エグゼクティブサマリ 総括
原尾正紀氏:本日はお忙しい中、そしてお暑い中、エディア決算説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
それでは、2018年2月期第1四半期、株式会社エディアの決算説明会を始めさせていただきます。よろしくお願いします。
まず総括ですが、当期につきましては、次への成長に向けた具体的な下期の新規案件への社内リソースの集中というところと、あと不採算タイトルのサービス終了による運営タイトルの減少によりまして、第1四半期売上高は1億9,300万円、前四半期比33.2パーセントのマイナス、前年同期比マイナス54.7パーセントというかたちになっております。
新規案件、下期の新規案件3本に向けた開発投資、そして開発の人材費用等が先行しておりまして、営業利益につきましてはマイナス8,500万円となっております。
ゲームサービスにつきましては、『蒼の彼方のフォーリズム-ETERNAL SKY-』の大型アップデートをこのクォーターで実施しております。
そして『ヴィーナス✝ブレイド』につきましては『mobcastプラットフォーム』への配信も開始しております。
今期新規タイトル3本のうちの第1弾となります『MAPLUS++』。位置ゲーですね。そちらをリリースすることを発表しております。
そして、こちらには書いていないんですが、先週第2弾、新規タイトルであるサンリオウェーブさんとの共同タイトルである『ドコカナアルカナ』それにつきましてもリリースすることを発表しています。
続きまして、ライフサポートサービスなんですが、『MAPLUS+声優ナビ』に新規コンテンツを2つ追加しております。
そして、占いサービス『UraPi』に関しては、iOS版を開始しております。
そして、当社が開発協力した、Yahoo!カーナビさんに、当社の『MAPLUS+』でやっております『声優ナビ』の技術提供を行いまして、今年の3月からYahoo!カーナビでも『声優ナビ』ができるようになっております。
決算概要 売上高推移
売上高の推移ですが、ゲームサービスにつきましては、下期というか、今年、新規タイトル3つ。そちらの新規案件へ社内リソースを集中しております。
そのため、不採算タイトル等をサービス終了して、運営タイトル数が減っていることから、売上高としては1億3,900万円と前四半期比でマイナス26.1パーセントの減収となっております。
ライフサポートサービスにつきましては、通信キャリア向けの情報サービスの売上の減収によりまして、売上高5,300万円と、前四半期比でマイナス47パーセントの減収となっております。
決算概要 営業利益推移
営業利益につきましては、下期に向けた新規案件。そちらの開発投資、そして開発人材、採用費用等、人材費用等が先行しておりまして、営業利益はマイナスの8,500万というふうになっております。
決算概要 販管費推移
販管費につきましては、人材採用を強化してるとか、人件費が増えているというところがあるんですが、広告費等削減によりまして、販管費につきましては1億5,900万円。前四半期比マイナス7.7パーセントというかたちになっております。
決算概要 損益計算書
損益計算書につきましては、先ほどご説明申し上げましたが、売上高が1億9,300万円でして、営業利益がマイナス8,500万円になっております。
決算概要 貸借対照表
賃借対照表につきましては、引き続き、下期リリースの新規案件への投資を継続しております。
自己資本比率は63.3パーセントと、引き続き高水準を維持しております。
決算概要 今期の業績予想
今期の業績予想ですが、売上高は15億と、前期比10パーセントアップというところを考えております。そして営業利益につきましては5,500万と、ほぼ前年並みというところを考えております。
売上高の中身につきましては、ゲーム事業で自社タイトル1本と他社のIPタイトル、そちら2本の合計3本の新規タイトルのリリースを予定をしておりまして、下期に順次リリースされていく予定となっております。
そういったことから、上期は新規案件への投資期間と考えておりまして、下期からの、下期以降の利益貢献というところを計画しております。
費用につきましても、新規タイトル3本の内製化にあたっての人件費・開発費というところが、上期が増えてきており、そういうふうな計画に、増加になっております。
サービス状況:ゲームサービス事業
続きまして、第1四半期のサービスの状況なんですが、まずゲームサービスの既存タイトルにつきましては、『蒼の彼方のフォーリズム』をですね、3月から4月にかけて大型アップデートをし、5月・6月とその効果が徐々に出てきているというような状況になります。
そして、『ヴィーナス✝ブレイド』につきましては、新たに『mobcastプラットフォーム』に配信を開始しております。
そしてこちら、運営開始して5周年ですね、で、累計会員数が90万人を突破しております。すでに長寿コンテンツになっていると。
『麻雀ヴィーナスバトル』につきましては、テレビアニメ『ビキニ・ウォリアーズ』とコラボレーションなどを実施しております。
サービス状況:ゲームサービス事業 新規タイトル
ゲームサービスの新規タイトル。今期3本の新規のうちの1本になるんですが、こちら位置情報×ゲーム、位置ゲーの新サービスで『MAPLUS++』という仮称なんですが、そちらをリリースすることが決定しております。
