業績ハイライト

石川泰彦氏(以下、石川):石川でございます。本日はお忙しい中、株式会社ソラストの2017年3月期第3四半期決算説明会にお越しいただきまして誠にありがとうございます。さっそくですけれども、弊社のホームページに記載されている資料に沿いまして説明をさせていただきます。

なお、ページの左下にページ数を振ってございますので、そのページを参照していただきながら、資料をご覧になっていただければと思います。

それでは、1つ目の2017年3月期、第3クオーターの累計実績となります。4ページをご覧ください。業績ハイライト。

まず、売上でございますけれども、3パーセントの増収。金額は、486億9,100万円ということでございます。その右に、営業利益を載せております。

営業利益は26億9,100万円で、前年の同期比に比べまして、8.9パーセントの増益となっております。

下にまいりまして、経常利益は、前年同期比7.2パーセント増。そして、四半期純利益が前年比14.5パーセント増という結果でございました。全体といたしましては、まずまずの結果かなと私どもでは考えております。

業績増減要因(Yoy:売上高)

5ページをご覧ください。先ほど申しました売上の増減の要因をご説明させていただきます。

まず、前年に比べまして、医療の部分で8億9,800万円の増収ということで、その要因は派遣売上の増加および新規の委託売上受注でございます。ご存知のように1年半前に、派遣の法律が変わりました。その影響もございまして、未だ派遣売上が引き続き増加しているということでございます。

その右、介護保育の要因でございますけれども、介護の利用者数の増加、そして、M&Aによる事業所数の増加。さらに利用者単価も増加いたしまして、5億9,400万の売上増加となっております。

業績増減要因(Yoy:営業利益)

6ページをご覧ください。このページでは、営業利益の増減要因をご説明させていただきます。

まず、左の医療に関しましてですけれども、約1,000万くらいの増益となり、要因といたしましては、生産性の向上そして売上が上がった分からの増収効果ということでございます。

ただし、人件費も上がっておりますので、人材投資という部分ではマイナスということになりました。

この点は、前回の四半期のところを見ていただいた方はおわかりになると思うのですが、前回はここがマイナスとなっておりましたが、今回3クオーター累積では、プラスに転じたということになります。

介護保育は生産性の向上、そして先ほど申しました売上が増加したことからくる増収効果プラスに効きました。

一方、M&Aを積極的に行なっておりますので、M&Aのトランザクションコストなど、そういった類のコストは先行でかかってまいりますので、前期に比べるとマイナスとなりました。

一方、次の販菅費も一応それなりの削減、生産性を出してまいりまして、トータルでほぼすべての部門でプラスになりました。

医療関連受託事業

次の、7ページをご覧ください。ここからは、医療関連事業の状況をご説明したいと思います。

まず、左上のグラフ。ここには売上高の状況を2016年の部分と、2017年の部分をクオーターごとに書いてございます。

この3クオーターは、ご覧になっていただけますとおわかりになりますように、前年同期比で3.1パーセントの増加ということで、増加率も成長率もクオーターごとに上昇をしてまいりました。

その中の要因の1つが、派遣事業の売上の伸びでございます。右のグラフをご覧になっていただくと、3クオーターは前年同期比で26.8パーセント伸びました。

この2015年9月30日に、派遣法が改正されて、それ以降ずっとプラスできているわけですけれども、ポイントといたしましては1年間の一巡した後も、まだかなりの伸び率で継続しているという点でございます。

左下のグラフをご覧ください。営業利益でございます。直近の3クオーターでございますが、営業利益率が9.9パーセントと、実質過去最高の営業利益率を達成いたしました。

今年度は、1クオーター、2クオーター、3クオーターというごとに、徐々に営業利益率が改善してまいりました。

右下のグラフは、私どものビジネスでは人の定着が非常に重要でございますので、離職率を下げていこうという努力をいたしておりますが、その数字もトラッキングをずっとしております。傾向値として、今年は前年に比べても良い改善をしてきていると考えております。

介護事業

8ページをご覧ください。このページは介護事業についてでございます。

まず、左上の売上高をご覧ください。クオーターごとの売上ですけれども、3クオーターはこのグラフの中でも一番高い数字を記録しております。32億700万。

売上の伸びでございますが、前年同期で7.2パーセントということで、これもなかり高い数字を達成いたしました。

この成長率が高かった要因でございますけれども、右のグラフに示しております。1つは訪問介護、デイサービスで利用者数が着実に伸びたということでございます。

右上のグラフは、訪問介護とデイサービス、利用者数の増加を示しておりますけれども、直近12月では、訪問介護は12.7パーセント、デイサービスは12.5パーセントと非常に高い伸びを記録することができました。

