します。

ハロウィンやクリスマスなどのオケージョン商戦も、昨年以上にスケールアップした楽しい企画を実施して、店頭を活性化させていきます。

また、7月には31cLubの会員100万人達成記念キャンペーンを実施し、感謝クーポンを配信することで、サーティワンのロイヤルユーザー定着とともに、来店促進を図ります。

7月には「キャラメルクランチキャンディ」、8月は「真夏の雪だるま大作戦!」のキャンペーンフレーバーとして「スノーマンゴー」。

そして10月のハロウィンフレーバーなど、季節やキャンペーンに合わせた魅力的なフレーバーを毎月新登場させる他、7月21日には新商品のアイスクリームピザ「ダブルチョコレート」と「ラブベリースペシャル」の2種類を新発売して、テイクアウト商品のラインナップを強化いたします。

以上が今年の後半のマーケティング施策です。

株主様への利益還元について≪配当金≫

最後になりますが、株主様への還元について、当社の考え方をご説明いたします。

当社は株主様への利益還元を重視し、安定した配当政策を維持・継続しております。

本年度年間配当は、ただいまご説明いたしました考え方に基づき、通期業績見通しを十分考慮した上で判断いたします。

なお、第2四半期までの業績は計画通りの結果となりましたので、中間配当は予定通り1株当り20円の配当を実施します。

株主様への利益還元について≪株主優待≫

また、株主優待については、サーティワンのバラエティ豊かなフレーバーの美味しさと楽しさを、株主様にも体験して頂くために、当社製品と引き換えられる株主優待券を年2回プレゼントしています。

以上、2017年12月期第2四半期営業状況及び決算実績と、通期の見通しについてご説明いたしました。

株主のみなさまには、今後とも私どもの事業へのあたたかいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

本日はありがとうございました。