これは当社がこれまで長い間培ってきた位置情報の技術とゲーム開発、運用の技術・ノウハウを組み合わせた、当社としては始めての位置ゲーになります。
こちらにあるようなキャラクターは『けいおん!』だとか、そういった数々の人気アニメを手掛けてきた元京アニの堀口悠紀子さんにキャラクター原案をお願いしていまして、当社と堀口さんのコラボで今、キャラクターを作っております。
そして、ライフサポートの既存サービスになるんですが、『MAPLUS+声優ナビ』。こちらに第1四半期は2つ、新たにコンテンツを追加しております。
1つ目は『ニパ子』という、ニッパーの擬人化というような、ちょっと変わったキャラクターなんですが、そちらと『リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)』ですね、こちら四半期またいでるんですが、現時点だとその2つを追加しております。
サービス状況:ライフサポート事業 既存サービス
そして、こちらの『MAPLUS+声優ナビ』の技術をYahoo!カーナビさんに提供しておりまして、Yahoo!カーナビでも3月から『Yahoo!カーナビ きせかえボイス』というかたちで、『THE IDOLM@STER』のコンテンツを配信しております。
そして、占いサービス『UraPi』。こちらは新サービスで、Android版を提供していたんですが、iOS版についても配信を開始しております。
2018年2月期計画進捗: ゲームサービス事業 3つの重点施策の進捗
続きまして、2018年2月期の計画進捗についてご説明差し上げたいと思います。まずゲームサービス事業ですが、今期の計画としては3つの重点施策を計画にやっております。
基本的には下期に3本の新規タイトルリリースになるんですが、3つの施策というのは新規タイトルのリリースとアライアンスIPタイトルに注力、そしてタイトルのマルチプラットフォーム展開と3つを今期は注力してやっております。
上の2つにつきましては、先ほど申し上げました5月17日に位置情報×ゲームの新サービス『MAPLUS++』の提供というものを発表しまして、今まさに開発中でございます。
2018年2月期計画進捗: ゲームサービス事業 新規リリーススケジュール進捗
こちらは下期に出てくる予定です。
こちら7月7日、先週に発表したんですが、サンリオウェーブさんとの共同プロジェクトですね。こちらは国内と、それにプラスして海外市場をターゲットにしたゲームです。
『ドコカナアルカナ』というタイトルなんですが、そちらを今第2弾として決定して、今開発中でございます。
そして、あと1本ですね、3本目についても、今後またご報告できる段階で発表させていただきたいというふうに思っています。
タイトルのマルチプラットフォーム展開につきましては『ヴィーナス✝ブレイド』を『mobcastプラットフォーム』に配信開始しております。
スケジュールをまとめると、次のこのような感じになります。今のところ、今期3本の新規タイトル3つの2本目までを発表しておりまして、こちらを開発中と。
3本目に関しても、現在開発中なんですが、こちらもご報告できる段階でまたご報告させていただきたいというふうに思っております。
今期はオリジナルタイトル1本、そしてIPタイトル2本の合計3本を下期にリリースする予定でございます。
2018年2月期計画進捗: ライフサポートサービス事業 3つの重点施策の進捗
ライフサポートにつきましても、3つの重点施策を行っております。
1つ目は新ジャンルの拡大、2つ目は新技術開発推進、3つ目がサービスの成長・育成というかたちで、現在はYahoo!カーナビさんへの技術提供など、当社がライフサポートサービスで培った技術の他社展開・技術提供などの施策を推進しております。
そして、主力サービスである『MAPLUS+声優ナビ』に現在、今期2本。『ニパ子』とアニメのIPである『リゼロ』のところを配信をしておりまして、今後もコンスタントにいろいろなアニメ・キャラクター・声優さんとコラボしたコンテンツを追加していく予定でございます。
2018年2月期計画進捗: ライフサポートサービス事業 新規リリーススケジュール進捗
ライフサポートに関しましても、新規サービスを下期に1本予定しておりまして、こちらについてもご報告できる段階になりましたらご報告させていただきたいというふうに思っております。
成長戦略 3つの施策
続きまして、今後の当社の成長戦略について、ご説明させていただきたいと思います。
当社では成長戦略につきましても3つの施策を考えておりまして、1つは『オタクコンテンツ』、2つ目は『新技術』、そして3つ目は『アライアンス』という、その3つのキーワードで今後成長していきたいというふうに考えております。
成長戦略:オタクコンテンツ 成長市場であるオタク市場へのフォーカス①
まず1つのオタクコンテンツなんですが、こちらは成長市場であるオタク市場へフォーカスして、そちら向けのコンテンツを作っていくことで、成長しましょうというところです。
オタク市場になぜフォーカスしていくのか、というところがこちらに書いてありますが、1つ目としては客単価が高い、そして2つ目としては特定のジャンルに集中することで、その周辺のユーザー囲い込みがしやすいということ。
そして、3つ目としては、まだまだ競合が少なくて、先行者メリットが利きやすいというようなところがありまして、そういうところから、オタク市場というところにフォーカスしております。
成長戦略:オタクコンテンツ 成長市場であるオタク市場へのフォーカス②