右下のグラフは、施設系のサービスの状況を示しておりますけれども、こちらは月末の入居率で示させていただいております。

ほぼ90パーセント、ほぼフルの状態で施設系サービスは推移しているということでございます。これらが、先ほど申し上げました売上に貢献しているということでございます。

その結果としての営業利益は、左下のグラフに示しておりますけれども、3クオーターは2億2,000万、営業利益率は6.9パーセントということでございまして、業界の中でもそれなりの結果を出してのではないかと思っております。

介護事業(M&A)

9ページをご覧くださいませ。私どもの今年度の大きな戦略の1つが、介護事業におけるM&Aでございます。

これまでに、契約締結済、または完了した案件が12件ございます。小さいものもけっこうあるのでございますが、この12件から出てくる、2018年の売上成長への貢献。これが15億と確定済みの数字でございます。

したがって、来年度への貢献も非常に大きなものを達成できたのではないかなと思っております。

M&Aは、この2月、3月も積極的にやっていきますので、まだ今年度の実績は最終的に確定したわけではございませんけれども、今の時点ではこのような状況でございます。

連結業績予想

それでは次のセクションにまいりたいと思います。まず、11ページでございますけれども、今年度通期の業績予想は、現時点で出させていただいている数字から変更はございません。

つきましては、売上高は約664億。営業利益は36億。このような予測を維持させていただいております。

業績予想の達成に向けて

この数字を達成していくためのポイントと、4クオーターのためのポイントを12ページにまとめてございます。

まず、左側のグラフをご覧いただきます。すでに3クオーターまでの累計、4クオーターでのこれからやらなくていはいけないという数字というのを掲載しております。

売上では、3クオーター累計で3.2パーセントの成長率でしたけれども、通期売上予測を達成するためには、4クオーターは11.5パーセントの成長率が必要でございます。

ここでポイントとなってくるのが、医療の派遣売上ですね。先ほど申し上げましたように、派遣はまだ20パーセント半ば代の成長を継続しておりますので、この部分、そして介護のM&Aは足元でも非常に活発な活動をしておりますので、このあたりがどの程度貢献してくれるかというのがこの11.5パーセントにかかってございます。

右側が営業利益でございますけれども、同じようなかたちで書かせていただいておりますが、3クオーターまでの成長率が8.9パーセントでございます。36億を達成するために4クオーターでは、8.2パーセントの成長率が必要ということでございます。

こちらは、着々と3クオーターまでのかたちを継続して維持すれば達成ということでございますけれども、ただ、ポイントといたしましては、年度末には来年度の新規案件の立ち上げというものがございまして、どうしてもそこには追加費用というものがかかってまいります。

幸いにも私ども、新規案件がけっこうございますので、そういう意味では来年度の売上に貢献するわけですけれども、その立ち上げは投資的な要素があり、そこの費用をしっかりマネージしないといけないということ。

もう1つは、M&Aの先行費用、トランザクションコストと、そのあたりがどうなってくるかポイントとして見ていかなくてはいけない点でございます。

2018年3月期に繋がる成果

13ページをご覧ください。今年度は、いろいろなことをやってまいりましたが、来年度にどのような影響を及ぼすかというのをこのページでご説明しております。

まず医療関連受託事業ですけれども、医療の売上成長という観点では、実は今年度は非常に良い成長を示しております。

新規も受託できてございますし、派遣も順調に伸びが継続できているということでございまして、実際に8年ぶりの成長率ということでございまして、私たちの医療ビジネスというのはダブルビジットで伸びるものではありませんけれども、ヒストリカルにみるとかなりしっかりした成長が確保できるのではないかと見ております。

それからもう1つ重要なことが、営業利益率でございます。先ほど医療事業のところでクオーターの営業利益率を示してございましたけれども、10パーセントに達成というところまできておりますので、生産性改善という点では着実に進んできて、これは2018年3月にもそのまま、さらに発展させていけるのではないかと考えている次第でございます。

次に介護事業でございますけれども、介護事業の売上成長といいう部分に関しまして、毎月、訪問介護の利用者数を出させていただいておりますけれども、常に10パーセントできております。

したがいまして、この裏にはヘルパーさんの獲得、採用ということがあるわけですけれども、そのあたりもしっかりとした既存事業所の売上増という部分では、私どもも自信を深めているという次第です。

さらに、M&A。これも先ほど申し上げましたように、すでに来年度へのすでに確定している成長貢献というのもしておりますし、さらに重要なことは、今年度はM&Aのノウハウをしっかりと定着させていこうということで、それができてきたといこうことでございます。

さらに、営業利益率も6~7パーセントと着実にきておりますので、そのあたりは定着してきたかなと思っております。

まとめますと、来季は過去最高売上高および営業利益の更新。これを目指していきたいと思います。