2017年3月期第3四半期 決算概要
山田裕次氏:よろしくお願いいたします。お手元の決算概要の1ページからご説明申し上げます。
まず、売上高でございます。売上高2兆5,146億円、前年同期比12.1パーセントの増収でございます。営業利益2,094億円、23.1パーセントの増益。経常利益2,103億円、23.2パーセント増益。四半期純利益は1,421億円、18.8パーセントの増益でございます。
すべての数字が過去最高でございまして、売上高・営業利益・経常利益については7期連続の増収または増益、四半期純利益については5期連続の増益となっております。
真ん中、資産・負債の内容については、後段でご説明いたします。
下段です。グループ会社、ネットして9社増えまして、181社になっております。
決算概要 総括
2ページでございます。2ページが、売上高と営業利益の増収増益の要因を分析しております。
まず売上高、上段でございます。2,723億円の増収でございます。まず、上段、開発物件の売上高、今期が935億円、前期が542億円でございましたので、392億円の増収でございます。
あとはセグメントごとで、賃貸住宅事業が867億円。これは大和ハウス、管理しております大和リビングとも、400億円超の増収になっております。
続きまして、事業施設が592億円の増収。これはフジタが699億円の増収をしております。
商業施設、543億円。大和ハウスが453億円、大和リースが75億円等になっております。
その他事業、419億円でございますが、これは住宅ストックセグメントで72億円、その他の事業で377億円。その他の中では、エネルギー事業が131億円、これが一番大きなものになっております。
マンション事業は減収になって、114億円の減収でございます。
下段、営業利益393億円の増益の分析でございます。売上高の増加によりまして475億円。「原価率の改善」と書いておりますが、これは物件売却の影響を除きますと、原価率が前期が80.3パーセント、当期が79.6パーセント、0.7ポイント改善して158億円の増益でございます。
開発物件の売却の利益は43億円減っております。前期が245億円、当期が201億円でございます。販管費が197億円増加いたしております。
損益の概要 ①
3ページ、P/Lでございます。
数字は冒頭ご説明いたしましたけども、営業利益率が7.6パーセントから8.3パーセントに改善しております。物件売却がもしなければ、前期が6.7パーセント、当期の営業利益率が7.8パーセント。1.1パーセントの改善ということでございます。
損益の概要 ②
4ページには、たな卸の低価法、販管費、特別利益・損失の内訳を書いておりますが、後ほどご説明させていただければと思います。
連結貸借対照表 ①資産の部
5ページ、貸借対照表の資産でございます。
資産合計では1,947億円増加いたしまして3兆4,525億円。流動資産は1,182億円増加しております。これは主に、現預金の増加と、売掛金の増加によるものでございます。
一方、たな卸資産は109億円減少しておりまして、左下にその内訳を書いております。
販売用土地が290億円減少しておりますが、これ、前回もご説明しましたけども、当期から土地の計上基準を、前期までは契約で計上しておりましたけども、資金決済した時に資産計上するという会計基準を変更した影響が484億円ございまして、それをネットしますと、290億円の減少ではなくて194億円実質は増加してるということでございます。
固定資産は764億円増えております。主に有形固定資産の増加でございます。
真ん中右でございます。有形固定資産の増加を見ていただきますと、土地で174億円、これも会計基準の変更の影響がございまして、269億円影響がございましたので、実質は443億円の増加。
その他380億円は主に建設仮勘定。今まで開発用に仕入れたものの建設が進んでおりますので、主に「Dプロジェクト」と呼ばれる物流施設でございますが、東京の高尾で大型のショッピングセンター、複合型商業施設を今建設しておりますので、そういう仮勘定が含まれているということでございます。
連結貸借対照表 2負債・純資産の部
6ページは、負債と純資産でございます。
負債は1,287億円増加しております。これは主に有利子負債の増加でございます。下段でご説明、後ほどいたします。純資産は660億円増加しております。利益が積み上がって、株主資本が809億円増加。その他の包括利益で182億円減少しておりますが、これは主に為替換算によるものでございます。
下段、有利子負債です。有利子負債は、2,215億円増加いたしまして7,135億円、D/Eレシオで0.58。12月はいつも資金需要旺盛でございまして、前年も0.54ということで、我々、1つの基準にしております0.5を超えております。自己資本比率が35.7パーセントになっております。