そういうところからオタク市場というところにフォーカスしています。
オタク市場、けっこう人気じゃないかと言われることがあるんですが、次のページに書いてあります、これは夏と冬にビッグサイトで行われます、コミックマーケット。まあ、コミケなんですけど。
こちらの1日あたりの来場者数というところを見ると、モーターショーやゲームショーと比較しても、かなり大きな人数です。今のところ日本で行われる屋内イベントでは、一番大きな集客数を誇るイベントになっていまして。
もはやニッチマーケットと言えるものではなく、非常に若い人を中心に、こういったオタクマーケットというところが広がっているのかな、というふうに当社は考えております。
そして新技術なんですが、こちらはモバイル周辺の新技術をこれまでも当社はいろいろと開発に注力してきたんですが、そちらにエンターテイメント性を融合することで、新たな商品価値を創造する、というのが当社のコンセプトでして。
成長戦略:新技術 位置情報、AI、IoTなど新技術とエンターテイメントの融合
具体的には位置情報とかAIといった新技術というところの開発を強化するともに、今後新しいコンテンツとか、メディアデバイスとして想定されるスマートデバイスですとか、コネクテッド化といったようなデバイスに関してのコンテンツ提供も視野にした開発というのをやっていきたいというふうに考えております。
成長戦略:アライアンス 他社とのアライアンスを強化
そして、3本目のアライアンスなんですが、こちらはそれぞれの分野で強い他社様とのアライアンスを強化して、新規タイトルを拡大していきたいと考えています。
アライアンスにはいろいろあると思うんですが、これまで当社がやってきたのは主に共同事業とかですね、そういった業務提携のようなものが多いです。
さらに今期につきましては、IPをご提供いただきまして、それを使った新規タイトルを作るというのを今期は重点的にやっております。
その第1弾としては、7月7日に発表させていただいた、サンリオウェーブさんとの共同事業である『ハローキティのドコカナアルカナ』が今期のIPタイトルの第1弾になっております。
そして、当社の今、人材とか技術資産の状況について簡単にご説明させていただきます。
我々、ゲームとかですね、コンテンツのような、我々ソフト産業につきましては、やはり人材がですね、1番の資産というふうに考えておりまして、優秀な人材をたくさん、採用というかですね、来ていただくことで、それによって、新たなコンテンツが作れて、商品・作品が増えていくと。
そういう中で、我々としては人材採用、特に力を入れているということと、当社自体がですね、社員の90パーセントがクリエイターというような会社ですので、よりエンジニア・プランナー・デザイナーといったクリエイターを増やしていくというところを、今力を入れております。
第1クォーターの末で現在社員数が今90名と、1年前から30名ぐらい増えて、前四半期からも7名ぐらい増えております。
こちらをしっかりとですね、優秀な人材を採用し、増やしていって、これからもですね、今後新規タイトルをコンスタントに、年間3本ぐらい出していきたいというふうに考えております。
そして、プラス、これまで作ってきたいろんな技術資産をエンジン化・モジュール化して、そういったものを次の作品に有効活用することで、効率よくですね、たくさんのコンテンツを作れるという、作れるようになることを、いろいろと工夫しております。
補足資料 エディアの位置情報技術①
最後に、当社の位置情報技術について簡単にご説明させていただきます。
当社では、2005年に日本で初めてとなるSDカードを使ったポータブルナビを作っておりまして、【この? 00:21:20】から位置情報技術というものをいろいろと積み重ねてきております。
現在ではスマートフォン向けに『MAPLUS+声優ナビ』というところにこのポータブルナビの技術が活きてきております。
そのポータブルナビからスマートフォンの『MAPLUS+声優ナビ』にいくまでの間に1個ですね、こういったソニーのPSP向けのナビソフト、こういうのも作っておりまして、こちら『MAPLUSポータブルナビ』ということで、PSPのパッケージソフトとして販売して、ここから当社の『声優ナビ』というものが始まっております。
エディアの位置情報技術②
こちら、PSPのソフトとしては、PSPソフトの、非ゲームのソフトとしては1番売れた25万本以上売れているという、そういうソフトになっております。
ここで『声優ナビ』のハブを入れて、ここから次のスマホの『MAPLUS+声優ナビ』というところにつながっております。こちらは現在20万ダウンロードですね。
補足資料 エディアの位置情報技術③
この辺の技術を今Yahoo!カーナビにご提供させていただいたり、あと、この位置情報技術と当社のゲーム事業、それをミックスさせた位置ゲーというところを今開発してまして、そちらが今『MAPLUS++(仮称)』という形になっています。
こういった位置ゲーなどの新サービスがこれから下期にかけて出てくる予定です。
特に、上期は下期の3本の新規タイトルに向けて、全社員ですね、全社をあげて開発に注力しております。
第1四半期の足元があまりよくはないんですが、今後ですね、上期に下期に向けた新規タイトルを開発して、下期にユーザーのみなさまに喜んでいただけるようなゲームとコンテンツを出していきたいというふうに思っております。
引き続き、よろしくお願いいたします。