セグメント情報 ①
7ページでございます。7ページは、我々の主要セグメント、6つ事業を主要セグメントと言っておりますが、主要セグメントごとの売上高と営業利益を説明したところでございます。
まず売上のほうは、6つのうち、マンション事業だけ減収、その他の事業は増収しています。増収額は、合計で2,723億でございますが、成長ドライバになっていると申し上げております、賃貸住宅、商業施設、事業施設の増収額、この3つで約2,400億円の増収をしております。
営業利益でございます。営業利益は、戸建住宅とマンション事業が減益、その他は増益というふうになっております。増益が、合計で393億でございますが、これも、先ほど申し上げた3つの事業、賃貸、商業、事業施設で373億の増益になっておるところでございます。
セグメント情報 ②
8ページは、事業セグメントと、請負、賃貸管理、開発物件売却を分けたものでご説明しておりますが、これも後ほどご覧いただければと思います。
賃貸等不動産の内訳
次、9ページでございます。9ページは、我々が過年度から積極的に開発しております、賃貸等不動産の内訳でございます。
この12月は、合計で8,183億、3月に比べまして、737億円の増加でございます。これは、次のページでございますが、不動産開発で、この9ヶ月で1,347億円投資しておりますので、それを反映して、737億円の増加をしておるということでございます。
真ん中が、流動化不動産、これは開発時点から売却を目的にしているものを、流動化不動産と呼んでおりますが、額と稼働中のもののNOI yieldを出しております。NOI yieldは7.5パーセント。
下段が、収益不動産。これは、長期にインカムゲインを得る目的で、開発・保有しているものでございます。これが、稼働中が2,780億になって、11.6パーセントのNOI yieldで回っているということを見ていただくところでございます。
2017年3月期 業績予想 ①
10ページでございます。10ページは業績予想。これは、11月に上方修正させていただいた数字と変わっておりません。
数字だけご紹介しますと、通期計画で、売上高が3兆4,600億円、営業利益が2,800億円、当期純利益が1,820億円、通期の配当が85円、配当性向31パーセントの予定でございます。
下段が、投資計画の進捗状況でございます。我々、今、第5次中期経営計画3カ年計画の初年度でございます。3カ年で9,000億を投資すると言っております。不動産開発に7,000億、設備投資に1,500億、M&Aに500億です。
その進捗状況です。9ヶ月終わって、不動産開発に1,347億円、合計で1,758億円の投資を、9ヶ月でしております。
2017年3月期 業績予想 ②
次のページでございます。11ページです。11ページは、業績予想を、先ほどと同じく、売上高、営業利益をセグメント別に開示しているものでございます。これも、11月に発表した数字と変わりません。
2017年3月期 業績予想 ③
12ページは、それを、また、請負事業、管理賃貸事業、開発物件の売却で、ブレイクダウンしたものでございます。飛ばさせていただきます。
事業別受注高(個別)
事業別売上高(個別)
13ページ以降、13ページ、14ページは、大和ハウス個別の受注高、売上高の実績と計画を乗せたものでございます。これも、後ほどご覧いただけたらと思います。
賃貸住宅事業
15ページでございます。15ページは、賃貸管理戸数、マンションの完成在庫、分譲マンションの管理個数をお示ししたものでございます。
上段が賃貸住宅の管理個数でございます。この12月で、50万戸を超えました。入居率は95.1パーセントと、3月に比べても、前期の12月に比べても、若干悪くなっているということでございます。
分譲マンションの完成在庫は、12月末291戸、うち受注済みが24戸ということで、3月〜9月からは、減少しているということでございます。
海外事業
最後に、16ページが、我々、海外事業の中で、分譲マンション事業を中国とオーストラリアで展開、販売中でございます。その販売の契約率等をお示ししたものでございます。
これは、見ていただいた通りなんですけども、とくに、中国では、前期、前々期に、無錫、常州の物件で、底価法で、合計で132億円の、棚卸しの低下法をかけておりますけども、定価法をかけたときの販売単価の設定よりも、高く販売できていると。戸数も順調に消化できているということで、思ったよりも好調に販売できているというふうに思っております。
以上でございます。会社からは以上で説明を終わらせていただきます。